2014年12月24日水曜日

マイ最強ミックスVol.1

あなたの最強ミックスVol.1は?

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』において重要アイテムとなった、スターロード所有の「最強ミックスVol.1」。それに触発されてサントラを購入するのみならず、もしも自分だったら最強ミックスにどの曲をセレクトするか……と考えた人、居ますよね? むしろ居てほしいなぁ!!
自分ですか? もちろん作りましたとも!!! ちゃんとカセットテープで!!! そもそも自分、何でもベストをつくりたがったり他人にマイベスト聞かせて玉砕してるロブ・ゴードン気質の人ですし!!!(『ハイ・フィデリティ』参照)

↓コレな。


……と、いざ作ってみて改めて気づくのは、マイベストは作り手の過去(多くは中学~高校時代)を如実に反映するということ。自分の場合、'90年代後半~'00年代の映画の影響が思いっきりあらわれている。特に『ジャッキー・ブラウン』のサントラ収録曲の割合が一番多くなってしまった。
ちなみに、持っている曲すべての中からベストを作るのは至難の業なので、「昔、実際にカセットテープにダビングして聴いていた曲」に絞って選んだものである。

1.BOBBY WOMACK/Across 110th Street

いきなり『ジャッキー・ブラウン』のタイトルバックにしてサントラの1曲目に。そもそも『ジャッキー・ブラウン』は私にタランティーノを教えた映画であり、『フィフス・エレメント』→『MIB』→『フェイス/オ
フ』という流れで映画沼にハマるダメ押しの一本であり、初めて買った映画サントラでもあった。だからこのサントラに対する思い入れは一際大きいのですよ。

2.JAMIROQUAI/Canned Heat

中学時代の英語の授業でやったスピーチ。みんなが将来の夢や家族や友達について語る中、テーマにジャミロクワイを選んでしまった私は「しまったー……そういうマジメなやつか……」と思いつつ、今さら変更もできないしそのまま挑んだ。案の定クラスから一斉にキョトン顔が返ってきた(なお、微妙なスピーチテーマを選びクラスからキョトン顔をもらう癖は10年経っても治らなかった)。スベったと思いながら席に戻ると、後ろに座っていた女子Iさんが話しかけてきた。「ジャミロクワイ知ってるんだ?」彼女は中学校において希少な洋楽ロック友達となった。思わぬ怪我の功名だった。
そして後に、この曲が『ナポレオン・ダイナマイト』の名場面で使われたとき、感慨深さはいっそう強くなったのだった。

3.RAGE AGAINST THE MACHINE/Bombtrack

レイジを教えてくれたのは『マトリックス』のサントラだった。そして初めて聴いたレイジのアルバムから "Fuck you I won't do what you tell me" (Killing In The Name)という反逆メッセージを学習した。でもそこにたどり着くまえに、この1曲目にぶっ飛ばされたのだった。

4.BROTHERS JOHNSON/Strawberry Letter #23

再び『ジャッキー・ブラウン』のサントラより。サミュエル・L・ジャクソンがクリス・タッカーを言いくるめて車のトランクに入らせ、その後あっさり射殺するシーン。トランクに人を詰め込んで車走らせるときにはこの曲だな! とか思っていたけど、そんな状況ないしその前に免許取ってないし。

5.ALANIS MORISSETTE/Uninvited

『シティ・オブ・エンジェル』サントラより。ニコラス・ケイジが天使という映画設定もなかなかエキセントリックだが(でも死ぬ間際に見るのがニコさんでも大いに有りですよ私は)、優しいようで不穏なアラニスの曲もエキセントリックだった。のちに聴いた『Jagged Little Pill』はもっとトンでた。

6.LINKIN PARK/Pushing Me Away

先述した初めての洋楽ロック友達Iさんとは、互いにおすすめのアルバムを貸し借りしたことがある。N SYNCやWestlifeを聴かせてもらったけど、一番好みにハマったのはリンキンの『Hybrid Theory』だった。私からIさんには『Rage Against The Machine』を勧めが、もうご自宅にあったようで……自分出遅れたなぁ。ちなみに、2006年のサマーソニックで、この曲をピアノバージョンでチェスターが歌い上げたのも良い思い出。

7.THE ROLLING STONES/Time Is On My Side

人生で初めて聴いたストーンズが「Paint It Black」でも「(I Can't Get No)Satisfaction」でもなくコレになったのは、デンゼル・ワシントン主演の『悪魔を憐れむ歌』があったから。ストーンズへの取っ掛かりができたことには意義があるとは思うが映画自体は以下略。

8.BJORK/Hyperballad

ビョークに出会ったのは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だが、ビョークの歌声一発で問答無用で泣けるんだから(しかもサントラにはトム・ヨークの声までついてくる)、あの映画は私の中では一大反則映画である。その後改めて『POST』で映画の偏見なくビョークの歌声を聴いたが、問答無用で泣けた。以来、ビョークの称号は「歌姫」を遥かに通り越した「女神」である。

9.GOO GOO DOLLS/Iris

これも『シティ・オブ・エンジェル』サントラより。「世界には僕を見てほしくない/理解してるとは思えないから」という曲に惚れ込んだのに、数年前から世界規模に自己を発信しているからインターネットって恐ろしい。

10.THE DELFONICS/Didn't I (Blow Your Mind This Time)

再び『ジャッキー・ブラウン』のサントラから。ジャッキーと共犯関係にありわずかに恋心もあるマックスが、ジャッキーに勧められたテープを買ってずっとカーステレオで聴いているのがこの曲。大人になったらデルフォニックスのテープをかけながら車を走らせようと思っていたのだが、現在免許は以下略。

11.APOCALYPTICA/Hope Vol.2

初の出会いは『ヴィドック』のエンディング。アンプにつないでたせいか、背後で鳴ってるリフがチェロの音だとは最初気づかなかった。のちにメタリカのカヴァーもやってるチェロメタルバンドだと知り、CDやライヴDVDも買い集めたけど、いまだライヴで本物を観れていないのが残念で仕方ない。

12.MARILYN MANSON/Rock Is Dead

『マトリックス』で出会い、マトリックス本編以上の衝撃を与えられ、この最強ミックスの中で最も人生に多大な影響を与えた曲。初めてMVを観たときには「何じゃこいつはーーーー!!!!!????」とのけぞったというのに、まさかロック界において人生の師匠となろうとは。ちなみに、映画界の人生の師匠は『ロッキー・ホラー・ショー』のフランク。つまり、我が人生の師匠はいずれも網タイツとガーター着用の野郎なのである。

13.RANDY CRAWFORD/Street Life

『ジャッキー・ブラウン』サントラから4曲目。いざ一世一代の賭けに出るジャッキーが颯爽と歩くシーンで使われる。この曲でカッコよく歩ける大人になれたらいいなぁと思いつつ現実は以下略。

14.LYNYRD SKYNYRD/Sweet Home Alabama

『コン・エアー』の挿入曲にしてエンドクレジット曲。ニコラス・ケイジ目当てで借りた本作だが、ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、スティーヴ・ブシェーミ、ヴィング・レイムス、コルム・ミーニーそして忘れちゃいけないダニー・トレホと、のちの映画人生でお世話になるクセメン大全となったのだった。


ところで、『ガーディアンズ…』の各音楽が流れるシーンで、自分だったらどの曲を使ってみたいだろうか。例えば、ノーウェアに向かうときには「Time Is On My Side」(時間はオレの味方さ)なんて余裕で構えるのもいいなぁと思うし、決戦に向かうときにはやっぱりマンソンでモチベーション高めたいし、「オレとお前のダンスバトル」ではジャミロクワイで踊りたい。ガモーラに聴かせるなら……グー・グー・ドールズかデルフォニックスか迷う。看守に「それはオレの曲だ!!」って言いたいのは…………どうしよう。どれもオレの曲主張したい。

ここまで書いちゃうと、思い入れと自分史の入りまくった他の誰かのマイ最強ミックスVol.1を知りたくなるなぁ。

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