2013年11月25日月曜日

空飛ぶモンティ・パイソン 第2シリーズ第7話



アッティラ・ザ・ハン・ショー
第1シリーズ第13話「アッティラ大王の自首」でもネタにされてた、ヨーロッパ大陸で大殺戮をくり広げた遊牧民族の王アッティラ……とその家族の日常を描いた昔のホームドラマ系シチュエーションコメディ。英雄といわれようと残虐といわれようと、アッティラは家族へのおみやげに敵の首を持って帰ってくるマイホームパパなのです。

アッティラ・ザ・ナン
アッティラがもしハンじゃなくてナン(尼僧)だったら、暴走族なんでしょうかね……?

病室のストリップ
診察からこっちを想像するのは、国を問わない共通の煩悩なんでしょうかね……?

政治家のストリップ
テリーJの脱ぎ芸真骨頂。

政治家のグルーピー
ロックスターのグルーピーみたいなのじゃないにしても、ファンがつく政治家って信用性薄いイメージが。

キラー・シープ
羊ってさ、基本おとなしいイメージだし、童話においては被害者イメージだけど、実は目が無感情だから近くで見ると怖いよ。それに群れで押しかけてきても怖いよ。

アホと現代社会
田舎のアホと都会のアホでは、なまじ家族のコネと財産と学歴があるだけに、後者のほうがタチ悪いようです。パイソンズも毎回のようにネタにしてるし。

変なクリケット中継
クリケットについてはまったく知らないし、調べてもルールを一向に把握してないんですが、本当に厳格にルールに乗っ取って試合すると4日ぐらいかかるってマジですか? そりゃ観客の今にも死にそうな爺ちゃんが本当に死んじゃうぐらいうんざりするわ。
あと、最後におまけみたいについてきた家具の競馬中継、さりげなくスタンドで司祭がはしゃいでましたね。

クイズ、頭に一発!
クイズの謎な賞品よりも、テリーJおばちゃんよりも。笑顔で毒舌&威圧的な司会者のジョンよりも、背後でスリット入りドレスを着てるグレアムに注目してしまうよ。

空飛ぶモンティ・パイソン 第2シリーズ第6話

約1年と10ヵ月パイソンズスケッチ記録をほったらかしていた間に、ジョン・クリーズ吹替えの納谷悟朗さんとマイケル・ペイリン吹替えの青野武さんが亡くなり、その一方で本家パイソンズはなぜか今ごろグレアム・チャップマンの自伝をアニメ映画化し、再結成まで果たし、そして私はメンバーのパイソンズ後の企画『フォルティ・タワーズ』『リッピング・ヤーン』のDVD‐Boxを買いました。最後の項目は無視しなさい。



これがBBC商法だ!
正確には「これが商売だ」という、どうやって自分らテレビ出演者が大金稼いでいるかを紹介する番組。たぶんその稼ぎ方はBBCに限ったことじゃないよ。
吹替え版では「暮らしの知恵」という番組で、テレビ受信料の見返りに水割りもらえますというウソ情報を流してくれる。

時間ですよ!
「3分前です」「3分後には○○時になります」と要らん時報がだだ流れしてくるのは、番組スタッフが退屈だったかららしいのだが……吹替えではさっきの情報番組が不当な金品を要求していると伝える一方で、我々には関係ないとしっかり責任問題を回避している。

オープニング
この回、オープニングアニメーションの冒頭およびタイトルがブラックアウトにより映らないという、ある意味前代未聞の事態が。パイソンズ的にはごく当たり前なのかもしれないが。

表彰式
カトリック系学校の成績優秀者を牧師が表彰する式典……で何かが起こる。表彰されるような功績のない学校生活だった身としては、これぐらいとんでもない事件が起きてくれたほうがいっそ楽しいと思うよ。グレアムのニセ中国人はちょいと問題だろうけど。

パクリ映画専門監督、L.F.ディブリー
前スケッチの表彰式は、『if もしも……』という映画のラスト部分だったらしい。そして、この映画を撮った監督ディブリーさんの作品は、『2001年宇宙の旅』『真夜中のカウボーイ』『裏窓』と、どこかで聞いたようなタイトルがズラリ。もっとも、類似点はタイトルだけですが。
ちなみに本家『if もしも……』は、『時計じかけのオレンジ』のアレックス君ことマルコム・マクダウェル主演です。

事件ですよ!
外務大臣をポイするのはともかく(?)、中東ネタは今や当時以上にアウトなような……。

おまけ!
リニューアルオープンしたてのドラッグストアで、買い物のおまけに絶対使わないコスメのサンプルもらったときには困ったもんだったけど、こっちのおまけはそんなもんの比じゃないくらい困る。吹替えでは、納谷さんの渋い声で「う○こです」と精神年齢の低い便所ネタが聞ける。

サムライ
テリーG監督作『未来世紀ブラジル』の、巨大サムライが現れるシーンの雛型に思える。

ティミー・ウィリアムズの部屋
ティミーの口癖が「スーパー! スーパー!」なのは、第1シリーズ第10話のアーサー・ツリーと同じ。と思ったら、どちらもデヴィッド・フロスト(『フロスト×ニクソン』のフロスト)のパロディキャラだった。この手の無節操芸能人は、時代・国を問わず存在するもんだ。

鼻長男のインタビュー
大きい鉤鼻=ユダヤ系の特徴。自分のひいきの俳優の中だと、ヴァンサン・カッセルが顕著。とはいえこれだけバカでかいつけ鼻で、指摘されるとすぐ「差別だ!」とキレるって描き方は本来かなりマズい。「事件ですよ!」で中東をバカにしたので、ユダヤもバカにして相殺?

戸籍係にて
戸籍係で「結婚したいんですが」と言ったところ……もういっそ何かにつけてめんどくさくなったら、全員で結婚しちゃえばいいと思うよ。

ホクロ王子の冒険
このアニメ、ある単語が検閲に引っかかり、ナレーションが一部差し替えられる事件があった(そのため、もともと女性ナレーションなのに、一ヵ所唐突に男性の声になる)。しかし、なんで「癌」がダメで「壊疽」がOKなのか……。

選挙速報スペシャル
賢者党(Sensible Party)対バカ党(Silly Party)の選挙選。たまに「ちょっとバカ党」「すごいバカ党」が出ている選挙区もあり、つまり政党の多くはバカなわけで……さらに付け加えると、賢者党も果たして政治家として賢いかどうかは保証できないわけで……確かなのは、なぜかバカな候補者ほど名前が面白いってことです。

2013年11月20日水曜日

パシフィック・リム爆音上映会@立川シャッタードーム

(ドリフトで)酔った勢いでやらかした。後悔はしていない。

パシフィック・リム爆音上映会(3D吹替版)
2013. 11. 16. 立川シネマ・ツー 立川シャッタードーム



10年前の自分に告ぐ。良い知らせと悪い知らせとどっちから聞きたい?
……悪い知らせか。悪い知らせは……10年後、君はとある映画の登場人物のコスプレで劇場に駆けつけ、上映中に「ロケットパーーンチ!!」と叫ぶ大人になっている。
良い知らせは……その映画のおかげで「21世紀初のカルト映画」と呼ばれる現象にリアルタイムで参戦できて、映画つながりのお友だちが増えることだ!

みんなチャックの口調を真似て「マーックス」って呼んでいきます。


パシフィック・リム』が再び立川シャッタードームに帰ってくる! しかも今回は、同じ日に札幌、土浦でも爆音上映実施という、シャッタードーム3体同時出現!
もはや伝説となった2013年9月29日の立川爆音の再来とあって、チケットの競争率の高さはカテゴリー5級(なんとなく)。自分は抽選ハズレたところを、Twitter上のチケット余ってます告知に救われた人です。譲ってくださった方には何度お礼を言っても足りないぐらいです。

と言いつつちゃっかりお祭りモードに乗り、池袋のニュートに続いてハーマンスタイルで参戦したのだが……フォロワーさんたちに初めてお会いしたり、会場の様子を見ていると、つくづく自分のコスプレは有り合わせの寄せ集めが露呈するなぁと実感。
まぁ、コスプレが本格的だろうと有り合わせだろうと、いやむしろコスプレしてようとしてなかろうと、シャッタードームの空気に気持ち良く呑まれることさえできれば完全ドリフト気分なのですが。

それにしても、公開時の興行成績はそこまでスマッシュヒットでもなかったのに後々ファンの熱意で細々と上映が続き、冷静に見たら脚本に粗もあるのにそんなことどうでもよくなるぐらいのめり込み、しまいにはこういったコスプレで叫ぶイベントまで催されるあたり、ますます『ロッキー・ホラー・ショー』の流れを組む映画だなぁ。

上映直前。ぎっしり。

 第1回の立川爆音上映を経て、池袋、塚口でドリフト経験を積んだレンジャーたちも多かったせいか、とにかくグッとくるポイントがあったら叫ぶ! 好きなキャラクター/イェーガーが来たら叫ぶ! という手探り感の少ない潔さ。
冒頭のアックスヘッド襲来、イェーガーにより人類の勝機が見えたところから、早速歓声の嵐。また、今回の爆音上映は立ち上がったりアクションしたりするのも可だったので、「ロケットパーーンチ!!」だけにとどまらずイェーガーと同じアクションでKAIJUと戦うレンジャーも多かった。
いくつかの掛け声やツッコミがいつの間にかお約束事と化していたのも、絶叫上映の定着へまた進歩したようで嬉しいところだ。もちろん、新規の掛け声/ツッコミ(ボケ?)も聞くだけで楽しいので大歓迎。
ちなみに、今回は池袋よりファンイベント色が濃く、集まったのもコアなファン層だったため、ネタバレにはずっと寛容な環境である。
今回の主催者たる店主さんの挨拶「まず、携帯の電源はオフにしてください。次に、携帯の電源はオフにしてください」なんかも嬉しい限りでしたよ。


お約束になりつつある……

  • 「ヤンシー起きろ!」
  • 「今何時だ?」→「2時!」
  • 「おい坊や、調子に乗るなよ」→「ヒュー♪」
  • メインテーマがかかったらハンドクラップ
  • 「良い知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」→「悪い知らせ!」
  • 「仕事が欲しい奴、食いたい奴はいるか?」→「はーい!!」
  • 「どこで死にたい? ここか、イェーガーの中か!?」→「イェーガーの中!!」
  • 「いや、ニュートって呼んでくれ」→「ニュート!!」
  • 「可愛がるべきかひっぱたくべきか分からず……」→「ひっぱたけ!!」
  • マコ、笑顔でドアを開けるも、そこにいたのはローリーではなく司令官→「あーあ」
  • マコがコーパイに選ばれ、ローリーが一言「似合ってるよ」→「ヒュー♪」
  • ケンカが始まったら「いいぞ!」「やっちまえ!」「親父にも殴られたことないのにー!」
  • 「いいぞ、ジプシー、ぶちのめせ!!」
  • レザーバック戦の最後「あと1回! あと1回!」あと1発! ってのもあった)
  • シェルター内でニュートのメガネ落下→「メガネメガネ」
  • 幼獣オオタチ騒動のあと「後ろ、後ろーー!!」「やめとけーー!!」「逃げてーー!!」
  • おまけのアレ「お帰りーーー!!!」

 

安定の……

  • チェルノ・アルファは今回も人気者。カイダノフスキー夫妻も人気者。
  • いつでもどこでもマックス人気。
  • スコープ越しにローリーをこっそり覗き見ても、部屋を間違えても、外にいる相手を間違えても、マコさんはいつだって可愛い!!
  • マコと組むことを拒否されたローリー……を見て笑うチャック……を見て笑う観客たち。池袋でも起きた謎の現象、今回も起きました。
  • タン兄弟ともどもぼそっとつぶやく「かぶとむし」
  • 香港戦に満を持してのジプシー登場は中盤の山場です。
  • 香港戦からの帰還~司令官の演説~「タイマーを止めろ!!!」この流れは確実に爆音上映のブレインハンドシェイク最骨頂です。


初めて聞きました/やりました(この中から新たな定番が生まれる?)

  • 初めて……というか、今後願わくば起きてほしくないのだが、上映中に地震が発生するというアクシデントが。その際「地震?」に並んで「KAIJU?」「KAIJUだ!」というざわめきがあったことを銘記しておく。
  • 今回は何かが起こりそうな直前に「お? お?」とザワつく傾向。
  • ローリーのナレーションが入った瞬間から「杉田ーー!!!」の歓声。改めて声優さん人気を実感。
  • タイトルが出る直前のブロック崩れみたいなアレにもハンドクラップ
  • 司令官が口に含むカプセルに「おいしい?」……フリスクかい!!
  • 壁建設現場の高さと、そこをノーロープで滑り降りるローリーに畏怖をこめて「ヒュー」
  • エレベーター内を静まり返らせるニュートのKAIJUオタク発言に「あーあ(やっちゃった)」
  • シャッタードームに入ったあとのローリーに「前を見ろ!!」って注意しました。
  • 司令官に自説をまくしたてるゴットリーブ博士が「可愛い!」って言われてたのは、三ツ矢さん効果なのかゴーマンさん効果なのか……(後者だと嬉しい)。
  • ゴットリーブ博士が司令官に逆手敬礼するたびに同じことしてました
  • 「イモをくれ」→「イモ!!」……ハークパパへの一番気の毒系レスポンス。
  • トライアルはローリーよりマコが一本取ったときのほうが盛り上がるのだが、今回は「いいぞーマコさんやっちまえー!」とレザーバック戦に先駆けた掛け声が……
  • 「成功したら僕の勝ち。失敗したら君がやらせたようなもんだから僕の勝ち」と記録するニュートに「ズルいよ!」ってクレーム入れました。
  • ハンニバルがニュートに鼻ナイフ→「痛い痛い!!」
  • 謎のメニュー・通称KAIJUブルーゼリーに「青い!!」
  • ハーネスを外してしまったハークに、チャックともども「外すな!!」「ダメだー!!」
  • 隣のビルからオオタチが突撃してくるところで「ジプシー右だー!!」
  • 幼獣オオタチにまで「おいしかった?」って聞くかい!!
  • 実は池袋でも聞こえてたんですが、「靴は分かりやすいとこに投げて!!」ってリクエストがありました。
  • 海底戦、「右だ!」「左だ!」と、ジプシーやテンドー以上にライジュウに翻弄されてた人。

スタンディング自由、とはいえ3D上映だったせいか、本編中立ち上がる人はほとんど見なかったが、エンドタイトルが始まるとメインテーマにハンドクラップしながら一同起立。一応これが人生初のスタンディングオベーション体験……ってことにしてしまおうか。池袋シャッタードームのときと同様、気分はともにKAIJUと戦ったレンジャーであり、ともに戦いをサポートし続けたシャッタードームクルーであった。

マコさんたち。トライアル版や幼少期版もいらっしゃいました。

PPDCオシャレ番長テンドーは女性率高し。
またお会いしましたね!(池袋の寄生虫さん)


ニュートたち。タトゥーあり、KAIJUネイルあり、鼻血あり……!
後悔してないって言ったけど、せっかくハーマンだったので、ニュートとケンカすれば良かったかな。


チェルノたち。 帽子やバケツなど身近なものから作れるのがいいところ。


こちらのチェルノは装甲に加えカイダノフスキー夫妻も搭乗中です!

そして2人のチェルノが奇跡の対面を果たす……

命の壁を破ってカテゴリー4が出現!!!

ストライカー・エウレカ発進!! どさくさにまぎれてコンボイ(fromトランスフォーマー)も発進!!

この日の極私的MVPはこのTシャツのお方です。


『パシフィック・リム』爆音上映会は、2013年9月29日の立川シャッタードームの戦術を学び、進化した。シャッタードームは思いのほか次々に出没した。池袋、塚口、そしてこの度のトリプルイベント……カテゴリー4(たぶん)のファンイベント熱が発生している。もはやIMAXリバイバルばかりでは有効な手段ではない。定期的なシャッタードーム建設の必要性が……
ってことになりませんかね、全国の映画館さん!!!!

2013年11月15日金曜日

トレマーズ

砂漠でエクストリーム高鬼。

トレマーズ('89)
監督:ロン・アンダーウッド
出演:ケヴィン・ベーコン、フレッド・ウォード



足が遅いので普通の鬼ごっこは苦手だったけど、高鬼はわりと生存率が高かった自分。登ってられる時間や場所の制限、および高さの優位を利用して逃げ回るのは得意だった模様。
だから、うまくすればコイツらからも逃げれそうな気がするんだけど、200%気のせいなので決してやってはいけない。

砂漠地帯の街パーフェクションで、ゴミ処理や修理など便利屋仕事を続けてきたヴァルとアール。この生活に嫌気が差して街を出ていこうとした矢先、住民が鉄塔に登ったまま死んでいたり、首まで埋まった死体で発見されたりとの怪事件が発生。
隣町へ通じる道路がふさがれて車が通れない中、何とか助けを呼びに行こうとした2人が目にしたのは、土の中を移動して人間を捕食する巨大なモンスター(ノリで『グラボイズ』と命名)だった。

『エイリアン』『ジョーズ』など、暗いところや湿気っぽいところでバトルが繰り広げられることが多いモンスターパニックものにおいて、異例ともいえる明るくカラリとした空気の本作。それは晴天の下&砂漠の街という舞台設定だけのおかげではない。
「目は見えないが聴力は鋭い」「地表からの音を頼りに獲物を見つける」「柔らかい土の中は猛スピードで進めるが岩など固いものには弱い」といった生態をもとに、どうやってグラボイズに対抗していくかが本作のキモ。
その対抗手段というのが、岩の上を棒高跳びスタイルで逃げたり、わざとギャーギャー騒いで注意をそらすなど、まるで小学生の遊びの発想の延長線上。緊迫した状況のはずなのに、観ていてなんとも微笑ましい。

そのうちグラボイズたちも知恵をつけてきて、住民たちも戦う/逃げる手段を次から次へと編み出していくことになるあたりも、人数や遊ぶ環境の変化に応じて高鬼のルールが変更されていく過程に似ている。「いつまでもてっぺんにいるのはズルいから、この滑り台にいられるのは10秒までね!」「下水のフタの上は高いとこのうちに入らないからナシね!」みたいな。

陸上版『ジョーズ』ともいわれる本作だが、ジョーズとの決定的な違いは、グラボイズと戦うパーフェクションの住民たちが、何らかの専門家でも精鋭でもないところだ。
地質学を学んでいる大学生のロンダが地底生物の生態にいくばくか詳しく、第三次世界大戦の勃発に備えて家の地下に武器を蓄えまくっている夫婦がいる程度か。
素人軍団が集まって知恵を出し合うという設定は、それこそ「自分でも戦えるかも!」という素敵な勘違いに浸らせてくれる。

また、田舎町のご近所さん同士的な今一つ緊張感のないやり取りも、追い詰められた切迫感や悲壮感をきれいさっぱり消し去っていて口当たりがいい。特にヴァルとアールの掛け合いは、何かとジャンケンで決着つけたがったり、走りながらもムダ口を叩いたりと、タフガイ(気取り)っぽさとユーモアがカラリとした空気の形成に大いに貢献している。
普通だったらそれどころじゃないって状況なのに、若いヴァルとロンダをくっつけてやろうとするアールのニヤケ親父っぷりにも笑えた。

自分オススメのモンスターパニックもののわりにはエロもグロもないし、ケヴィン・ベーコンはまだ露出狂になってないから安心だし……って勧め方はあんまりなので。
今は亡き木曜洋画劇場、現在は午後のロードショーでノーカット放映できるし、96分と程よいさっくり尺だし、ホラー・SF・モンスター好きに関係なく、オススメできる層は広いはず。
映画史上での評価が『ジョーズ』ほどではないにしても、テンポが良くノリが軽くライトに楽しめる点では、『ジョーズ』に勝っているはずだ。

2013年11月4日月曜日

もしもこの作品で爆音絶叫上映をやってみたら

もしも『悪魔のいけにえ2』で爆音絶叫上映をやってみたら。

10月5日の『パシフィック・リム』絶叫ナイトin池袋の感動×6月2日の『悪魔のいけにえ2』爆音上映の楽しさ×もっとガヤスクリーンの面白さを味わいたいという欲求(ガヤスクリーンに対する思いのたけ記事参照)=この惨状。

つまり、=前の項目から生まれたしょうもないTwitter妄想劇を、この際なのでまとめてしまった&書き足してしまったのがこのブログ記事。今さらバカ記事の1つや2つ増えたってどうってことないさ!! という開き直りが原動力です。

なお、言うまでもないことかもしれませんが、本文は個人的見解、想像、偏見、思い込みだらけで構成されています。ご了承ください。

参加スタイル

コスプレ参加歓迎。人皮マスクやレプリカチェーンソー、針金ハンガー持ち込み(ハンガーはくれぐれもケガに注意)。
1作目『悪魔のいけにえ』キャラやリメイク版のコスプレもあり。
悪魔のいけにえTシャツ、Choptop's BBQTシャツもあり。
ジェイソンやフレディなどほかのホラーアイコンのコスプレもいて、レザーフェイスコスプレさんとの即興バトルが繰り広げられる。

 

オープニングタイトル

タイトルおよびキャスト名、そして監督名に歓声第一波。実は一番歓声が大きいのが、「特殊メイク:トム・サヴィーニ」。

本編


  • 各主要キャラクターの登場に歓声が上がるのは定石。
  • 第一犠牲者のバカコンビに暖かい罵声の嵐。
  • 鋭い人はラジオ局のポスターやレコードさえ指摘する。
  • ナビンズ(ヒッチハイカーのミイラ)だ!!! いやババちゃんだーーー!!!! そして殺戮シーンにはもちろん拍手喝采。
  • デニス・ホッパーだぁぁぁぁぁ!!!!
  • 現場検証のシーンで、背後を通る水色の家に誰かがツッコミ入れる。
  • ドレイトン兄いのチリコンテスト優勝に「おめでとう!!!」の声。同時に「人肉じゃん!!!」 とのツッコミも。コショウの固い殻ネタで笑いがとれる。
  • 運転中通話のドレイトンに「事故るぞ!!!」「前を見ろーー!!」と注意喚起。
  • ホッパー叔父貴の豪快試し切りに爆笑。
  • チョップトップきたーーー!!!!!!
  • "Maybe uh……new music!!" → ブィィィィン!! →うわぁぁぁ!!!
  • ババちゃんお兄ちゃんのカツラ削っちゃダメ!!!
  • 戻ってきたLGに「やめろーー!!!」「入っちゃダメだー!!!」
  • ババちゃんの初恋とチェーンソー下ネタに冷やかしの声。
  • ホッパー叔父貴、チェーンソー構えて殴り込み!! ……と思ったらドアをぶった切らず普通に入場する姿に「手で開けるんかい!!!」とツッコミ。
  • ババちゃんのプロポーズに、「うわぁ……」とドン引きする観客と、「うわぁ(笑)」と喜ぶ観客あり。
  • ババちゃんのストレッチぐるぐるダンスに謎のハンドクラップ。
  • LGの男気に最後の喝采となぜか感動の涙。
  • 仲良し兄弟漫才を温かいツッコミで迎える。
  • 兄ちゃん後ろ、後ろーー!!(ストレッチが通過していくシーンで)
  • レフティとフランクリン哀しみの再会にやはり謎の涙が。
  • 通路を彩る人骨アートの職人技も誉めてあげましょう。
  • 彼女(仮)が家族にバレちゃったババちゃん、またも冷やかされる。
  • "Bubba's gotta girlfriend!" "Burn her like a rat!" は手拍子しながらみんなでやる。
  • 一番の決め台詞はもちろんみんなで、"Saw is family!!"
  • 食卓タイム。観客も一緒に歌ってグランパを迎える。
  • ババちゃんのキスはさすがに切ないので、観客の冷やかしも少し減る。
  • ドレイトンに叱られても、ホッパー叔父貴と一緒に「収穫の歌」を歌っちゃってOK。
  • チェーンソーチャンバラには歓声が上がるが、「ババちゃん頑張れ!」の声のほうが大きい。チャンバラ以降の展開には、拍手じゃなくて悲哀の声が満ちる。
  • グレート・グランマには敬意をもって拍手を送りましょう。
  • ラストはストレッチ姉さんと一緒に雄叫びをあげて爽快感を取り戻す。
  • そしてエンドクレジット後のチェーンソー音にもうひと盛り上がりして終わる。

終演後

写真撮影などを介して交流タイム。シアターが閉まるまで、再びコスプレさん同士がバトルやチェイスを繰り広げてくれれば面白い。

その他・各キャラクターに対して


レフティ:
最初は歓声で迎えられるが、しだいに爆笑で迎えられ、中盤以降は「ヒドイよ!」「何やってんの!」「お前のせいで……!」と暖かいブーイングが増える。最終的には「遅いわ!」と怒られる。

ストレッチ:
ホットパンツになると観客のテンションが上がる。

レザーフェイス:
終始可愛い可愛い言われ続け冷やかされる。

チョップトップ:
"Music is my life!" "Lick my plate you dog dick!" など、観客のモノマネ率が高い。

ドレイトン:
最優秀チリへの祝福はもちろんのことだが、零細企業の苦労話に「そうだそうだ!!」「不公平だ!!」と共感の声が。

グランパ:
応援するのは間違ってると思いつつ、ハンマータイムに「頑張れ!!」の嵐。

ナビンズ(ヒッチハイカーのミイラ):
密かな人気を誇る。

LG:
意外に「可愛い!」という声が上がる。ポテトハウスが妙に好評。反面、ツバ吐き癖を注意される。しかし最後にはその男気に拍手の嵐。


そんな可能性も妄想してみると楽しくなりますが、実践の難しさを思うと、当面は自宅で一人ツッコミ大会ということに……さすがに一人絶叫大会じゃ近隣から苦情がくるしな。