tag:blogger.com,1999:blog-21249448348826540592024-03-28T08:53:29.530+09:00映画・ロック地獄サバイバル法お勧めしたい映画・ロック、熱かったライヴ、モンティ・パイソンのレビューを書いていきます。
映画・CD選びの参考にご利用頂ければ幸いです。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.comBlogger206125tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-43759475039727079632021-02-10T13:57:00.001+09:002021-02-13T18:42:23.575+09:00マンソンによる虐待事件に寄せて <div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><font size="4"><b>ファンは本当に盲目であった。</b></font></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">2021.02.10.</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">『カセットテープ・ダイアリーズ』を昨年極私的ベスト映画に選んだとき、「思想や詞に影響を受けまくったアーティストのいる人間として、全く他人事として観られない」とツイートした。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">たちまち他人事に変わってしまうまで、1ヶ月ちょっとのことだった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">エヴァン・レイチェル・ウッドが、過去マリリン・マンソンから心理的虐待を受けていたことを告発した。交際当時18歳だったエヴァンは服従するようコントロールされ、絶えずマンソンからの報復や中傷に怯えながら生きてきたという。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">エヴァンの告発を受けて、90年代末にマンソンと婚約していたローズ・マッゴーワンは彼女をサポートする声明を出している。また、エヴァン以外にも少なくとも4人の女性が、マンソンから精神的・性的虐待、脅迫、暴力を受けたと明かしている。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">マンソン自身はインスタグラムにて否定のコメントを掲載している。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">してみると、『イート・ミー、ドリンク・ミー』は血塗られた御伽噺のラブストーリーではなく、実際にエヴァンを犠牲にして作られていたのか。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">"Running Through The Edge Of The World" のMVは、自身のイメージに対する皮肉ではなく真であったか。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">"Blood Honey" は倒錯したロマンスではなく、本当に差し向けられた暴力であったか。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">昔からマンソンにはいかがわしい噂話がついて回っていた。噂を裏付けするような過激すぎるステージパフォーマンスも多々あった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">ただ、その過激さは知性に裏打ちされたものでもあったし、自らの悪評を逆手に取って過剰になる節もあった。そういうところもファンを惹きつける所以だった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">噂の範疇を飛び越えて、現実に誰かの人生を一方的にズタズタにしてどうするのだ⁉︎</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">私もまた上記のようなマンソンの過激さと知性に惹きつけられたファンであった。自伝、語録、インタビューを読み漁り、とりわけ彼の知性に心酔していた。勝手に「人生の師匠」と位置づけるくらいに。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">だから、新譜の評判が芳しくなかろうと「私には意味がある」と思って聴き込んでいた。ライブで歌い方がグダグダであろうと「まぁ師匠だから仕方あるまい」と不満に思わなかった。MVのビジュアルが手抜きのようでも「素敵」が印象第一位に押し上げられていた。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">要するに、何をやらかしていようとポジティブに捉えられるぐらいには盲目的だったのだ。その一方で、「まぁ、アホみたいにファンだから高下駄履かせた評価してしまうのだけど」と、盲目的である自分のことも見えているつもりでもあった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">数週間前までは。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">虐待の記事を目にした瞬間は「まさか」と思った。だが次の瞬間から、思い起こした数々の事実が「まさか」を覆い尽くしていった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">トゥイギー・ラミレズの2回目の脱退は元交際相手に対するレイプ事件が理由だったこと。その元交際相手はマンソンとも友人だったので、マンソンの語る「知らなかった」は真実だったのかということ。</div></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">インタビューやレポートに、きつめの性的ジョークを口にするくだりがあったこと。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">ローズ・マッゴーワンにしろ前妻ディタ・フォン・ティースにしろ、女性との別れが常々円満ではなかったこと。だからエヴァンと別れたときも「またか……」ぐらいにしか考えていなかったこと。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">こうした事実を私は見てはいた。だが今の今まできちんと認識してはいなかった。知ってはいたがそれがいかに悪辣であるか気づいていなかった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">勝手に人生の師匠と崇めていた人間の愚行に落ち込むのみならず、自身の盲目さ加減にもひどく落ち込まされることとなった。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">この件で、マンソンはレーベルとの契約を切られ、今後いかなる仕事もすることはないと宣言された。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">『アメリカン・ゴッズ』からも放り出された。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">長年マネージャーを務めたトニー・チウラとの縁も切れた。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">ウェス・ボーランドやフィービー・ブリジャーズからは、過去の振る舞いについて批判的コメントが出ている。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">レーベルやドラマ製作やマネージャーの対応は正しい。最初のころは「ファンとしては悲しいが」と枕詞を付けていたがそれはもう相応しくないだろう。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">こうなった以上マンソンは音楽界・芸術界から見限られるべきだ。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">エヴァンたち被害者を責めるなどもってのほかだ。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">「俺は特別じゃない/壊れているだけ/直されたくなどないんだ」</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">昨年最も感銘を受けたマンソンの詞を、今となっては突っ返さなければならない。</div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto;">マンソン、あなたは絶対に直されなきゃならない。</div>片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-74764304938417596302019-03-04T20:38:00.002+09:002019-03-04T20:38:36.166+09:00トム・ヨーク/サスペリア<span style="font-size: large;"><b>Don't Burn The Witch.</b></span><br />
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<b><a href="https://www.amazon.co.jp/Suspiria-Music-Luca-Guadagnino-Film/dp/B07GZKB8WV/ref=ice_ac_b_dpb?ie=UTF8&qid=1550658597&sr=8-1&keywords=%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A2+%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF">THOM YORKE</a></b></div>
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<b><a href="https://www.amazon.co.jp/Suspiria-Music-Luca-Guadagnino-Film/dp/B07GZKB8WV/ref=ice_ac_b_dpb?ie=UTF8&qid=1550658597&sr=8-1&keywords=%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A2+%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF">Suspiria('18)</a></b></div>
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgoAyYbVN2bkUXPjVXf5rkxTEweNH1dVcptwFjcibhTY2wzEcIZlz0Xl1ECPygpJAsq7pWzMpGEZdBhQIdy-u9DTbrb9tmVXXT3F6bTNtsoF7R-W9Adqc-A5w5p6A24rVJ0l7-AnOtoYuc/s1600/71L4vE3fOjL._SS500_.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="500" data-original-width="500" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgoAyYbVN2bkUXPjVXf5rkxTEweNH1dVcptwFjcibhTY2wzEcIZlz0Xl1ECPygpJAsq7pWzMpGEZdBhQIdy-u9DTbrb9tmVXXT3F6bTNtsoF7R-W9Adqc-A5w5p6A24rVJ0l7-AnOtoYuc/s200/71L4vE3fOjL._SS500_.jpg" width="200" /></a></div>
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トム・ヨークが映画音楽を担当する? ジョニー・グリーンウッドじゃなくて?</div>
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……という驚きはあった。</div>
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ついこの間まで<b> "Burn The Witch" </b>って歌ってた人が、超有名な魔女映画のリメイクの音楽をやるの!?(Radiohead『A Moon Shaped Pool』M1参照)</div>
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……という、全くもってどうでもいい驚きもあった。</div>
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だが何より嬉しい驚きがあった。</div>
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劇中のダンスのイメージから、『Kid A』や『The King Of Limbs』のようなポスト・ロック~アヴァンギャルド路線でもやるのではないかという、漠然とした予想とはだいぶ違っていたのだ。むしろ『Kid A』を経たあとの、シンプルで静かでオーガニックな路線だった。</div>
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とりわけメインテーマは<b>『In Rainbows』の "Videotape" のよう</b>に優しくも物哀しい。</div>
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個人的には『キャンディマン』のメインテーマを思い出したものである。</div>
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暗黒舞踊曲<b> "Volk" </b>や、<b>"Belongings Thrown In A River" "The Inevitable Pull" </b>に使われるもう1つのメインテーマは、やはり『サスペリア』の旋律であるからして不吉さをはらむ。その不吉の最骨頂が <b>"Sabbath Incantation"</b> だろう。 </div>
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それでも、極力装飾を削ぎ落としたサウンドにしているのは、実験精神に富んだオリジナルのゴブリンのサントラから距離を置こうとしているからにもどことなく思える。</div>
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そして最後の嬉しい驚きが、トム自身がボーカルを入れている曲が重要な局面で流れていることである。</div>
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こうなると、歌詞内容が少なからず映画とリンクしているのではないかと勘ぐりたくなってしまうのが、ルカ版『サスペリア』にハマった人間のサガというものでして。</div>
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<span style="color: #cc0000;"><b>以下、本編のネタバレに関する記述あり。</b></span></div>
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また、私が持っているサントラが輸入盤であるため、以下に記述のある歌詞は自力調べ&対訳なので、正確ではありません。</div>
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<span style="color: #e06666;">1.Suspirium</span></h4>
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まず、メインテーマたる<b> "Suspirium" </b>がボーカル入りという点でも予想外だったが、歌詞を見ると思い切り本作のマザー・サスピリオルムのことである。<br />
<br />
<br />
<b>「これは我が身(体)を考えるワルツ」</b><br />
<b>「私たちの救済に何の意味があるのだろうか」</b><br />
<br />
<b>「全ては上手くいく。今ここで、壁の背後で(他を)見捨てて踊り続けていれば」</b><br />
<br />
<br />
ベルリンの壁と対峙しながら、ダンススクールの中でマルコスを中心とし舞踊に生き続ける魔女たち。ここまでは彼女らの生き様だが、最後になると急に視点が変わる。<br />
<br />
<br />
<b>「私がここに着いたら、あなたが見つけてくれる」</b><br />
<b>「それとも一員として集団に紛れているの」</b><br />
<b>「彼女の傍らで孤独を感じてる? 平穏な明日なんて来ない」</b><br />
<br />
<br />
まるで、現状を憂いながらもマルコスと肩を並べて留まっているマダム・ブランに宛てた言葉のようだ。この時点で、マルコス体制の現状を良しとしないマザーはブランにシンパシーを抱いていたのかもしれない。<br />
<br />
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<b><br /></b>
<h4>
<span style="color: #e06666;"><b>2.Has Ended"</b></span></h4>
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ここで繰り返されている<b>「もう同じ失敗はしない」</b>は、そこだけ聞く限り「マルコスの転移の儀式をパトリシアのときのように失敗はしない」ことのように思えた。だが、他の部分を読んでみると、第二次大戦とファシズムの終焉が描かれているようだ。<br />
<br />
<br />
<b>「兵士たちが帰ってきた」</b><br />
<b>「エゴは終わり、大口叩きも消えた」</b><br />
<br />
<b>「踊るパペットの王様のもと、ファシスト達は恥じた」</b><br />
<br />
<br />
その一方で、劇中で描かれているように時代はバーダー/マインホフ事件のさなかで、<b>「鏡も電話も、炎に包まれる」</b>。「もう同じ失敗はしないと言いながら」が「鏡と電話」に掛かる語句ならば、この言葉はRAFのステイトメントにも転じる。<br />
<br />
だが、その前には<b>「魔女たちは笑い、水は灰色に変わる」</b>ともある。ファシズムが終わりながらも新たな混沌に包まれる世界の中、ただ笑い、水を濁らせていくだけ。<br />
ここで思い出したのが、<b>「なぜ人々は、最悪のときは終わったと思うの?」</b>というスージーの言葉だ。最悪のファシズム時代が終わった後も、バーダー/マインホフはナチス政権の失敗を蘇らせるまいと過激な行動に走った。それと同じように、マザー・サスピリオルムは、世の中と同様魔女の世界も<b>「マルコス体制の失敗を繰り返してはならない」</b>と考えてこの地に降りたのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
<h4>
<span style="color: #e06666;">3.Open Again</span></h4>
<br />
この曲はマダム・ブランの歌に思える。マザーの思うところにも通ずるものがあるが、もともと "Open Again" のタイトルでダンスの課題を持ってきたのはブランだ。<br />
<br />
<br />
<b>「新たな岸辺で私たちは再び息づく」</b><br />
<b>「洗い流され、私たちは再び生きる」</b><br />
<br />
<br />
今のように外界と断絶せず、またリーダーのために犠牲を強いない新たな生き方もあると、ブランは考えていたのではないだろうか。結果、彼女は理想の世界をその目で見ることはなく、現在の魔女たちの世界はマザー・サスピリオルムが大量の血でもって洗い流すことになるのだが。<br />
<br />
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<br />
<h4>
<span style="color: #e06666;">4.Unmade</span></h4>
<br />
これまた劇中屈指の美しいナンバーが、よりによってこの血の浄化のシーンで流れるという最高の使われ方。そしてこれもまたマザーの歌だ。<br />
<br />
<br />
<b>「小鳥たちよ、私の庇護のもとにおいで」</b><br />
<b>「不完全な者たちよ、私は誓って何も企んでいない」</b><br />
<b>「回帰していくものなどない」</b><br />
<br />
<br />
遂に姿を現し、旧体制を維持せんとする者たちを粛清し、人柱にされていた少女たちを死をもって解放する。禍々しくも最高に美しいシーンだが、本当に魔女たちはマザーの庇護のもとに行けば幸せなのだろうか。<br />
マルコス支持者は本当に抹殺されなければならなかったのだろうか。<br />
死ぬことすら許されなかった少女たちを解放するには、(彼女らが自ら口にした望みとはいえ)死しかなかったのだろうか。<br />
クレンペラーの愛した人の記憶は消してはならなかったのではなかろうか。<br />
ナチスの残り火を爆弾で消そうとしたマザー・マインホフのように、マザー・サスピリオルムも今後の世界にとって危険性をはらんだままなのだ。<br />
<br />
<br />
ただ、それでもマザー・サスピリオルムのしていることに希望を見出してしまうのは、あのベルリンの壁に触れたと思しき謎のラストカットのおかげかもしれない。<br />
何せ2019年の今だって、壁によって世界が分断されかねない時代なのだから。</div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-39273589645589333802019-02-14T15:34:00.002+09:002019-02-14T15:34:46.417+09:002018年映画極私的もろもろベスト<span style="font-size: large;"><b>バカなことほど書いてて楽しいものさ。</b></span><br />
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いつもこのもろもろベスト記事の前書きにいろいろエクスキューズを書き込んできたけど、それすら面倒くさくなっちゃったなぁ。末期かなぁ。<br />
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">2018年ベストガール</span></h3>
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<li><b>ライザ&ヴァイオレット&モニカ(アナイリン・マッコード&アリーシャ・ボー&シェイラ・バンド)</b>(68キル)</li>
<li><b>アネリス(アウラ・ガリド)</b>(コールド・スキン)</li>
<li><b>画家ルース(エレナ・レーヴェンソン)</b>(デス・バレット)</li>
<li><b>マンディ(アンドレア・ライズボロー)</b>(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)</li>
<li><b>ジェン(マチルダ・ルッツ)</b>(REVENGE リベンジ)</li>
<li><b>ドーン(アンジェリス・ウー)</b>(マンハント)</li>
<li><b>ジュスティーヌ(ギャランス・マリエ)</b>(RAW 少女のめざめ)</li>
<li><b>ゴールデン&シルバー(ミハリナ・オルシャンスカ&マルタ・マズレク)</b>(ゆれる人魚)</li>
<li><b>トラジディ・ガールズ(ブリアナ・ヒルデブランド&アレクサンドラ・シップ)</b>(トラジディ・ガールズ)</li>
<li><b>オーシャンズ8の皆様</b></li>
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今年は2位の半魚人と8位の人魚以外わりと普通の人間が多いなー……と思ってしまうので、いろいろ麻痺しているのかもしれない。</div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">2018年ベストガイ</span></h3>
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<li><b>ハリー・ディーン・スタントン(LUCKY ラッキー/ツイン・ピークス ザ・リターン)</b></li>
<li><b>レッド・ミラー(ニコラス・ケイジ)</b>(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)</li>
<li><b>ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)</b>(イコライザー2)</li>
<li><b>新耳袋Gメンの皆様</b>(怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編)</li>
<li><b>アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)</b>(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)</li>
<li><b>ハーマン・ゴットリーブ(バーン・ゴーマン)</b>(パシフィック・リム アップライジング)</li>
<li><b>半魚人(ダグ・ジョーンズ)</b>(シェイプ・オブ・ウォーター)</li>
<li><b>ローランド&ウォルター(イドリス・エルバ&マシュー・マコノヒー)</b>(ダークタワー)</li>
<li><b>キム・ビョンス(ソル・ギョング)</b>(殺人者の記憶法)</li>
<li><b>ドウェイン・ジョンソン</b>(ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル/ランペイジ 巨獣大乱闘/スカイスクレイパー)</li>
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俳優としてもミュージシャンとしても最高のラストアクトを魅せてくれたハリー・ディーン・スタントンには、やはり例年スペシャルえこひいきのニコさんといえども勝てませんでした。<br />
……と言ってるそばから映画秘宝ではニコさんがベストガイ1位だったけどな!<br />
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストガール兼ベストガイ</span></h3>
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<li><b>ジャック・ブラック</b>(ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル)</li>
<li><b>ミシェル・ロドリゲス</b>(レディ・ガイ)</li>
<li><b>ポール・ラッド</b>(アントマン)</li>
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あのときのジャック・ブラックは、見た目いつものままなのに本当に可愛い女子高生にしか見えませんでした。</div>
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本来ならルビー・ローズもランクインさせるべきなのかもしれないけど、あの御方はもう役柄がなんであれ殿堂入りの域だし。</div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストカップル</span></h3>
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<li><b>ネガソニック&ユキオ</b>(デッドプール2)</li>
<li><b>マンディ&レッド</b>(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)</li>
<li><b>レイノルズ&アルマ</b>(ファントム・スレッド)</li>
<li><b>デレク・チョー&メラニー・クロス</b>(Z Inc. ゼット・インク)</li>
<li><b>ウィル&サラ・ソーヤー</b>(スカイスクレイパー)</li>
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物理的に強いカップルが大半だけど、愛の形が強すぎるor変化球すぎる2位と3位も忘れずに!……っていうか自分がいつもベストカップルに選出する基準としては、むしろこっちのほうが多いんだよ。<br />
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストド外道</span></h3>
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<li><b>牧師(ガイ・ピアース)</b>(ブリムストーン)</li>
<li><b>リチャード&スタン&ディミトリ(ケヴィン・ヤンセンス&ヴァンサン・コロンブ&ギョーム・ブシェド)</b>(REVENGE リベンジ)</li>
<li><b>グルナー(レイ・スティーブンソン)</b>(コールド・スキン)</li>
<li><b>登場人物の大半</b>(ローライフ)</li>
<li><b>ジェレマイア(ライナス・ローチ)</b>(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)</li>
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「唾を吐きかけられるのは外道、吐きかけられた唾を進んで舐めるのは訓練された外道だ!」と『SAVAGES 野蛮なやつら』以来考えてるのですが、これにバッチリ当てはまったのが2018年のガイ・ピアースでしたよ。</div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">2018年ベスト名言</span></h3>
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<li><b>「将来について話し合おう」</b>(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)</li>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベスト迷言</span></h3>
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<li><b>「シャークネードと戦うときにはあれこれ考えるな。実行あるのみだ」</b>(シャークネード ラスト・チェーンソー)</li>
<li><b>「ポンッ!!」</b>(カメラを止めるな!)</li>
<li><b>「カンパイ(メロイックサインしながら)」</b>(ザ・アウトロー)</li>
<li><b>「孫文パワーだ!」</b>(怪怪怪怪物!)</li>
<li><b>「ダクトテープは何でも直せる」</b>(スカイスクレイパー)</li>
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今年は名言が少ない……というより、あったような気もするんだけどあとでメモできるほど記憶していなかったんだよな。そんな中、デル・トロ的進路指導の恐怖が……<br />
そして迷言は「ポンッ!!」の一人勝ちかと思ったら、やはりサメ台風はいろんな意味で強かった。<br />
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストソング</span></h3>
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<li><b>This Is Me</b>(グレイテスト・ショーマン)</li>
<li><b>Volver, Volver</b>(LUCKY ラッキー)</li>
<li><b>PBNJ</b>(パティ・ケイク$)</li>
<li><b>ダー・スメルチーーー!!</b>(霊的ボリシェヴィキ)</li>
<li><b>Burn</b>(聖なる鹿殺し キリング・オブ・ザ・セイクリッド・ディア)</li>
<li><b>I Get Overwhelmed</b>(A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー)</li>
<li><b>末日鬧鐘</b>(怪怪怪怪物!)</li>
<li><b>Venom</b>(ヴェノム)</li>
<li><b>Bye And Bye We're Going To See The King</b>(ザ・ヴォイド)</li>
<li><b>Monster Mash</b>(ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談)</li>
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1位、映画自体はバーナムの人生そのものを紙芝居仕立てのハッタリ劇場にしてたけど、その中心に据えられたこの歌はまぎれもない本物だったよ。<br />
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストサントラ</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>ボヘミアン・ラプソディ</b></li>
<li><b>パティ・ケイク$</b></li>
<li><b>ヘレディタリー 継承</b></li>
<li><b>北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ</b></li>
<li><b>グレイテスト・ショーマン</b></li>
<li><b>ゆれる人魚</b></li>
<li><b>デス・バレット</b></li>
<li><b>マンディ 地獄のロード・ウォリアー</b></li>
<li><b>キングスマン ゴールデン・サークル</b></li>
<li><b>デッドプール2</b></li>
</ol>
<div>
1位は何と言うかね、もうしょうがないよね。伝説としても極私的好みとしても。と同時に、ライバッハベスト盤みたいな4位も忘れないで欲しいけどな!<br />
<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストオープニングショット</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>68キル</b></li>
<li><b>RAW 少女のめざめ</b></li>
<li><b>デッドプール2</b></li>
</ol>
<div>
2位の衝撃も3位のウルヴァリンいじりも最高だけど、あの1ショットに主人公の置かれる状況をまとめた1位が最高すぎた。あのオープニングが2018年映画生活の幕開けになった自分も幸せだ。<br />
<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストドレッサー</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>シガニー・ウィーバー</b>(レディ・ガイ)</li>
<li><b>ルビー・ローズ</b>(ピッチ・パーフェクト ラストステージ)</li>
<li><b>第六天魔王ジョーカー</b>(ニンジャバットマン)</li>
<li><b>レッド&マンディ</b>(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)</li>
<li><b>オーシャンズ8の皆様</b></li>
</ol>
<div>
シガニー・ウィーバーのスーツ&タイ姿は、ほぼ同時期公開の『キングスマン』メンバーすらひよっ子に映るレベルの強さでしたよ。あと4位の『マンディ』は映画終わると同時に44ラグランTを買ってしまったもので。<br />
<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年ベストここはオレに任せて先に行け</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>ファン・テスル(ユ・ヘジン)</b>(タクシー運転手 約束は海を越えて)</li>
<li><b>ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)</b>(ジオストーム)</li>
<li><b>ネブラスカ・ウィリアムズ(トレヴァンテ・ローズ)</b>(ザ・プレデター)</li>
<li><b>アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)</b>(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)</li>
<li><b>トシ(マシ・オカ)</b>(MEG ザ・モンスター)</li>
</ol>
<div>
タクシーマッドマックスで、韓国曲者バイプレイヤーで、ここまでグッとくるとはなぁ。</div>
<div>
そしてこの面子の中、2位のジェラルド・バトラーだけ「任せといても余裕で大丈夫」度合いが半端ない。<br />
<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年映画に学ぶ間違った教訓</span></h3>
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<ol>
<li><b>シラットが使えれば宇宙人が攻めてきても勝てる</b>(スカイライン 奪還)</li>
<li><b>クライマックスにおけるステイサムの有言実行</b>(MEG ザ・モンスター)</li>
<li><b>五城は合体する</b>(ニンジャバットマン)</li>
<li><b>肋骨は1本折れてもまだ○本ある</b>(ピーター・ラビット)</li>
<li><b>ピンチのときにこそヴァンダミング開脚はできる</b>(パディントン2)</li>
</ol>
<div>
シラットに関しては、「敵に囲まれまくっても大丈夫」(『ザ・レイド』シリーズ)と、「記憶喪失になってもシラットさえあれば大丈夫」(ヘッドショット)という教訓も得てきました。<br />
<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年映画に学ぶ正しいけど使いどころのない教訓</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>坐骨神経に傷をつけてガソリン液をかけると死ぬほど痛い</b>(デス・ウィッシュ)</li>
<li><b>頭部に確実にダメージを与えるには硬いものを口に噛ませること</b>(レザーフェイス 悪魔のいけにえ&孤狼の血)</li>
<li><b>スイカ以外を対象にスイカ割りするとヤバい</b>(SPL 狼たちの処刑台)</li>
<li><b>ダクトテープ万能説の証明</b>(スカイスクレイパー)</li>
<li><b>腹ふり党≒夏フェス</b>(パンク侍、斬られて候)</li>
</ol>
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使いどころのない教訓は痛い話が多いな……<br />
<br /></div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">
2018年映画夢のガジェット</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>オルゴール指輪</b>(デス・バレット)</li>
<li><b>クリーパーさんの魔改造車</b>(リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ ジーパーズ・クリーパーズ3)</li>
<li><b>メモリ11まであるマーシャル・アンプ</b>(スパイナル・タップ)</li>
<li><b>トレホさん操縦のロボ</b>(アイアン・スクワッド 鋼鉄戦線)</li>
<li><b>ロボオ</b>(ハード・コア)</li>
</ol>
<div>
カッテ&フォルツァーニは、『The Strange Colours Of Your Body's Tears』の「不協和音の流れる透明なガラス盤のレコード」みたいに絶妙に美しく退廃的なアイテムをよく作り出しますよね。</div>
<div>
2位の魔改造車は対盗難・車上荒らしのセキュリティが抜群だけど、運転してる本人が引っかかるリスクもあります。</div>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666; font-size: large;">2018年映画に学ぶ「物理」学</span></h3>
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<div>
<ol>
<li><b>異常気象を止める(物理)</b>(ジオストーム)</li>
<li><b>キューピッドの恋矢(物理)</b>(マガディーラ 勇者転生)</li>
<li><b>アクマカンコウサッポウ</b>(死霊館のシスター)</li>
</ol>
<div>
ちなみに、実際の物理の勉強は、高校で常に赤点ギリギリのレベルでした。</div>
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<br /></div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-27005793067218813402019-01-13T18:16:00.002+09:002019-02-14T15:45:10.841+09:002018年映画極私的ベスト10<span style="font-size: large;"><b>2018年=スクリーンが現実を侵食する。</b></span><br />
<br />
3DやIMAXとはまた違った意味で、スクリーンの中の世界が客席へあふれてくる作品に恵まれた1年でしたよ。もっとも、あふれてくる世界が「恐怖」っていうのが多いんだけど。<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>1位 霊的ボリシェヴィキ</b></span><br />
あの<b>『リング』でさえまだ親切だった</b>と思える。「向こう側」と「こちら側」がブラウン管TVという敷居で区切られていて、さらに向こう側からくる何かが「貞子」という具体的な形を取っていたのだから。<b>「向こう側」「こちら側」の境界が曖昧</b>、<b>向こうから何がやってくるのかも曖昧</b>というよく分からない不安感は、瞬く間に客席をも呑み込んでいったのでした。<b>ダーー・スメルチーーーー!!</b><br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>2位 恐怖の報酬 完全版(ウィリアム・フリードキン)</b></span><br />
果たして日本初公開だからって新作扱いでいいのだろうかと迷ったが、上半期の時点で同じく日本劇場初公開の『スパイナル・タップ』をベスト10に入れていたから今更だよな……と新作ベスト扱いに。<br />
映画が終わって退席するころには<b>「疲れた……」</b>の声が客席のあちこちから聞こえてきたものだが、<b>悪路でニトログリセリンを運搬するプレッシャーを観客がスクリーン内と共有する</b>のだから無理もない。それだけでもいっぱいいっぱいなのに、<b>爆弾テロの生々しさ、突然の自殺、幸せじゃない結婚式など「厭」が所かまわず敷き詰められている。</b>フリードキンの鬼スピリットを浴び続ける2時間だよ。<br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666; font-size: large;">3位 カメラを止めるな!</span></b><br />
<b>数多あるポンコツゾンビ映画をキライになれない理由</b>はこういうことかもしれない……と思わされる。当事者には災厄と混乱のオンパレードだが、その中で生まれた映画作りの理想的ともいえる姿には爽やかさと感動すら残るのである。しかしまさかここまで世界を席巻する<b>「ポンデミック」</b>になろうとは……。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>4位 怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編</b></span><br />
今回のミッションは本当に体力ゲージの上でもハードモードで、日ごろ運動不足マンには心底しんどい。<b>走り屋の車がビュンビュン通る山道</b>を歩き、<b>岬で心霊リレー</b>、<b>トンネル1kmウォーキング</b>、<b>ガチ登山</b>……そのストイックさが笑いと紙一重という新Gメンのスタイルが今回で確立されたように思える。<br />
そんな中、<b>崖下から這い上がってきた田野辺さん</b>、<b>「ぶるんぶるん」に続く名調子を生み出した今宮さんの帰還</b>など名シーンには事欠かないが、<b>恐怖より缶チューハイを優先し霊安室で爆睡した西村監督</b>がやはりMVP。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>5位 ブリグズビー・ベア</b></span><br />
『カメラを止めるな!』とは違った形の<b>映画作りの理想形</b>であり、『ヘイトフル・エイト』とは異なる魅せ方の<b>フィクションの力を信じたくなる作品</b>。何より作品づくりの楽しさの一番純粋なところを抽出しているから幸せだ。たとえ歪んだ形で作られた映画であっても、それが心に響き血肉に染み込んでいる人間のことまでも否定することはできない。そして<b>マーク・ハミルの貢献を称える映画</b>。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>6位 ヘレディタリー 継承</b></span><br />
<b>完璧にして甘美な地獄。</b>今までこうだと思っていた家族の姿や自分の世界にヒビが入っていく様子や、最悪な出来事が降りかかる瞬間は、<b>考えうる限り一番厭な形で描かれる</b>。着地点は実はさほど目新しいものではないのだけれど、そこまでに積み重ねた<b>「厭」の勝利</b>です。あと、崩壊していくトニ・コレットや、そこに佇むだけで不思議な空気を醸し出すミリー・シャピロなど、<b>顔の力の勝利</b>でもある。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>7位 RAW 少女のめざめ</b></span><br />
人肉食という異様で病んだ形で描かれてはいるが、実は<b>真髄はピュアで普遍的な思春期もの</b>。また、カニバリズムを介して姉妹愛や性愛が結びつく様子が、<b>「愛する人に生きたまま食べられることは究極の愛の形態」</b>というマンソン師匠の言葉を体現しているよう。そして、『変態村』『地獄愛』で暴投すぎる愛を受け止め続けてきた<b>ローラン・リュカ</b>が父親役であることにも大きな意味がありました。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>8位 ゆれる人魚</b></span><br />
こちらも体の変化を迎えた少女=人間になりたい人魚とした、<b>思春期をファンタジーホラーとして描いた</b>もの。王子ってアホな上にヒドいよな、人魚姫は優しすぎるよな、何かこう溜飲を下げる道が欲しいよな……と思った<b>大人のための『人魚姫』</b>でもある。それらを監督自身が経験した<b>ポーランドのナイトクラブ・カルチャーやミュージカル</b>でくるんだ不思議テイスト。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #e06666; font-size: large;"><b>9位 スパイナル・タップ</b></span><br />
本当は88年の映画だけど、<b>日本初劇場公開なので新作扱い</b>にしてしまった。その昔DVDで観たときには、日本語字幕がポンコツすぎるあまり内容が全くアタマに入ってこなかった。その悲劇を乗り越え、<b>どっかで観た覚えありすぎるロックバンドあるある</b>に数年ぶりに笑うことができた! <b>ストーンヘンジ!</b> <b>マーシャルアンプ!</b> ありがとうキングレコードさん!<br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666; font-size: large;">10位 マンディ 地獄のロード・ウォリアー</span></b><br />
パノス・コスマトス監督の<b>スローで「静」の狂気を放つ極彩色トリップ空間</b>に、<b>一人血まみれでブチ切れる「動」の狂気ニコラス・ケイジ</b>という組み合わせが何故か異様に相性良し! マンディのためのレッドの復讐譚でありつつ、監督の前作<b>『Beyond The Black Rainbow』のぶんの復讐も成し遂げられたように思える</b>。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #93c47d; font-size: large;"><b>次点(たくさん):</b></span><br />
<span style="color: #e06666; font-weight: bold;">『68キル』</span>(ヤバい女とアホまたはサイコな男しか出てこないド底辺バイオレンス!)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『Z Inc. ゼット・インク』</span></b>(今なら最低な上司をぶっ殺しても正当防衛! こんなウィルスなら感染したいかもしれない爽快な不謹慎!)<br />
<br />
<span style="color: #e06666;"><b>『ボヘミアン・ラプソディ』</b></span>(フレディ・マーキュリーの "伝記" ではなく "伝説" なのです)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『殺人者の記憶法』</span></b>(アルツハイマーの元殺人鬼vs現役殺人鬼! 安定の韓国特濃暴力)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『ニンジャバットマン』</span></b>(無茶苦茶をやるなら徹底的にやれという見本です)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『デス・バレット』</span></b>(青い海と陽光が美しいのに荒涼としている、ネオ・ジャーロとウエスタンの合体)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『怪怪怪怪物!』</span></b>(監禁されるのがいたいけな少女ではなく人食いの怪物でも人間は怪物と化してしまうという、スクールカースト交えの『隣の家の少女』)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『パディントン2』</span></b>(可愛いクマさんの絵本物語を難民の物語に置き換えて描くなど、誰が想像できただろうか……)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』</span></b>(北朝鮮でライバッハという何が生まれるか分からない劇薬化学反応かと思いきや、社会主義を生き延びたライバッハの柔軟さを見せられました。あと北朝鮮の通訳さんが苦労性)<br />
<br />
<b><span style="color: #e06666;">『ファミリー☆ウォーズ』</span></b>(口やかましい家族至上主義を筆頭に登場人物全員クズ! クズ同士のぶつかり合いつぶし合いがアブない&痛快!)<br />
<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">2018年裏ベスト</span></h3>
<b>1位 シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2018予告編</b><br />
<br />
直接動画を貼れなかったのでリンクは<a href="https://youtu.be/cfAlBrQpoqE">こちら</a>。<br />
千葉繁さんのハイテンションナレーションにすごく元気もらえるので、ヒューマントラスト渋谷のロビーで流れてたらメンタル充電のために観にいったぐらい。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><b>2018年リバイバル映画ベスト10</b></span></h3>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #e06666;"><b>1位 エルム街の悪夢</b></span>(in TOHOシネマズ六本木ヒルズ/東京国際映画祭オールナイト 金曜洋画劇場)<br />
<b><span style="color: #e06666;">2位 ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ</span></b>(in 立川シネマシティ)<br />
<b><span style="color: #e06666;">3位 爆裂都市 BURST CITY</span></b>(in Zepp Divercity&キネカ大森)<br />
<b><span style="color: #e06666;">4位 ロボコップ</span></b>(in TOHOシネマズ六本木ヒルズ/東京国際映画祭オールナイト 金曜洋画劇場)<br />
<b><span style="color: #e06666;">5位 ブルース・ブラザーズ2000</span></b>(in 立川シネマシティ)<br />
<span style="color: #e06666;"><b>6位 リターン・オブ・ザ・キラートマト</b></span>(in シネマカリテ/カリコレ2018)<br />
<b><span style="color: #e06666;">7位 バタリアン</span></b>(in 国立映画アーカイブ/現代アメリカ映画選集)<br />
<span style="color: #e06666;"><b>8位 ラスト・アクション・ヒーロー</b></span>(in 新文芸座)<br />
<span style="color: #e06666;"><b>9位 キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわたⅢ</b></span>(in 国立映画アーカイブ/現代アメリカ映画選集)<br />
<b><span style="color: #e06666;">10位 ミッドナイトクロス</span></b>(in シネマート新宿/のむコレ)<br />
<br />
私、その昔『エルム街の悪夢』を劇場で観賞する<b>夢</b>を見たことがあるのですが、そこで上映されてた素材はなぜかあちこちカットされまくっていて、フレディの見せ場まで減っているという最悪なシロモノでした。今回はまぎれもない現実に、完全な状態&オールナイトの一番眠くなるはずの時間帯という完璧なシチュエーションでホンモノを観る事ができて、まさに夢のような体験ですよ。<br />
<br />
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><b>2018年未公開映画ベスト5</b></span><br />
<b><span style="color: #e06666;">1位 ミッドナイト・スペシャル</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">2位 マザー!</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">3位 ヒットマンズ・ボディガード</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">4位 軽い男じゃないのよ</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">5位 XX</span></b><br />
<br />
もしかすると一昨年配信の作品も含まれているかもしれませんが。『ミッドナイト・スペシャル』は『テイク・シェルター』と二本立てで上映してもいいんじゃないかと思うよ。<br />
<br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">2018年ドラマベスト3</span></b><br />
<span style="color: #e06666;"><b>1位 ツイン・ピークス ザ・リターン</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b>2位 ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b>3位 マインドハンター</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b>4位 ストレンジャー・シングス</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b>5位 SICK NOTE</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b><br /></b></span>
せっかく加入しているし(値上げもしたし)Netflix料金をムダにしたくないので色々観るようにしました。と言いつつ1位は(今のところ)配信でないドラマなんだけど……コレはもう仕方ないよ! リンチが本気出したんだもの!!片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-6149843240079959072018-10-05T18:56:00.000+09:002018-10-05T19:04:56.735+09:00未体験ゾーンの映画たち2018<b><span style="font-size: large;">暴力! オバケ! サスペンス! トレホ!</span></b><br />
<br />
<b>未体験ゾーンの映画たち2018</b><br />
<b>ヒューマントラストシネマ渋谷 2018.1.6~2018.4.6</b><br />
<br />
こっちも今頃アップに至ったという遅刻も遅刻で。もう来年のラインナップどうなるのかと考えなきゃならない時期だというのに。<br />
<br />
『チアーズ!』という変化球がやってきた去年に対し、今年はいつものド直球に立ち返った気がします。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiyssWmouD8gnJAwPp70tYr0qX3JZkqAhhB4UagmCbjjL3wVJ8P7zZHbt1s0Yg5Xjx21nI0jasGCAF4-V_e9mIoztLmQeC9SuXuiOswi2BrYV8HJz7INsQI7VYQlvCh05LrYyMqH8jwksU/s1600/IMG_2501.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiyssWmouD8gnJAwPp70tYr0qX3JZkqAhhB4UagmCbjjL3wVJ8P7zZHbt1s0Yg5Xjx21nI0jasGCAF4-V_e9mIoztLmQeC9SuXuiOswi2BrYV8HJz7INsQI7VYQlvCh05LrYyMqH8jwksU/s320/IMG_2501.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
屍に会える映画館、ヒュートラ渋谷。</div>
<div style="text-align: center;">
(ラドクリフ出演作つながりで出張中だったそうです)</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8fZNsJtA0qJ50cjC11gtmLVJ65kBElEj3ULuqGAKsZut7v8P0LwEJ_-3sw2VklA5fzPIMpVFRHjyukRXkERfX38ZWnkrpCi1W7u1jQUuUVv_vRLXICiTTtmTCuBPQtN4PEqodGEg0x2s/s1600/IMG_2502.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8fZNsJtA0qJ50cjC11gtmLVJ65kBElEj3ULuqGAKsZut7v8P0LwEJ_-3sw2VklA5fzPIMpVFRHjyukRXkERfX38ZWnkrpCi1W7u1jQUuUVv_vRLXICiTTtmTCuBPQtN4PEqodGEg0x2s/s320/IMG_2502.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><b>未体験ゾーンの映画たち2018極私的ベスト10</b></span></h4>
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;"><b>1位 68キル</b></span></h3>
主人公の置かれた(そしてこれから置かれる)状況を端的かつ的確に表したオープニングショットから、この映画はスゲェ! と思わせてくれる。<br />
6万8千ドルという、大金と呼ぶには微妙な大金のために血が流れまくるド底辺社会バイオレンス! しかも出てくる女がみんなコワくてぶっ飛んでて可愛い!! アホな男とヤバい女しか出てこないという点では『スガラムルディの魔女』を思い出すけど、舞台がアメリカのトレーラーハウス貧乏になると圧倒的に泥臭いです。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;"><b>2位 Z Inc. ゼット・インク</b></span></h3>
Zと銘打ってはいるがゾンビに非ず。むしろゾンビは嫌でも<b>このウィルスになら感染したい! </b>って人は多いんじゃないでしょうか!? <br />
主人公が非感染者のサバイバーではなくバリバリの感染者で、<b>「よーーし感染と隔離が続いている間にオレをクビにした上司どもを血祭りにあげてやるぜゴラァァァ!!」</b>という倫理的には間違っているがボンクラ的には大変正しいやる気に溢れているのが新しい。オフィス用品や工具を駆使したファイトといい、ヒロインの音楽趣味といい、不謹慎な爽快感を味わえます。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;"><b>3位 ザ・ヴォイド</b></span></h3>
外には<b>カルト教団</b>、中からは<b>グジョグジョウネウネしたモンスター</b>、挙句の果てには『ヘル・レイザー』か『ヘルケバブ』かというような<b>地獄がオープン</b>。洗練とグシャドロのイイとこどりをした(観てるぶんには)楽しい悪夢です。なんならもっとゴアやモンスターを暗がりじゃないところで見せてほしいくらい。<br />
ところで、エンドクレジットに流れる<b>「バイバイ、オレたち王様に会いに行くよ」</b>で、彼らがあちらの世界で対面した<b>アレ</b>は、<b>『ヘルレイザー2』の地獄の果てに出てくるアレ</b>ではないのだろうかと思ったのですが……<br />
<br />
<br />
<h3>
<b><span style="color: #e06666;">4位 トラジディ・ガールズ</span></b></h3>
自分たちで人死にに至る事件を起こしておきながら「この悲劇を忘れないために……」とSNSにその事件を投稿する女子高生コンビ。さすがアメコミ界では<b>ネガソニックちゃん</b>(ブリアナ・ヒルデブランド)と<b>ストームちゃん</b>(アレクサンドラ・シップ)なだけにキャラの強さが。<br />
SNSの病巣にしっぺ返しを食らわせたいのだろうかと思いきや、実際は彼女らに寄り添いまくった作品。随所に散りばめられたホラー映画ネタ(たまにチープだけど)に爆笑。<b>「高校時代なぞくそくらえ」「でも友情は最強」</b>なラストも、不謹慎なクセに爽快。<br />
<br />
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<h3>
<span style="color: #e06666;">5位 アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー! な大騒動になった件</span></h3>
監督・脚本・製作・出演勢は一緒だけど実際はヒャッハー! シリーズではない。しかしバカの規模は負けず劣らず。<b>何故このタイミングで、この人に、このネタをやらせた!? </b>な超絶くだらない最低な(褒めてます)映画パロディも満載。<br />
ちなみにコレ、観たら分かるけど<b>ヴァン・ダム映画でもありますよ</b>。特に、ヘリコプターキックを真似して物理的または社会的に失敗したことある人のためのヴァン・ダム映画。<br />
逆に、<b>愛犬家と愛猫家には激怒必至</b>のところも……<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">6位 アンデッド刑事 野獣捜査線</span></h3>
初っ端から<b>コリィ・テイラー</b>が悪ふざけ感満載で現れ、監督を務める<b>ショーン・クラハン</b>もマスクで顔を隠しつつ悪ノリし、さらに実は<b>クリス</b>と<b>シド</b>も出ていて……という<b>スリップノット的贅沢映画</b>。カンフー使いの禅マスターとかマシンガンシスターとかオモシロ悪役キャラが多いのはいいが、ダウン巡査不死身の秘密のくだりでシリアスドラマが長引きテンポが悪くなるのが課題点。<br />
たぶん今回のショーンのベストワークは、<b>「オ・フィ・サーダウーーン♪ ダ・ダ・ダ・ダウーーン♪ ダ・ダ・ダ・ダウーーーーン♪♪」</b>っていうバカっぽくて妙に覚えちゃうエンディングテーマの作曲です。<br />
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<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">7位 ミッシング・チャイルド 呪いの十字架</span></h3>
幽霊ものではあるのだが、<b>恐怖よりも喪失感</b>が常につきまとう。主人公の精神科医は息子が3年前に失踪したきりだし、同時並行で語られる民宿設備中の夫婦と友人のエピソードでは妻が死産と、<b>親が子供を失う哀しみ</b>が共通している。アイスランドの地の荒涼として寒々しい空気と呼応したホラーだ。<br />
まぁもちろん幽霊は出てくるし、<b>その流れで死ぬのって結構ヤだな</b>とも思わせてくれます。<br />
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<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">8位 ドント・イット</span></h3>
話題作に便乗しすぎた結果<b>「よーーーしお前ら中学校の英文法からやり直せ!!」</b>と暴言赤ペン先生が爆誕する邦題になってしまった(原題『A Dark Song』)。しかし中身は、呪術儀式の手間ヒマと面倒くささをていねいに積み重ね、さらにびっくらかしに一切頼らず怪現象を描くとっても<b>マジメなホラー</b>だった。<br />
主人公とともに儀式を進める呪術師が、<b>とても呪術を使えるとは思えない坊主・小太り・モサモサ髭と三拍子そろった下町訛りのおっさん</b>というのもスリリング。このおっさんとの共同生活に、徐々に人ならざる何かが侵入してくる様が地味ながら良い。ただ、遂に開かれた地獄の門戸の果てに現れるアイツは、笑っちゃいかんのだけど笑える一歩手前なのよ……。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">9位 (r)adius ラディウス</span></h3>
半径15m以内に入った生命体が皆死んでしまう男と、男の15m以内に入っても死なないし彼と一緒にいる限り死の影響が他に及ばない女。何故こうなったのか知りたくとも、2人とも自分が何者なのかさえ覚えていない! もちろんこの状況には理由があるのだが、重要なのは「何故こうなった?」ではなく<b>「2人は何者で、一体何をしていたのか?」</b>……という不思議なSF。最後の彼の決断は、ちょっと『トータル・リコール』っぽくも感じる。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">10位 ザ・ボルト</span></h3>
謎の地下金庫を巡って銀行強盗立て篭もりスリラー……と思いきや。こういう裏切りは大歓迎です。でも考えてみればこの銀行、強盗にとっては災厄を招くし、そこで働いてる人も件の地下に行かなければセーフだし、<b>ある意味万全のセキュリティ</b>を誇ると言っていいのでは?<br />
ちなみに、<b>『エイリアン コヴェナント』での扱いがアレだったジェームズ・フランコの巻き返し映画</b>でもあります。<br />
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<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">未体験ゾーンの映画たち2018極私的裏ベスト(ワーストに非ず)</span></h4>
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<h3>
<span style="color: #e06666;">1位 ゾンビ・レックス ~殺人ゾンビ恐竜 誕生~</span></h3>
私事ですが、以前<b>「ゾンビ化した恐竜の映画ってないのかね?」</b>という与太話をしてたことがあります。それがホントに存在していたからビックリです。<br />
しかし<b>恐竜がそんなにゾンビゾンビしてねぇ!</b> というか、さぞかしCG丸出しなのだろうと思っていたら、<b>たまーーに着ぐるみやパペットになっている!</b> ゾンビレックスに追われる軍人&学生チームは<b>素人目にも分かるほど素人演技!</b> そして黒幕は<b>ぬるま湯で薄めに薄めたイモータン・ジョー風マッド・サイエンティスト!</b><br />
いや、想像以上にグラインドハウスでした。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">2位 アイアン・スクワッド/鋼鉄戦線</span></h3>
こちらもまた想像以上にガチなグラインドハウス映画。クオリティはいろいろアレだけど、<b>フアレスの麻薬王たるトレホさんがロボットに乗って「フアレスもメキシコもオレが制覇したるわ!!」と(自分ちの敷地内で)大暴れしてくれる</b>から憎めない。最後までテンション高く付き合ってくださってありがとうございます、親爺さん。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">3位 ダブル/フェイス</span></h3>
「ニコラス・ケイジ、二人の女の罠に嵌る」との惹句だったが、本当は<b>「ニコラス・ケイジ、ほぼほぼ蚊帳の外」</b>。だいたいジーナ・ガーション(『フェイス/オフ』以来のニコさんとのカップル設定)が1人で頑張ってます。<br />
しかし、メンタルに問題ありとはいえ、犯人の動機となる「あんなことするの良い母親じゃない!」の発想力は、全世界の働くお母さんを敵に回すと思うよ。<br />
<br />
<br />
<br />
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">未体験ゾーンの映画たち2018極私的ベストガイ</span></h4>
<b>1位 ライザ&ヴァイオレット&モニカ</b>(68キル)<br />
<b>2位 トラジディ・ガールズ</b>(トラジディ・ガールズ)<br />
<b>3位 頬に傷のあるバーン・ゴーマン</b>(ウォーキング・ウィズ・エネミー)<br />
<b>4位 デレク・チョー&メラニー・クロス</b>(Z Inc.)<br />
<b>5位 トレホさん</b>(アイアン・スクワッド 鋼鉄戦線)<br />
<b>6位 スリップノットの皆さん</b>(アンデッド刑事 野獣捜査線)<br />
<b>7位 呪術師のおっさん</b>(ドント・イット)<br />
<b>8位 ジョン・バーンサル</b>(スウィート・ヘル)<br />
<b>9位 マ・ドンソクさん</b>(アンダードッグ 二人の男)<br />
<b>10位 ジェームズ・フランコ</b>(ザ・ボルト)<br />
<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
なお、今年の未体験ゾーンにはゆるキャラが誕生してました。</div>
<div style="text-align: center;">
MTV的なMTKパーカを着ているのが<b>ミチルダちゃん</b>、</div>
<div style="text-align: center;">
縫い目があるのが<b>ミタイケンシュタイン</b>だそうです。</div>
<div style="text-align: center;">
果たして彼女らは来年も存在しているのか(失礼)……</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhpVD6kgb9t7SEvnzR2LH6p9BTc2Rh1Wu0pHRNjZuybbd9hXCs26HBupwEJPfcwv__-0uLiT2LPwclemsIaXh-BV8vzCViNkMXGVXFbo1UZwHmF8DlqEyojdMWALqvv6GmfX6etLkcFfzw/s1600/IMG_2512.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhpVD6kgb9t7SEvnzR2LH6p9BTc2Rh1Wu0pHRNjZuybbd9hXCs26HBupwEJPfcwv__-0uLiT2LPwclemsIaXh-BV8vzCViNkMXGVXFbo1UZwHmF8DlqEyojdMWALqvv6GmfX6etLkcFfzw/s320/IMG_2512.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5BrJ2uyPOBO_l8BRLWViigs_K8DxezTZ4hPRn-X-rUHsOtGlPCNG1xK4tbMAIgBZqoOCY1QMwCYQZZg6CXnAzloZc04d-VMwI_BMavYaFPuz_MbZ9ynNuHNzy0rc8t7GYV-RKpzNVBf4/s1600/IMG_2513.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5BrJ2uyPOBO_l8BRLWViigs_K8DxezTZ4hPRn-X-rUHsOtGlPCNG1xK4tbMAIgBZqoOCY1QMwCYQZZg6CXnAzloZc04d-VMwI_BMavYaFPuz_MbZ9ynNuHNzy0rc8t7GYV-RKpzNVBf4/s320/IMG_2513.JPG" width="240" /></a></div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-81571531438253927762018-10-05T15:04:00.000+09:002018-10-05T15:04:43.829+09:00未体験ゾーンの映画たち2017<span style="font-size: large;"><b>「未体験」の概念はそれだけじゃないぞ。</b></span><br />
<br />
<b>未体験ゾーンの映画たち2017</b><br />
<b>2017.01.04.~2017.04.01. ヒューマントラストシネマ渋谷</b><br />
<br />
まさか1年越しで投稿することになろうとはなー……自分がサボっただけのこととはいえ。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgDpj4tEm3pGQ01WUv7oLv7Zxja4AvbSP1YT-yyPBeztxnK-fn47cz4a-rfYAchd1K9lBsciRxjsel6CYbMeFoonGhdIFvZh8bcr3ICQ1CpWd43aDV475_4__n4LWL_NUhjgRJgQXQj3rs/s1600/IMG_1596.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgDpj4tEm3pGQ01WUv7oLv7Zxja4AvbSP1YT-yyPBeztxnK-fn47cz4a-rfYAchd1K9lBsciRxjsel6CYbMeFoonGhdIFvZh8bcr3ICQ1CpWd43aDV475_4__n4LWL_NUhjgRJgQXQj3rs/s320/IMG_1596.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisbIWdAHvzNd_8Vl6mpn72LdtJgDmqRiIJxMlOIER-KC9-5I4INdS8qKVftnNEHoxdFnvyIwYWrPSB4vDmI03p3RGUt6Y_js7kzkCVYXvxfg2iL_Yf3lEVo7nl1jUW6Ft4PV-lS8-b7pw/s1600/IMG_1595.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisbIWdAHvzNd_8Vl6mpn72LdtJgDmqRiIJxMlOIER-KC9-5I4INdS8qKVftnNEHoxdFnvyIwYWrPSB4vDmI03p3RGUt6Y_js7kzkCVYXvxfg2iL_Yf3lEVo7nl1jUW6Ft4PV-lS8-b7pw/s320/IMG_1595.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
「もしも来年以降、配給会社さんが思い切ってファンタジー/ファミリー作品を送り込んだとしたら、未体験ゾーンの客層にも変化があるのだろうか? うーん、どう転ぶか分からないけど、そんな試みがあったらまた面白いだろうなぁ。」<br />
……なんて<a href="http://kataha-survival.blogspot.com/2016/03/2016.html">2015年の未体験ゾーン記事</a>で書いていたら、まさかの試みがやってきてたのですよ!!<br />
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<br />
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">
未体験ゾーンの映画たち2017極私的ベスト10</span></h4>
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #e06666;">1位 ダークレイン</span></h3>
正直に言って<b>詐欺案件</b>だ! ポスタービジュアルが詐欺ってのはよくあることだが、惹句も詐欺だし「ラスト何分の衝撃」ってのも詐欺! だがこんなに<b>引っかかって嬉しい詐欺はなかなかないぞ!!</b><br />
いや、さすが去年の未体験ゾーンの『パラドクス』の監督作。ウィルス感染でもなくゾンビ化でもなく○○○○○と化していく恐怖って……というか<b>恐怖のはずなんだけどコレは笑うわ</b>。ぶっちゃけ劇場で笑い起きたし。世にも奇妙な物語というか、<b>未体験ゾーン改めトワイライトゾーンな映画</b>でした。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">2位 グースバンプス モンスターと秘密の書</span></h3>
逃げ出したモンスターを捕まえるというネタが『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』と被ってしまったのがイタいが、主人公サイドが魔法使いでも何でもないし特技もない、むしろダメ人間寄りなのがイイ。<br />
何より本作に愛しさを覚えるのは、<b>モンスターがもとはといえばボンクラの恨み言</b>であり、その<b>恨み言に対するしっぺ返し</b>が脱走騒動であり、<b>恨み言ばかりで引きこもっている場合じゃないぞ! という発破</b>でもある点だ。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">3位 チアーズ!</span></h3>
<b>今回の「まさか」がコレ。</b>「ソフトスルー予定だった映画を劇場で観られるチャンス」ではなく、<b>「いつも未体験ゾーンに来ている君たちが未体験であろう映画のリバイバル」</b>という新しい試み。旧作上映といえば2015年の『ネクロマンティック』もあるけど、そういう激ヤバカルト作なら知ってる/興味ある/観たことある人多そうだし。<br />
チアリーダーといえば、<b>未体験ゾーン常連的には「ホラー映画じゃ早めに死ぬヤな女筆頭」</b>だが、ホントにマジメにチアリーディングをやっている女子たちは高い身体能力でもって怪我と隣り合わせで真摯に向き合っているし、ライバルチーム同士認め合っているのだ。ましてやそこに前向きさや明るさを備えていたら最強だ。うーーむちょっと心臓が痛くもなってくるが、我々とは(おそらく)最も程遠い青春観をぐっと引き寄せて見せてくれた『アントマン』の<b>ペイトン・リード監督、ありがとう</b>。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">4位 エンド・オブ・トンネル</span></h3>
「もしも『暗くなるまで待って』のヘップバーンが座頭市だったら」が『ドント・ブリーズ』なら、<b>「もしも『裏窓』のジェームズ・スチュアートがジョニー・ノックスヴィルだったら」</b>ぐらいの無茶と冒険をやってくれるのが本作。というか主人公の<b>ホアキンさん</b>。<br />
<b>「立てば腕力(脚は不自由だから)、座ればエンジニア、喋る姿はクリストフ・ヴァルツ」</b>な活躍は、少々話の先が読めても応援したくなってしまうし、計画に破綻が生じた際のどエラい辻褄あわせすら痛快ですよ。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">5位 フリークス・シティ</span></h3>
この映画が作られたの2015年!? とびっくりするぐらい、2016年11月~2017年2月現在のアメリカの状況、ひいては世界の状況にぴったりな作品。いや、むしろここで描かれているような状況は前々から存在していて、ここ3ヶ月で急速に浮き彫りになったのかも。でもそれにしたって、<b>アイツにキャラクターがそっくりなアイツ</b>がいるってのが恐ろしいわ。<br />
ヴァンパイアと人間とゾンビのカースト社会というバカ映画の皮を被っているけど、世界中に見てほしい映画だよ。複線回収だって<b>「えっ、それ複線だったの!? そんでわざわざ今回収すんの!? バカなの!? 天才なの!?」</b>ってぐらい痛快だよ。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">6位 FOUND.ファウンド</span></h3>
兄弟の奇妙な絆がかつてないほど残虐なスラッシャーホラーを生んだ。ラストカットの絶望感からは立ち直れない人も出たほど。<br />
しかし何が一番キツいって、クローゼットに生首を隠し持つお兄ちゃんが、部屋に『ニンジャリアン』や『吐きだめの悪魔』やアイアン・メイデンやヴェノムのポスター貼ってて、『ヘル・レイザー』のビデオ持ってて……つまり、<b>本作のようなスラッシャーホラーを好んでみる客層のメンタリティと地続き</b>なこと。<br />
「ホラー好きは猟奇犯罪を誘発する」は短絡的な発想だ。だが、もし一人のホラー好きが人種差別思想に影響を受けていたら? 理解ある友として誰かを溺愛していたら? <b>誰が/どのように/何がきっかけで怪物になるのかは不明瞭だ。</b>それも余計に後味を悪くしている。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">7位 真夜中のパリでヒャッハー!</span></h3>
昨年公開の『世界の果てまでヒャッハー!』の前日譚……というか本当はこっちが先に作られた<b>ファウンド・フッテージ・バカ</b>。<br />
パリの一区画とブラジルリゾート地という舞台規模の差こそあれど、主人公フランクがあの規格外バカすぎる友達2人と一緒にいる限り十分にドタバタ下ネタコメディ達成。周囲への破壊行為と迷惑行為を省みず、このまま舞台を変えつつ<b>ヒャッハーシリーズ</b>を続けていただきたい。<br />
なお、極私的ベストネタは、<b>リアルマリオカート</b>をやりたいがためだけに張られた伏線です。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">8位 GAME WARRIORS エバーモアの戦い</span></h3>
LARP、TRPG好きのみならず、メタル愛好家にも嬉しい映画。あとピーター・ディンクレイジの兄貴ファンにも嬉しい。<br />
「いつまでも中世ファンタジーだのゲームだのに逃げてんじゃない! 大人になれ! 本気で戦え!」と言ってくるのかと思いきや、最終的には<b>それでもオレはボンクラで頑張る! ボンクラパワーで戦う! ボンクラパワー最強!! </b>……という夢溢れる着地点でしたよ。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">9位 ホーンテッド・サイト</span></h3>
事故物件の中から<b>事故部屋をもぎとっては繋げもぎとっては繋げ、究極のハイパーお化け屋敷作るぜヒャッハーー!!</b> なノリのつもりで観たら、思いのほかマジメな作りだった。肝心のお化けがモヤって出現してるだけなのはちと地味に映るが、<b>屋敷に囚われている限りひたすら同じ悲劇の瞬間を繰り返さなければならない</b>というのは物悲しいし、その場にいたら気がおかしくなりそう。(ほら、特にアメリカンお化けって、殴ったり突き飛ばしたりするバイオレント物理攻撃型多いじゃないですか)<br />
ちなみに、主演のジェシカ・ロウンズはここでも可愛いけど、同じバウズマン監督作で残念ながら日本未公開&国内盤ソフト未発売の『<a href="http://kataha-survival.blogspot.com/2015/04/the-devils-carnival.html">The Devil's Carnival</a>』のほうがもっと可愛いと思うんですよ……!<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">10位 PET 檻の中の乙女</span></h3>
一緒に食事やお喋りをするごく普通のお付き合いに憧れる内気な男が、誘拐・監禁という普通じゃない方法で女と距離を縮めたがる……という筋書きは『コレクター』を彷彿させるが、その上誰も彼もが普通じゃなかったら? <br />
さらに<b>「自分のすべてを与えるのが愛」「愛とは犠牲」</b>といった陳腐なはずの言葉が極限状況で突き詰められた結果、物語は<b>恋愛版『マーターズ』</b>と化す……! <br />
はい、この映画を引き合いに出すからにはそれなりに激痛な描写も多く、本編開始直前までガサガサガヤガヤしていた後方の大学生ぐらいの青年たちが、次第に「ひー……」と悲鳴を漏らすようになりました。<br />
<br />
<br />
<br />
ついでに。<br />
<br />
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">2017年未体験ゾーンの映画たち裏ベスト(ワーストに非ず)</span></h4>
<h3>
</h3>
<div>
<br /></div>
<h3>
<span style="color: #e06666;">1位 シーボーグ</span></h3>
<br />
凶悪な半機械エイリアン・<b>シーボーグ(あまり動かない。あるいは動けない)</b>が地球に飛来! 彼女に<b>機械化された人間(鉄板をちょっとくっつけました)</b>が人々を襲う! その前に立ち塞がったのは、<b>カンフーができる(どう観てもプロレスっぽいけど)というガチムチ系女子高生たち</b>だった……<br />
驚くべきことに、2017年1月27という日に『ドクター・ストレンジ』でも『マグニフィセント・セブン』でもなく、<b>色々とアレなコレ</b>を観てしまったことを、思ったほど後悔していません。<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">2位 PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星</span></h3>
<br />
『猿の惑星』と『ウォーターワールド』と幾多のZ級サメ映画を足しっぱなしにして、格安居酒屋のサワーと同じくらい薄めに薄めたこの映画を楽しめる人が未体験ゾーンには多い。それが証拠に、作品掲示板に貼り出されたお客さんの感想は<b>「安定のアサイラム」「いつものアサイラム」「安心のアサイラムクオリティ」</b>で埋まっていた……<br />
<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #e06666;">3位 キックボクサー リジェネレーション</span></h3>
<br />
<b>ヴァン・ダムさん</b>が乗った自転車なら必死のランニングで追いかけられるかもしれないし、<b>ヴァン・ダムさん</b>がドカンと座り込んだ台車なら引っ張れるかもしれない! ような気がする。気がするだけ。でも<b>ヴァン・ダムさん</b>におどけてお見送りはされたい。<br />
しかし何に一番驚いたかって、エンドクレジットで流れたあのダンスだよ。<b>オリジナルの『キックボクサー』でヴァン・ダムさんがやったケツアピールダンス</b>と、<b>それを完コピした本作の弟子(アラン・ムウシー)のダンス</b>が一緒に映されるんだよ。<br />
そして今年の未体験ゾーン最大の迷言<b>「ココナツ!」</b><br />
<br />
なお次点は、人間狩りと感染症と物体Xと悪魔崇拝もろもろを盛れるだけ盛って、具体的な材料・調味料を明らかにしないまま「まぁ食え!」と豪快にお盆にのせてきたようなチリ産映画<b>『ダウンヘル』</b>です。<br />
<br />
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><br /></span></h4>
<h4>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;">未体験ゾーンの映画たち2017ベストガイ</span></h4>
<div>
<span style="color: #6fa8dc; font-size: large;"><br /></span></div>
<b>1位 大家さん</b>(アブノーマル・ウォッチャー)<br />
<b>2位 </b><b>ホアキンさん</b>(エンド・オブ・トンネル)<br />
<b>3位 ダグレイ・スコット</b>(ゾンビ・サファリパーク)<br />
<b>4位 </b><b>デヴィッド・プラウズ</b>(I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー)<br />
<b>5位 R.L.スタイン(ジャック・ブラック)</b>(グースバンプス モンスターと秘密の書)<br />
<b>6位 デロリアンでタイムマシンを作った夫婦</b>(バック・イン・タイム)<br />
<b>7位 ヴァン・ダムさん</b>(キックボクサー リジェネレーション)<br />
<b>8位 ピーター・ディンクレイジ兄貴</b>(GAME WARRIORS エバーモアの戦い)<br />
<b>9位 プール更衣室で豪快なステイサムジャンプをキメた女の子の幽霊</b>(屍憶 SHIOKU)<br />
<b>10位 ジェベダイア・クローンさん</b>(ホーンテッド・サイト)<br />
<br />
役名と役者名が混在しております。<br />
<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
最後に自慢させてください。</div>
<div style="text-align: center;">
未体験ゾーンに通いつめて4年目、ようやく達成しちまいました。</div>
<div style="text-align: center;">
観賞30本で海外版チラシ30枚。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi-eiuFzT59Mu2NT7VdH3sYHYhFOBI985HiVwCZMbyUJRg5Wzi4CmgxABE4TwLV0bo-RBDRWYM7OzppHNeFGrtYCklhUbJ-DndBXAQe_CEpDWXG0Br-GTzNQslXxGEbLc4asngfOjpsspY/s1600/IMG_1796.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi-eiuFzT59Mu2NT7VdH3sYHYhFOBI985HiVwCZMbyUJRg5Wzi4CmgxABE4TwLV0bo-RBDRWYM7OzppHNeFGrtYCklhUbJ-DndBXAQe_CEpDWXG0Br-GTzNQslXxGEbLc4asngfOjpsspY/s320/IMG_1796.JPG" width="320" /></a></div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-3771281936961719972018-06-15T19:51:00.000+09:002018-08-21T20:15:32.594+09:002017年映画極私的もろもろベスト<span style="font-size: large;"><b>題して「バカなほうのベスト」。</b></span><br />
<br />
……2017年が終わってから半年経過しちゃってまで書くような記事なのかって?<br />
もちろん書くまでの記事なんかじゃないさ!!! 超本人が言うのも難だけどな!!<br />
<br />
参考記事:<br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/12/2013.html">2013年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2014/12/2014.html">2014年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/2015.html">2015年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.com/2017/01/2016.html">2016年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<h3>
<span style="color: purple;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストガール</span></h3>
<br />
<ol>
<li><b>ルビー・ローズ</b>(トリプルX:再起動/ジョン・ウィック チャプター2)</li>
<li><b>シウハーちゃん(リン・ミンチェン)</b>(霊幻道士 こちらキョンシー退治局)</li>
<li><b>ジェーン・ドウ(オルウェン・ケリー)</b>(ジェーン・ドウの解剖)</li>
<li><b>ラヴ(シルヴィア・フークス)</b>(ブレードランナー2049)</li>
<li><b>アマネット王女(ソフィア・ブテラ)</b>(ザ・マミー 呪われた砂漠の王女)</li>
<li><b>ロレーン(シャーリーズ・セロン)</b>(アトミック・ブロンド)</li>
<li><b>ワンダーウーマン(ガル・ガドット)</b>(ワンダーウーマン/ジャスティス・リーグ)</li>
<li><b>サーちゃん(Unda Kunteera Yhordchanng)</b>(ドラゴン×マッハ!)</li>
<li><b>ミシェル(イザベル・ユペール)</b>(ELLE)</li>
<li><b>コリーンズ(リリー・ローズ・デップ&ハーレイ・クイン・スミス)</b>(コンビニ・ウォーズ バイトJK vs ミニナチ軍団)</li>
</ol>
<br />
どうしてもこのところベストガールの1位は「ガール」を超越した存在になるな。いやそれより問題は2位と3位が(厳密には5位も)実質死体ってとこか。でもシウハーちゃんは付きまとわれたいキョンシー第1位じゃないかと思うの。<br />
<br />
<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストガイ</span></h3>
<br />
<ol>
<li><b>ゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)</b>(オレの獲物はビンラディン)</li>
<li><b>サラザール船長(ハビエル・バルデム)</b>(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)</li>
<li><b>大家さん(ネヴィル・アーカムボールト)</b>(アブノーマル・ウォッチャー)</li>
<li><b>ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)</b>(IT イット/”それ”が見えたら、終わり。)</li>
<li><b>獄長(マックス・チャン)</b>(ドラゴン×マッハ!)</li>
<li><b>新耳袋Gメンの皆さん</b>(怪談新耳袋Gメン復活編)</li>
<li><b>ホアキン(レオナルド・スバラーリャ)</b>(エンド・オブ・トンネル)</li>
<li><b>ジミー(シャールト・コプリー)</b>(ハードコア)</li>
<li><b>デヴィッド/ウォルター(マイケル・ファスベンダー)</b>(エイリアン コヴェナント)</li>
<li><b>デヴィッド・プラウズ</b>(I AM YOUR FATHER)</li>
</ol>
<br />
何だかんだで今年はベストガールもベストガイも10人ずつになってしまった豊作の年(?)。濃い奴ほど上位に行きやすい本ベストだが、今年しつこく言っているように2位のハビエル・バルデムは<b>「バルデムさん史上No.1の美人」</b>だから上位なんだよ本気だよ。<br />
<br />
<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストカップル</span></h3>
<br />
<ol>
<li><b>グロリア&ミシェル</b>(地獄愛)</li>
<li><b>スッキ&秀子</b>(お嬢さん)</li>
<li><b>エンツォ&アレッシア</b>(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)</li>
<li><b>ロレーン&デルフィーヌ</b>(アトミック・ブロンド)</li>
<li><b>ダイアナ&スティーブ・トレバー</b>(ワンダーウーマン)</li>
<li><b>イップ・マン&チュン・ウィンシン</b>(イップ・マン 継承)</li>
<li><b>ゲイリー・フォークナー&マーシ・ミッチェル</b>(オレの獲物はビンラディン)</li>
<li><b>サンファ&ソンギョン</b>(新 感染 ファイナル・エクスプレス)</li>
<li><b>K&ジョイ</b>(ブレードランナー2049)</li>
<li><b>バットマン&ジョーカー</b>(レゴバットマン ザ・ムービー)</li>
</ol>
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10位はカップルに入れていいものか考えものだったけど、今回はジョーカーの「めんどくさい彼女」度が上がっていたのでランクインを決めてしまったよ。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストド外道</span></h3>
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<li><b>ヨンソク常務(キム・ユンソク)</b>(新 感染 ファイナル・エクスプレス)</li>
<li><b>パク・ソンベ市長(ファン・ジョンミン)</b>(アシュラ)</li>
<li><b>首塚サトシ(毎熊克哉)</b>(全員死刑)</li>
<li><b>チョウ・シウロン(ルイス・クー)</b>(コール・オブ・ヒーローズ)</li>
<li><b>ジンガロ(ルカ・マリネッリ)</b>(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)</li>
<li><b>登場人物の8割</b>(我は神なり)</li>
<li><b>ヘスンの父親(リュ・スンリョン)</b>(ソウル・ステーション パンデミック)</li>
<li><b>マッド・ドッグ(ウィレム・デフォー)</b>(ドッグ・イート・ドッグ)</li>
<li><b>神藤一郎(大森南朋)</b>(ビジランテ)</li>
<li><b>ホン・マンコン(ルイス・クー)</b>(ドラゴン×マッハ!)</li>
</ol>
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4位と10位でタイプの異なる外道を演じたルイス・クー、1位/6位/7位の外道を生み出したヨン・サンホ監督と、香港&韓国がランキングを制する中、年末に毎熊克哉さんと大森南朋さんが日本代表ド外道として滑り込んできてくれました。ありがとうございます。</div>
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベスト名言</span></h3>
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<li><b>「NASAでは小便の色は皆同じだ」</b>(ドリーム)</li>
<li><b>「お前ら全員クソだ!!! ……と言っています」</b>(トンネル 闇に鎖された男)</li>
<li><b>「グー、チョキ、パーよりグレネードランチャーだぜ」</b>(トリプルX:再起動)</li>
<li><b>「それでも負けることはできる。何度も何度も何度も……永遠に負け続けてやる」</b>(ドクター・ストレンジ)</li>
<li><b>「神は自分に似せて人を作ったと言うが、本当は逆だ。君たちが私を作った。だから困っている」</b>(オレの獲物はビンラディン)</li>
<li><b>「確かにお前の最大の敵はオレじゃない。お前自身だ」</b>(レゴバットマン ザ・ムービー)</li>
<li><b>「死んだらそれで終わりだ。死後の世界なんて信じない。また一からやり直すなんて嫌だ」</b>(DARK STAR H.R.ギーガーの世界)</li>
<li><b>「物語は野生動物だ」</b>(怪物はささやく)</li>
<li><b>「オカマって?」「ゲイの人々を傷つける言葉だ」</b>(ムーンライト)</li>
<li><b>「孫悟空、どこへ行くの?」「妖怪退治だ」</b>(コール・オブ・ヒーローズ)</li>
</ol>
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今書き起こして気づいたが……<b>上位3位が「小便」と「クソ」と「グレネードランチャー」</b>という偏差値の低さ……いや1位はめちゃくちゃ偏差値と人間力の高いことを一番下品に言いまわしてるだけなんだけど。</div>
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画迷言ベスト</span></h3>
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<li><b>「ナマステ!!!!(ブチギレて電話を切りながら)」</b>(コンビニ・ウォーズ)</li>
<li><b>「ココナツ!!(特訓したパンチを思い出させながら)」</b>(キックボクサー リジェネレーション)</li>
<li><b>「お前ウィキペディアか!?」</b>(スキップ・トレース)</li>
</ol>
1位と2位は注釈がないと何でオモシロいのか分からないもんなぁ。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストサントラ</span></h3>
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<li><b>アトミック・ブロンド</b></li>
<li><b>ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス</b></li>
<li><b>ネオン・デーモン</b></li>
</ol>
2017年のサントラを制したのはタイラー・ベイツと言っても過言ではない(注:この場に限る)。でも『アトミック・ブロンド』を1位に押し上げた決定打は、<b>マリリン・マンソンの "Stigmata" (ミニストリー)カバー</b>なのだよ……!!</div>
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<br /></div>
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<span style="color: #c27ba0;">2017年映画ベストソング</span></h3>
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<li><b>Open Up Your Heart</b>(ジェーン・ドウの解剖)</li>
<li><b>Satan, Your Kingdom Must Come Down</b>(アシュラ)</li>
<li><b>Sois Prudent</b>(地獄愛)</li>
<li><b>移民の歌</b>(マイティ・ソー バトルロイヤル)</li>
<li><b>Rolling In The Deep</b>(スキップ・トレース)</li>
<li><b>Brighton Rock</b>(ベイビー・ドライバー)</li>
<li><b>Jeeg Robot, L'Uomo D'Acciaio</b>(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)</li>
<li><b>Reggie Rap</b>(ファンタズムⅤ ザ・ファイナル)</li>
<li><b>Speakerbox</b>(ワイルド・スピード アイスブレイク)</li>
<li><b>カナダ国歌(by コリーンズ)</b>(コンビニ・ウォーズ)</li>
</ol>
なぜかサントラトータルよりも1つの曲がツボなケースが多かった2017年だった。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画ベストめし</span></h3>
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<li><b>葬式ケータリングのユッケジャン</b>(アシュラ)</li>
<li><b>キューバ風アレンジプレート</b>(ムーンライト)</li>
<li><b>黄色カップのヨーグルト</b>(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)</li>
<li><b>ローラの手作りカップケーキ</b>(パターソン)</li>
<li><b>飴</b>(お嬢さん)</li>
<li><b>ロブスター</b>(レゴバットマン ザ・ムービー)</li>
<li><b>牛の横隔膜</b>(犯人は生首に訊け)</li>
<li><b>牛肉麺</b>(コール・オブ・ヒーローズ)</li>
<li><b>紅茶とイチゴジャムトースト</b>(ダンケルク)</li>
<li><b>コグマン流スシ</b>(トランスフォーマー 最後の騎士王)</li>
</ol>
1位のユッケジャンは市長が来る予定はないが作ってしまったぐらい。ちなみに10位の「スシ」はどう見てもカルパッチョだったけど、映画全体に比べたら些細な綻びにすぎない。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画ワーストめし</span></h3>
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<ol>
<li><b>ローラのオリジナル創作パイ</b>(パターソン)</li>
</ol>
ベスト入りのカップケーキを作ったローラだが、ワーストめしをも制している。いくら愛するパターソンの好物を入れたパイでも、芽キャベツは加熱しすぎたらヘドロになっちまうわ。<br />
生地の中でチェダーチーズと混ざってヘドロパイになっちまうわ。<br />
自家栽培生バジルをトッピングしてもヘドロのフォローはできねぇわ。<br />
そりゃ一口ごとに水で流し込まねば食えねぇわ。</div>
<div>
そんなわけで、芽キャベツは1分ぐらい茹でたあとベーコンと一緒に軽く炒めて塩コショウするぐらいがベターだと思うよ。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画ベストここはオレに任せて先に行け</span></h3>
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<ol>
<li><b>アレス(ルビー・ローズ)</b>(ジョン・ウィック チャプター2)</li>
<li><b>サンファ(マ・ドンソク)</b>(新 感染 ファイナル・エクスプレス)</li>
<li><b>ドク(ケヴィン・スペイシー)</b>(ベイビー・ドライバー)</li>
</ol>
このあとまもなく、ケヴィン・スペイシーは「ここはオレに任せて云々」などと言ってる場合じゃなくなってしまうのでありました……(哀)</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画に学ぶ間違った教訓</span></h3>
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<li><b>魚雷が氷上を滑ってきたら手で押し返せ</b>(ワイルド・スピード アイスブレイク)</li>
<li><b>サバイバル生活に必要なのはダニエル・ラドクリフの死体</b>(スイス・アーミー・マン)</li>
<li><b>追い詰められたらコップを噛み砕け</b>(アシュラ)</li>
<li><b>ラスト5分ですべてを丸く収める方法がある</b>(カンフー・ヨガ)</li>
<li><b>ソシオパスの気がある強い執事は「ヤバいニンジャ執事」と形容する</b>(トランスフォーマー 最後の騎士王)</li>
<li><b>ヌンチャクはドラムスティック</b>(グレートウォール)</li>
<li><b>鶏モモ肉の骨も殺傷兵器</b>(コール・オブ・ヒーローズ)</li>
<li><b>ヨガのポーズで戦える</b>(コンビニ・ウォーズ)</li>
<li><b>気まずいときの飯はとりあえずフォンデュ</b>(まともな男)</li>
<li><b>一度死ぬとスキルアップできます</b>(フラットライナーズ)</li>
</ol>
そもそも『ワイスピ8』を観なければと思ったのは、滑ってきた魚雷を「オレに任せろ!!」と押し返すドウェイン・ジョンソンを予告編で見てから。<b>「んなバカな」</b>と<b>「ロック様ならさもありなん」</b>のバランスが絶妙すぎるんだもんよ。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画に学ぶ正しい教訓</span></h3>
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<ol>
<li><b>アメリカ国防の中枢はドニー・イェンなら潰せる(トリプルX:再起動)</b></li>
</ol>
……いや、割と正しいと思ってますが何か?</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画に学ぶ役に立つけど使いどころのない教訓</span></h3>
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<ol>
<li><b>宇宙探索するなら滑り止めの効いた靴を履け&ノーヘル厳禁</b>(エイリアン コヴェナント)</li>
<li><b>カーペットを素足でスリスリすると気持ちいい</b>(ドッグ・イート・ドッグ)</li>
<li><b>鈍器と鋭利なものはとにかく使え</b>(アトミック・ブロンド)</li>
</ol>
これ以来、雨の日などに濡れたフロアでツルっと足が滑ると「ヤベェ、これがコヴェナント号だったら死んでるヤツだ……」と注意するようになりました。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画に学ぶやってみたいけどやっちゃいけないし第一出来ない技</span></h3>
<div>
<ol>
<li><b>通路と座席を使ってゾンビに飛び蹴り</b>(新 感染 ファイナル・エクスプレス)</li>
<li><b>立ち塞がる相手を片腕片脚でシメながら上司をお迎えに上がる</b>(コール・オブ・ヒーローズ)</li>
<li><b>両膝からバスに乗る</b>(ドラゴン×マッハ!)</li>
<li><b>膝スライディング忠誠</b>(バーフバリ 伝説誕生)</li>
<li><b>体重をかけて敵の骨を折る</b>(おじいちゃんはデブゴン)</li>
</ol>
やってみたいけどやっちゃいけないことはすべてツインさん(配給会社)に学びました。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画グッドデザイン賞</span></h3>
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<ol>
<li><b>サイレント・メアリー号とクルーの皆様</b>(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)</li>
<li><b>ネオモーフ</b>(エイリアン コヴェナント)</li>
<li><b>カルヴィン君</b>(ライフ)</li>
</ol>
ネオモーフ型の涼感抱き枕の商品化は今でも待ってます。カルヴィン君風イカ刺し定食商品化も待ってます。</div>
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<br /></div>
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<br /></div>
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<span style="color: #a64d79;">2017年映画夢のガジェット</span></h3>
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<ol>
<li><b>サイレント・メアリー号</b>(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)</li>
<li><b>メニー君</b>(スイス・アーミー・マン)</li>
<li><b>首刈り馬車/改め牛車</b>(バーフバリ 伝説誕生/バーフバリ 王の凱旋)</li>
</ol>
<div>
前方皆殺しバラーラデーヴァ戦車も、漂流ゼロ円生活に欠かせない万能死体もロマン(仮)がある。<br />
けど、船本体がサメっぽく大口を開くだけじゃなく、熱感知魚雷とほぼ同じように扱えるゾンビザメを内臓しているという点で、Z級サメ映画スピリットに触れたもん勝ちなんだ……!!!</div>
</div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-90661597433712559132018-01-03T20:43:00.001+09:002019-02-20T18:17:44.496+09:002017年映画極私的ベスト10<b><span style="font-size: large;">2017年=墨・韓・伊・白の伏兵にぶっ飛ばされる。</span></b><br />
<br />
ランキングの現状におそらく作った本人が一番びっくりしてますよ。<br />
「今年もマーベルは豊作だしなーーしかも前作が面白かった<b>『GotG』の続編</b>と一番お気に入りシリーズの<b>『マイティ・ソー』3作目</b>来るしなーー怪獣映画に振り切った<b>『キングコング』</b>も来るしなーーー何より去年から楽しみにしてた<b>『釜山行き』</b>が来るじゃないか!! うーーんどれがベストに来るかなーーーー」ってわくわくしていたのにいざ年末きたら結果コレですよ。<br />
いや、そりゃ確かに去年だって未体験ゾーンから<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/01/let-us-prey.html">Let Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)</a>がランクインしましたよ。<br />
それにしたって……ここまで来るとはなーー……。<br />
<br />
参照記事一覧<br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/12/201210.html">2012年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/12/201310.html">2013年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2014/12/201410_31.html">2014年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/201510.html">2015年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2017/01/201610.html">2016年極私的ベスト</a><br />
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<span style="color: #e06666;">
1位 ダークレイン</span></h3>
ポスタービジュアルが詐欺! 惹句が詐欺! 「ラスト○○分の衝撃」もたぶん詐欺! しかしダマされた結果超幸せな気分に! <br />
この映画のせいで私は<b>2017年隙あらば『ダークレイン』勧めるマン</b>に変貌してしまった。勧めた相手がコレを好きになるか嫌いになるかは全く分からないが、<b>「はあぁ!!??」と言いたくなる</b>であろうことは確実! 何なら観た人のポカン顔で白飯が食えるかもしれない! <br />
前作『パラドクス』然り、<b>イサーク・エスバン監督</b>は良くも悪くも<b>「とにかくコレがオレの世界なの! オレのルールで行くの!!」のゴリ押し型</b>なのだが、やはり色々映画観ていると、こういう監督の存在が案外ありがたかったりするんだよなぁ。<br />
<br />
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<span style="color: #e06666;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666;">
2位 新感染 ファイナル・エクスプレス</span></h3>
韓国のゾンビってやっぱりしつこいんだろうなぁ、しぶといんだろうなぁ、やっつけるほうも牛骨とまではいかなくても鈍器使うんだろうなぁ……と、ずっと楽しみにしていた列車ゾンビパンデミック。結果、ゾンビ映画としてはもとより、<b>人間関係の描き方、イライラ、愛情、爽快感、感動、すべてが基準値軽々オーバーの濃厚&超高密度ドラマ</b>だった。ただでさえ高い好感度をさらにガン上げた漢気の<b>マ・ドンソク</b>はもとより、徹底した憎まれ役をやり遂げた<b>キム・ウィソン</b>にも拍手ですよ。<br />
<br />
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<span style="color: #e06666;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666;">
3位 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ</span></h3>
スーパーパワーを手に入れたらまず<b>ATM強盗してヨーグルトとAV買いまくるヒーロー</b>vs<b>ユーチューバーになりたいヴィラン</b>という極狭町内バトル。「これを観ているお前だって、ヒーロー願望があろうとパワーがあろうとこんなもんだぞ」と痛いところを指摘されているようでもあるし、ヒーローではなくヴィランのほうが音楽大好き歌うの大好きという点が『<a href="http://kataha-survival.blogspot.com/2014/11/blog-post.html">ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー</a>』と対になっていて、より<b>ヒーローもののダークホース色</b>が強まっている。<br />
<br />
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<span style="color: #e06666;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #e06666;">
4位 地獄愛</span></h3>
<b>2017年極私的No.1ラブストーリー。</b>ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督のラブストーリーは『変態村』や短編『ワンダフル・ラブ』からブレることなく、<b>どう見ても病んでいる世界の芯にこの上なくピュアな愛が見えてくる。</b>解体する死体を前にしてグロリアが歌い上げるラブソング<b> "Sois Prudent" </b>には、今年のどのミュージカルよりも感動してしまいましたとも。<br />
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<span style="color: #e06666;">
5位 レゴバットマン ザ・ムービー</span></h3>
イロモノのフリして「バットマンとはどういう奴なのか」の核心を突いてきた、これまた<b>ヒーロー映画のダークホース</b>。TV時代から新作映画からあらゆるバットマンを踏まえ、さらにバットマンもヴィランも大好きなファンにとってこの上なくハッピーな結末を用意してくれた。もうバットマンもジョーカーも<b>このままみんな幸せになってしまえ!!</b><br />
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<br /></h3>
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<span style="color: #e06666;">
6位 IT イット/“それ”が見えたら、終わり</span>。</h3>
主人公たちの子供時代(回想)と大人時代(現在)が交錯する原作を、バッサリ子供時代(前編)と大人時代(後編)に分ける大胆な決定。おかげで<b>暗黒の『グーニーズ』</b>とでもいうべき子供たちの冒険譚にして、ファンタジックな怪物と怪物のように恐ろしい現実を乗り越えていく成長譚となった。そのぶん後編への期待値(と不安値)もガン上がりしたがそれでも楽しみだ! そして頑張れ<b>ペニーワイズ=ビル・スカルスガルド!</b> ニューラインシネマから出てきた以上、君も立派なフレディ・クルーガーの後輩だ!! 君の強みは動き方や顔の歪み方に滲み出る<b>「厭さ」</b>だ!!<br />
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<br /></h3>
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<span style="color: #e06666;">
7位 ブレードランナー2049</span></h3>
かつて『ブレードランナー』が提示した「レプリカントと人間にどれほどの違いがあるというのか」という問いに対し、<b>「両者の間に大差はない。それどころか、明確な実体を持たずスイッチひとつで消えてしまうようなAIですら、限りなく人間になり得るのだ</b>」と30年越しの回答を出した続編。<b>「スケールの壮大な“ピノキオ”」</b>と言ってしまえばそれまでだが、ブルーフェアリーのいないピノキオが人間になる道を選んでいく過程はあまりにも切ない。<br />
しかし、「夢のあるディストピア」として描かれていた2019年の世界、30年経っていっそう夢がなくなっていたのはちと残酷だし、しかも現実味があるってね……。<br />
<br />
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<br /></h3>
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<span style="color: #e06666;">
8位 アシュラ</span></h3>
韓流特濃バイオレンスの1つの高み……というより、<b>暴力とゲスのインフレ</b>が過ぎて終いには清々しい気分になってくる。主要人物が「全員悪人」ならぬ「全員外道」(しかも全員タイプの異なる外道)なのだが、中でもその頂点に君臨する<b>スーパーサイコパス市長パク・ソンベ</b>の存在感たるや。<b>ノーパンで一人立食パーティーを敢行する姿は今年のファン・ジョンミンの極私的ベストアクト</b>です。『哭声 コクソン』のズンドコ祈祷師も信用していいのかよくないのか分からなくて良かったけど。<br />
<br />
<h3>
<br /></h3>
<h3>
<span style="color: #e06666;">
9位 DARK STAR H.R.ギーガーの世界</span></h3>
木々を鬱蒼と茂らせ、おぞましくも艶かしいアートワークに囲まれて暮らすギーガー。しかし彼はその中で家族やマネージャーたちと和やかな時間を過ごし、愛猫ムギに翻弄され、庭で自作の幽霊列車に乗ってご満悦。現パートナーはもちろんのこと、元パートナーたちも別れたあともアシスタントとして共に働いている。<b>セルティック・フロスト/トリプティコンのトム・G・ウォリアーも秘書としてギーガー宅で働いていた</b>こと(しかも自転車通勤していること)、ギーガーに対する恩義と尊敬の念の強さも本作で初めて知った。<br />
ギーガーとは<b>「黒い星」でありつつ、感受性豊かで穏やかな「太陽」</b>だったのかもしれない。<br />
<br />
<h3>
<br /></h3>
<h3>
<span style="color: #e06666;">
10位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス</span></h3>
無名のヒーローチームにしろトロマ出身の監督にしろ’60~’70年代選曲なサントラにしろ「まさかコイツが……?」な大活躍を見せてくれた前作。たった1作で映画も音楽ももはや安定の域に達してしまうのだから分からないもんである。<br />
それでも、<b>鮮やかさと毒々しさは紙一重</b>なエゴの惑星や、<b>電流攻撃くらって骨格が透けて見える</b>なんてベタなマンガ表現を全力でやってしまうところに<b>トロマ魂</b>を感じるよ。<br />
一番ツボだったのは、ソヴリン=自称高貴な人々が、傍から見てどれほど滑稽なもんかという見せ方に<b>モンティ・パイソン魂</b>を感じたこと。<br />
<br />
<h4>
<b>次点(と言いつつ大量):</b></h4>
<b>『ゲット・アウト』</b>(そういう形の「差別」と「侵害」もあるのか……)<br />
<b>『キングコング 髑髏島の巨神』</b>(レジェンダリー怪獣まつり!)<br />
<b>『お嬢さん』</b>(これも変態の皮を被った素晴らしいラブストーリー)<br />
<b>『ネオン・デーモン』</b>(ハリウッド・ナイトメア的『不思議の国のアリス』)<br />
<b>『マイティ・ソー バトルロイヤル』</b>(神話の世界を80年代エレクトロでぶち壊す英断)<br />
<b>『エイリアン コヴェナント』</b>(聖書やシェリーを引用した深遠な世界の表層でドジっ子クルーの血みどろドタバタ劇場! そしてファスベンダー祭り!)<br />
<b>『ディストピア パンドラの少女』</b>(今年最も美しいゾンビ映画)<br />
<b>『怪談新耳袋Gメン 復活編』</b>(ブリーフマンとスーパーXの不在に懸念はあったが、それを覆いつくさんばかりの佐藤周監督の気合&ふんどし修験者と化した西村喜廣の存在感)<br />
<b>『哭声 コクソン』</b>(恐怖の國村準)<br />
<br />
あとこちらも。<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #6fa8dc;">
2017年リバイバル映画ベスト10</span></h3>
<b><span style="color: #e06666;">1位 イン・ザ・スープ</span></b>(in 早稲田松竹)<br />
<b><span style="color: #e06666;">2位 戦争のはらわた</span></b>(in シネマカリテ)<br />
<b><span style="color: #e06666;">3位 ロスト・ハイウェイ</span></b>(in 角川シネマ新宿/デヴィッド・リンチの映画)<br />
<b><span style="color: #e06666;">4位 サニー 永遠の仲間たち</span></b>(in キネカ大森/さよならCJEJ)<br />
<b><span style="color: #e06666;">5位 バウンド</span></b>(in シネマート新宿)<br />
<b><span style="color: #e06666;">6位 マルホランド・ドライブ</span></b>(in 角川シネマ新宿/デヴィッド・リンチの映画)<br />
<b><span style="color: #e06666;">7位 スモーク</span></b>(in 恵比寿ガーデンシネマ&早稲田松竹)<br />
<b><span style="color: #e06666;">8位 乱</span></b>(in 恵比寿ガーデンシネマ)<br />
<b><span style="color: #e06666;">9位 マングラー</span></b>(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)<br />
<b><span style="color: #e06666;">10位 ベテラン</span></b>(in キネカ大森/さよならCJEJ)<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #6fa8dc;">
2017年未公開映画ベスト10</span></h3>
(レンタル・配信期間の都合上昨年の作品が混ざっています)<br />
<b><span style="color: #e06666;">1位 デスレース2050</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">2位 ザ・ベビーシッター</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">3位 ホテル・インフェルノ2 カテドラル・オブ・ペイン</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">4位 グッド・ネイバー</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">5位 KIANU キアヌ</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">6位 ソムニア 悪夢の少年</span></b><br />
<b><span style="color: #e06666;">7位 Let Me Make You A Martyr</span></b><br />
<span style="color: #e06666;"><b>8位 </b><b>テイキング・オブ・デボラ・ローガン</b></span><br />
<span style="color: #e06666;"><b>9位 </b><b>ヘイヴンハースト</b></span><br />
<b><span style="color: #e06666;">10位 デスノート(Netflix版)</span></b><br />
<b><br /></b>
昨年の反省を踏まえて今年はもっと未公開作を追うようにしよう(そしてNetflixの月額をムダにしないようにしよう)と努力……してはみたものの、振り返ればアレやコレの取りこぼしが多々あり。追いつけないよNetflixさん。ましてやドラマはもう追尾不能だよ! 唯一追えてるの『ゴッサム』だけだよ!片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-80563473232398514972017-10-24T12:48:00.000+09:002018-08-21T20:11:21.513+09:00ラウドパーク2017(10月14日編)<b><span style="font-size: large;">帝王と皇帝と魔王と。</span></b><br />
<br />
<b>LOUD PARK '17</b><br />
<b>2017.10.14. さいたまスーパーアリーナ</b><br />
<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhFfLQIHfUKQLBBmQA8f3DpXKpe8BABN-aOAwgDl2zFlFgC9WNsPDHUQgpTpuddejr7oHyTYjtDl6Y4hpRbb7AWJGhopvOOkyG2m7PRoCBAyNDd0ZoEl2zwEinfNKL8xMmYlKKUKTTDp4c/s1600/IMG_2217.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhFfLQIHfUKQLBBmQA8f3DpXKpe8BABN-aOAwgDl2zFlFgC9WNsPDHUQgpTpuddejr7oHyTYjtDl6Y4hpRbb7AWJGhopvOOkyG2m7PRoCBAyNDd0ZoEl2zwEinfNKL8xMmYlKKUKTTDp4c/s320/IMG_2217.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEib-ZBNocRZPF_cqJYXm2NVL2TJt0CdLFPB1FF_RWt2nw-gM13tYJfGLKyvCjDx37t499Xw7rwkdBgrwtxR3_ifyJ8uYNvKd8FLl0WJDql6pfI8YkA7KW7ypLT2MhYPTLp2rlH2GzUvRBE/s1600/IMG_2216.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEib-ZBNocRZPF_cqJYXm2NVL2TJt0CdLFPB1FF_RWt2nw-gM13tYJfGLKyvCjDx37t499Xw7rwkdBgrwtxR3_ifyJ8uYNvKd8FLl0WJDql6pfI8YkA7KW7ypLT2MhYPTLp2rlH2GzUvRBE/s320/IMG_2216.JPG" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
7年ぶりである。</div>
当日会場で過去ポスターを目にしてやっと思い出したが、最後に来た2010年のラウドパークも、2日間参戦だったのだ。あのときは1日目ストーン・サワー ⇒ ハルフォード ⇒ KORN、2日目モーターヘッド ⇒ アヴェンジド・セブンフォールド ⇒ オジーとラストの3ステージを生き延びるの大変だったなぁ……。<br />
<br />
と懐かしい気分になりつつ、そういえばさいたまスーパーアリーナという会場は、幕張メッセのオズフェストジャパンやノットフェストより過ごしやすいことにも気づいた。<br />
アリーナの涼しさと上のフードエリアの暖かさのバランスがいいし、必要とあらばホットドリンク(コーヒーのみだが)が買える売店もある。トイレも清潔だし、数が多いからあまり並ばずに済む(もちろんこれはオズフェストやノットフェス自体ではなく、会場たる幕張メッセにお願いしたい課題だ)。<br />
<br />
そして何より、アリーナの後方にオフィシャルバーがあり、バッグに入れてさえいればライブエリアに水のボトルは持ち込めるという環境でありながら、床にプラカップやボトルがほとんど散乱していないこと。昔のラウドパークと比べてもかなり床がきれいだ。<br />
エリア出入り口警備はやりながら水規制はしなかったことが良かったのか、それとも開催歴史の差なのか……この辺は他のフェスと比較検討できればなぁ。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
あと10年前の07年も1日だけ行きました。</div>
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目当てはもちろんマリリン・マンソンで。</div>
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi1RQ5t9QdaluB71x_4Fz1F8NGvh8MLSIo48p40I0SRP7oJTqniLWto2ZjgKagvTIlbU5ZEAkZaCgGxlZN35Lv5JIaBHAgFIb4BhyphenhyphenC-094Sxvje5CjjCtp7F4CdCmx2OvQ6tYDNUiiQQy0/s1600/IMG_2219.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi1RQ5t9QdaluB71x_4Fz1F8NGvh8MLSIo48p40I0SRP7oJTqniLWto2ZjgKagvTIlbU5ZEAkZaCgGxlZN35Lv5JIaBHAgFIb4BhyphenhyphenC-094Sxvje5CjjCtp7F4CdCmx2OvQ6tYDNUiiQQy0/s320/IMG_2219.JPG" width="320" /></a> </div>
<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhtv-w8so7VAeC4LjVm-9ofVye30awP_WXEtURYgF97waFFso0O06IYPokhelbcEb6gFZSN5qftCMP_Aoy0_w5z-K2Wr7IscvH8I3cwFjMYiw34bsQKI9Zy4gcSWCe2OEan7v2rx_-2HTI/s1600/IMG_2220.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhtv-w8so7VAeC4LjVm-9ofVye30awP_WXEtURYgF97waFFso0O06IYPokhelbcEb6gFZSN5qftCMP_Aoy0_w5z-K2Wr7IscvH8I3cwFjMYiw34bsQKI9Zy4gcSWCe2OEan7v2rx_-2HTI/s320/IMG_2220.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
10年前に観たとき以上にパワフルになっているように思えた<b>ANTHEM</b>の途中からライブエリアに入り、<b>ブルヘリア</b>から参戦スタート。<br />
メキシコ産、メンバーは覆面着用で素性がよく分からず(有名メタルバンドのメンバーも所属していたりする)、インディペンデント時代には死体の写真をアルバムジャケットにしていたことがある。治安の悪さと良い感じの胡散臭さがプンプン漂うグラインドコアだ。<br />
<br />
<b>「Brujeria! Brujeria!」「Viva Mexico!!」</b>と開演前からコールに包まれてスタート(少し予定時間フライング気味に出てきたように思えたのだが、気のせいだろうか?)。前方エリアとはいえかなり後ろのほうに立っていたのに、あまりの音圧に死ぬ心地。10年前のラウドパークで買った耳栓を持ってこなかったことを早くも後悔した。<br />
歌詞と大半のMCはスペイン語であったため、果たして今言ったことに「イェーーー!!」と叫び返していいものかと逡巡したのか「お、おぉー……!?」とレスポンスが微妙になってしまう瞬間も。数少ない英語MCで聞き取れたのが<b>「世界には災害が溢れているが、最大の災害はアメリカ、ホワイトハウスにいる! ファック、ドナルド・トランプ!!」</b>で、これには割と喝采上がってしまったよ。<br />
もっとも、日本人オーディエンスのスペイン語理解力を考慮してか、コール&レスポンス用に<b>「SI」&「ハイ」</b>、<b>「NO」&「イイエ」</b>というカンペを用意してくれる一幕も。<br />
<br />
死体と麻薬と政治ステイトメントが満ち満ちているステージだが、時折ふとアタマの悪さ(褒めてます)を覗かせるのがマリファナ肯定系ソング。上記の「ハイ」「イイエ」のレスポンス用カンペも、マリファナに対してイエスというためである。<br />
中にはマッシュルームソングもあったが、<b>「半分人間、半分マッシュルームのモンスターの曲だ!!」</b>と英語MCで言っていたし、プレイ中しばしば謎のポーズ(ちょっと可愛い)を取っていたっけ。<br />
<br />
そのマリファナバカ一代の最たるものが、最後の最後にカラオケで流れた、タイトルそのまま<b> "Marijuana"</b> 。しかもコレ「マカレナ」の替え歌なので、それまでブルータルに疾走する音楽だったのが突然能天気なチャカポコ調で、観客も交えて<b>「エーーーーマリワナ!!」</b>と合唱する。この少しの愛嬌で、結構彼らを好きになってしまったよ。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
全体的にぽっちゃり系なところもちょっと愛嬌。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhVQc3wMPvrMrYeqMPURjcFSD_58NLHf_BNjltHwrZXXxwFIkx1kKPgoMb3sIeTGkpURSUBgofClSwSYSkWOUm9uSjsU0AU056dVKLovD4Q8kFpe7jCzuqTAJ7F3r3fuTts3GTXrkTpKbk/s1600/IMG_2223.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhVQc3wMPvrMrYeqMPURjcFSD_58NLHf_BNjltHwrZXXxwFIkx1kKPgoMb3sIeTGkpURSUBgofClSwSYSkWOUm9uSjsU0AU056dVKLovD4Q8kFpe7jCzuqTAJ7F3r3fuTts3GTXrkTpKbk/s320/IMG_2223.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
昼飯休憩を挟んで<b>オーペス</b>。メキシコのブルータルから一転スウェーデンのプログレへ。<br />
もちろんブルータルなパートはあるが、哀愁と美しさに満ちた静のパートも交えて巧みに世界を構築していく。初っ端から昨年の新譜より<b> "Sorceress"</b> でオーディエンスは妖しい渦に巻き込まれ、<b>"Ghost Of Perdition" </b>の荒々しい導入で熱狂していく。派手にモッシュやジャンプが起きるわけではないものの、みんな心地よさそうにグラグラと揺れていた。<br />
<br />
フェスにおけるプログレ系の難点は、曲の長さゆえに数が少なくステージの体感時間が短いこと。ミカエル・オーカーフェルド(Vo)は「時間が少ないからお喋りは控えめにするよ」と言っていたが、ゆったりと話し観客の歓声もまめに拾ってくれるミカエルのMCももう少し聞きたいものだ。やはりフルスケールの単独ライブが一番なのかな。<br />
それでも、静のアルバム『Damnation』(雨の日に聴くと最強だ)から<b> "In My Time Of Need"</b>、それと対を成す動のアルバム『Deliverance』から<b> "Deliverance" </b>という黄金の流れを聴けたことには大感激である。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
昔イギリスでメタルTを買ったとき、</div>
<div style="text-align: center;">
オーペスのロゴTを買わなかったことを今頃後悔した。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEikOf860OPVwGo8R-4E1RRssiI81xQthDXNfFTGaKloQM8tz_uJNXwGbSI8Ks-mhy_cTChrcxpRwFEfW4FuZLFqsIrqzc7Bs_WV7CVR8EpLnJTAukC2w_Pmq9UFD6a7S6vkEDtNGVATXYU/s1600/IMG_2228.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEikOf860OPVwGo8R-4E1RRssiI81xQthDXNfFTGaKloQM8tz_uJNXwGbSI8Ks-mhy_cTChrcxpRwFEfW4FuZLFqsIrqzc7Bs_WV7CVR8EpLnJTAukC2w_Pmq9UFD6a7S6vkEDtNGVATXYU/s320/IMG_2228.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
ちなみに、アリス・クーパーまでの間にちゃちゃっとキューバンステーキサンドで夕飯を済ませている間に、フードエリアをスコットランド民族衣装の<b>バグパイプ奏者おじさん</b>が闊歩していった。ありゃ何者なんだろうとツイートしていたら、後にそのつぶやきをリツイートしていた<b>加藤健二郎さん</b>という方で、しかももはやラウドパーク名物というぐらい何年も演奏している方だそうな。<br />
こりゃそのうちKORNのステージでジョナサンと一緒にバグパイプやるっきゃないっすよ。<br />
<br />
<b>「一生のうち1度はステージを見てみたい……でもあまり来日しないみたいだし、そろそろ70だし……」</b>と思っていた魔王が、とうとう君臨する。<br />
前方ブロックにぎゅうぎゅうになったオーディエンスが思いのほか若いのは、そういうショック・ロック界のレジェンドを生で目にしてみたいという後続のファンを多く集めたからなのかもしれない。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
そんな我々に、アリスは開演前から睨みを効かせていた……</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUkmxlZImQLNHLyTj4WM_hSnyeKUSjJ5w7RTh8McyIhr_TmNvKgN7Kkcx98_vZfUQ00pYnUZwAYrY6G9ODscLcPFyKePqLehgd0Y1EEr720mNh2ZmoL6bLhjqWvlskmN9s8iWiBy4IWf0/s1600/IMG_2233.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiUkmxlZImQLNHLyTj4WM_hSnyeKUSjJ5w7RTh8McyIhr_TmNvKgN7Kkcx98_vZfUQ00pYnUZwAYrY6G9ODscLcPFyKePqLehgd0Y1EEr720mNh2ZmoL6bLhjqWvlskmN9s8iWiBy4IWf0/s320/IMG_2233.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<b>「引き返そうと思ってももう遅い……奴が来る……!!」</b><br />
仰々しい口上を経ていよいよこの幕が落ちた瞬間、ただでさえ<b>アリス・クーパー</b>のステージが始まるという高揚感が頂点に達しているというのに、私にとってはさらに高揚感が頂点をぶっちぎる瞬間が待っていた。<b>幕開けの曲が <span style="color: red;">"Brutal Planet"</span> だったのだ!!</b><br />
<b><br /></b>
マリリン・マンソンを軸にロックの系譜を紐解き始めた25年前、一番最初に聴いたアリスのアルバムが『Brutal Planet』であり、冒頭のこのタイトル曲だった。<br />
聴いた途端<b>「コレは本当にヤバいやつだ! この人本当にぶっ飛んでるとしか考えられない!」</b>とさえ思っていた。しかし後になって、当時頻繁に出入りしていたメタルコミュニティで、このアルバムは「モダン・ヘヴィネスに寄ったものの相性は良くない」(もともとアリスの曲は凶悪な演出とミスマッチなほどポップでキャッチーなのだ)とオールドスクールのハードロックファンからの評価が芳しくないことを知り、ちとヘコんだのだった。ということは、今ライブで聴ける可能性はまず無いのかもな……とさえ考えていた。<br />
<br />
その矢先にこの幕開けである!! ……まぁ、確かにちょっと最近のセットリストでも調べればすぐ分かることだったが、『Blutal Planet』収録曲に期待を持たせすぎたくないからと調べもしなかった自分にとっては、嬉しすぎる大誤算だったことは分かっていただきたい。<br />
音楽と、ステージ上でステッキを振るうアリスの姿に感激し通しの一時から、続けざまに "No More Mr. Nice Guy" を打ち込まれたときには、ブルヘリアの音圧とはまた違った意味で死にそうになった。<br />
逆にこの曲からの "Under My Wheels" ~ "Poison" とフロアからの大合唱は生きるエネルギーになった。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
何が "No More Mr. Nice Guy" だよ!</div>
<div style="text-align: center;">
私みたいなファンにとっちゃ、この流れを作ってくれた時点でナイスガイだよ!</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEje2jt7pTQI1-2yJ0XzkeFZOZ-S2MjMB9A3DLU9HQdbhCZO7gTD-v8dmNc0Q8ln3jk3BPjG3qz3tmMHXq7lVqAV2Fv_PldW9Ndem7y33AYK8nLnVtO2tBznpfly_b2Ry8pk4RKfLJoxs5A/s1600/IMG_2235.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEje2jt7pTQI1-2yJ0XzkeFZOZ-S2MjMB9A3DLU9HQdbhCZO7gTD-v8dmNc0Q8ln3jk3BPjG3qz3tmMHXq7lVqAV2Fv_PldW9Ndem7y33AYK8nLnVtO2tBznpfly_b2Ry8pk4RKfLJoxs5A/s320/IMG_2235.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh5z8v2pSi0iSGpW1uNUSxPKy73HP4te2h8ZktQMBbcinW6fwhFMmgXm95rd8zljjTzI1TzsaiPKrCKuynoi8sSBRIzispVPNPhz6OVOc8O-4Y2_1fzDrpKswDwSdqbVBIX65b4xaEND8c/s1600/IMG_2238.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh5z8v2pSi0iSGpW1uNUSxPKy73HP4te2h8ZktQMBbcinW6fwhFMmgXm95rd8zljjTzI1TzsaiPKrCKuynoi8sSBRIzispVPNPhz6OVOc8O-4Y2_1fzDrpKswDwSdqbVBIX65b4xaEND8c/s320/IMG_2238.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
このクラスのベテランアーティスト勢が衰え知らずである理由の1つには、バンドメンバーをちょくちょく若返らせていることがある。アリスのメンバーも私が所有するライブDVDとはだいぶ替わっていて、中でも一番目を引いたのが<b>ニタ・ストラウス(g)</b>。<br />
ギタープレイもさることながら、佇まいだけで彼女はカッコいい。たまにアリスが背後から髪の毛を持ち上げてイタズラしに来るが、ニタのソロになると彼女を前にぐいぐい押し出したりもする。アリスとしても推したいミュージシャンなのかも。<br />
<br />
もう1つ最高に嬉しかったことに、アリスのライブ定番のシアトリカルな演出が思いのほかたくさん観られた。<br />
短いステージだしそんなにギミックはないかもとハードル低めに考えていたが、中盤 <b>"Feed My Frankenstein" </b>で一変。アリスが血のついた白衣姿でB級SFチックなポッドを引きつれてきて、やがてそこから電気と煙とともに<b>大きなフランケンシュタインの怪物(操り人形)が生まれる</b>。<br />
"Cold Ethyl" になると本当に「冷たいエセル人形」が出てきて、アリスがそれを引きずったり引っ叩いたり。<br />
"Only Women Bleed" ではとうとう生きたダンサー人形(本物の女優さん演)が周囲を踊って回るが、アリスは彼女をも絞め殺し、謎のガスマスクコンビに連行される。そして用意されたのが……アリスのショーの定番にして一部では悪名高い<b><span style="color: red;">ギロチン</span></b>である‼︎ <br />
ドラムロールに合わせて勿体つけながら、遂にガシャンと落ちる刃!<br />
<b>掲げられる<span style="color: red;">アリスの生首</span>(ハリボテ)! </b><br />
ライアン・ロキシー(g)&トミー・ヘンリクセン(g)リードのもと観客が歌う<b> "I Love The Dead" </b>!<br />
そして間もなく<b> "I'm Eighteen" でアリス復活!</b> 首を落とされたのに松葉杖で現れるのはご愛敬! ……いや、DVDでしかお目にかかれなかった演出の数々を生でこの目で拝めるなんて、一体この日だけで何回「死にそう」と思っているんだろう。<br />
<br />
最後の "School's Out" では巨大バルーンが頭上に投げ込まれ、お約束のトス合戦が始まる。アリスがステッキで刺すと、割れたバルーンからは紙吹雪が舞い散る。ピンク・フロイド "Another Brick In The Wall" のコーラスも交え、見事オーディエンスを悪ガキに退化させたアリス、最後は紙テープ砲でショーを締めくくったのだった。<br />
確かにアリスもそろそろ70ではあるが、ひょっとするとまた会えるんじゃないかと思うよ。というかまた会いたい!!<br />
<br />
さて、<b>魔王</b>は去っていったが、気を抜くのはまだ早い。次にステージに君臨するは、ノルウェーより来たりしブラックメタルの<b>闇の皇帝</b>、<b>エンペラー</b>である。<br />
現在のライブは彼らの名盤『Anthems To The Welkin At Dusk』20周年のためらしい。というわけで、アルバムの冒頭を飾る "Alsvartr (The Oath)" ~ "Ye Entrancemperium" という鬼のような轟音疾走ナンバーで暗黒の宴は始まった。<br />
暗黒と言っても、もはやブラックメタル隆盛期当時のコープスペイントを施しているメンバーはいないし、長髪で黒ずくめではあっても比較的主張の少ない外見。イーサーン(Vo/g)に至ってはバンド活動と並行して音楽の先生(授業受けたいです)もやっているので、一見ただの眼鏡をかけた物腰穏やかな紳士である。<br />
<br />
しかしこの<b>ステージ</b><b>からだだ漏れる「魔」は何だ</b>。<br />
イーサーンとサモス(g/殺人罪や暴行罪で服役・逮捕歴あったり、それがもとでライブ入国ができなかったり……よくぞここまで復活した)のトレモロは時に暴力的になったり時に冷ややかになったり、常に空気を黒く塗りつぶし続ける。<br />
タリム(Ds)のブラストビートは、今立っているまさに足元からビキビキと地割れが起きんばかりの威力。<br />
そして、相変わらず禍々しいデスボイスとテノールが響く荘厳なクリーンボイスとで魅了してくるイーサーンのボーカル。<br />
<b>これが皇帝の威厳か……!!</b> と、平伏す代わりにメロイックサインで敬意を表する。<br />
<br />
"Thus Spake The Nightspirit" "With Strength I Burn" など『Anthems』収録曲はすべて披露してくれたが、アルバム収録ではないがエンペラー代表曲といえる <b>"Curse You All Men!"</b> と<b> "Inno A Satana"</b> も燃えに燃えた。"Inno A Satana" に至ってはまさに悪魔崇拝の賛美歌である。ライブが終わった……というより、黒ミサが終わった気分だった。<br />
分かりやすいバフォメットみたいな悪魔は降臨しなくとも、皇帝の編み出す「魔」はアリーナのあちこちに降りていたさ。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
オール・ヘイル・エンペラー。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJwd58OXz-GJkWa5IYkMnCDIFO0TLRvErKHkuUsodxcYlgi7iAdTp1XOwdncmiL1zNEy45ekl9NcHi7i-dmP3-yxKlUdqCHbktaONEwxRIRjCF3xo46LTjpMzayvj_1-jsG37lmnK1x9c/s1600/IMG_2245.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJwd58OXz-GJkWa5IYkMnCDIFO0TLRvErKHkuUsodxcYlgi7iAdTp1XOwdncmiL1zNEy45ekl9NcHi7i-dmP3-yxKlUdqCHbktaONEwxRIRjCF3xo46LTjpMzayvj_1-jsG37lmnK1x9c/s320/IMG_2245.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<b>魔王</b>が来た……<b>皇帝</b>が来た……それでもまだまだ気は抜けない!! <br />
何故なら最後には<b>帝王</b>がやって来るからだ!! <br />
そう、スラッシュ四天王の一翼を担う帝王、<b>スレイヤー</b>が!! <br />
まったく今年は何回ステージに(気持ちだけ)平伏せばいいんだ!!<br />
<br />
アリス・クーパーと同様開演直前までステージは幕で隠されていた。その表面に赤い十字架が4つ浮かび上がり、ゆっくりと回転して逆十字になっていく。<br />
さらに逆十字は逆ペンタグラムに変化し、幕の上を漂う。<br />
そしてバーーーンと浮かぶSLAYERのロゴ……からの幕が落ちて "Repentless" で始まる疾走! 完璧なオープニングである。<br />
続けて "The Antichrist" からの "Disciple" でオーディエンスの<b>「God Hates Us All!!!」</b>絶叫も、完璧な流れだった。<br />
<br />
年々トム・アラヤ(Vo/b)とケリー・キング(g)の体躯が重量を増していることに少し心配にもなるが(余計なお世話か)、それより何よりそもそも音が重量級。ブルヘリアの音圧に押されるのとはまた異なり、反対側のステージエリアの端からという離れた位置にいても、ドラム/ベース/ギターそれぞれの音が全身ボコボコにぶん殴りにきているようだ。もはや、このライブ自体が巨大な暴力装置なのだ。<br />
……と、物騒なことを言いつつ、トムが話し出すと一気に空気が穏やかになり、オーディエンスに真摯に感謝を示すときにはむしろ仏の顔だったことは明記しておきたい。<br />
<br />
前方ブロックに巨大サークルピットができる一方、離れた位置ではデイヴ・ロンバルド(Ds)のブラストビートに合わせるように小刻みにヘッドバンギングしている人を多く見受けられる。確か自分もやっていた気がする。<br />
その様相はヘドバンというよりもはや痙攣に近い。これに似たものをどこかで観たことがあるような気がしたら、『俺たちに明日はない』のマシンガンで撃たれていくときの<b>「死の舞踊」</b>だ。それも、ステージが終わるまでひたすら音の砲弾を浴び続けなければならない。つまり、メタルヘッズには幸せなことこの上ない死に様だ。生きてるけど。<br />
ちなみに私、"Raining Blood" の最中、疲れが溜まったせいか小刻みヘドバンしながら数秒間意識がブラックアウトしておりました。これはスレイヤーにより「数秒だけ死んだ」ということにしといてもよろしいでしょうか……? ラストの "Angel Of Death" で強制的に復活したけどね。<br />
<br />
「今年は何回ステージに(気持ちだけ)平伏せばいいんだ!!」と先述したが、それ以上に<b>「今年は何回死にそうになればいいんだ!!」</b>なラウドパーク初日だった。<br />
<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
帝王が帝王すぎてエライことになった。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjiFSOpkDpS0-Di_PsI2GambA3TPAvYnkOC6nBuON_FUt__Jt6m4cC5nrD2MJIXW8zlTzel2LAPHst2gyAOWHs9Z42IIOM8WQEy6zZPS5HdVlPRytkzphyphenhyphenIBdllx4oJzKokNVsTjdzkEAY/s1600/IMG_2247.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjiFSOpkDpS0-Di_PsI2GambA3TPAvYnkOC6nBuON_FUt__Jt6m4cC5nrD2MJIXW8zlTzel2LAPHst2gyAOWHs9Z42IIOM8WQEy6zZPS5HdVlPRytkzphyphenhyphenIBdllx4oJzKokNVsTjdzkEAY/s320/IMG_2247.JPG" width="240" /></a></div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-49380724896368842222017-02-20T03:28:00.002+09:002018-08-21T20:04:59.897+09:00The Haunted World Of El Superbeasto<b><span style="font-size: large;">ゾンビ店長特製全部乗せ闇鍋。</span></b><br />
<b><br /></b>
<b>The Haunted World Of El Superbeasto ('09)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:ロブ・ゾンビ</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演(声):トム・パパ、シェリ・ムーン・ゾンビ</span><br />
<br />
<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B002CGT0U6/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B002CGT0U6&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="https://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B002CGT0U6&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B002CGT0U6" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="225" src="https://www.youtube.com/embed/PKvitNahpTk?rel=0&controls=0" width="400"></iframe>
</div>
<br />
自分には一からキャラクターや世界観を作りこみストーリーを作る能力が乏しいのだと気付いたとき、<b>「どうせオフィシャルに出すもんじゃないんだから著作権とか歴史とか現実にはどうとか知るか!」</b>と、とにかく合理性ガン無視で、好きなジャンルネタばかり詰めた話を書いたことがある。<br />
<br />
とっくに死んでるロックスターもホラー映画のキャラクターも混在する世界で、ロック好きの小学生4人組(好きなジャンルはメタルやグランジなどバラつきがあるが、なぜかみんなブラック・サバスを尊敬している)が、サバス主催のロックフェスに行くため車を飛ばす。<br />
途中フェスのオープニングアクトを務めるバンドのゴッドヘッドと道中を共にしたり、ホラーのクリーチャーや悪魔のシスターらに妨害されたり、ピンチになるとなぜかリッチー・エドワーズ(失踪してしまったマニック・ストリート・プリーチャーズのギタリスト)が現れて助けてくれたり、壊し屋キース・ムーンの生霊に取り憑かれているゴスの小学生がチェーンソー抱えて殺人鬼もドン引きの暴走を始めたりしながら会場に着く……というようなものだった。<br />
結果、言うまでもなく、ただの味のない闇鍋と化したこの話は永久に封じられたのだった。<br />
<br />
<b>エル・スーパービースト</b>は覆面レスラーであり、映画監督であり、(ポルノ)俳優でもあり、そして実生活でもヒーロー。世界の誰からも好かれ、同じくらい嫌われてもいる。撮影を終え、いつものようにバーに繰り出したビーストは、No.1ストリッパーのベルベット・フォン・ブラックにベタ惚れするが、その直後彼女は頭にネジの生えた改造ゴリラに誘拐されてしまう。<br />
下心満載のビーストは、ヒトラーの首をめぐってナチスゾンビと追っかけっこを繰り広げていた、腹違いの妹にして<b>スーパースパイのスージーX</b>と共に事件を捜査する。するとその背後には、運命の花嫁を娶ることで世界征服に乗り出さんとする<b>ドクター・サタン(本名スティーヴ・ワショウスキー)</b>の影が……。<br />
<br />
ホラー映画、<b>おっぱい、</b>セックス、モンスター、<b>尻、</b>ロボット、<b>おっぱい、</b>サント映画、<b>尻、</b>ナチスプロイテーション、<b>おっぱい、</b>オレの嫁<b>(の尻)</b>、キャットファイト、<b>おっぱい</b>……と、すべてがロブ・ゾンビの好きなものだけでできている世界。おおむね同じものが好きなゾンビ監督のファンにもたまらない世界となっている……それだけに日本のゾンビファンのために国内盤が出ていないことが無念。<br />
<br />
車を飛ばしついでに<b>マイケル・マイヤーズ</b>(たぶん<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/10/2008.html">ロブ・ゾンビリメイク版『ハロウィン』</a>)を轢き逃げしたり、ナチスの古城にゾンビと狼男とセクシー女将校がいたり。<br />
バーに行けば<b>フランケンシュタインの花嫁</b>やら<b>大アマゾンの半魚人</b>やら<b>エイリアン</b>やら<b>『シャイニング』のジャック・ニコルソン</b>やら、果ては『デビルズ・リジェクツ』の<b>ファイアフライ一家</b>や『ファスター・プッシーキャット キル! キル!』の<b>ヴァーラ</b>までいるなんて、どんな理想郷だよ!!!<br />
しかも何がスゴいかって、そんなカメオ出演的キャラクターのために、<b>ビル・モーズリィ、シド・ヘイグ、ケン・フォリー、ダニー・トレホ、ディー・ウォーレス、</b>そして<b>トゥラ・サターナ</b>らが直々に声を当ててくれているのだ!<br />
<br />
そしてそして音楽はゾンビ映画の常連にして『ザ・ペイル・エンペラー』ではマンソンと共同作業もしていた<b>タイラー・ベイツ!</b> <br />
さらにHard'n Phirmなるユニットが素晴らしくバカな曲をサントラに提供!<br />
(オススメは、ただただ画面上で起きていることをそのまま歌うだけの<b>『Zombie Nazis』</b>、あるホラー映画の有名シーンを丸パクリしたくだりの『<b>The Old Bloodbath Routine</b>』、日本人が毎日アダルトアニメでヌいてますとバラされる<b>『Catfight!』</b>です)好きなものを寄せ集めるなら徹底しないと、美味い闇鍋はできないのである。<br />
<br />
あ、もちろん一番セクシーで一番強くて一番頼もしいスージーXの声は、<b>大好きな嫁=シェリ・ムーン・ゾンビ。</b>思えば『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/03/blog-post_31.html">マーダー・ライド・ショー</a>』のベイビーでもその傾向は表れていたとはいえ、こんなにもナチュラルボーンアニメ声だったとはな……。<br />
<br />
しかし、そんな豪華な声の出演陣でも特筆すべきは、メインとなるキャラクターを担当する<b>ロザリオ・ドーソン</b>と<b>ポール・ジアマッティ</b>であろう。<br />
ロザリオ=ベルベット・フォン・ブラックは、脅威のおっぱいと尻を誇るNo.1ストリッパーではあるが、口汚さと下品さもNo.1。かなりダミ声寄りになりつつ、モンスターもドン引きするほど明け透けな悪口雑言の嵐をまくし立てる。<br />
ここからNetflixの『ディフェンダーズ』シリーズの強くて優しい医師クレアの姿など到底浮かばないし、『シン・シティ』のゲイルにすら気品を感じてくる始末だ。<br />
<br />
ドクター・サタンの声を充てるポール・ジアマッティも凄まじい。バカみたいな高笑いや情けない泣き声、勝手にドアを開けられた際の思春期みたいな絶叫、デビー・レイノルズの「タミー」をBGMに○○○○する<b>ウホウホハァハァ声</b>まで! 余計なお世話でしかないのに俳優としてのキャリアを心配したくなるほどの暴走っぷりだ。<br />
プロの声優(日本ならではの職業観かもしれないが)ではない芸能人が声の仕事をすることに苦言を呈されることが多々ある国内エンタメ、これぐらいの吹っ切れと技術力が必要とされているんじゃないだろうか。<br />
<br />
無理やりな分類だがヒーローものと言えなくもない本作。しかし、実はそのヒーローたるエル・スーパービーストは、よくよく見れば結構ヤな奴だ。<br />
自分がカッコよく見えているかどうかが最大の関心事だし、その次に関心が高いのはおっぱいと尻だし、回想シーンに出てくる高校時代などはいじめっ子ジョックスの典型。普通のホラー映画なら、比較的早いうちに死んでいるはずのキャラクターだ。むしろ、かつてイケてないオタクでいじめられっ子だったドクター・サタンのほうにシンパシーが湧くだろう。<br />
<br />
それでもいじめられっ子の逆襲が世界を滅ぼすことを潔しとしなかったのは、はみ出し者魂が創造に向かったゾンビ監督ならではの視点なのか、問答無用のセレブリティでモテモテで物理的に強いヒーローというものに対する憧れなのか。<br />
まぁ、最愛の嫁の化身たるスージーがこんなにも輝ける世界なら、ぶち壊したくはないもんだよ。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-7462753162678673282017-01-10T03:38:00.003+09:002019-02-20T18:23:24.270+09:002016年映画極私的もろもろベスト<span style="font-size: large;"><b>ベストから漏れたなら、こっちで拾っちゃえばいいじゃない。</b></span><br />
<br />
メインのベスト10作るよりこっちのほうが楽しくなってきたら、ちょっとは危機感持つことを検討してみようかと思いますよ。<br />
<br />
参考記事:<br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/12/2013.html">2013年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2014/12/2014.html">2014年極私的映画もろもろベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/2015.html">2015年極私的映画もろもろベスト</a><br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベストガール</span></h3>
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<li><b>ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)</b>(スーサイド・スクワッド)</li>
<li><b>鋸村ギーコ(内田理央)</b>(血まみれスケバンチェーンソー)</li>
<li><b>ワンダーウーマン(ガル・ガドット)</b>(バットマンvsスーパーマン)</li>
<li><b>貞子&伽椰子(七海エリー&遠藤留奈)</b>(貞子vs伽椰子)</li>
<li><b>ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)</b>(デッドプール)</li>
</ol>
<br />
なぜかまとめてみると、洋画はアメコミ映画、邦画はホラー&スプラッターという結果に。好みの傾向である「強くて毒気のある女性」を突き詰めるとアメコミヒーロー/ヴィランになるのは分かるが、日本だとオバケに行き着くのか……2位のギーコちゃんは違うけど、チェーンソー装備&下駄履き&ふんどし着用で、最大の武器は人望の厚さというハイスペックスケバンなので。ちなみに1位のハーレイちゃん、この路線でいくなら、ジョーカーとはチャッキー&ティファニー(チャイルド・プレイ)のような殺人バカップル街道を歩んでほしいです。<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベストガイ</span></h3>
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<li><b>伝説の戦士(ローレンス・マコアレ)</b>(ザ・ラスト・ウォーリアー)</li>
<li><b>アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)</b>(ボーダーライン)</li>
<li><b>ケヴィン・ベーコン</b>(コップ・カー)</li>
<li><b>マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)</b>(エンド・オブ・キングダム)</li>
<li><b>ビーバップ&ロックステディ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ&スティーヴン・ファレリー)</b>(ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影)</li>
</ol>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
ベストガイ選出傾向=アクの強さで考えていたら、伝説の戦士ことローレンスさんの顔面力という殿堂入りクラスのビジュアルに出会ってしまった2016年。3位のケヴィン・ベーコンは、もう作品内でのキャラクターがどうこうというより「ベーコン力(りょく)」押しだったので本人名で。あと、アクの強さも突き詰めると、イノシシとサイの改造人間(超ポジティブ)に行き着くのな。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/03/2016.html">未体験ゾーンのページ</a>にも貼りましたが、</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
ここで改めてローレンスさんの顔面力↓を再確認しましょう。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuvCi_rxg08Vz7NT_MVKazt2dygPEPY6c_XK8oLTC2C1tMlMCWXyQF2TJQxkpwHFv9TdtlVaRyG2tg0LKSc8VftSaA_5vZ8izQrLPtuw3JgtCMiP-c_BLBzb5-5SDR6M43Ge1rw2OjnRk/s1600/Lawrence.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="227" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuvCi_rxg08Vz7NT_MVKazt2dygPEPY6c_XK8oLTC2C1tMlMCWXyQF2TJQxkpwHFv9TdtlVaRyG2tg0LKSc8VftSaA_5vZ8izQrLPtuw3JgtCMiP-c_BLBzb5-5SDR6M43Ge1rw2OjnRk/s320/Lawrence.jpg" width="320" /></a></div>
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></div>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベストバディ</span></h3>
<ol>
<li><b>チアルート&ベイズ</b>(ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー)</li>
<li><b>ビーバップ&ロックステディ</b>(ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影)</li>
<li><b>マイク・バニング&ベンジャミン・アッシャー</b>(エンド・オブ・キングダム)</li>
</ol>
こんな相棒同士になれたらいいなぁ……と思っても、1位と3位は両者または一方の殺傷スペックが高すぎるので、偏差値低いモン同士「うぇーーい」ってやってられる2位ならまだ望みが……と思ったけど、アイツらでさえ実は戦車運転できるし、その前に改造人間だし。<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベストソング</span></h3>
<ol>
<li><b>EVIL IDOL SONG</b>(EVIL IDOL SONG)</li>
<li><b>呪いのシャ・ナ・ナ・ナ</b>(貞子vs伽椰子)</li>
<li><b>I Can't Help Falling In Love With You</b>(死霊館 エンフィールド事件)</li>
<li><b>デッドプール・ラップ</b>(デッドプール)</li>
<li><b>SOS(クリント・マンセル編曲版)</b>(ハイ・ライズ)</li>
</ol>
<br />
上位3位をホラーが占めることになったけど、1位&2位は高揚感、3位はしみじみ感の曲。不気味なのはむしろABBAの曲を静かにアレンジした5位。4位はまぁ……「セクシーマザーファッカー♪」なので。<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベストサントラ</span></h3>
<ol>
<li><b>スーサイド・スクワッド</b></li>
<li><b><a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/07/blog-post_24.html">イット・フォローズ</a></b></li>
<li><b><a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html">ヘイトフル・エイト</a></b></li>
<li><b>デッドプール</b></li>
<li><b>オデッセイ</b></li>
</ol>
<br />
正直1位の映画本編での曲の使い方はそんなにベストではないんだけど、なぜか図ったように自分の好きな曲ばかりがぶっこまれているというひいき目で。2<br />
位と3位はオリジナルスコア(3位は一部既成曲)だが、ほぼ既成曲の4位と5位については、そんなに好きな音楽でもないワム! やディスコミュージックが作中で最高の使われ方をしていた点で評価高。ただ、それでも単体でワム! や「ホット・スタッフ」を聴くのはちとキツいのだけど。<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年ベスト(ワースト)イヤミス映画</span></h3>
<ol>
<li><b>無垢の祈り</b></li>
<li><b>グッドナイト・マミー</b></li>
<li><b>ザ・ギフト</b></li>
<li><b>ヒメアノ~ル</b></li>
<li><b>ドント・ブリーズ</b></li>
</ol>
<br />
メインのベストに入れるのが難しかった『無垢の祈り』、どうにか1位に入れる枠がないものかと考えてみた結果。「イヤミス」といいつつ「これは果たしてミステリなのか」という疑問は残るけど……。<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベスト名言</span></h3>
<ol>
<li><b>「人々は私のせいにしたがるが、私はただの目撃者だ。私が見たものには天使も涙する。私を否定してもいいが、君の目に宿る炎は私だ。君にこの地上の腐った、邪悪な魂をすべて与えよう。君は復讐し、私は彼らの魂を燃やす。正直に言えば、君なしでは凍えそうだ」</b>(<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/01/let-us-prey.html">Let Us Prey</a>)</li>
<li><b>「まるで映画だ。オレたちは偶然の主人公。監督はデヴィッド。天国から演出中だ</b>」(バンド・コールド・デス)</li>
<li><b>「オレたちは必要ないってさ。あの子は世間をケツの穴まで知ってる。たぶんお前より大人だよ」</b>(無垢の祈り)</li>
<li><b>「ママもへやにさよならして」</b>(ルーム)</li>
<li><b>「侵略しに行かなくても、落とし物保管所に行けばよかったんだ」</b>(マイケル・ムーアの世界侵略のススメ)</li>
</ol>
<br />
次点は、最後の最後に岡田くんと観客の心をグッサリ刺していく<b>「お母さーーん、麦茶2つ持ってきてーー!」(ヒメアノ~ル)</b>です。<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画ベスト迷言</span></h3>
<ol>
<li><b>「メタルをくらえ‼︎ (ケツにチェーンソーをぶっこみながら)」</b>(デビルズ・メタル)</li>
<li><b>オザキ8</b>(X-ミッション)</li>
<li><b>「俺は超合神だ‼︎」</b>(キング・オブ・エジプト)</li>
<li><b>「くそ、あいつは死なないのか⁉︎」</b>(エンド・オブ・キングダム)</li>
<li><b>「オレはヤクザだぁぁぁぁ‼︎」</b>(テラフォーマーズ)</li>
</ol>
<br />
<br />
3位と4位にランクインしたということで、2016年総合迷言賞はジェラルド・バトラーです。<br />
2位だけはセリフじゃないんだけど、「オザキ8」という造語それ自体のパワーがあったので。<br />
<br />
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<span style="color: #c27ba0;"><br /></span></h3>
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<span style="color: #c27ba0;">2016年ワースト映画危険めし</span></h3>
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<li><b>ヘドロ的な何か</b>(エヴォリューション)</li>
<li><b>ボブが淹れたコーヒー</b>(ヘイトフル・エイト)</li>
<li><b>男子が作ったカレー</b>(ドロメ)</li>
<li><b>ヴィジョンが作ったパプリカーシュ</b>(シビル・ウォー キャプテン・アメリカ)</li>
<li><b>レモンにタバスコ</b>(ダーティー・コップス)</li>
</ol>
<br />
今年は食欲をそそられる飯より、ヤバいだろとしか思えない飯のほうが印象に残った。<br />
1位、あれは本当に人間の食べるモノではない。<br />
2位のコーヒー、どんな淹れ方をすれば靴下でも入れたような味になるのか!? <br />
3位、どんな作り方をすれば水っぽいおでんのようなカレーができるのか!? <br />
4位はそもそも人造人間の味覚が謎だから、どの程度ヒドいかも謎だが……。<br />
5位、なぜそれをやろうと思ったんだニコラス・ケイジ!? そしてなぜイライジャ・ウッドに食わせた!? <br />
<br />
ちなみに、ベストめしは<b>ミニーが作ったシチュー</b>と、同じく<b>ミニーの服飾店で売ってたミント</b>(ヘイトフル・エイト)。あと<b>竹内結子が作ってたご飯</b>(クリーピー 偽りの隣人)も全部美味しそう。<br />
ただ、『ハンニバル』シーズン2があったぶん、飯のグレードはドラマのほうが比重高かったかな……もちろん肉の調達元は考えない方向性で。<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画夢のガジェット</span></h3>
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<li><b>無人在来線爆弾</b>(シン・ゴジラ)</li>
<li><b>ターンテーブル</b>(ノック・ノック)</li>
<li><b>コップ・カー</b>(コップ・カー)</li>
<li><b>改造チェーンソー</b>(血まみれスケバンチェーンソー)</li>
<li><b>対ゴースト兵器の数々</b>(ゴーストバスターズ)</li>
</ol>
<br />
「無人在来線爆弾」って、言葉の響きが既に勝ちだよね! 2位と3位は現実味あるけど、ターンテーブルなんてスペース、予算、使いこなす技術において夢のまた夢。まして警察車両なんぞ、フランスのおまわりさんがタクシー感覚で乗せてくれたとき(実話)以来乗ってないよ。<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画に学ぶ間違った教訓</span></h3>
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<li><b>必要なくても殺せ</b>(エンド・オブ・キングダム)</li>
<li><b>バケモンにはバケモンをぶつけんだよ</b>(貞子vs伽椰子)</li>
<li><b>太陽は燃えるジェフリー・ラッシュのパワーで地球の上を動いている</b>(キング・オブ・エジプト)</li>
<li><b>靴磨き機の使い方</b>(Let Us Prey)</li>
<li><b>事故に見せかけて殺せ=事故っぽかったら別に目立っててもOK</b>(メカニック:ワールドミッション)</li>
</ol>
<br />
何というか、だいぶバイオレントなことばかり学んできた年でした。<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画に学ぶ正しい教訓</span></h3>
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<li><b>悲惨なときこそユーモアの力が問われる</b>(オデッセイ/デッドプール)</li>
<li><b>まずは君が落ち着け</b>(シン・ゴジラ)</li>
<li><b>水没したスマホはお米に入れておくと復活するかもしれない</b>(ノック・ノック)</li>
</ol>
<br />
毎年毎年ヘンな教訓しか学んでないので、たまにはちゃんとした教訓も……と思ったけど、1位以外はそんなにイイ話またはまっとうな情報でもなかったよ。<br />
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<span style="color: #c27ba0;">2016年映画言ってみたいけど一生言えないセリフ</span></h3>
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<li>(「幸運を」と言われて)<b>「必要ない。お前がいる」</b>(ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー)</li>
<li><b>「数えきれないほど人を殺してきたオレだ。君1人くらい守れる」</b>(メカニック:ワールドミッション)</li>
<li><b>「地獄でもポップコーンは大人気だぜ」</b>(31)</li>
</ol>
<br />
<br />
その代わりといってはなんですが、今年一番実生活で使ったセリフは<b>「え? 蒲田に?」</b>(シン・ゴジラ)でした。話の文脈上、特に蒲田が関係なくても言ってました。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-17083063584804542372017-01-08T22:23:00.000+09:002018-01-03T20:44:03.757+09:002016年映画極私的ベスト10<span style="font-size: large;"><b>2016年=まだまだこの国はやれる、そう感じるよ。</b></span><br />
<br />
今年は映画ファンにとって邦画の当たり年だったなぁと思って。ベスト10内にも4作入ったし。<br />
……まぁ、それだけの良作が生まれるために、それなりの事故映画も生まれているんだけどな。何せワーストランキング作ってみたら1位と2位が邦画だったからな……!<br />
<br />
参照記事一覧<br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/12/201210.html">2012年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/12/201310.html">2013年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2014/12/201410_31.html">2014年極私的ベスト</a><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/201510.html">2015年極私的ベスト</a><br />
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1位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html">ヘイトフル・エイト</a></h3>
『デス・プルーフ』までの映画オタクと足フェチ期、歴史上で虐げられてきた人々の代理復讐を遂げた『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』ときて、<b>「アメリカはこのままでいいのか? 憎しみを乗り越える希望があってもいいんじゃないのか?」と新たな道を示し始めた</b>タラ。50を過ぎてから大人になったものだなぁ。そんな今年に、白人警官による安易な黒人射殺事件およびその報復事件が相次いだことは実に哀しい。この世界のどこかに、「リンカーンの手紙」は存在しないものか。<br />
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<h3>
2位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/07/blog-post_24.html">イット・フォローズ</a></h3>
「それ」はどこまでもついてくる……けど、与えられるのは死の恐怖だけではない。まさか、ホラー映画におけるセックスと死の因果応報が、青春物語であり、ここまで<b>壮大な人間愛の物語</b>に押し広げられるとはなぁ……。<br />
<br />
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3位 シン・ゴジラ</h3>
正直、去年ギャレス・エドワーズの『GODZILLA』が公開され、「怪獣王ゴジラのプロレス興行」を呼び起こしてくれていた中、そのわずか翌年の日本のゴジラ復活は<b>負ける確率の高い壮大な後出しジャンケン</b>だった。しかしその分、ギャレス版ゴジラでは描ききれていなかった<b>「災害としてのゴジラ」</b>像があり、しかも3.11を想起させる描き方。何より、ギャレス版で強いて言うなら納得がいかなかった「核の扱い」にどう向き合ったのか。バジェットや技術に勝るハリウッドに、拙さがありつつも<b>日本なりの回答を打ち出せた</b>ことが一番嬉しい収穫だった。<br />
<br />
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4位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/01/let-us-prey.html">Let Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)</a></h3>
『DEATH NOTE Light Up The New World』と同じ年に公開されてしまったことは、本当に不運でしかなかった。ときにデスノートのパチモン扱いされ、あまつさえマイナーだからといってC級映画と言われてしまうなど……。この際言うけどな、<b>デスノート本家よりこっちのほうが小粒でもパワフルでゴアゴアでカッコよかったぞ!</b> 死神は出てこなくても、<b>死神よりもクールな「ある男」がいたぞ!</b><br />
<br />
<h3>
5位 EVIL IDOL SONG</h3>
『へんげ』に続き、小粒ながらもクライマックスはカタルシスに満ちている大畑作品。<b>「いっそみんな死ねばいいのに」</b>という万人が思うであろう呪詛と、<b>「どうせ死ぬなら最高の曲を聴きながら死にたい</b>」という音楽好きにとってある種の夢を具現化してくれました。<br />
<br />
<h3>
6位 この世界の片隅に</h3>
今であれ戦時中であれ、<b>世界は日々の生活の積み重ねでできている</b>。ご飯の材料が足りなければ今手に入るもので補い、寝てる場合じゃないときにも眠くなり、楽しいことを見つけようと思えば見つけられる。それができる人は、一見フワフワしているように思えて、実はとても芯が通った生き方のできる人だ。だが、そんな人ですら、<b>積み重ねてきた世界が物理的または精神的に崩れていくときにはあまりにも無力である。</b>それでも世界は続くということは、残酷でもあり、希望でもあるのかもしれない。<br />
<br />
<h3>
7位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー</h3>
ざっくり言ってしまえばスターウォーズサーガは、強いフォースの使い手にして「選ばれし者」たるスカイウォーカー一家を中心としている。そこへいくと、本作で活躍する人々は何の特殊能力も持たず(ドニーさんは存在するだけで強いけど)、中でも中心人物たちは反乱軍側に属しつつその中でも異分子であり、もっとも選ばれない者たちである。<b>そんな人々が希望をつなげるためだけに死力を尽くす姿は、時に英雄譚よりも心動かされるものがある。</b><br />
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<h3>
8位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/07/blog-post.html">ノック・ノック</a></h3>
浮気に関するニュースにコメンテーターがああだこうだ言ってるのを見かけると、<b>「うん、とりあえずみんな『ノック・ノック』観ようか」</b>と言いたくなった。パートナーもいないし浮気とか関係ないし家に人をあげることもないし……と安全圏にいるつもりの人も、<b>「人生はいとも簡単にぶっ壊れる。しかもぶっ壊すのは他人とは限らないかもしれない」</b>という危機感ぐらいは持ってみてほしい。そして最後の小さじ1杯ほどの悪意に笑おう。<br />
<br />
<h3>
9位 セトウツミ</h3>
「ほとんど2人が喋ってるだけの映画をスクリーンで観る意味はあるのか」と基本劇場主義の映画ファンですら思うようだが、<b>個人的にはスクリーンで観る価値大いにありの作品</b>である。理由その1は、同じ日に観たあるワースト入り映画が、演者の笑いセンスに頼ったTVバラエティの域を出なかったのを見ていたこと。理由その2は、いわゆる劇的かつ爽やかさと甘酸っぱさに満ちた青春像とは無縁だった多くの人間から見た、<b>「高校時代にドラマなどない」「短くてくだらない、良いひとときの積み重ねでできていた」という普遍性</b>がスクリーンから広がっていったことだ。それに、菅田将暉と池松壮亮の頭脳戦だったら、デスノートよりこっちのほうがアタマいいぞ。<br />
<br />
<h3>
10位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html">デビルズ・メタル</a></h3>
そりゃね、音楽と青春の映画として優れているのは『シング・ストリート』ですよ。ジョン・カーニーがとてもピュアに音楽の力を信じていることも伝わってきましたよ。でもね、<b>鬱屈を創造性に結びつけるの下手クソで、自分で撒いちゃった種を自分で回収するのにいっぱいいっぱいで、それがまぁとにかく見苦しくてみっともない(しかも血みどろ)</b>という本作のほうが、私にとっての音楽と青春のリアリティなのですよ。<br />
<br />
<br />
次点としては、<b>『帰ってきたヒトラー』『貞子vs伽椰子』『クリーピー 偽りの隣人』『ヒメアノ~ル』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』『ドント・ブリーズ』『手紙は覚えている』『残穢 -住んではいけない部屋-』『ズートピア』『死霊館 エンフィールド事件』</b>等々。あと、ランク付けするのは難しいけど今年の忘れられない映画として、特別枠に<b>『無垢の祈り』</b>も挙げておきたい。<br />
<br />
そしてもうひとつのランキングが……<br />
<br />
<h3>
2016年リバイバル映画ベスト10</h3>
<br />
<b>1位 黒い十人の女</b>(in 角川シネマ新宿/西端100年記念映画祭 市川崑 光と影の仕草)<br />
<b>2位 七人の侍</b>(in 楽天地シネマ錦糸町/午前十時の映画祭)<br />
<b>3位 不思議惑星キン・ザ・ザ</b>(in キネカ大森)<br />
<b>4位 丑三つの村</b>(in シネマヴェーラ渋谷/映画作家・田中登)<br />
<b>5位 犬神家の一族</b>(in 角川シネマ新宿/西端100年記念映画祭 市川崑 光と影の仕草)<br />
<b>6位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/04/20002000.html">2000人の狂人</a></b>(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)<br />
<b>7位 カリガリ博士</b>(in シネマート新宿/活弁シネマート)<br />
<b>8位 獄門島</b>(in 神保町シアター/本格推理作家の世界)<br />
<b>9位 哀しき獣</b>(in シネマート新宿)<br />
<b>10位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html">ヘル・レイザー</a></b>(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)<br />
<br />
<br />
今年の反省としては、未公開作品に触れる機会がガン下がりしていて、去年のようなランキングが作れなかったことか。それだけレンタル店に行く頻度が減ってしまったということかな、配信に頼ってるということかな……とも思ったのだが、Netflixですらそこまで観てなかったという事実が。劇場中心生活は当面続きそうではあるけど、せっかく毎月1000円近く払ってるんだから、もっと活用せねばなぁ。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-69456135972158058282016-10-11T04:32:00.000+09:002018-08-21T19:58:07.715+09:00デビルズ・メタル<span style="font-size: large;"><b>鋼鉄の絆! 鋼鉄の音楽! 鋼鉄のバカ!!</b></span><br />
<br />
<b>デビルズ・メタル('15)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:ジェイソン・リー・ホーデン</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:ミロ・コーソーン、ジェームズ・ブレイク</span><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
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<br />
<br />
「メタル好きだから」「ホラー好きだから」と直接の偏見をくらったことはない。……が、意を決してマリリン・マンソンTを高校(制服はあるけど着用義務はないので自分は私服でした)に着ていったものの、特に誰にも何も指摘されなかったのもそれはそれで寂しいもんだよ。めんどくさい悩みだけど。<br />
<br />
母親が逮捕されたので親類の家に引き取られたメタル好きの高校生ブロディ。叔父夫婦はクリスチャン、同じ学校に通うイトコのデヴィッドはジョックスでいじめっ子、数少ない友人はロールプレイングゲーム好きのオタクたちと、家でも学校でもカースト最下位の生活だった。そんな彼の救いは、メタルを聴くこと、メタル仲間の不良ザックと友人になって結成したバンド「デスガズム」、デヴィッドの彼女ではあるが自分に好意的な学校いちの美女メディナ。<br />
ある日、ブロディとザックは、数年前行方をくらませたギタリストの隠れ家で古びた謎の楽譜を手に入れる。これをデスガズムの曲として発表しちゃおうぜ! といつものようにガレージで演奏を始めるが、実はそれは悪魔を召還し世界に破滅をもたらす「黒い賛美歌」だった……。<br />
<br />
『ホビット』シリーズや『アベンジャーズ』のヴィジュアルエフェクト担当が監督……という背景からは到底結びつかないような、<b>黒い血ドボドボゲロゲロスプラッター。</b><br />
何せ「黒い賛美歌」により悪魔に取り憑かれた人々(ほぼゾンビ?)が、身体のあらゆる穴から血を流したり豪快な血ゲロを噴出したりしている。<br />
それに対して銃なんてスマートな武器は流通していないので、スライサーやら斧やらチェーンソーやらえげつなさ全開の凶器でメッタ斬り殺す。絵面はおおむねキタナい(注:褒めてます)が、ゴアゴア祭りの豪快さは気合十分だ。<br />
<br />
良識から見ればケシカランもの同士ヘヴィメタルとスプラッターの相性は抜群だが、そこに謎の爽快感すら生み出してしまったもう1つの要素が、<b>鋼鉄級のバカスピリット</b>。<br />
森の中でデスガズムのミュージックビデオを撮影し(そして途中でやってられなくなる)、コープスペイントのまま意中の彼女と出くわしてしまう日常はもとより、悪魔憑依で街中が血みどろになってからも(メタル)バカはバカ。<br />
即席の武器としてギターネックに有刺鉄線や丸ノコを装備し、チェーンソーでケツをぶった切りながら<b>「メタルをくらえ!!」</b>の雄叫びを上げる。この時点で「ヤベェなんか楽しそう」と思えてきたアナタはもう(気持ちだけは)デスガズムのメンバーです。<br />
<br />
なお、街には「黒い賛美歌」の楽譜を狙う悪魔崇拝者たちもやってくるのだが、彼らもうっかり高級カーペットの上で首チョンパしてしまう程度にはおバカさんなので、案外メタルバカといい勝負である。<br />
<br />
しかしまぁ、いくら銃の代わりにえげつない武器を持たねばならないとはいえ……まさか<b>ラバー製デカ○○○</b>とか、<b>×××ビーズ</b>とか、<b>バイブレータ</b>(もちろんそっちの意味でだ!)でゾンビもどきをシバけるとは。アダルトグッズも結構有効な凶器なんですね。<br />
<br />
ところで、本作の監督および脚本のジェイソン・リー・ホーデン、割と本気のメタル系ボンクラだったんじゃないか。<b>エンペラー</b>や<b>イーサーン</b>や<b>AxCx</b>(これはジャケットのみの登場だけど)といった音楽のチョイス、<b>カンニバル・コープス</b>のボーカルに関するちょっとした考察といったバンド話はもとより、ブロディ君の置かれた状況や心境からの推定である。<br />
<br />
実はメタルヘッズにザックのようなガタイのいい不良はそう多くはなく、大半はブロディ君のように大人しめ。<br />
たとえ現状にムカついていてもめったに口には出せず、やられてもやり返せる度胸と腕力に欠けている。ドン底を見たあまりに、いっそ自分を取り囲むすべての崩壊を願ってしまうことだってある。<br />
もっとも、それが実現してしまったら自分だけの力ではどうにも収拾つけられないボンクラなので、願い事には気をつけなくちゃならない。世界滅亡級というスケールには及ばなくとも、いちいち深い共感とあまりつつかれたくないイタさを呼び起こす描写に、監督がこちら側の人間に思えて仕方なくなる。<br />
<br />
そこまではリアルだが、気になっていた女の子が自分に好意を持ってくれて、しかもメタルのCDを貸したら案外ハマってくれたくだりはさすがに願望の領域といえる。<br />
CD貸した相手がそのアーティストにハマるなんてことも少なくとも私の場合なかなか無かったのに、メタルを聴いた瞬間の自己妄想<b>(我、従僕を侍らせ世界の頂点に君臨す!!)</b>までほぼ一致するなんて……やっぱりズルいんじゃないかブロディ君よ!!<br />
<br />
ちなみに、本作はエンドクレジットの途中で席を立ったり停止ボタンを押してはいけない類。映画観てると常々思うんだけどさ、地獄って実は楽しいとこなんじゃないの!?片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-26874107095241982362016-08-12T02:41:00.004+09:002018-08-21T19:55:50.068+09:00パシフィック・リム&マッドマックス怒りのデスロード絶叫上映@新文芸坐<span style="font-size: large;"><b>バケモン(KAIJU&ロボ)にはバケモン(MAD)をぶつけんだよ。</b></span><br />
<br />
<b>パシフィック・リム&マッドマックス怒りのデス・ロード絶叫上映</b><br />
<b>2016.7.31. 池袋<strike>新文芸坐</strike> <span style="color: red;">ヴァルハラ坐</span></b><br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<b><span style="color: red; font-size: large;">「殺す気か――――っ!!!!????」</span></b><br />
……と、その発表があったとき、全絶叫上映ファンが歓喜の悲鳴を上げたとか上げなかったとか(少なくとも内心では上げたのではないかと思うが)。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBiZi1vtpu_1QhYsZdcfGIcCkzUJ0zef5Yfjo0sCaHuMknFrx59IZvfAEnWSZEAMwNhGcejMriztdp-JL2B0gfV3ljACyewWtXt9zD9KnUtNhgaew39g6U4Ew3kXZOsAnc5dIdsSLQwa4/s1600/IMG_0787.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBiZi1vtpu_1QhYsZdcfGIcCkzUJ0zef5Yfjo0sCaHuMknFrx59IZvfAEnWSZEAMwNhGcejMriztdp-JL2B0gfV3ljACyewWtXt9zD9KnUtNhgaew39g6U4Ew3kXZOsAnc5dIdsSLQwa4/s320/IMG_0787.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
ジプシー・デンジャー、文芸坐前ドックから出撃準備。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgN5ZhKh3ENnsdIOdG80Bi87cjIvqfsAxa7DzN2XBBo6UKRL-_2nkwAaE4fUJTf8fSZyUg0VrKD_wUCR_4_B66eYP2OjxtLCuxgfXQ6Mlr5Hjfko0suJz7ahNhl2fWh7vSyMHx1xjRbGwU/s1600/IMG_0788.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgN5ZhKh3ENnsdIOdG80Bi87cjIvqfsAxa7DzN2XBBo6UKRL-_2nkwAaE4fUJTf8fSZyUg0VrKD_wUCR_4_B66eYP2OjxtLCuxgfXQ6Mlr5Hjfko0suJz7ahNhl2fWh7vSyMHx1xjRbGwU/s320/IMG_0788.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
2013年、いい齢こいた大人たちを超合金ロボとソフビ怪獣で遊ぶ5歳児に急速後退させた『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html">パシフィック・リム</a>』。<br />
2015年、車に詳しい人にもそうでない人にもV8エンジンを崇めさせた『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html">マッドマックス 怒りのデス・ロード</a>』。<br />
<br />
近年きってのカルト作であり、訓練された絶叫上映参加者を数多く輩出した映画の二本立て。しかも、小道具・鳴り物・仮装OK。隅田川花火大会も霞む(*主観です)、この夏最大級の祭り襲来である。財布事情や終演後のテンションを予想するに、色んな意味で死を覚悟した。<br />
こんなイベントを企画した新文芸坐の担当さんは、KAIJUブルーの浴びすぎでMADに染まったんじゃないかと思った(?)<br />
<br />
ただ、我がTwitterタイムラインではチケット販売直前までパシリムにもマッドにも絶叫にもほとんど言及されなかったので、もう熱が冷めてしまったのだろうか……<br />
と思っていたが、新文芸座の並び待ち購入は最後尾にたどり着く前に売り切れの可能性もあるくらいだったし、チケットぴあ発売解禁後も次々と「買えた!」報告が入っていた。さすが訓練されたクルー&ウォーボーイズ/ガールズ……。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
当日、文芸坐には両作品のさまざまなファンアートが展示された。</div>
<div style="text-align: center;">
いつもながら、この界隈の方々は想像力も創造力もレベルが高いなぁ。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiom3NuRURz7Avy8OjYPzMXXtamSUN8Yz79F9nYXG3DzfKFXmCbDXBmIdhJMKavBm3f4tY4VSbAlgUWSoTwaAsyKt6wZKAJKEcqEbFNaurUHt6rc2p3HXl5qJN6adqkwP0ck-WjarQ10sk/s1600/IMG_0789.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiom3NuRURz7Avy8OjYPzMXXtamSUN8Yz79F9nYXG3DzfKFXmCbDXBmIdhJMKavBm3f4tY4VSbAlgUWSoTwaAsyKt6wZKAJKEcqEbFNaurUHt6rc2p3HXl5qJN6adqkwP0ck-WjarQ10sk/s320/IMG_0789.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTmAgWtcAWOehNhMcfNMiUfTq-Gv6rP6Qyged1vl4GY8qcggXlnrQvsJahp3zmW_lSt130T5oWoEJcCx1pwxIUSs_m5rQ5zlUvPMUWmOh_lb6obnj4FcgMKaT70JCYJFik1psU9sDuEhc/s1600/IMG_0790.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTmAgWtcAWOehNhMcfNMiUfTq-Gv6rP6Qyged1vl4GY8qcggXlnrQvsJahp3zmW_lSt130T5oWoEJcCx1pwxIUSs_m5rQ5zlUvPMUWmOh_lb6obnj4FcgMKaT70JCYJFik1psU9sDuEhc/s320/IMG_0790.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfA2oeGXhArAYSLSZFT9x-z_2HqHgRXFPGQyOM8pkAbB7dT369ampWgb_oLsceIraMCMKhTuCjU-QY3SeWaNdrKsFATHUUro9fRHYVIpRpGe5Cgb9HgSOm8xlHimPYvVLKGf3Uyl0_kFI/s1600/IMG_0791.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfA2oeGXhArAYSLSZFT9x-z_2HqHgRXFPGQyOM8pkAbB7dT369ampWgb_oLsceIraMCMKhTuCjU-QY3SeWaNdrKsFATHUUro9fRHYVIpRpGe5Cgb9HgSOm8xlHimPYvVLKGf3Uyl0_kFI/s320/IMG_0791.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
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<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiAevhV2DbKRoWtGc8EZFiThK3RCLcxFVHFLPYr75Z-2dkEz41byWZFQxjccBDY5IbtqJxhXBtea7FT2TsyNLUOs8Xz008_sDbx5F4AOfe0LeIg37-IEPoCMtPry3z3FpK1C7sm3aVMRRk/s1600/IMG_0793.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiAevhV2DbKRoWtGc8EZFiThK3RCLcxFVHFLPYr75Z-2dkEz41byWZFQxjccBDY5IbtqJxhXBtea7FT2TsyNLUOs8Xz008_sDbx5F4AOfe0LeIg37-IEPoCMtPry3z3FpK1C7sm3aVMRRk/s320/IMG_0793.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgldQu5AVVF7GQ7-XtjymJ7r9kcd8NVfH9Hngado8ToM4RlLTCtnV4QFxRyEwvg_BoCViKJB9RAiPGxpJPruj0I2FgnXs_lts5QdyFRwLBxmxkbEUY73KLTKttwfqubZsALfbvpZjS0kJ4/s1600/IMG_0794.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgldQu5AVVF7GQ7-XtjymJ7r9kcd8NVfH9Hngado8ToM4RlLTCtnV4QFxRyEwvg_BoCViKJB9RAiPGxpJPruj0I2FgnXs_lts5QdyFRwLBxmxkbEUY73KLTKttwfqubZsALfbvpZjS0kJ4/s320/IMG_0794.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4U5fKNv4AGJ-G9oe9_P_EVt8EDbSnes8RIFquZ5vUYTcXgGuRuvRfO6uBMipHwuxcQ2wUioqp5xPGxC0rObetLNP7UJLXKwWxr9-EVEtJpR_jEWl7ZpB9raMuraQ46iIIa517pxU46XA/s1600/IMG_0795.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4U5fKNv4AGJ-G9oe9_P_EVt8EDbSnes8RIFquZ5vUYTcXgGuRuvRfO6uBMipHwuxcQ2wUioqp5xPGxC0rObetLNP7UJLXKwWxr9-EVEtJpR_jEWl7ZpB9raMuraQ46iIIa517pxU46XA/s320/IMG_0795.JPG" width="240" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjwsQllAmDTzFb_tFhw6Wx5feyrRbHkCLkipHV6YdaTZfUJ17HuoNARUlSxj4C5lY6wc5ObBoKXq9jyL5YMHOgFqbZjnEoQWii6CKsI4jMxXeTOhjqh7bd4N5gsaFJgk52itw1SILAhOt8/s1600/IMG_0799.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjwsQllAmDTzFb_tFhw6Wx5feyrRbHkCLkipHV6YdaTZfUJ17HuoNARUlSxj4C5lY6wc5ObBoKXq9jyL5YMHOgFqbZjnEoQWii6CKsI4jMxXeTOhjqh7bd4N5gsaFJgk52itw1SILAhOt8/s320/IMG_0799.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjyD3tHxSx6HbBkuC-HYw4t8RE6Bo3ggw_AQfFguySIyrp83MZNl3JKcKr8eZbgCb6vX02dNq2vSYn-CQ4CwRPgptTsIBmpYiyE1o9GkheOACzpiG82W66H7is6vkgLcQZdVrppGC3kCUc/s1600/IMG_0798.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjyD3tHxSx6HbBkuC-HYw4t8RE6Bo3ggw_AQfFguySIyrp83MZNl3JKcKr8eZbgCb6vX02dNq2vSYn-CQ4CwRPgptTsIBmpYiyE1o9GkheOACzpiG82W66H7is6vkgLcQZdVrppGC3kCUc/s320/IMG_0798.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
もちろんコスプレの方々も気合十分&ハイクオリティ。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
まずはパシフィック・リム編。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhMFvBUVKTlsGkra4ktVvVMo29-61S9KlkOIi1gezfr57gzZbqgNzqf4ZdtRJbpkpYHk0SVmZuYqn0E9oeOj-aovJ-ExkvT69tZh8tNDyYbN0ys0_C7eBw2pm8KnkLsIIJM2YgYzeUIWmo/s1600/IMG_0796.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em; text-align: center;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhMFvBUVKTlsGkra4ktVvVMo29-61S9KlkOIi1gezfr57gzZbqgNzqf4ZdtRJbpkpYHk0SVmZuYqn0E9oeOj-aovJ-ExkvT69tZh8tNDyYbN0ys0_C7eBw2pm8KnkLsIIJM2YgYzeUIWmo/s320/IMG_0796.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
パシリムオシャレ番長勢といえば。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhIQPVuYqNGIZdch-tgLa_GbmnKj3HCBtyKs9bdu2mKVczCwCG6vNnijjqi_2KTnF3JFvdrMLsJ0mrjtUaRtjfYHnn81YpMhCbi493Vq5oHTdnMO7CmfnxUCnoIAwLhoeof-ITEEHHONHc/s1600/IMG_0800.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhIQPVuYqNGIZdch-tgLa_GbmnKj3HCBtyKs9bdu2mKVczCwCG6vNnijjqi_2KTnF3JFvdrMLsJ0mrjtUaRtjfYHnn81YpMhCbi493Vq5oHTdnMO7CmfnxUCnoIAwLhoeof-ITEEHHONHc/s320/IMG_0800.JPG" width="240" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh7djN2EOK6dndsZpfK5R-Lyx3Qj-FXbmw6OwGKUr2pUsMFOe4uivricngYr_xmUFQaif0Ko09oKww2UwvyMOUTPBibn527LsMVY5bUFb2w5cIA2mnTImFAg7nSAzSZeq0I0tbC7FtFTHI/s1600/IMG_0811.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh7djN2EOK6dndsZpfK5R-Lyx3Qj-FXbmw6OwGKUr2pUsMFOe4uivricngYr_xmUFQaif0Ko09oKww2UwvyMOUTPBibn527LsMVY5bUFb2w5cIA2mnTImFAg7nSAzSZeq0I0tbC7FtFTHI/s320/IMG_0811.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
そしてイェーガーズ。</div>
<div style="text-align: center;">
キュートなチェルノとガチすぎるクリムゾン&ストライカー。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhUlO-sjt_INyP6hF6eleIOSp5_Tz5P62Sj8QxHJyNR9HZSafU6KRFqPUK4lCFvnB3ydpSCyEecdbqqKvHY0hZxlQjW7sEed52hNUgUK5BygTS2X9YqHkb3n5v5agpHtlOD3dgUYffdG5k/s1600/IMG_0810.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em; text-align: center;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhUlO-sjt_INyP6hF6eleIOSp5_Tz5P62Sj8QxHJyNR9HZSafU6KRFqPUK4lCFvnB3ydpSCyEecdbqqKvHY0hZxlQjW7sEed52hNUgUK5BygTS2X9YqHkb3n5v5agpHtlOD3dgUYffdG5k/s320/IMG_0810.JPG" width="240" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgkPvOv39mOvfmqVIk4gBcKGKU02wHUSCUJJCRQPhQJkEtksJd2WAN9TG4HiclraXPiejTIqtjBpfwVowSstS35Iwakjo4JdSTl4dBZWtb3pDwfWV_jSt4Bx0qiW9PbJyMvlB9ocAJ9C5Q/s1600/IMG_0816.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgkPvOv39mOvfmqVIk4gBcKGKU02wHUSCUJJCRQPhQJkEtksJd2WAN9TG4HiclraXPiejTIqtjBpfwVowSstS35Iwakjo4JdSTl4dBZWtb3pDwfWV_jSt4Bx0qiW9PbJyMvlB9ocAJ9C5Q/s320/IMG_0816.JPG" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
今回の極私的ベストパシリムT賞。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJb9032ctgTu2hwjy3WAS2Fil61bpugj7yUky-VGCGDRc4wd52iXHfKOloH9nkAChrp6aO2tzMasTxXk_crLCEpp3EsSu8R1Tsc3fRlWLyCstC7qMOJtqT3pd0truJHSfHqalZJ9kyi0o/s1600/IMG_0805.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJb9032ctgTu2hwjy3WAS2Fil61bpugj7yUky-VGCGDRc4wd52iXHfKOloH9nkAChrp6aO2tzMasTxXk_crLCEpp3EsSu8R1Tsc3fRlWLyCstC7qMOJtqT3pd0truJHSfHqalZJ9kyi0o/s320/IMG_0805.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
一方こちらはMADな方々。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhV3VvoAqhm5T0WLqCClxnQCu3cDEjpF2QTfrd-ql85rnGTWlEGVNaTtwEADzVeXpcaGD-gc-mUCOehu-h1koBG9WmWIeSgm8doss-eg3rcmcMH40J2E3pl_4Y0598AsxmeLi9ELuu6yDk/s1600/IMG_0807.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhV3VvoAqhm5T0WLqCClxnQCu3cDEjpF2QTfrd-ql85rnGTWlEGVNaTtwEADzVeXpcaGD-gc-mUCOehu-h1koBG9WmWIeSgm8doss-eg3rcmcMH40J2E3pl_4Y0598AsxmeLi9ELuu6yDk/s320/IMG_0807.JPG" width="240" /></a><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgISFhI1fS-zm1cmQNme4ZSMsjyr0u9yaHiXflCfY2rmJWyaUjbHIddrCMVdkwItVJbDeAQHrEwnIqIUmiFy70vTMNO9xBrwDRiSYMXNNLfPKhFtMU6f2GbOZ3roqaLAyh7lNfqqWmTnxM/s1600/IMG_0809.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgISFhI1fS-zm1cmQNme4ZSMsjyr0u9yaHiXflCfY2rmJWyaUjbHIddrCMVdkwItVJbDeAQHrEwnIqIUmiFy70vTMNO9xBrwDRiSYMXNNLfPKhFtMU6f2GbOZ3roqaLAyh7lNfqqWmTnxM/s320/IMG_0809.JPG" width="240" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div style="text-align: center;">
リクターーース!!(キネカにもいらっしゃったかな?)</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjjovm5w9WD6cndUmRcIdgiR28EiNc1VsugYxIbWdoEt3Awu7P3BMT6X2EjXxHK7KKlfyzN89eS7CSscbEf0K4Jsyn-UM2OO8mG2UJplmbAsPeTccX40pqbR2RkBHDIC3aeL91WTjkWIRM/s1600/IMG_0812.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjjovm5w9WD6cndUmRcIdgiR28EiNc1VsugYxIbWdoEt3Awu7P3BMT6X2EjXxHK7KKlfyzN89eS7CSscbEf0K4Jsyn-UM2OO8mG2UJplmbAsPeTccX40pqbR2RkBHDIC3aeL91WTjkWIRM/s320/IMG_0812.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div style="text-align: center;">
絶叫上映に初めて出現されたミス・ギディ。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5JRbKSqY_udAGkC0xrYn0q7Ysn3rtifvRovvobdOaxcKxSaswJMPKSTUvlp3igZHCOetKed3fHZ-XdsNU9znprK9BuEWpglLVdm3ssGVs4A1ciEhbSoj2QeKACVyef6oMXKmPTuj1gs8/s1600/IMG_0814.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5JRbKSqY_udAGkC0xrYn0q7Ysn3rtifvRovvobdOaxcKxSaswJMPKSTUvlp3igZHCOetKed3fHZ-XdsNU9znprK9BuEWpglLVdm3ssGVs4A1ciEhbSoj2QeKACVyef6oMXKmPTuj1gs8/s320/IMG_0814.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
ジョー様キネカから引き続きキュートです!</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi3s9wfr8Q8XsuVbbRRU5aYIaN9KIx9RkG94lswFDrOWlYNPZbbeu8gbMTIkXk_euJ68sjEbkkqcvUAe74skiZKqOZI5M5Es8jshBiIHGkvNTbF0YmWvIxBU-zx-Fgpqx5Y-g2rjJXEo_M/s1600/IMG_0815.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi3s9wfr8Q8XsuVbbRRU5aYIaN9KIx9RkG94lswFDrOWlYNPZbbeu8gbMTIkXk_euJ68sjEbkkqcvUAe74skiZKqOZI5M5Es8jshBiIHGkvNTbF0YmWvIxBU-zx-Fgpqx5Y-g2rjJXEo_M/s320/IMG_0815.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
ちなみに私、ジョー様Tシャツの上からシャツ&タイつけていつもの簡易ニュートをやろうかと思っていたら、持ってきたYシャツがサイズ小さめで着られなかったという大失態でした。<br />
<br />
このように、ファンの気合が尋常じゃないイベントだが、主催者の気合も尋常じゃない。一部コスプレイヤーさんとともに前説登壇するらしいとは、タイムラインで何となくしっていたのだが、まさかマックスの口枷をつけたまま『萌&健太』の看板を持ってくるとは……いわく彼は<b>「元『萌&健太』の店長であり、KAIJUによる都市崩壊後、荒野をさまよっていたところジョー様に捕らえられた」</b>そうです。また同じ場所にあった「竹ノ塚ファイナンス」経営者は友人だそうです。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
登壇の瞬間動画。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<iframe allowfullscreen='allowfullscreen' webkitallowfullscreen='webkitallowfullscreen' mozallowfullscreen='mozallowfullscreen' width='320' height='266' src='https://www.blogger.com/video.g?token=AD6v5dz9Edz1Hl-VfzR3DeKthTTApCP6c6g1f0fZjButkR56FNGGG8F1o3y5BEvxM1KTk7x0_khWXCZUJDxkphRQ-A' class='b-hbp-video b-uploaded' frameborder='0'></iframe></div>
<br />
前説は始まって早々から名言の数々でしたとも。<br />
<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「夏休みも真っ盛りですが、海にも山にも『シン・ゴジラ』にも行かず、</span></b>(←すみません前々日の公開初日に行きました)<br />
<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">(東京都知事選の)投票にも行かず……</span></b>(←さすがに行きました)<br />
<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;"><span style="color: blue;">行きましたか? 『イモータン・ジョー』とか書きませんでしたか?</span></span></b><br />
<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;"><span style="color: blue;">都知事イモータン・ジョーになっちゃいますけど」</span></span></b>(←正直いっそジョー様と書いてしまいたいと思った瞬間もあったけど水源を押さえられたら困る)<br />
<span style="font-size: large;"><b>「お客様同士仲良く<span style="color: magenta;">ドリフト</span>して楽しみましょう!」</b></span><br />
<span style="font-size: large;"><b>「ゴミや<span style="color: magenta;">KAIJUの死骸</span>などはお持ち帰りいただくか一箇所に集めてください」</b></span><br />
……絶叫上映においては、主催者さんも訓練されすぎているのです。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhFHCECB1kqKFXkx-r4ZzyuQYUXgz0WC5pUrukKU_0z0WEfv2lH4a-jkslKr7RaJ1ZFGsUmUT7NKETbBr6SZg2lca0OSg1wp2ClNQe4msyowDpP98NJqzUU6mp0closLQYkJrMbotPKulY/s1600/IMG_0819.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhFHCECB1kqKFXkx-r4ZzyuQYUXgz0WC5pUrukKU_0z0WEfv2lH4a-jkslKr7RaJ1ZFGsUmUT7NKETbBr6SZg2lca0OSg1wp2ClNQe4msyowDpP98NJqzUU6mp0closLQYkJrMbotPKulY/s320/IMG_0819.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
上記挨拶以降の前説の様子動画。ずっと名言の嵐です。</div>
<div style="text-align: center;">
最後ブラックアウトするのは、撮影者がV8のためにiPhoneを膝上放置したからです。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<iframe allowfullscreen='allowfullscreen' webkitallowfullscreen='webkitallowfullscreen' mozallowfullscreen='mozallowfullscreen' width='320' height='266' src='https://www.blogger.com/video.g?token=AD6v5dyXkCsqQo1Ic-Vq2w2ldeXCoB1ji74E-YQXPlVClr2SU1bqR6KaNiDYvD51bpHWU3LrVnL6kW3phomkjb6czQ' class='b-hbp-video b-uploaded' frameborder='0'></iframe></div>
<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBguFKN5UMBdUlsrp3HQa8-r_zn2uOt4J29grklA-cJT2O1GYte0_hNDgfVblrY3XusGUTiKB0yydtgnMsMcUK7ZkOmNECYPmdo7smEjnGNtV321RoIalIQD7nJSyT7r_kwTZdg_-_oR8/s1600/IMG_0821.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBguFKN5UMBdUlsrp3HQa8-r_zn2uOt4J29grklA-cJT2O1GYte0_hNDgfVblrY3XusGUTiKB0yydtgnMsMcUK7ZkOmNECYPmdo7smEjnGNtV321RoIalIQD7nJSyT7r_kwTZdg_-_oR8/s320/IMG_0821.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
そんな熱狂の中、まず始まった<b>『パシフィック・リム』絶叫上映</b>。<br />
絶叫上映としては先輩格のパシリムだが、実はクラッカー鳴らす上映は今回が初。普通はバトルシーンでイェーガーのパンチやプラズマキャノンやエアミサイルのタイミングで鳴らすのでは……<br />
と思うところだが、訓練されたパシリムファンはそこでイェーガーと同じ動きでKAIJUと戦い出すのが身体に染み付いているため、クラッカー音は少なめなのだ!<br />
その代わり『マッドマックス』で覚えたのか、「今鳴らすんかい(笑)!」という面白タイミングクラッカーが多発。例えば、<br />
<br />
<ul>
<li>ニュート「ロックスターになれるかも」 KAIJUの脳<b><span style="color: red;">(コン)</span>←ココ!</b></li>
<li>ローリーとテンドー再会のハグ</li>
<li>食堂でのカイダノフスキー夫妻の仲睦まじさ</li>
</ul>
<br />
などなど。クラッカーでなくとも、息子を叱るべきタイミングが分からないハークにローリーが「今叱るべきです」と言うとき、クイズの正解ボタンが<b>「ピンポンピンポーン♪」</b>と鳴っていたよ。<br />
もちろん絶叫のほうは慣れたもので、今日もまた、<br />
<br />
<ul>
<li><b><span style="font-size: large;">「佐藤何か言え!!」</span></b></li>
<li>「ニュートと呼んでくれ」→<b><span style="color: red; font-size: large;">「ニュートーー!!」</span></b></li>
<li><span style="color: red; font-size: large; font-weight: bold;">「チェルノォォォォォォ!!!」</span><span style="color: #444444;">(</span><span style="color: #444444;">相変わらずの人気)</span></li>
<li><span style="font-size: large;"><b>「芦田先生!!」</b></span></li>
<li><b><span style="font-size: large;">「萌&健太!!」</span>(あと今回初めて「竹ノ塚ファイナンス!」の声が)</b></li>
<li><b style="font-size: x-large;"><span style="color: #674ea7;">「大事なことなので二度言いました!」</span></b></li>
<li><span style="color: #cc0000; font-size: large;"><b>「あと1回! あと1回!」</b></span></li>
<li><span style="color: #674ea7; font-size: large;"><b>「後ろ! 後ろぉぉぉぉ!!」</b></span></li>
<li>(エンドクレジット半ば)<span style="color: #cc0000; font-size: large; font-weight: bold;">「お帰りーーー!!!」</span></li>
</ul>
<br />
と、定番の一言が。でも、絶叫上映は立川の第1回を除いてずっと吹替版だったせいか、<b>「ロケットパーーーンチ!!」</b>の代わりに<b><span style="color: #cc0000; font-size: large;">「エルボーロケット!! ナウ!!!」</span></b>は初めてだったなぁ。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
それにしても、みんなで地球を救った(=パシリム絶叫上映)のはおおよそ2年ぶりか。それでもこのドリフト具合と楽しみ具合か……まるで5年ぶりに、しかも初ドリフト相手のマコとジプシーに乗りながらレザーバックとオオタチを倒したローリーだな。<br />
<br />
<br />
ここで休憩が挟まれたのだが、普段男子トイレ前におじさん方が列を作っていることが多い新文芸坐において、女子トイレの前に長蛇の列が出来るという異例の事態が発生。<br />
改めて、両方とも女性ファンにムーブメントを支えられた映画だなと実感していた。<br />
<br />
<br />
KAIJUから世界を救ったばかりのところではあるが、世界は瞬く間に石油戦争と核戦争で荒廃してしまった。次は<b>『マッドマックス 怒りのデス・ロード』</b>である。<br />
ここでも再び主催者さんが前説に現れ、イモータン・嬢(女性なので)に命じられて場内を<b>「V8! V8!」</b>コールで盛り上げる。<br />
それにしてもアジテーションの言葉が<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「トカゲが出ますよ!? きなこもちが出ますよ!? アンゼたかしが出ますよ!?」</span></b>って。どれも絶叫上映上級者のフレーズじゃないかい。<br />
<br />
クラッカー使用については「報知機が鳴るので控えめに」という立場ではあったが、結局最後は舞台上&映写室からクラッカーを客席にバラまいていた文芸坐さんであった。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
V8コールの強さは、ジョー様から○サインが出たらOKです。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgbM2k2_TKk4SXIVyOC0RebI1kD8og0Q1zb2gThU0qKbgtJL93ZuFkwowzmr53RNPgl0TkQzIwZwOdKlGqOLQq8otGWhC_ULoCSSQAKtrVHGiKTYHdv7WVvp5PlIFUbKHyulrgoOQyO-pw/s1600/IMG_0823.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgbM2k2_TKk4SXIVyOC0RebI1kD8og0Q1zb2gThU0qKbgtJL93ZuFkwowzmr53RNPgl0TkQzIwZwOdKlGqOLQq8otGWhC_ULoCSSQAKtrVHGiKTYHdv7WVvp5PlIFUbKHyulrgoOQyO-pw/s320/IMG_0823.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
そんな文芸坐さんを裏切り……いやあるいは期待に応え、ワーナーロゴが出た段階からパンパン鳴り始めるクラッカー。そして予言どおり<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「ト・カ・ゲ! ト・カ・ゲ!」</span></b>と、いつの間にやら人気者になった双頭のトカゲに手拍子付コールが。<br />
冒頭の長髪マックスに<b>「また髪伸びたな!」</b>との声もあり、車が走り出せば<b>パフパフ</b>が鳴り……こちらも相変わらずの統率力&適度なフリーダムさである。<br />
<span style="color: red; font-size: large;"><b>「V8!! V8!!」「イモータン・ジョーーーー!!!」「Witness Me!!」</b></span>コールの凄まじさはもはや当然として……<br />
<br />
<ul>
<li><b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「大隊長!! こっち見て!!」</span></b></li>
<li><b>「フュリオサがオレを見た!」</b>→<b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「ちーがーいーまーすー! 地平線を見たんですーー!!」</span></b>(小学4年か)</li>
<li>(ニュークスとスリットのにらみ合いで)<span style="font-size: large;"><b>「チューしろー!」</b></span></li>
<li><b><span style="color: #3d85c6; font-size: large;">「きなこもち!!」</span></b></li>
<li>本日の極私的ヒット絶叫:「Water」とスプレンディドに水を要求するマックスに<span style="color: red; font-size: large;"><b>「ヘレン・ケラーかよ!!」</b></span></li>
<li>「一生その顔でいいの?」の直前に<b><span style="font-size: large;">「もう一声!!」</span></b></li>
<li>武器将軍の<b>舌打ち</b>に鳴るクラッカー。</li>
<li><span style="color: red; font-size: large;"><b>「ア・ン・ゼ! ア・ン・ゼ!」</b></span></li>
</ul>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
終盤のカーチェイス&バトルに突入するころには、今までクラッカーセーブしていたけどこの際使い切ってしまわねば!! と思った人が私以外にも結構いらっしゃったのだろうか。もとより絶えなかった硝煙の匂いがさらに濃くなっていた。ヤケになった武器将軍並みの<b>ガンフィーバー</b>であった。<br />
<br />
そして不評だった日本オリジナルエンディング「Out Of Control」も、もはやライブ会場のノリと化すのがお約束に。不思議なもので、意にそぐわぬ企画にただクサるのをやめ、ここまで陽性のエンターテインメントに昇華できると、<b>「(何にかは分からないが)勝った!!」</b>という謎の高揚感に包まれるのだった。<br />
<br />
あ、ちなみにドゥーフウォリアーが映るたびにぶん回される<span style="color: #cc0000;"><b>赤のサイリウム</b></span>ですが、砂嵐の中でニュークスが取り出す発炎筒、武器将軍の目前に掲げる発炎筒、そしてエンドロールの「Out Of Control」で振る用といろいろ活用できるので、100均のでもいいので持って行くことをお勧めします。<br />
パシリム同時上映だったら、冒頭のジプシー誘導やクリムゾンタイフーンと一緒にサンダークラウドフォーメーションででも使えたしね。<br />
<br />
熱狂の中いざ客席が明るくなってみると、劇場の上半分が、よく報知機が作動しなかったな……というほど煙で真っ白に。前説いわく、万一報知機が作動した場合は<b>「上映を中断し、コスプレファッションショーをやる」</b>つもりだったとか。……うーん、それはそれで見たかったけど、やっぱり上映中断しないで良かったな! というか、よくそこまでギャンブルなイベントを実施してくれたな新文芸坐さん!<br />
<br />
そんな新文芸坐さんや絶叫上映の運営・企画の方々。登壇してくださったコスの皆様。登壇せずとも素敵なコスを披露してくださった皆様。ファンアート提供の皆様。そして、一緒に客席でクラッカー鳴らしたり、人類を滅亡の淵から救うべくKAIJUと戦ったり、世紀末の荒野をヒャッハーしながら駆け抜けてくれた皆様。<br />
<br />
こんなラブリーデイにレッツゴーフィッシンできたのは皆々様のおかげです。<br />
<b><span style="color: red; font-size: large;">ありがとう! ありがとう! ありがとう!</span></b><br />
<b><span style="color: red; font-size: large;">V8!! V8!! V8!!</span></b><br />
<br />
<div style="text-align: center;">
マックス! フュリオサ! 萌&健太! そして新文芸坐さん!</div>
<div style="text-align: center;">
みんな本当にありがとう!!</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjM-WtlQOnSYSp30p5YYGQdh2aHmcPVUKB_aKEodxYMJNvju3XW6QvvEXhi8Q6ln80eP34bARzwzqERmuHLy4QcnsEb5Pmz94sJM57wKO9zmcu-x_m1TZmm_EFn4J_9DMwUT9SEGxnZpbE/s1600/IMG_0825.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjM-WtlQOnSYSp30p5YYGQdh2aHmcPVUKB_aKEodxYMJNvju3XW6QvvEXhi8Q6ln80eP34bARzwzqERmuHLy4QcnsEb5Pmz94sJM57wKO9zmcu-x_m1TZmm_EFn4J_9DMwUT9SEGxnZpbE/s320/IMG_0825.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<br />
【参考資料】パシフィック・リム&マッドマックス絶叫上映激闘の歴史(一部)<br />
2013年10月 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7.html">パシフィック・リム池袋絶叫ナイト</a><br />
2013年11月 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/11/blog-post_20.html">パシフィック・リム立川爆音上映会</a><br />
2015年10月 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html">マッドマックス池袋新文芸坐絶叫上映</a><br />
2015年11月 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/v8.html">マッドマックスキネカ大森V8上映</a>片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-74574107404436961022016-07-24T22:26:00.002+09:002018-08-21T19:47:05.495+09:00イット・フォローズ<span style="font-size: large;"><b>それはいつかやってくる。</b></span><br />
<br />
<b>イット・フォローズ('15)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督・デヴィッド・ロバート・ミッチェル</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:マイカ・モンロー、リリー・セペ</span><br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B01E9VRATE/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B01E9VRATE&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="https://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B01E9VRATE&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B01E9VRATE" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
だいたいにおいてオタク性と小市民性がまるっと反映された夢しか見てない自分が昔に見た、数少ない象徴的な夢が、この映画が描いてきたものに対するヒントかもしれない。<br />
<br />
夢が進むにつれて私は小学生から高校生までに変わっているのだが、その時々で『ファニーゲーム』に出てくるパウルとペーターに似た白服の2人がついてきているのに気づく。<br />
気づいた時点で逃げればしばらく現れないが、時間が経過するとまた現れる。<br />
やがて、何故か海外の巨大スーパーのような場所にて、自分以外の人々にも自分のとは異なる「白い服の2人組」がついてきていることが分かる。みんなそいつらに立ち向かっていくのだが、倒すことは誰にもできないのであった。<br />
<br />
19歳のジェイはボーイフレンドのヒューとデートを楽しんでいた。ある夜、車の中でセックスをしたあと、ヒューはジェイに麻酔薬をかがせて意識を失わせる。気が付くと廃ビルの中で車いすに縛り付けられていたジェイに、ヒューは説明した。<br />
<b>「君にセックスを通じてある呪いをうつした。あるものが君のあとを追ってくる。それはゆっくり歩いてくるが、確実に君のもとにやってくる。それに追いつかれたら死ぬ。君がそれに殺されたら、呪いは俺に返ってくる。だから、誰かと早くセックスして、呪いをうつせ」</b><br />
その後、車で彼女を自宅の前に放り出すと、ヒューは逃げるように走り去って行方をくらませた。<br />
それからしばらくして、大学の授業中に、ジェイは中庭から病院のガウンを着た老婆がこちらに近づいてくるのを目にする。声をかけてみても反応はなく、ただただこちらへ向かって歩いてくる。しかも、他の人には老婆の姿が見えていない。恐怖にかられたジェイは、妹ケリーや幼なじみのポールに助けを求める。<br />
<br />
ゾンビに走ってこられたら逃げ切れる気がしない鈍足型なので、個人的にはできればモンスターには来るなら徒歩で来ていただきたい派。<br />
しかし、本作の「イット=それ」は徒歩とはいえ、ついてこられたらとんでもなく厄介である。<br />
<br />
ゾンビなら頭を撃てば倒せる。ジェイソンやマイケル・マイヤーズのような殺人鬼でも物理攻撃は効くし、上手くやれば注意を逸らすこともできる。<br />
しかし、「それ」は頭を撃っても死なないし、除霊ができるわけでもない。何かこの世に未練や怨念を抱いたものでは……といったバックグラウンドも不明。とにかく対処法が分からないのだ。<br />
仮に誰かとセックスすることで呪いをうつしても、その相手ががまた他の誰かとセックスしても、その相手が死んでいけばいずれ自分に呪いが帰ってくる。一時的に回避はできても、完全に消し去ることはできないのである。<br />
<br />
さらに、「それ」には明確な形がない。あるときは老婆、あるときは小便を漏らし続ける下着姿の女。<br />
明らかに不審な姿ならともかく、身近なよく知っている人間の姿をしていることさえあると、もはや誰が「それ」なのか分からない。「それ」は喋らないこと、呪いに感染していない人間には見えないことだけが識別手段だ。<br />
ならば、今観ているシーンの奥に映っている、こちらに歩いてくる人影は? あれはただの通行人か、それとも……? ディザスターピースの手掛けるシンセ音楽も相まって、不安の絶えない映画である。<br />
<b><span style="color: #990000;"><br /></span></b>
<br />
<b><span style="color: #990000;">以下、ネタバレに該当する作品解釈の記述あり</span></b><br />
<br />
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<br />
<br />
セックスしたやつ(あるいはしそうなやつ)から先に殺されるのは、スラッシャー映画のお約束。<br />
そこには<b>「だから安直に快楽を求めるな、セックスには気をつけろ」</b>という教訓的側面と、<b>「どうせオレらには縁のない世界の話だよ! 死ねバーカバーカ!!」</b>という作り手の過去のフラストレーションの反映的側面がある。<br />
<br />
本作の「それ」が興味深いのは、そうした従来のホラーの法則に当てはまらないところだ。<br />
「それ」はセックスによって伝染するものだが、セックスによって(しばらくの間は)回避することもできる。セックスは呪いでもあるが、生き延びる手段でもあるのだ。このあたりが、「それ」を単に性病のメタファーであるとは考えにくい所以である。<br />
<br />
<b>「それ」はおそらく<span style="color: white;">死そのもの</span>である。</b><br />
そう思われる理由は、友人ヤラが引用するドストエフスキーの『白痴』の1節からも匂わされているが、ジェイが19歳という年齢であり、デートやセックスが大人への道とされていることもある。大人の許可を得られなければ超えることのできない、デトロイトの中心と郊外を分ける「8マイルロード」への言及もそうだ。<br />
大人への道を歩み出すことは、<span style="color: white;">死が近づくこと</span>でもある。「それ」に感染することは、<span style="color: white;">死を意識し始めること</span>でもあるのだ。<br />
<br />
誰にも<span style="color: white;">死を避けることはできない。だからジェイたちは「それ」を消し去ることができなかった。</span><br />
<span style="color: white;">ただ、いつかやってくる死の恐怖を、心から信頼できる誰かとそっと分かち合うことはできる</span>。それこそ人間の救いであり、強固な愛情の形ではないだろうか。<br />
そう考えると、あのラストには不吉さと同時に、優しさも感じられると思うのだが。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-40569538478202726062016-07-19T04:52:00.002+09:002018-08-21T19:42:35.098+09:00ノック・ノック<b><span style="font-size: large;">「いいぞもっとやれ」なのか、「もうやめたげて!」なのか。</span></b><br />
<b><br /></b>
<b>ノック・ノック('15)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:イーライ・ロス</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:キアヌ・リーブス、ロレンツァ・イッツオ</span><br />
<br />
<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01IM7XFX6/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B01IM7XFX6&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B01IM7XFX6&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B01IM7XFX6" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
そうだよな、いくら美女が訪ねてきたっていっても家に上げるのは怖いよな……と、教訓を得た気になってしまったがちょっと待て。<br />
自分をキアヌ・リーブス(イケメン50歳)と同化するんじゃない。だいたい、同じ「大雨に降られて通りすがりの家に駆け込む」というシチュエーションでも、<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
自分の目には事態がこういう感覚で映っていたとしても……</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj2KlCvp3upk70OcSqkBHJ2jlgES_3eXxeualWVIlDbUmo7m2YZCxZlSoHz1THTAMcDYI66y0gxsLXwNUgYT2kIa8WkYk3bM6pYLX5Ksc6OHSordh1vLWtktpBjVNIeO4AoxkbqEJydpKY/s1600/d735d73e.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="206" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj2KlCvp3upk70OcSqkBHJ2jlgES_3eXxeualWVIlDbUmo7m2YZCxZlSoHz1THTAMcDYI66y0gxsLXwNUgYT2kIa8WkYk3bM6pYLX5Ksc6OHSordh1vLWtktpBjVNIeO4AoxkbqEJydpKY/s320/d735d73e.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJ4NkNyGhcNCiXu1ZLs94_mybV6KQIeh8tsUuANl96uwjxPWK-Ow0dxWtzdjJeh1wA8SB3unxcVsg4XIWmzqrX_0e2ku7_UUex7bpl7TejzmiCYr6U1AOY4E3tsOK1lIQ8ACsZrHPhEuI/s1600/Knock_Knock-Keanu_Reeves-Ana_de_Armas-Lorenza_Izzo-003.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgJ4NkNyGhcNCiXu1ZLs94_mybV6KQIeh8tsUuANl96uwjxPWK-Ow0dxWtzdjJeh1wA8SB3unxcVsg4XIWmzqrX_0e2ku7_UUex7bpl7TejzmiCYr6U1AOY4E3tsOK1lIQ8ACsZrHPhEuI/s320/Knock_Knock-Keanu_Reeves-Ana_de_Armas-Lorenza_Izzo-003.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<div style="text-align: center;">
駆け込んできた相手の目には、事態はこう映るかもしれないぞ!</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhj4Vm11DmDccqF7OfawYSusFl2g0MI_RgIY6cAuVz1PzSDZWWfH79jjhzNbQcRmPwWM4R80PTdVI2-BWkd_q1cmgx6C_ng8l7TpcMzot56byt0tkwzUzURjxp0cGmJfbMWIpIREaJ_r_s/s1600/20141218220533e66.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="179" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhj4Vm11DmDccqF7OfawYSusFl2g0MI_RgIY6cAuVz1PzSDZWWfH79jjhzNbQcRmPwWM4R80PTdVI2-BWkd_q1cmgx6C_ng8l7TpcMzot56byt0tkwzUzURjxp0cGmJfbMWIpIREaJ_r_s/s320/20141218220533e66.jpg" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgwtEgvlxcZJ9tTnIYXqxFAsgho3keM4hNShZe6hjRXQuMCSBj3cmcWwxc5j_e4Pwqp6tagjkHFUqFuZMPsjVqA6Ol-ehHc_pDkGjN9oy_4zfUnPfKpLEOd0x4dbDuM1S6Ey-bX21-ZHf4/s1600/326aea4df04f17632fdc75efd031f34e.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgwtEgvlxcZJ9tTnIYXqxFAsgho3keM4hNShZe6hjRXQuMCSBj3cmcWwxc5j_e4Pwqp6tagjkHFUqFuZMPsjVqA6Ol-ehHc_pDkGjN9oy_4zfUnPfKpLEOd0x4dbDuM1S6Ey-bX21-ZHf4/s1600/326aea4df04f17632fdc75efd031f34e.jpg" /></a></div>
<div style="text-align: left;">
<br />
上記シチュエーションは『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/09/blog-post_26.html">ムカデ人間</a>』を引用しましたが、『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2011/09/blog-post_06.html">ロッキー・ホラー・ショー</a>』でも可です。<br />
<br /></div>
<div style="text-align: left;">
建築家のエヴァンはビーチへ休暇に行く家族を見送り、仕事のため一人家に残っていた。その夜、誰かが玄関のドアをノックする。開けてみると、豪雨でずぶ濡れの若い女が2人。道に迷った上、携帯が水没して困っているらしい。</div>
<div>
エヴァンはその2人、ジェネシスとベルを家に招き入れ、タクシーを呼んでやることに。彼女らはエヴァンに好意的な素振りを見せ、次第に距離を縮めてくる。家族のことを思い拒否するエヴァンだったが、しまいには誘惑に負けて彼女らと3Pに及んでしまう。それが地獄の始まりだった……。<br />
<br />
『ホステル』『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/12/blog-post.html">グリーン・インフェルノ</a>』といった王道イーライ・ロス作品に比べれば、本作で流れる血の量は申し訳程度。<br />
だが、残酷度はある意味それらをしのぐ域に達している。<br />
<br />
旅先で拷問されたり喰われたりといった残酷さには、現実感がないという人もいる。<br />
遠くの地の実情など分からないし、殺人ウィルスや娯楽スナッフや食人族なんか存在しないだろうし、第一よそへ行って怖い目に遭うのが嫌なら、安全圏たる自宅に留まっていればいい。<br />
しかし、その安全圏に実は恐ろしいものを招き入れてしまったら? そいつがあからさまに自分を殺そうとしなくとも、少しずつ確実に自分の築き上げてきた人生を壊し始めたら?<b> </b><br />
<b><br /></b>
<b>「そんなの知らない人を家に上げなきゃいいだけのことだし……」と片づけるなかれ</b>。浮気という形で、もうトラブルを招き入れちゃってる人がいないとも限らない。<br />
<b>「いや、浮気とか男女関係とか自分には無縁ですから……」とも片づけるなかれ。</b>安全圏にうっかり招き入れる大ダメージは、人の形をしているとは限らない。例えば、SNSでプライベートな写真や動画をヘタに扱ってしまったとかな。<br />
食人族に喰われることに現実感がないなら、こういうトラブルなら痛いほど現実的じゃないのかな。<br />
<br />
イーライの世界には、もはや安全な場所など存在しない(それを言ったら実際、真の安全圏など存在しないけどね)。誰もが全身ただれたり手足を切断されたりするわけじゃない。しかし、肉体的ダメージは大したことなくとも、精神と社会性は生きたまま喰われるぐらいのダメージを喰らうかもしれないから、心当たりのある人は覚悟したほうがいいよ。<br />
<br />
それにしても、そんなズタボロになる役をよく引き受けてくれたものだよ、キアヌ・リーブス。昨年の『ジョン・ウィック』で無双ぶりを披露してくれたかと思ったら、今度は美女2人相手にあっけないほどのやられ役ぶり。<br />
元殺し屋でもない限り、「今の生活を壊してはいけない」「自分より(おそらく)弱いであろう相手を殴ってはいけない」という社会の目には弱い。<br />
<br />
本作を<b>「浮気心に対する痛すぎるしっぺ返し」</b>とみなした場合、エヴァンの落ち度はギリギリである。バスルームで美女2人全裸待機の段階まで何事もなかったのだから。<br />
とはいえ、そこまで我慢したレベルの浮気心であっても、些細なヒビから陶磁器が割れるようにあっけなく人生はズタボロになるのである。どうしようもない事故なんて言い訳じゃ済まない。<br />
<br />
逆に<b>「パーフェクトな人生に対する積もり積もった羨望」</b>とみなすと、エヴァンは冒頭からして有罪である。<br />
高級住宅地の広ーーい家に住み、立派な仕事をしていて、美人で芸術家で優しくてユーモアのある妻がいて、パパが大好きな子どもたちがいて、仕事相手も良き友人で、<b>ターンテーブルとKISSのレコードまで持っていて</b>(個人的にはコレが一番羨ましい!!!)……<br />
と、<b>「不公平だ! せめて早めにハゲろバーカバーカ!!」</b>と地団駄踏みたくなる社会的優位性。経済的にも人間関係的にも負ける気しかない人間にしてみれば、せめてフィクションの中でだけでも形勢逆転してみたいじゃないですか!! というドス黒い発散にもなりうる映画である。<br />
ただ、そこまでして人を転落へと追い込むジェネシスとベルに、いったいどんなモチベーションや人生背景があったのだろうか……と考えるにつけ、自分のざまぁみさらせメンタリティがいかにちっぽけか思い直させられるよ。<br />
<br />
<br />
<span style="color: #990000;"><b>以下、ネタバレではないにしろひとまず伏せておいたほうがいいかもしれない記述あり</b></span><br />
<span style="color: #990000;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #990000;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #990000;"><b><br /></b></span>
<br />
さらにもう一つ、イーライ自身が示した、この映画に対する興味深い仮説がある。それは、「<span style="color: white;">ジェネシスとベルは実は存在せず、すべてはエヴァンの頭の中で起きたこと</span>」かもしれないという可能性である。(映画秘宝2016年7月号P51参照)<br />
鵜呑みにするにはいろいろと疑問が生じる話ではあるが、この説が正しいとしたら、きっかけは久々にターンテーブルでかけた爆音のレコードか、久々に嗜んでみたパイプか、あるいは家族の目を気にせず一人で過ごす夜そのものか。<br />
<br />
いずれにしても、エヴァンは気づいてしまったのかもしれない。<br />
「<span style="color: white;">オレはここで何をしているんだ? DJとしてカッコいい音楽をかけまくって、あちこちを飛び回って、若い女の子にモテまくっているはずじゃなかったのか? 家族を気にして、社会性を気にして、満ち足りてはいるけれどちっぽけな型にハマった人生じゃないか! オレはこんなはずじゃない……!!</span>」等々。<br />
<br />
つまり、<span style="color: white;">その後すべてをことごとくぶち壊してしまったのは、エヴァン本人</span>ということになるのだ。<br />
そう思うと、「浮気も家族も自分には関係ない」「安全圏にいれば大丈夫」「トラブルを招き入れないようにすれば大丈夫」なんて、ますます言ってられなくなるよね。<br />
<br />
しかし、いずれの観方にしても、揺るぎない事実をジェネシスとベルは語っていた。<br />
「<span style="color: white;">犠牲になるのは家族</span>」<br />
これこそ、<b>最も残酷にして最も現実的な真実</b>ってやつじゃないんですかね?</div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-7286365804251618862016-04-23T19:17:00.001+09:002018-08-21T19:35:16.056+09:00ミラクル・ニール!<span style="font-size: large;"><b>人類みな猿の手。</b></span><br />
<br />
<b>ミラクル・ニール!('15)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:テリー・ジョーンズ</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:サイモン・ペッグ、ケイト・ベッキンセール</span><br />
<br />
<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01H2YHO9Q/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B01H2YHO9Q&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B01H2YHO9Q&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B01H2YHO9Q" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
もし右手を振るだけで何でも願いが叶うなら? <br />
じゃあ70㎜フィルム上映できる昔の映画館が復活するといいなー。<br />
そこで『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/03/blog-post_28.html">ヘイトフル・エイト</a>』かけてほしいなー。<br />
あと<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/">新橋文化劇場</a>復活してほしいなー。<br />
洋画の日本公開本国と同じくらい早めたいなー。<br />
ファンの不評を買うヘンなプロモーションやめてほしいなー。<br />
ラムシュタインまた来日公演やってくれないかなー。<br />
……とか気軽に言っちゃったこの願い事の副作用って何なんだろうなー。<br />
<br />
1970年代、人類は未知の生命体との接触を試みるため、探査機を打ち上げた。銀河の彼方に辿り着いた探査機は、宇宙人たちに回収された……が、地球のデータを見た彼らは地球人を下等生物とみなし破壊が採択された。<br />
ただし、銀河系の法律により、破壊予定の惑星にも一度チャンスを与えなくてはならない。ランダムに選んだ地球人一人に全能のパワーを与え、その力をどう使うか見極めるのだ。<br />
かくして、人並みに下心もあるが決して悪人ではなく基本的にお人よし、特別才能に秀でてもいないがバカでもない学校教師ニールが、偶然パワーを手にしてしまった……。<br />
<br />
あの<b>モンティ・パイソン×サイモン・ペッグの英国産コメディ!</b> という大看板ではあるが、映画自体は小粒。サイモンを主演でフル活用するならそれぐらいの規模がちょうどいいのだろうけど、パイソンズの毒気を期待するとやや物足りないかもしれない<br />
。パイソンズが吹替を担当している宇宙人たちの会議パートが当然一番パイソンズ度が高いのだけれど、劇場公開時にそこがあまり笑いどころになってはいなかったのは、彼らをあまり知らない層が多かったからだろうか?<br />
<br />
その代わりに一番毒(と愛嬌)を振りまいているのが、故ロビン・ウィリアムズが声を当てた愛犬デニス。飼い主への忠誠心とケモノの本能が常にせめぎ合い、なかなか落ち着いてくれず、時としてその本能が飼い主にダメージを与えることにすらつながる(そして怒られてやっとシュンとする)。「犬はこっちの気持ちを分かってくれてる」という考えにも、人間側の思い込みにすぎないところもあるのかもなぁ。<br />
それでも最終的には、やはり犬はあらゆる意味で人類最良の友なのだなと思わせてくれる。<br />
<br />
もちろん、サイモンの可愛らしさもデニスに負けちゃいませんよ。パワーを操っているようでいてパワーに操られているわたわた感とか、ケイト・ベッキンセールへの片思いとか、パワーを使う権限を天敵に取られた結果とんでもない格好になっているところとか。ところで、<b>「ザ・いい人キャラで、キュートで、人並みの下心くらいは持っている」</b>というサイモンのキャラクターって、モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンに近いポジションなんじゃないですかね。<br />
<br />
日本のプレスでは何かと「超テキトー男」と言われているニールだが、何度か前述したとおり、彼は基本的にお人よしかつちょっとした下心を持っているだけ。多少のズルや手抜きをすることはあっても、決して適当に生きているわけではない。<br />
つまり、<b>悪意も善意も思いつきも、人類の大多数と変わらない</b>のである。「理想的なボディになれ」「校長が僕に優しくなれ」といった身近でセコい願いも、「アメリカの大統領になれ」なんて大それた願いも、もし同じ全能の力を手に入れたら人類の99%が一度は試してしまうことなんじゃないだろうか。<br />
<br />
そして厄介なことに、この願いはなかなか思うように実現してくれない。<br />
死んだ生徒を生き返らせようとして「死者を甦らせろ」と言ったら町中ゾンビだらけになってしまったり、同僚の女性教師に片思いするも無視されている友人レイのために「彼女がレイを崇拝する」よう願ったらカルト宗教が誕生してしまったり。<br />
こんな力を持っているのだからいっそ世界のためになることを……と思った善意の願い事は、もっとエラい事態を招いてしまう。ニールが人類の大多数と同じような存在なら、我々だって彼とほぼ同じことをやらかしてしまうんじゃないだろうか。<br />
<br />
本作はW.W.ジェイコブスの短編『猿の手』のパイソンズ流パロディにも見える。どの人間がパワーを持っても、結果が「猿の手」になってしまうのなら……<br />
うん、いっそ委ねてしまったほうがいいかもしれないね。「<span style="color: white;">犬の手」</span>に。<br />
<br />
<br />
ちなみに、冒頭で述べた願い事の考えうる副作用としては……<br />
<br />
<ul>
<li>70㎜フィルム映画館が出来て『ヘイトフル・エイト』を上映→採算とれなくてすぐ潰れる、もしくは映画館が建った土地は実は保育所建設予定地で、地域に多大な迷惑をかける</li>
<li>新橋文化劇場復活→耐久工事を無視したため高架線倒壊事故発生</li>
<li>洋画の公開を早める→配給会社がにわかに忙しくなり過労死増加</li>
<li>マシなプロモーション→ファンは満足するが客足への影響なく費用だけがかさむ(あってほしくないことだけどなぁ)</li>
<li>ラムシュタイン来日→急に来日スケジュールを入れたことでバンドのツアースケジュールを狂わせてしまう</li>
</ul>
<br />
……ってことが最悪の事態かなぁ。やっぱり「責任持てんよ、ワシは」だから今の願いナシで。(右手を振る)片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-47711576435677625922016-04-07T16:14:00.003+09:002018-08-21T19:30:49.171+09:00ヘル・レイザー<span style="font-size: large;"><b>痛いの痛いの、飛んでこーーーーい!!!</b></span><br />
<br />
<b>ヘル・レイザー('87)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:クライヴ・バーカー</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:アンドリュー・ロビンソン、クレア・ヒギンズ</span><br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00XYR495S/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00XYR495S&linkCode=as2&tag=at001-22" rel="nofollow"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B00XYR495S&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B00XYR495S" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
「死ね」の婉曲的言い回し(ホラーファン編)として、<br />
<b>「お前なんかチアリーダーになれ!」</b><br />
<b>「クリスタルレイク行けばいいのに」</b><br />
<b>「エルム街で寝てろ!」</b>等を考案。<br />
その中にはもちろん<b>「パズルボックス送ったろか」</b>なんてのもあったのだが、これにだけは一つ懸念がある。<br />
だって、もしも相手が痛いの大好きなドMだったら、「お幸せに!」の意味合いになっちゃうだろ。<br />
<br />
フランク・コットンは、究極の快楽を得られるというパズルボックスを怪しげな商人から買い、開けようと試みていた。だが箱が開いた瞬間、フランクの身体には無数の鈎針が刺さり、全身がバラバラの肉片と化してしまう。<br />
しばらくして、フランクの所有していた家に兄夫婦・ラリーとジュリアが引っ越してくる。実は結婚する直前にフランクと不倫関係にあったジュリアは、結婚生活を続けながらも彼のことが忘れられずにいた。<br />
その引っ越しのさなか、ラリーがケガをして流れた血により、屋根裏の床下からフランクが変わり果てた姿で甦る。元の姿に戻るためには血肉が必要だと説明され、ジュリアは屋根裏に次々と男を連れ込み、フランクに与える。そんな義母の様子を訝しむのが、ラリーの娘カースティだった。<br />
<br />
1978年の『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/10/1978.html">ハロウィン</a>』を皮切りに、80~90年代初頭にかけてシリーズが量産された『13日の金曜日』『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html">エルム街の悪夢</a>』などのスラッシャーホラー。<br />
本作の公開はこれらの作品と同じ時代だが、一般的なスラッシャーホラーとは大きく異なる。<br />
<br />
相違点の1つは年齢層。スラッシャーものにおいて、犠牲者の多くは若者。それも、セックスとドラッグに抵抗のない人間ほど殺される率が高い。これは、若さゆえの奔放さに対する罰や警告とも解釈されている。<br />
だが、本作の中心人物は、ほとんどが中年の域に差し掛かった大人たちだ。「若さゆえの奔放さ」にはある程度免責があるが、いい大人になればなるほどそれはなくなり、命を落とす理由にも「業の深さ」がつきまとう。<br />
<br />
もう1つは快楽の有り方。若者が安直に快楽を求めるがゆえに罰を受けるのなら、大人たちは快楽を突き詰めすぎる、あるいは時間をかけてでも求めすぎるがゆえに罰を受ける。フランクは究極の快楽を求めて禁断の箱に手を伸ばし、ジュリアはフランクの肉体を求めるあまり男たちを釣ってはフランクの餌にし、それ相応の地獄へ堕ちていく。<br />
<br />
さらに言えば、スラッシャー映画では快楽を求めた代償として苦痛を味わうわけだが、本作では<b>快楽と苦痛は限りなく近い存在</b>。それはパズルボックスから呼び出された地獄の魔導士=セノバイトたちの姿を見れば一目瞭然なのだが、フランクとジュリアさえも、堕ちていくほどに快楽に近づいていくのである。<br />
<br />
普通なら、こうした深い業や欲望に対抗するのが、ファイナル・ガールの若さと純粋さ。だが本作のカースティは、確かに一番若い存在ではあるが、家族から自立しボーイフレンドも持ち、ほぼ大人の域に足を踏み入れている。<br />
何より、この恐ろしい事態に立ち向かい、魔導士にすら打ち勝とうとする姿勢からは、しぶとさと狡猾さが見て取れる。惨劇を引き起こす側にしても立ち向かう側にしても、<b>「大人の作品」</b>と言える。<br />
ただ、ジュリアとカースティのこうした性格づけには、クライヴ・バーカーの女性嫌悪の影響が関わっているらしいのだが……。<br />
<br />
一般的スラッシャーホラーとの相違点はまだ残る。殺害方法やセノバイトたちのスタイルに見て取れる、<b>フェティッシュ性の高さ</b>だ。<br />
刃物で刺す/ナタや斧といった大振りの武器で一撃といった殺しを男性シンボル的とするならば、ゲイでマゾ嗜好(そして女嫌いというのが公然の秘密である)のバーカー監督の美学がそれとは別の方角へ向かうのも納得できる。それが、<b>「皮膚を鈎針で引っ張る/引きちぎる」</b>という、繊細にして痛さの度合も高い死である。<br />
<br />
だが、何よりフェティシズムにあふれているのは、パズルボックスが開けられるとともに現れる<b>セノバイト</b>たちだ。裂け目や切れ目が規則正しく入れられ、フックを引っかけた痕まである皮膚は、サスペンションやスカリフィケーションの進化系ともいえるマゾヒズムの芸術。さらに、その身体を包む黒いレザー&ラバーの衣装は、ゴスのスタイルにも通ずる。<br />
中でも、一際規則正しく碁盤の目にピンをうずめた頭のピンヘッド(本作当時は単にLead Cenobiteと呼ばれていた)のカリスマ性たるや。演じるダグ・ブラッドレイの英国舞台人然とした大仰な喋り方も相まって、不思議と神々しさすら感じられる。<br />
<br />
セノバイトは、もはや快楽も苦痛も突き抜け、悟りの域に達した者たちだ。その前には、フランクやジュリアの際限ない欲望すら泥臭く見える。それなら(たとえ実質変態でも)より崇高な域に達したほうがまだいいのでは……と勘違いし始めた方がいらっしゃるのなら、クライヴ・バーカーの地獄世界はなかなかに居心地いいのではと思いますよ。<br />
<br />
ちなみに、昨年リバイバル上映を記念して久しぶりにヘルレイザー3作目までを観返した際、深夜のノリか地獄からの囁きか、危うく海外オークションサイトから真鍮製パズルボックスをポチりかけていた。この体験を<b>「地獄の淵からの生還」</b>と勝手に呼びたい。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-22290482028819402532016-03-28T13:40:00.000+09:002018-10-05T14:49:45.479+09:00ヘイトフル・エイト<span style="font-size: large;"><b>ヘイトフル・アメリカ、ホープフル・アメリカ。</b></span><br />
<br />
<b>ヘイトフル・エイト('15)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:クエンティン・タランティーノ</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル</span><br />
<br />
<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88-Blu-ray-%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%EF%BC%AC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/B0781VZXM2/ref=as_li_ss_il?s=dvd&ie=UTF8&qid=1534845990&sr=1-1&keywords=%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88&linkCode=li2&tag=at001-22&linkId=52ab2c8af2bc75e3e8e778bbb6e36bd8&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B0781VZXM2&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=B0781VZXM2" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
「愛憎半ばする関係だね」<br />
マリリン・マンソン師匠は自身とアメリカの関係性をこう語った。<br />
本作観賞後、もしかすると同じ問いかけをしたら、タランティーノも同じような答えを返すかもしれないと思った。ただし、師匠の倍以上に喋りながら。<br />
<br />
雪山で足止めをくらった賞金稼ぎ<b>マーキス・ウォーレン</b>は、レッドロックの町へ向かうために通りかかった1台の駅馬車に同乗させてもらう。馬車に乗っていたのは同じく賞金稼ぎの<b>ジョン・ルース</b>と、彼と鎖で繋がれた賞金首の女<b>デイジー・ドメルグ</b>。ルースはデイジーをレッドロックへ護送し絞首台へ送る予定だ。道中、レッドロックの新任保安官だという、元黒人殺しの略奪団員<b>クリス・マニックス</b>も同乗してきた。<br />
猛吹雪が迫ってきたため、駅馬車はレッドロックまでの中継地点である「ミニーの服飾店」に停車。店には同じく吹雪で足止めされた3人の男たちがいた。レッドロックの絞首刑執行人でイギリス人の<b>オズワルド・モブレー</b>、カウボーイの<b>ジョー・ゲージ</b>、南軍の元将軍<b>サンディ・スミザーズ</b>。そして、ミニーに留守の間店を任されたというメキシコ人の<b>ボブ</b>。<br />
それぞれの素性は果たして本当なのか? 実はつながりのある者たちもいるらしい? 疑惑と緊張感が高まる中、遂に事態は殺人へと発展する……。<br />
<br />
日本では「密室ミステリー」と宣伝された本作ではあるが、ミステリーならキモになるはずの「誰が/どうやって殺した?」問題は、まったくと言っていいほど関係がない。むしろキモとなる謎は<b>「こいつら、実際のところどういう奴なんだ?」</b>と<b>「どう決着をつけるんだ?」</b>である。そこがタランティーノ自身言及していたように、『遊星からの物体X』を彷彿とさせる。<br />
<br />
ただし、『物体X』のようにクリーチャーが潜んでいるわけではないので、疑心暗鬼サスペンスはグロテスクな何かが現れることもなく中盤までずっと会話劇中心に展開される。映画自体およそ3時間続くのだから、タランティーノ最大級の長丁場である。<br />
<br />
従来のタランティーノなら、『レザボア・ドッグス』のマドンナ話なり『パルプ・フィクション』のオランダのマクドナルド話なりに該当する、本筋に一切関係ないムダ話を入れているのではないかと思われるが、困ったことに本作の会話劇にはキャラクターの人となりや主義や思想が織り込まれているため、ムダなところがない。『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐の長喋りに削れるところがないのと同じだ。<br />
ただし、ある事件を転機に、一気に山小屋の中は血しぶきと脳髄まみれになっていく。『物体X』転じてもはや『死霊のはらわた』。そりゃ3時間で満腹にもなりますよ。<br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #990000;">以下、ネタバレ記述あり</span></b><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
もともと主要登場人物の大半がロクな輩じゃない傾向にあるタラ映画だが、今回の主要メンバー8人はロクなもんじゃないなんてもんじゃない。<br />
賞金稼ぎマーキスは<b>元北軍少佐</b>で、南部の白人を殺しまくっていた黒人。しかも白人憎悪が高じたあまり、聞いてるほうがドン引きするほどの暴挙もやらかしたことがある。<br />
一方マニックスやスミザーズ将軍は黒人を大量虐殺してきた<b>元南軍</b>。必然的に南北戦争時の憎悪がたちこめる(そして、サラリと屋内を南北や中立地帯に分けていくのが<b>イギリス人</b>だ)。<br />
その南北対立には積極的に関わろうとしないいわば<b>リベラル</b>のルースとて、何かにつけてデイジーを鎖で引っ張り、全力でぶん殴る。<br />
同じく対立に関わらずとも、一番「コイツ怪しい」感を振りまいているのは、口数の少ない<b>カウボーイ(典型アメリカン)</b>と、突然店番になっている<b>メキシコ人(典型移民)</b>。<br />
<br />
密室の中は、人種と歴史にまつわる暴力と憎悪が渦巻くアメリカだ。<br />
ただそうなるとデイジーの立ち位置が微妙になる。<br />
一見一方的な被虐対象である彼女だが、ルースは決して女だから平気で殴っているのではないし、殴られ続けるデイジーも懲りた様子もなくルースをバカにし、ゲラゲラ笑う。<br />
賞金首の大罪人と言われてはいるが、デイジーが具体的にどのような罪を犯したのかは分からない。<br />
<br />
だが少なくとも、彼女はリンカーンがマーキスに宛てた手紙(実はマーキスが作った偽物だが)にツバを吐き、まじめに働く気のいい人々が彼女のせいで命を落とし、実は偽リンカーンの手紙に涙する純粋さを持ち合わせていたルースも死んだ。<br />彼女には「アメリカの良心」をことごとく潰す純粋悪の役割がある。そう思うと、彼女が『エクソシスト』の悪魔に憑かれたリーガンのごとき鬼の形相になっていくのも分かる気がするのだが。<br />
<br />
『イングロリアス・バスターズ』ではナチスに、『ジャンゴ 繋がれざる者』では奴隷制度に対し、フィクションの世界ならではの代理復讐を遂げてきた近年のタラ。当初は本作もその流れを汲んでいるように思えたが、これは復讐ではなく希望だった。<br />
オズワルドいわく<b>「執行人が悪人の首を吊れば正義、犠牲者の遺族が殺人犯を殺せば西部の正義。一般に西部の正義のほうが好まれるが、それは正義ではない」</b>(要約)<span style="color: white;">。</span><br />
<span style="color: white;">白人嫌悪の元北軍黒人マーキスと、黒人嫌悪の元南軍白人マニックスは、「悪人は捕えて正式に絞首刑にすべき」というルースの意思=西部劇以降のアメリカの正義を継ぎ、2人がかりでデイジー=アメリカの善を殺す悪を吊し上げる。</span><br />
<span style="color: white;">そこに至るまでに血と死体の山が築かれているものの、<b>「対立を超えて手を結び正義を成す」</b>という字面を拾えば、アメコミヒーローにも通ずるアメリカの正義に対する希望の姿が見えてくる。</span><br />
<span style="color: white;"><br /></span>
タランティーノはフィクションの力を、悪を倒してスカッとさせることだけでなく、その先に現実世界に希望を見出すためにも駆使した。<span style="color: white;">偽リンカーンの手紙が、いち黒人の身を守る護符から、対立の壁に空いた最後の風穴になったように。</span><br />
<span style="color: white;">この映画が、いまだアメリカのどこかでくすぶっている憎悪に対する偽リンカーンの手紙になったとしたら……</span>そんな希望ぐらい託してみてもいいんじゃないだろうか。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-76120262278723752832016-03-22T17:19:00.000+09:002018-07-29T19:37:20.169+09:00未体験ゾーンの映画たち2016<span style="font-size: large;"><b>パーティーで……いや劇場で会おうぜ!!</b></span><br />
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<b>未体験ゾーンの映画たち2016</b><br />
<b>2016.1.2.~2016.3.11. ヒューマントラストシネマ渋谷</b><br />
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未体験ゾーンの映画たち2014の記事は<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2014/03/2014.html">こちら</a>。<br />
未体験ゾーンの映画たち2015の記事は<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/02/2015.html">こちら</a>。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVtFBrZjGa7W1X96jbluSwgp4PtnT2DbR0ZsJmdD1EzgpSfaeTyTujYNsYwv_6convPjNVg_3kPkBNr9tbyj4t69hFKXwmk-bgJTK8hDYedRyFp7-NCqI6lrrREaxpTKZBfsGgIYm3zeo/s1600/KIMG0733.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVtFBrZjGa7W1X96jbluSwgp4PtnT2DbR0ZsJmdD1EzgpSfaeTyTujYNsYwv_6convPjNVg_3kPkBNr9tbyj4t69hFKXwmk-bgJTK8hDYedRyFp7-NCqI6lrrREaxpTKZBfsGgIYm3zeo/s320/KIMG0733.JPG" width="320" /></a></div>
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<div style="text-align: center;">
「この冬はヒュートラ渋谷があったかいんだから~!」にダマされるな!</div>
<div style="text-align: center;">
ヒュートラ渋谷は熱湯風呂だ!!</div>
<div style="text-align: center;">
35回ドボンしたけどな!!</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBFx_Soa3hagxac0LNh9P0eL7zTkIgOs0eqJN4MnFtq0vYoGKYrvvFCNF6hyDkQ8_f0vrC7bL4m94gqtoVr_xQJV68Jn6fvEB_xrAitWO91sqQ5a-heN5pnpjY_n9aPw__NWVN8Cyjm9I/s1600/KIMG0734.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBFx_Soa3hagxac0LNh9P0eL7zTkIgOs0eqJN4MnFtq0vYoGKYrvvFCNF6hyDkQ8_f0vrC7bL4m94gqtoVr_xQJV68Jn6fvEB_xrAitWO91sqQ5a-heN5pnpjY_n9aPw__NWVN8Cyjm9I/s320/KIMG0734.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
本数が増えると、その分玉石混交(石多め)になっていくんじゃないか……とか思ってたけどそんなことはなかったぜ! というか今年は50本もありながら、玉のほうが多いんじゃないのか? ああ、こんなにイイ映画たちがDVDスルーの憂き目に遭いかけていたのか!! なんてキビしいんだろうな映画配給の世界って……。<br />
そういう意味では、2014年から何度も言っている通りつくづくこの企画に感謝だが、各配給会社が未体験ゾーン参加作品を選ぶ際、ファンタジーやファミリー向けは社内で落選しているらしいとのこと(未体験ゾーンパンフレット収録・配給会社座談会より)。そういえば、劇場ロビーで未体験ゾーンのポスターを見た女子高生たちが「怖そうな映画ばっかりなんでしょ?」と喋っていた。度胸があれば「そんなことねぇよ!」って言いたいけど、実際「各国から集結したあらゆるジャンルの映画」といっても、大半を占めるのはホラーとかサスペンスとか血みどろアクションだから、彼女らもそんなに間違っちゃいなかったんだよなぁ。<br />
もしも来年以降、配給会社さんが思い切ってファンタジー/ファミリー作品を送り込んだとしたら、未体験ゾーンの客層にも変化があるのだろうか? うーん、どう転ぶか分からないけど、そんな試みがあったらまた面白いだろうなぁ。<br />
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<h4>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span></h4>
<h4>
<span style="font-family: inherit;">未体験ゾーンの映画たち2016ベスト</span></h4>
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<span style="font-family: inherit;"><br /></span><span style="font-family: inherit;">1位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/01/let-us-prey.html">デス・ノート(原題:Let Us Prey/ソフト化後題:デッド・ノート)</a></span></h3>
「どうせ便乗タイトルだしなぁ」と邦題で軽くみられがちなのだが、邦題のことはいったん忘れて観てみてくれ! 作品自体は小粒でも、<b>オカルトベースでありながら怒涛のゴアゴア祭りへと突入する傑作ホラー</b>なんだ! そして、リーアム・カニンガム演じる謎の男の最後のセリフは、2016年最高クラスの殺し文句にして口説き文句なんだ!!<br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">2位 <a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html">アメリカン・バーガー</a></span></h3>
<span style="font-family: inherit;">2016年の劇場観賞映画第1号の栄誉を持って行ってしまった<b>バカ</b>。徹頭徹尾<b>バカ</b>。タイトルを『アメリカン・<b>バーカー</b>』と書き間違えても間違いじゃないくらい<b>バカ</b>。正体はアメリカ人<b>バカ</b>の皮を被ったスウェーデンの<b>バカ</b>。<b>バカ</b>なアメリカ人&<b>バカ</b>なアメリカ映画の概念は国境を越えてほぼ共通なのだ。</span><br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span><span style="font-family: inherit;">3位 バンド・コールド・デス</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">時代を先取りしすぎた音楽ゆえに、35年も寝かされてきた黒人パンクバンド・デスのドキュメンタリー。あまりにも映画的な現実の物語は、ときに残酷だがときに劇的。初めて聴いた人間誰もが涙ぐんだり鳥肌立ったりしたというデスの音楽は、本当に衝撃的なカッコよさだった。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
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<h3>
<span style="font-family: inherit;"><a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html">4位 私はゴースト</a></span></h3>
<span style="font-family: inherit;">古典的でもあり斬新でもあるホラー。実験的映像かと思っていたら、ラスト15分に心底ゾッとさせられ、エンドクレジットの頃には切なささえ覚える。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
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<h3>
<span style="font-family: inherit;">5位 グッドナイト・マミー</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">今年の未体験ゾーンの厭な映画No.1。ママが今までのママじゃないという不安、彼女は本物のママなのかと疑う双子が取る最悪の手段、そしてサイズがでかい大量のG……と厭な描写がこれでもかと続く。しかし何より厭なのは、思いの違いから生まれた深い断絶。これがまた厭な結末を招くのである……。よくアカデミー外国語映画賞にノミネートされたなぁ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">6位 ブレイキング・ゴッド</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">『ブレイキング・バッド』に引っかけたいがあまり血迷った邦題で、共同監督/脚本/主演が『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html">マッドマックス 怒りのデス・ロード</a>』のオーガニック・メカニックことアンガス・サンプソンとあっては一体どんな珍作かと思われるが、これが実にしっかりした構成。素人が麻薬ビジネスに手をだして窮地に追い込まれる映画は多々あれど、本作は飲み込んだ密輸ヘロインが出てきたら逮捕されるから<b>ひたすらウ○コを我慢する</b>というド底辺のピンチ。警察も<b>容疑者がウ○コするのをひたすら待つ</b>という文字通りヨゴレ仕事。しかもこれがおおむね実話に基づいてるんだからある意味ヤな話。その中でももっともヤな描写をやってくれたのはもちろんアンガス。さすが<b>オーストラリア代表変態怪優</b>。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">7位 ライアー・ハウス</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">ほぼトレーラーハウス内だけで、大金の行方を巡って<b>腹の探り合い&騙し合い&殺し合い</b>がくり広げられ、金を巡る争いだけでこんなに血肉が……というほどの<b>死体処理ゴアゴア祭り</b>へ。といっても、ディスポーザーが詰まってブツブツ言ったり、ミキサーが壊れてアワアワしたり、煙が立ち込めすぎてゲホゲホしたりと、状況のグロさに反してカラリと能天気な笑いあり。数少ないキャラクターたちが皆ド田舎のヤな奴オーラを醸し出しているのがイイが、特にジーナ・ガーションは齢を経てまたイイ顔になっていた。目元のくすみもほうれい線も、もともと低かったのがさらにしわがれた声も、一般的に女優にはマイナス評価になるところがすべて彼女の強みだったよ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">8位 SPY TIME</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">冴えない男と思っていた父親は実はベテランスパイで、冴えない息子も実は父親にスーパー殺人技を仕込まれたスパイ予備軍だった!? スペイン産・コミック原作の007パロディ系スパイ映画。スパイの世代交代であり、親子の物語であり、若者の成長劇でもあり……だからある意味『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html">キングスマン</a>』でもある。確かに007やキングスマンに比べたら遥かに低予算だけど、敵は切手に投資失敗して資金難&味方も予算削減で部門縮小という背景アイディアの妙でカバー。コメディではあるけれど、バイオレンスには意外と容赦がないし、決して甘くはない結果も突き付けてくるし、エロはなくても<b>大人の映画</b>だ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
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<h3>
<span style="font-family: inherit;">9位 クリミナル・ミッション</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">『ウォッチメン』のロールシャッハあるいは2代目フレディことジャッキー・アール・ヘイリーの監督デビュー作。「大物から小物まで裏社会の野郎どもが右往左往(ブロマンス要素は皆無で単にムサいだけ)」という初期ガイ・リッチーテイストが個人的に大変好み。ついでに、大どんでん返しというほどではないにしろ、話のツイストも仕込んであったのでお得感も味わえた。もっと言えば、ジャッキーさんの最大チャームポイントたる頭蓋骨後ろの出っ張りを長々と拝めたのもお得だった(たぶん私だけだろうが)。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
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<h3>
<span style="font-family: inherit;">10位 死の恋人ニーナ</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">セックスするたびにマットレスやシーツを血みどろにしながら現れる、彼氏の死んだ元カノ・ニーナ。これといって深い恨みも未練もないので、どうすれば成仏できるものなのかニーナ本人にも分からず、ただ現れては人のセックスを邪魔してグダグダ喋るだけ。そしてニーナが現れるたびに血みどろ寝具の後始末をしなければならない恋人たち。おかしさと哀しさと迷惑を振りまく、乾いた笑いのゴーストストーリーだった。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">11位 ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ</span></h3>
2回も「ゾンビ」が入る「頭痛が痛い」系の邦題になってしまい、また低予算ゾンビ映画にありがちな「ダレやすい人間ドラマパート」という難点も継承してしまっているが、ゾンビが燃料になったり主人公の妹がゾンビ操作能力を手に入れたりという新しいヒャッハー感がテンションを上げてくれる。そして、<b>「世紀末の世界を肩パット武装と改造車でひた走りたい」</b>という願望は普遍なのだな……。<br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">12位 グランド・ジョー</span></h3>
<span style="font-family: inherit;"><b>近年のニコラス・ケイジ出演作の中ではトップクラスの傑作</b>が、危うくDVDスルーになりかけていたとは。本作のニコさんは、ド田舎で地味な重労働する人生どんづまり男だが、やさぐれ感の中からどうしても人の好さが滲み出るところがイイ味を出している。その人の好さが悲劇にもなり希望にもなる。ただ、車で流してる音楽がEyes Of Noctum=息子さんウェス・ケイジのブラックメタルバンドであるあたり、ぬかりないなと思ったよ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">13位 タイム・トゥ・ラン</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">すみません。デ・ニーロの名前が2番手に出ていたあたりで、去年の『コードネーム:プリンス』(ブルース・ウィリスの名前が2番手に出ていた)に該当する午後ロー系アクションだと思ってました。でも実際はイイ話でもある<b>骨太なサスペンス</b>でした(ちょっと出来すぎな展開もあるけど)。デ・ニーロもここ最近のB級映画に見られる省エネ演技じゃなかったし(失礼)。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">14位 ラバランチュラ 全員出勤!</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">映画が始まって早々に火山が噴火して巨大タランチュラが現れ、サクサクとパニックが起きていくという実にテンポのいい展開。この脅威にポンコツたちが一丸となって、しかも自分たちの得意分野で立ち向かうのもベタながら気持ちがいい。これで『ポリス・アカデミー』のネタを知っていたらもっと笑えたのかもなぁとも思うが、<b>今B級(というかZ級)モンスターパニックで有名人となったあの人</b>がまさかのカメオ出演という特化すぎるサービスにありつけたからまぁいいか。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">15位 スタング</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">主人公カップルの人間ドラマがわりとどうでもいいのが難点だが、そこは口が悪くて酒好きだけど若者に優しい<b>ランス・ヘンリクセン市長</b>、挙動不審のマザコン男<b>クリフトン・コリンズ・Jr.</b>、そして人体を食い破って出てくる<b>巨大殺人バチ</b>がいろいろとやってくれましたよ! ランキングからは漏れたけど『シャークトパスvs狼鯨』もあったし、今年の未体験ゾーンはモンスターパニックがアツかった。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">16位 ビッグマッチ</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">『新しき世界』『観相師』と権謀術数を巡らす世界に生きるところばかり観てきたイ・ジョンジェが、人質にとられた兄貴を助けるため、仕掛けられたデスゲームにひたすら拳の直球勝負で挑む総合格闘家に。ゲーム首謀者に指示されて、<b>やけっぱちでパラパラ踊りながらクリスマスソングをがなり立てる</b>ジョンジェは見どころ。なお、ゲーム首謀者を演じるシン・ハギュンのハイテンション演技は、だんだん長谷川博己に見えてくるよ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">17位 血まみれスケバンチェーンソー</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">今年初めて未体験ゾーンに邦画が殴り込みをかけた。そんな記念すべき年の記念すべき作品は、意外と人望の厚い<b>スケバン女子高生が改造チェーンソーで改造死体と化した同級生たちと戦う</b>という実に潔いバカだった! 技術部さんにマシンガンや伸縮機能までつけてもらったチェーンソーは、デザインにリアリティはないがぶん回してみたくなること請け合い。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">18位 ザ・ラスト・ウォーリアー</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">チラシでは『300』や『ヘラクレス』と並べられていたが、どちらかというと『アポカリプト』の系統な土着性と血を感じさせる映画。とにかく、呪われた土地に一人棲む伝説の戦士がスゴい!! たった1人で、巨大しゃもじのような武器を駆使して敵を何人も倒す最強ぶりもさることながら、一目見ただけで「こいつには勝てねぇ……!」と思わせてくれる<b>顔面力</b>の凄まじさたるや!! しかも<b>食人族</b>でもあるなんて……なんてハイスペックなんだぁぁぁぁぁ!!!</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">19位 ザ・ハロウ</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">アイルランドの神聖な森に潜むクリーチャー=ハロウが、赤ん坊を狙って夫婦を襲撃する。<b>「夜の森は怖い」</b>という根源的恐怖を思い出させてくれる一本である。</span>ほとんど暗闇で、何かがいてもこれだけ木々が生い茂っていては分からないものな。暗闇だからといって、ハロウを出し惜しみしすぎず襲撃するところはきっちり見せるのがエラい。<br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">20位 口裂け女 in L.A.</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">口裂け女、こっくりさんなど、日本の都市伝説にまつわる事件がロサンゼルスで勃発。一体なぜ……という謎は置いといて、カフェのメイドが廃墟でこっくりさんしてたり、陰陽師と悪魔神父が路地裏ストリートファイターしたり、真昼間にヤシの木に藁人形打ち込んだりと、<b>トンデモジャパン炸裂!</b> タイトルでインパクトを与えたロサンゼルスの口裂け女の影が薄くなろうとは……。</span><br />
<span style="font-family: inherit;">ちなみに、ヒュートラ渋谷で本作を観てシアターから出てきたとき、カンシチ・ヒロさん(作中で妹ウメコを溺愛する藁人形使いのケンさんを演じた人)ご本人がいらっしゃったことが、一番のホラー体験でした。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<span style="font-family: inherit;">…で、申し訳ないけどこちらのランキングも。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h4>
<span style="font-family: inherit;">未体験ゾーンの映画たち2016ワースト</span></h4>
<h3>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span><span style="font-family: inherit;">1位 カリキュレーター</span></h3>
<br />
管理社会の惑星で、死の沼地に追放された囚人たちが生存のために進み続けるディストピアSF。だからといって監督を『ベクマンベトフの再来』なんて言うのはまだまだ早いぞ! 真の中2魂を持っているなら、もっとキャラクターの面白さやキメ画に力を入れなさい! しかも各キャラクターともスタンスがブレブレだし。せっかくヴィニー・ジョーンズがいても、悪役としての面白さも活かしきれていないし、セリフもすべてロシア語に吹替えられていていつもの声&訛りじゃないのも残念。褒められた点といえば……メインの女優さんがキレイなのと、シガー・ロスの曲が入ってることくらい?<br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">2位 処刑女</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">みんなが戸締りしまくっている間に地下室に潜り込んだり、いつの間にか屋根に上ったり、一撃で手や首を切断できる技術&パワーがあり、さらに狭いところを移動する柔軟性にも長けているという、大変高いポテンシャルを持つ処刑女=ブラッド・ウィドウちゃん。しかし彼女をジェイソンやマイケルと並べるには、まだまだ個性と変態性と一貫性が足りなさすぎる。特に、風紀の乱れの温床だったパーティーのバカ者(若者)たちをほぼスルーしてしまったのはイタいぞ。</span><br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span><span style="font-family: inherit;">3位 フルリベンジ</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">オリジナルの南米映画『Hidden In The Woods』は、近親相姦、売春、殺人……とあらゆるタブーを描いた、救いの余地のない映画だった。それに惚れ込んだマイケル・ビーンがリメイク権を獲得したのだが……なぜタブーのうち「奇形の子ども」と「カニバリズム」を省いた。それだけが原因ではないのだけれども、ヤバさと救いのなさがマイルドになってしまった感がある。たぶん、マイケルは自らが演じるしぶとい鬼畜親父に力を注いだんじゃなかろうか……?</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">4位 INFINI</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">逃げ場のない辺境の惑星で謎の寄生生命体に脅かされるクルーたち。生命体は少量の血液からでも媒介・増殖し、寄生された人間は凶暴化する。『遊星からの物体X』×『28日後……』なSFホラーにもなり得たのに、閉塞感も恐怖もサスペンスも中途半端になってしまった。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="font-family: inherit;">5位 マーターズ(リメイク版)</span></h3>
<span style="font-family: inherit;">難しいところなのだが、リメイクにあたっての改変は完全に否定できるもんじゃないし、むしろ面白いと思っている。むしろオリジナルでやったことをそのままなぞるだけでは意味がないと思うし、オリジナル版で感じた閉塞感とイライラは昇華(消化?)できるだろう。ただ、その発想が「ああアメリカだなぁ」とも思えてしまうし、やはりあの胸糞悪さを経てからの昇天こそ『マーターズ』だろう……という思いも強いのである。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span><span style="font-family: inherit;">そしておまけ。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="color: #0b5394; font-family: inherit;">ベスト名言賞</span></h3>
<br />
<span style="font-family: inherit;"><b>1位</b> </span><b>「人々は私のせいにしたがるが、私はただの目撃者だ。私が見たものには天使も涙する。私を否定してもいいが、君の目に宿る炎は私だ。君にこの地上の腐った、邪悪な魂をすべて与えよう。君は復讐し、私は彼らの魂を燃やす。正直に言えば、君なしでは凍えそうだ」(デス・ノート)</b><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;">2位 「まるで映画だ。俺たちは偶然の主人公。監督はデイヴィッド。天国から演出中だ」(バンド・コールド・デス)</span><br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="color: #0b5394; font-family: inherit;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #0b5394; font-family: inherit;">ベスト音楽賞</span></h3>
<br />
<span style="font-family: inherit;"><b>『バンド・コールド・デス』</b></span><br />
<div style="text-align: center;">
<span style="font-family: inherit;"><span style="font-family: inherit;">2013年に本作のプレミア上映会場で行われた"Keep On Knocking"ライブを貼っておきます。</span></span></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-family: inherit;"><span style="font-family: inherit;">CD<b>『For The Whole World To See』</b>はホントにカッコいいぞ。</span><iframe allowfullscreen="" class="YOUTUBE-iframe-video" data-thumbnail-src="https://i.ytimg.com/vi/hvqHnBFVADk/0.jpg" frameborder="0" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/hvqHnBFVADk?feature=player_embedded" width="320"></iframe></span></div>
<br />
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<span style="font-family: inherit;"><br /></span>
<br />
<h3>
<span style="color: #0b5394; font-family: inherit;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #0b5394; font-family: inherit;">ベストビジュアル賞</span></h3>
<br />
<b>1位 伝説の戦士(ローレンス・マコアレ)(ザ・ラスト・ウォーリアー)</b><br />
百聞は一見に如かずということで、お顔を貼っておきます。勝てる気しますか?<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgXWDehChFwlEk-QiPiWRLARJF6-UoXfyiKFy2qBmWZDxG044SBWg8K1we76sgkEGe8vtDlNCA1uvUx_JKnY3_dIJBBzsexbbAoYkv8UJsm9Nikd1GkIf4TAdmMG8PnUx7C7flZ2PJ0EJ0/s1600/Lawrence3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="213" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgXWDehChFwlEk-QiPiWRLARJF6-UoXfyiKFy2qBmWZDxG044SBWg8K1we76sgkEGe8vtDlNCA1uvUx_JKnY3_dIJBBzsexbbAoYkv8UJsm9Nikd1GkIf4TAdmMG8PnUx7C7flZ2PJ0EJ0/s320/Lawrence3.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
<b>2位 鋸村ギーコ(内田理央)</b><br />
下駄履き&ふんどし着用の女子高生が改造チェーンソーをぶん回した時点で、勝利は約束されているのだ。<br />
<br />
<b>3位 最強のタクシー運転手(ジェス・リアウディン)</b><br />
中の人は元総合格闘家。料金踏み倒す奴は地獄の果てまで追い詰めるぜ!! 的なセガール系かと思ったら、実はセカイ系だったという……。<br />
<br />
<b>次点 裸エプロンのおっさん(bella ベラ)</b><br />
動いて喋ってタバコ吸ってコカインキメる人形のベラ(=主人公)ではない。映画自身が「どっかのクマのパクリ」と言っちゃってる通り、可愛さと毒舌とのギャップはクマの二番煎じだが、変態性において勝るのはさすがラムシュタイン輩出国ドイツ。その代表が、どこに需要があるのか分からないおっさんの裸エプロンショットだった……<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #0b5394;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #0b5394;">ベストタイトルバック賞</span></h3>
<b>ライアー・ハウス</b><br />
真っ赤なマニキュアを塗るところに始まり、ベーコンを切ったり焼いたり、ミキサーでジュースを作ったりと朝食を作る過程をグロテスクなほどのどアップで撮る。これらのショットがその後起きることを示唆しているのが、ベタながら上手い。<br />
<br />
<h3>
<span style="color: #0b5394;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #0b5394;">ベスト映画ドリンク</span></h3>
<b>オーストラリアンビール(ブレイキング・ゴッド)</b><br />
警察も一般人もみんながグビグビ飲んでるから、観賞後思わずビクトリアビター買っちゃったよ。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjjsZNnnOfy5qF9TWRdAK1BeYWx53gebN1r9KRagyxi1cE-HrzMbiZLy3US_KYintnm1Fl1WDvmKeH0HRzZhRWrZjsQz7Fmim27aJ-rvD7cYjHN7tEujH6lB8gVZUYLeiwbno5J_kNqEQU/s1600/1455202459174.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjjsZNnnOfy5qF9TWRdAK1BeYWx53gebN1r9KRagyxi1cE-HrzMbiZLy3US_KYintnm1Fl1WDvmKeH0HRzZhRWrZjsQz7Fmim27aJ-rvD7cYjHN7tEujH6lB8gVZUYLeiwbno5J_kNqEQU/s320/1455202459174.jpg" width="240" /></a></div>
<h3>
<br /><span style="color: #0b5394;"><br /></span></h3>
<h3>
<span style="color: #0b5394;">ベストびっくり映画</span></h3>
<b>スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町</b><br />
あの一番最初の車の<b>「バン!!!」</b>な。1回あれやったら、何度も連発しなくとも、後ろ向いて立ってる人がいるだけで怖くなるから上手い。それから「人の顔をデフォルメすると怖い」っていう怖さの原点に立ち返ってるところもエラい。ただ、短編ホラーを長編に引き伸ばしたとき特有の、始まりと終わりのダラダラ展開はどうしても出ちゃってたね。<br />
<br />
<br />
秀作から午後ロー的なものまで、今年もいろいろ出会えて楽しかったよ。また来年も会いたいよ。<br />
そしていつもありがとう、チェアマン西澤さん&配給会社さんたち&ヒュートラ渋谷さん!!!片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-15754725622695083842016-03-21T17:04:00.003+09:002018-08-21T19:05:15.352+09:00空飛ぶモンティ・パイソン 第2シーズン第10話<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0056X3LG6/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0056X3LG6&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B0056X3LG6&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B0056X3LG6" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<b>フランス映画『フロマージュ・グロン』</b><br />
訳して『巨大なチーズ』。ゴミ集積所でキャベツを抱える女と自称革命家の男の物語。イギリス人のフランス嫌いネタから生まれた、ヌーヴェルヴァーグ系映画モドキである。<br />
ちなみに個人的には、昔『気狂いピエロ』を観たけど理解できず、ラストの爆発しか覚えていなかったことを思い出させられるスケッチでした。<br />
<br />
<b>南極のスコット</b><br />
フランス映画をバカにした直後、今度はアメリカ映画をターゲットにする。スコット隊長の南極到達(と全滅)の実録をビーチで撮影するという無茶振り。しかし、「無理やりにでも大作映画を撮ろうとして迷走する」ってのは、今やアメリカに限った話じゃなくむしろ日本にも顕著なんじゃないですかね?<br />
<br />
<b>サハラのスコット</b><br />
そして迷走の挙句、スコット隊長の冒険譚は、サハラ砂漠でライオンや電気仕掛けのペンギンと戦うというどこのアサイラム映画だよという話に。正直そっちのほうが観たいんだけど。<br />
ちなみに、第7のパイソンことキャロル・クリーブランドいわく、「パイソンの番組に出演している私にだいたい裸というイメージがついているけど、実際にトップレスになったのはこのとき1回だけ」とのこと。しかも後ろ姿だけ。とはいえ、人喰い机に追われて服が脱げるなんてバカなネタに文字通りひと肌脱いでくれたキャロル、貴女は最高だ。<br />
<br />
<b>オープニング</b><br />
……と、実はここまでの長々と続く映画批評&メイキング話がオープニングだったのですよ。<br />
<br />
<b>アンヨと入れ歯のダンス</b><br />
入れ歯が鍵盤替わりに動いて音楽を奏でるというコンラッド・プー氏のパフォーマンスがギリアニメーションで。コンラッド氏の顔のモデルはテリーGじゃないかと思うのだけれど。<br />
<br />
<b>観賞魚の免許</b><br />
役所の窓口に「観賞魚を飼うことを証明する免許をくれ!」と謎の要求をするこの男(ジョン)、実は<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2011/09/18.html">第1シーズン第8話</a>「死んだオウム」スケッチで死んだオウムを買わされた男エリック・プラライン氏。犬から猫からいろいろ飼っていて、みんな名前が「エリック」ということが判明する。よほどの動物好きなのか、よほどの自分好きなのか。<br />
無茶なことを言ってるようなプラライン氏だが、いっそ免許制にしたほうがペットの幸せを保障できるのでは……と思うこともあるのが哀しい現実だよ。<br />
<br />
<b>ラグビー ~古典的ダービー市議会vsオールブラックス~</b><br />
言わずと知れたラグビーニュージーランド代表チームと、サッカーの「ダービーマッチ」の名の由来となったダービー市議会がなぜか試合。市議会に至ってはカツラやら装飾をあしらった正装やらで着飾ったまま(しかも市長は高下駄で)フィールドに立ち、まさかの勝利を収めてしまう。<br />
「ニュージーランドなぞ所詮労働者階級の移民で伝統も何もあったもんじゃないわバーカ」という英国上流意識の反映だそうだが、「ハカ」を見ればお分かりの通り、ニュージーランドチームには戦士マオリ族の血が受け継がれているからね。<br />
<br />
<b>サッカー ~ボーンマス海水浴場の婦人科医チームvsワトフォードのシルバー船長扮装チーム~</b><br />
しかしそんなムチャクチャなラグビーゲームも、このサッカーに比べればまだマシに見えてしまうのである。『宝島』に登場するシルバー船長は、肩にオウムを乗せていて、片目は眼帯、片脚は義足で杖をついているのだ。つまりサッカーでは……片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-75882529599356196122016-03-21T15:49:00.001+09:002018-08-21T19:03:33.442+09:00空飛ぶモンティ・パイソン 第2シリーズ第9話<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0056X3LG6/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0056X3LG6&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B0056X3LG6&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B0056X3LG6" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<b>オープニング</b><br />
吹替版ではたびたび「責任持てんよ、ワシは」になっている司会者(ジョン・クリーズ)の始まりの一言。水着の女性が挑発的なポーズをとるのを順番に映していくと、最後にいるのはビキニ姿でデスクに寝そべるジョンおよび同じくビキニのイッツマン(マイケル)……確かに今回のオープニングは責任持てんな。<br />
<br />
<b>身体のパーツを見分ける方法</b><br />
「足」とか「手」とか言ってるうちは当たり前じゃんで終わるけど、「肘のちょっと上」って厳密には何か名称あるのかね? このネタは今回のスケッチを通して続くが、最も多く紹介されるパーツは「猥褻物(原語:Naughty bits、字幕:いたずらっ子)」である。<br />
<br />
<b>ブルース</b><br />
なぜか名前が全員ブルースであるオーストラリアの哲学科。全員がブルースになってる理由は不明だが、オーストラリアがかつてイギリスの流刑地だった歴史からか、オーストラリア人=ガラが悪くて教養なさそうという偏見ネタがあり、だからこそそんな面々が哲学科の教授になっている。<br />
なおこのスケッチでは、人生で一度は言ってみたくなるほどの最高にざっくりした祈り文句が聞ける。「神様、いろいろ頼むわ。アーメン」<br />
<br />
<b>オチョクリの達人インタビュー</b><br />
他人と常に対立するにはどうすればいいのか。簡単なこと、相手が言うことをいちいち否定したり、反対のことを主張したりすればいいのだ! オチョクリというか、ただのイヤガラセともいうぞ。<br />
<br />
<b>おかしな二人</b><br />
<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2013/11/26.html">第2シリーズ第6話</a>に登場した、巨大鼻のレイモンド・ラグジュアリー・ヤッチト氏(本当はスロート・S・マングローブと発音するらしい)再登場。原語では整形外科医(ジョン)のほうが「どうしてもというなら私と一緒にキャンプに行ってください」と誘いをかけているが、吹替ではなぜか逆にヤッチト氏(グレアム)のほうが「ダメ?」とモーションをかけている(吹替における山田さんの鼻声が楽しい)。<br />
いずれにしても、身長190㎝越えの男二人が、満面の笑顔で手をつないで森の中をスキップしてくる絵面のインパクトたるや。<br />
<br />
<b>進軍体操</b><br />
「怒ったぞ表明体操」および「ゲイのお誘いお断り体操」……のようなもの。軍人・警官など男らしさのアイコンは、同時にゲイのアイコンでもある。ヴィレッジ・ピープルのステージを観ればよく分かる。<br />
<br />
<b>将軍たちのバレエ・チーム</b><br />
上記スケッチのネタをギリアニメーションで。ただし、下半身チュチュで踊る将軍たちより、「やめないと自殺するぞ」という抗議のほうがもはやアブナイネタに。片方の目玉の青いところだけ落下するというオチだけど。<br />
<br />
<b>キラー・カーズ</b><br />
上記に続くギリアニメーション。ロンドンをおびやかす殺人車と、それに対抗する脅威としてなぜか現れた巨大二足歩行ネコちゃん。いずれも人類には脅威でしかないのだが。キラー・カーズと聞いて、レディオヘッドの同名曲か、ピーター・ウィアーの『キラー・カーズ パリを食べた車』を思い出す人は挙手。<br />
<br />
<b>カミカゼ航空会社</b><br />
エラい格安航空に乗ることになったなーと思ったら、機長がバリバリの特攻隊長でした。その名も「カミカゼさん」……ってそのまますぎるだろ! おまけに、空港の免税品店のおばちゃんがテリーJじゃ、カミカゼ機長も霞むわ。<br />
<br />
<b>波間のマリン・シアター</b><br />
第1シリーズ第11話にて、「真珠湾総攻撃の再現劇」という名のただのおばちゃん同士の泥試合を見せてくれたバトリー婦人会再登場。戦争というものが、おばさんたちによるハンドバッグ殴り合いだったらどんなにマシか……と案外深い考えを示してくれたバトリー婦人会だが、今回「世界初の心臓移植手術再現劇」をやったところ、結局ハンドバッグ殴り合いだったのでもうそれしかネタがないらしい。<br />
それでも彼女らは、陸地で演劇(仮)をやろうとしている分まだ効率的だった。世の中には、ダイビングや息継ぎのリスクを背負いながら、どこにいるか(そもそもいるのか)分からない観客を前に、海の中でシェイクスピアやミュージカルを実演する人々もいるのだ……! <br />
<br />
<b>ラジオ・ドラマ「スコットランド女王メアリーの死」</b><br />
「ドカンバキッベシッ」「ぎゃーーーー」でしか伝えられない女王の死。さすがのジョンとグレアムのペッパー・ポッツも笑いをこらえているのが分かる。<br />
<br />
<b>マーガレット・サッチャーの脳ミソ</b><br />
さすが嫌われ者のゴリゴリ保守というか……そうですか、サッチャー首相の脳ミソはそこにあるんですか。2016年3月現在だったら、ドナルド・トランプ候補の脳ミソが思わぬところにあるんだろうなぁ。<br />
<br />
<b>ヨーロッパ警察対抗歌合戦</b><br />
テリーJといえば脱ぎ芸だが、実はパイソンズきっての美声の主でもある。今歌うんかいというタイミングだけど。歌合戦出場者ではないけど、言うことが思い出せず無邪気な笑顔でごまかすマイケルが可愛い。吹替版では青野さんのズレズレな説明が可愛い。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-56957714565661140782016-03-04T02:10:00.001+09:002018-08-21T18:47:34.871+09:00空飛ぶモンティ・パイソン 第2シリーズ第8話再び2年近く放置してしまっていたパイソンズシリーズ。ということは、ここでまた更新が止まったら、次の更新はさらに2年後になるはずだ! 本来なっちゃいけないのだけれど。<br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0056X3LG6/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B0056X3LG6&linkCode=as2&tag=at001-22"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B0056X3LG6&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B0056X3LG6" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /><br />
<br />
<b>番組案内</b><br />
BBC番組案内にて、なぜかスポーツ番組がしつこく推される。ドラマやコメディがあっても、出演者がスポーツ選手ばかりだったりする。BBCにスポーツ番組が多く見受けられたことが元ネタらしいが、当時はともかく今はそんなにスポーツ多い気はしないんだけどな。でも、イギリスのイトコとSkypeしてると、BGMによくスポーツニュース流れてるんだよな。やっぱりスポーツ番組多いのかね?<br />
<br />
<b>親指の鼻を持つマンモス</b><br />
キャバレー跡地の工事現場から、なぜか発掘された巨大な親指。こいつが何なのか調べるため博物館に持って行ったところ、その後親指はマンモスの鼻として標本に移植されていた……。そんなバカなと思われるギリアニメーションだが、実際昔には恐竜の爪の化石が長年ツノの化石と思われていたことがあるのだから、あながちやりすぎでもない?<br />
<br />
<b>今日の考古学</b><br />
……というタイトルのもと、教授たちの壮絶な背の高さバトル。身長コンプレックスは国を超える問題なのだろうか。終盤はミュージカルから肩車合戦から騎馬戦という怒涛の展開。で、結局考古学は……とりあえず上流階級ほど背が高い傾向にあるのは、アーリア人の血を濃く引いているからじゃないだろうか的なところでかすってるってことでいいですかね? 何となく。<br />
<b><br /></b>
<b>ベリング牧師の説教</b><br />
カメラが引くにつれ、実は頭に斧が刺さっていることが判明する牧師の説教。最後によくよくアナウンスを聞いてみれば、実は精神病院所属の牧師。……なるほど、「所属」の意味から考えなくてはな。<br />
<br />
<b>英国“脱腸”協会を代表して……</b><br />
なぜ脱腸協会なのかというと、本来「英国名所旧跡(National Trust)保存協会」という名称を「National Truss(=脱腸)」に文字っているため。<br />
エリック・アイドル扮する女性リーピー・リー(仮)が何やらスピーチをするはずだったのだろうが、「私本当にリーピー・リーだっけ?」等基本的なところからつまずきまくっているため進展はゼロ。吹替版では「私エリック・アイドルですの。あらこれ私の本名だわやーねー」との広川節。さすが、『Mr.BOO!』で神頼みついでに「太一郎!!」と自分に頼んじゃう男。<br />
<br />
<b>欠陥花嫁の交換</b><br />
「この前の結婚あんま良くなかったからさ、こっちがホントの花嫁なんで取り替えてくんない?」結婚・離婚の手軽化を皮肉ったスケッチではあるが、もしも前嫁が勝手にサラリと交換されていた場合、手軽とはほど遠い泥沼の争いが勃発しそうな気がする。その場合の前嫁役は是非ジョン・クリーズで。<br />
<b><br /></b>
<b>医者と患者</b><br />
「ミスター・ワトソン?」「いえ、ドクターです」「ではミスター・ドクター」「いやそうじゃなくて」……実際にあったら忍耐力が早めに限界に到達する状況です。<br />
<b><br /></b>
<b>恐怖のチキン・ギャング</b><br />
ニワトリと卵がギャングっていうギリアニメーション・コントになってるけど、やってることは割とガチなマフィア抗争ですよ。<br />
<br />
<b>パーティーの下品カップル(その1)</b><br />
下品というよりは、名前がヒドくて命名センスもヒドくて家がド汚くて、しかも奥さんが巨大でゴツいジョン・クリーズなカップル……つまりただの下品よりタチが悪い。苗字が「Git(アホ)」なのは一族の悲劇だとしても、名前のほうのネーミングセンスが「鼻たれネズミ顔」「デブで退屈なババア」「汚い嘘つき二枚舌」ではもはや苗字を改名したところでムダですよ。<br />
このコントは終わり際、怒涛の汚物ネタ話になるのでお食事中の方は注意。……と、観ながらチャーハンを食ってた人が警告しますよ。<br />
<br />
<b>パーティーの下品カップル(その2)</b><br />
上記コントの上品バージョン(最初の数十秒だけ)だが、「あっ下品バージョンのほうがまだ面白いかも」と思わされてしまう気も。もしそんな気がしてたら、オチに出てきたボクサー姿のテリーGにぶん殴られるだろうけど。<br />
<br />
<b>モスキート・ハンター</b><br />
蚊など小さな虫をやっつけるためだけに、バズーカ、マシンガン、爆薬など重火器を駆使するハンター兄弟。それはやりすぎだとしても、夏場に的確に蚊をやっつけるスキルは欲しいもんだよ。でないと刺されやすいんだもんよ。<br />
<br />
<b>ゲイの裁判官</b><br />
厳格なイメージの裁判官2人(エリックとマイケル)が、閉廷後オネエ言葉で裁判のグチを言い合う。しかもマントの下にはキラキラのコルセット着用。でも裁判はわりとマトモに進めてくれてるみたいだから文句はないよ。<br />
吹替版では広川さんと青野さんのオネエ語掛け合いが拝聴できます。ちなみに、テリーJが裁判官の場合、オネエ設定がなくても吹替の飯塚さんがオバさん口調になってることが多々あります。<br />
<br />
<b>ベートーベン秘話</b><br />
芸術家たちはハンデや苦難を乗り越えて傑作を生みだしたものだ……ただしここで語られるハンデや苦難とは、ベートーベンの場合うるさい奥さんと九官鳥とネズミ、シェイクスピアの場合皿洗いをやらされること、ミケランジェロの場合子だくさん……と、労働者階級あるある話。<br />
モーツァルトの息子に至っては、「作曲家なんてやるもんじゃないよ」とのお父さんのグチにならい、ネズミ取り業者になっています。いずれにしてもマイケル・ペイリンなので、人当りのよさそうな駆除業者です。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-9092831884056226422016-02-18T02:31:00.000+09:002018-08-21T18:43:59.565+09:00私はゴースト<span style="font-size: large;"><b>幽霊だって恐怖する。</b></span><br />
<br />
<b>私はゴースト('14)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:H.P.メンドーサ</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:アンナ・イシダ、ジニー・バロガ</span><br />
<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B016ZYAH48/ref=as_li_qf_sp_asin_il?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B016ZYAH48&linkCode=as2&tag=at001-22" rel="nofollow"><img border="0" src="http://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B016ZYAH48&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=at001-22" /></a><img alt="" border="0" src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=at001-22&l=as2&o=9&a=B016ZYAH48" height="1" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" />
<br />
<br />
<b>「幽霊=時間が止まった人」</b>(映画秘宝2013年6月号『クロユリ団地』評より)。<br />
なら自分が幽霊になったら、毎日のようにやってることを怪現象として起こしちゃうんだろうな。夜中にDVDプレーヤーをオンにしたり、マリリン・マンソンを勝手に流したり……いやそれ怪現象っていうかただの迷惑行為じゃん! と一人ボケツッコミをやってて気づきました。<br />
そもそも、そんな幼児向けプールよりも浅い業ごときじゃ、幽霊にならないって。<br />
<br />
ある屋敷で、いつも同じように目を覚まし、同じように朝食を作り……と、常にまったく同じパターンの生活をくり返している女性エミリー。あるとき母の寝室に入ると、どこからか女性の声がする。<br />
「エミリー、私のあとに続けて言って。“私はゴースト”、“私はゴースト”、“私はゴースト”……」<br />
声の主はシルヴィアという霊媒師。エミリーは何年も前に死んでいて、幽霊となっていたのだった。そしてシルヴィアはエミリーの除霊を何度も試みているのだが、なぜかうまくいかないのだと言う。<br />
なぜエミリーは死んでしまったのか。なぜ成仏できずにいるのか。シルヴィアの声に導かれながら、エミリーは自身が死に至るまでのことを思い起こしていく……。<br />
<br />
タイトルの通り、幽霊の視点から描かれた物語。それ自体は映画史において珍しいものでもないのだが、上記の「幽霊=時間が止まった人」の定義に沿うように、エミリーの同じ生活パターンを執拗なほど繰り返し映し出す点は新しい。<br />
屋敷そのものがどこか古風であり、白いドレスに長い黒髪というエミリーの古典的な出で立ちがありながら、何とも新しいものを観ているように思える。<br />
<br />
物語が動き出すのは、エミリーが霊媒師シルヴィアと出会ったとき。といっても、シルヴィアは声だけの存在でエミリーには姿が見えない。普通は姿が見えないのは幽霊のほうだが、逆に幽霊に生者の姿が見えないという点もまた斬新に思える。<br />
エミリーが次第に自らの死を自覚し、記憶を手繰っていくと、状況に次なる変化が生じていく。幽霊が除霊されていく過程がこんなにもシュールでユニークとは……と感心すると同時に、自分がこんなシュールなものを体験するのはゴメンだなとも思わせてくれる。<br />
<br />
ここまでは、物語はひたすら淡々と進められていき、ほとんど大事が起こらない。これはホラーじゃなくて実験映画じゃないか? ……と思ったところで、ラストの15~20分、突如本作は身の毛もよだつホラー映画と化す。<br />
幽霊が主人公ということは、生きている人間のほうが怖いという結論になるのか? というのが大方の予想になりそうだが、実は本当に怖いのは「自分の意識していない自分」なのだ。本作では、それがよりによって最も恐ろしい形で現れる。<br />
そして最後に、「私はゴースト」の言葉がまた別の意味を持ったとき、恐怖は切なさで上塗りされていくのだった。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-2124944834882654059.post-21308043943565789482016-01-18T06:10:00.001+09:002018-08-21T18:42:44.457+09:00Let Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)<span style="font-size: large;"><b>ノートでは死なない。殺し文句で死んだ。</b></span><br />
<br />
<b>Let Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)('14)</b><br />
<span style="font-size: x-small;">監督:ブライアン・オマリー</span><br />
<span style="font-size: x-small;">出演:リーアム・カニンガム、ポリアンナ・マッキントッシュ</span><br />
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↑下段が欧米版。個人的には左のデザインが好きです。<br />
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OK、話をまとめよう。<br />
まず、本作の原題は<b>『Let Us Prey』</b>(我らを苦しめ給え、みたいな造語?)だった。<br />
が、日本で「未体験ゾーンの映画たち2016」経由で公開するころには<b>『デス・ノート』</b>になっていた。<br />
当然、某コミック原作の死神のノートを操る天才の話に便乗したんだよな? 折しもアダム・ウィンガード監督でハリウッドリメイクの話もあったので、ネット上には「紛らわしい!」「別モノじゃん!」との声もあった。ちなみに本作はアイルランド作品だ。<br />
で、そういった意見を受けて、DVD発売の際に<b>『デッド・ノート』</b>に改題したのな。<br />
……あのさ。<br />
<span style="font-size: large;"><b>こんな面倒なことするぐらいだったら、最初から紛らわしいタイトルなんか付けるなよ!!!</b></span><br />
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さらに、ネット上における邦題に対する意見の中でも、唯一そいつは聞き捨てならんという一言が。<br />
<b>「本家に便乗したC級映画」</b><br />
……あのさ。<br />
<b><span style="font-size: large;">お前は映画本編を観たのか!? 便乗タイトルだからって、アサイラム映画と同じにしてないか!?</span></b> (※アサイラムはタイトルやストーリーのパチモン臭さと志の低さがチャームポイントです)<br />
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とりあえず、ホラー映画に耐性さえあれば最後までご覧ください。面白いかつまらないはともかく、小粒ながらにオカルトもゴアもきちんと詰めこみ、マジメに取り組んだ映画であることだけは分かるでしょうから。<br />
それに、この映画に出てくる問題のノートに名前書かれてるぐらいなら、コミック本家のデスノートに名前書かれて死んだほうがまだマシだって思うかもしれませんね。<br />
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<div style="text-align: center;">
↓この本編画像は、上記騒動に対する私の心境とお思いください。</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCNe013WyUlIfcd_KBRVonfA8jePBvfvCKtNCoHGvDebFJfNklTmIQHh-6WeQo2pHxx8fyfSEb3LOQvT3KZYhyUfM_bNv9Ff1X9pXQKv2oodfXymdlj7L04cl9QRob_NgW1Gt25b7aAZE/s1600/let-us-prey-13-thumb.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="163" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCNe013WyUlIfcd_KBRVonfA8jePBvfvCKtNCoHGvDebFJfNklTmIQHh-6WeQo2pHxx8fyfSEb3LOQvT3KZYhyUfM_bNv9Ff1X9pXQKv2oodfXymdlj7L04cl9QRob_NgW1Gt25b7aAZE/s400/let-us-prey-13-thumb.jpg" width="400" /></a></div>
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夜中、田舎町の警察署に初出勤する新任警官のレイチェル。署に向かう途中、猛スピードで走ってきた車が、道の真ん中で男にぶつかるのを目撃する。運転手の少年を捕まえたものの、はねられたはずの男の姿はなぜかどこにもなかった。<br />
その後、同僚の警官たちが問題の男を発見してくるも、彼は一言も発さないし身元も分からない。事故のショックを疑って呼ばれてきた医者は、男に何かを囁かれると「なぜ知っているんだ……」と顔色を変え、ハサミで男に殴りかかる。<br />
深夜0時が近づくにつれ、署内は不穏な空気に満ちる。男と言葉を交わしたり、物越しにでも接触したりすると、自身が隠してきた罪や暗い過去の記憶が呼び起こされるのだ。かくして、ある者は暴力に走り、ある者は自ら死に向かい、小さな警察署内は血みどろの地獄絵図と化していく……。<br />
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「我々は救済のゲームをしているのではない。ただの報いだ」<br />
謎の男が語る通り、ストーリーの中心にあるのは、それぞれの罪に対する報い。<br />
この夜、警察署に集められた人々は、一見単なるダメな人間だが、その裏にはとんでもない罪を抱えている。そのうえ良心の呵責すらない(もしくは押し込めてしまった)奴らばかり。ダメさの見えないレイチェルとて、とんでもないトラウマを抱えているのだ。<br />
新人以外全員後ろ暗すぎるなんて、どんだけダメな警察だよとも思うけれども。<br />
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そんな罪を隠した人間だからこそ、謎の男のノートにリストアップされるのである。男とわずかにでも接触さえあれば、彼らは嫌でも自分の闇を覗かされ、男が手を下さずとも破滅へと向かっていく。<br />
つまり、<b>ノートそれ自体に死の力はない</b>んですよ皆さん!!!<br />
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罪、救済、報いといったキーワードから分かるように、本作には宗教色がうっすら漂っている。そこから謎の男の正体も分かるようになっている。明言はされないが、確実に分かるヒントはちりばめられている。<br />
特に魅せ方が良いのは、男が収監される部屋が6番ということ。いや、もうキマりすぎててニクい。<br />
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そうなると、もっとオカルト路線で押し進めてもいいように思えるが、終盤に向かうにしたがってこの映画は怒涛の血しぶきゴアゴア祭りへ向かう。しかも火の海まで出現。ショットガンで人体は肉片と化し、『サスペリアpart2』を彷彿させる死に様もあり、机の脚や靴磨き機の思いがけない使い方まで拝めてしまう。血が見えなくとも、首吊りの描写はゴギンと骨が折れる感じが伝わってくる生々しさ。<br />
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この血祭りの中心にいるのが、上記写真のショットガンおじさん。当初見せていたノーマルな顔と、後に分かってくる裏の顔を比べるに、業の深さの衝撃度はかなり高い。<br />
そして、頭や胴に有刺鉄線を巻きつけて現れるこの姿。どう見ても堕ちたキリストであり、だからこそ留置所でクールに構える静かな男との対比が浮き彫りになるのだった。<br />
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これだけでも自分にとってはたぎる展開だったのだが、本作を支持する決め手となったのは、最後に男が語ったことだ。<br />
<b>「人々は私のせいにしたがるが、私はただの目撃者だ。私が見たものには天使も涙する。私を否定してもいいが、君の目に宿る炎は私だ。君にこの地上の腐った、邪悪な魂をすべて与えよう。君は復讐し、私は彼らの魂を燃やす。正直に言えば、君なしでは凍えそうだ」</b>(訳が不正確なところがあるとは思いますが)<br />
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2016年が始まって2週間足らずのうちに、こんな殺し文句(口説き文句ともいえる)が聴けるとは!! しかもリーアム・カニンガムの渋声で! <br />
私の身体本体はきちんと座席に座ったままだったが、私の魂は奇声を発しながらのたうちまわっていたぞ!! 謎の男の側に転ぶ人類、地上に結構たくさんいるはずだぞーーーー!!!<br />
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ちなみに、少人数で展開し、かつ皆が皆濃い存在感を放っているぶん、リーアム・カニンガムをはじめキャストの皆さんにも注目が行きわたった。<br />
警官の一人を演じていたブライアン・ラーキン、どこかで聞いたことあると思ったら、『<a href="http://kataha-survival.blogspot.jp/2015/01/blog-post_18.html">ヒトラー最終兵器</a>』のバイオ・ソルジャーより強い無双オヤジ、ドロコフさんだったのな。そして上司の巡査部長役のダグラス・ラッセルも『ヒトラー最終兵器』出演していたのな。<br />
ヒューム医師を演じていたナイアル・グレイグ・フルトンも気づかなかったけど、実は「未体験ゾーンの映画たち2015」の『アノマリー』でもお目にかかってたんですね。それ以前に「フラーケ(ラムシュタインのキーボーディスト)に似てるなぁ」とか思っちゃったりしてましたが。<br />
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何より驚愕のフィルモグラフィをお持ちなのは、レイチェル役ポリアンナ・マッキントッシュ。<br />
実は、ジャック・ケッチャム原作の『オフスプリング』『ザ・ウーマン』で、<b>野生の食人族女を演じていたのはこの方だった</b>のだ。<br />
自分になじみのあるところでいえば、『フィルス』でアレの拡大コピーにダマされる婦人警官。ずいぶんと体を張って挑んでくれる人だと思っていたら、ジャンル映画の星のようなキャリアをお持ちだったんですね。<br />
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設定からゴアからセリフからこんな小ネタまで、オマリー監督は、私の脳天に風穴開けるためにこの映画作ってくれたにちがいない……という勘違いすら覚えさせてくれるのだった。片刃http://www.blogger.com/profile/11710868382820879519noreply@blogger.com0