2018年10月5日金曜日

未体験ゾーンの映画たち2018

暴力! オバケ! サスペンス! トレホ!

未体験ゾーンの映画たち2018
ヒューマントラストシネマ渋谷 2018.1.6~2018.4.6

こっちも今頃アップに至ったという遅刻も遅刻で。もう来年のラインナップどうなるのかと考えなきゃならない時期だというのに。

『チアーズ!』という変化球がやってきた去年に対し、今年はいつものド直球に立ち返った気がします。


屍に会える映画館、ヒュートラ渋谷。
(ラドクリフ出演作つながりで出張中だったそうです)

未体験ゾーンの映画たち2018極私的ベスト10


1位 68キル

主人公の置かれた(そしてこれから置かれる)状況を端的かつ的確に表したオープニングショットから、この映画はスゲェ! と思わせてくれる。
6万8千ドルという、大金と呼ぶには微妙な大金のために血が流れまくるド底辺社会バイオレンス! しかも出てくる女がみんなコワくてぶっ飛んでて可愛い!! アホな男とヤバい女しか出てこないという点では『スガラムルディの魔女』を思い出すけど、舞台がアメリカのトレーラーハウス貧乏になると圧倒的に泥臭いです。


2位 Z Inc. ゼット・インク

Zと銘打ってはいるがゾンビに非ず。むしろゾンビは嫌でもこのウィルスになら感染したい! って人は多いんじゃないでしょうか!? 
主人公が非感染者のサバイバーではなくバリバリの感染者で、「よーーし感染と隔離が続いている間にオレをクビにした上司どもを血祭りにあげてやるぜゴラァァァ!!」という倫理的には間違っているがボンクラ的には大変正しいやる気に溢れているのが新しい。オフィス用品や工具を駆使したファイトといい、ヒロインの音楽趣味といい、不謹慎な爽快感を味わえます。


3位 ザ・ヴォイド

外にはカルト教団、中からはグジョグジョウネウネしたモンスター、挙句の果てには『ヘル・レイザー』か『ヘルケバブ』かというような地獄がオープン。洗練とグシャドロのイイとこどりをした(観てるぶんには)楽しい悪夢です。なんならもっとゴアやモンスターを暗がりじゃないところで見せてほしいくらい。
ところで、エンドクレジットに流れる「バイバイ、オレたち王様に会いに行くよ」で、彼らがあちらの世界で対面したアレは、『ヘルレイザー2』の地獄の果てに出てくるアレではないのだろうかと思ったのですが……


4位 トラジディ・ガールズ

自分たちで人死にに至る事件を起こしておきながら「この悲劇を忘れないために……」とSNSにその事件を投稿する女子高生コンビ。さすがアメコミ界ではネガソニックちゃん(ブリアナ・ヒルデブランド)とストームちゃん(アレクサンドラ・シップ)なだけにキャラの強さが。
SNSの病巣にしっぺ返しを食らわせたいのだろうかと思いきや、実際は彼女らに寄り添いまくった作品。随所に散りばめられたホラー映画ネタ(たまにチープだけど)に爆笑。「高校時代なぞくそくらえ」「でも友情は最強」なラストも、不謹慎なクセに爽快。


5位 アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー! な大騒動になった件

監督・脚本・製作・出演勢は一緒だけど実際はヒャッハー! シリーズではない。しかしバカの規模は負けず劣らず。何故このタイミングで、この人に、このネタをやらせた!? な超絶くだらない最低な(褒めてます)映画パロディも満載。
ちなみにコレ、観たら分かるけどヴァン・ダム映画でもありますよ。特に、ヘリコプターキックを真似して物理的または社会的に失敗したことある人のためのヴァン・ダム映画。
逆に、愛犬家と愛猫家には激怒必至のところも……


6位 アンデッド刑事 野獣捜査線

初っ端からコリィ・テイラーが悪ふざけ感満載で現れ、監督を務めるショーン・クラハンもマスクで顔を隠しつつ悪ノリし、さらに実はクリスシドも出ていて……というスリップノット的贅沢映画。カンフー使いの禅マスターとかマシンガンシスターとかオモシロ悪役キャラが多いのはいいが、ダウン巡査不死身の秘密のくだりでシリアスドラマが長引きテンポが悪くなるのが課題点。
たぶん今回のショーンのベストワークは、「オ・フィ・サーダウーーン♪ ダ・ダ・ダ・ダウーーン♪ ダ・ダ・ダ・ダウーーーーン♪♪」っていうバカっぽくて妙に覚えちゃうエンディングテーマの作曲です。


7位 ミッシング・チャイルド 呪いの十字架

幽霊ものではあるのだが、恐怖よりも喪失感が常につきまとう。主人公の精神科医は息子が3年前に失踪したきりだし、同時並行で語られる民宿設備中の夫婦と友人のエピソードでは妻が死産と、親が子供を失う哀しみが共通している。アイスランドの地の荒涼として寒々しい空気と呼応したホラーだ。
まぁもちろん幽霊は出てくるし、その流れで死ぬのって結構ヤだなとも思わせてくれます。


8位 ドント・イット

話題作に便乗しすぎた結果「よーーーしお前ら中学校の英文法からやり直せ!!」と暴言赤ペン先生が爆誕する邦題になってしまった(原題『A Dark Song』)。しかし中身は、呪術儀式の手間ヒマと面倒くささをていねいに積み重ね、さらにびっくらかしに一切頼らず怪現象を描くとってもマジメなホラーだった。
主人公とともに儀式を進める呪術師が、とても呪術を使えるとは思えない坊主・小太り・モサモサ髭と三拍子そろった下町訛りのおっさんというのもスリリング。このおっさんとの共同生活に、徐々に人ならざる何かが侵入してくる様が地味ながら良い。ただ、遂に開かれた地獄の門戸の果てに現れるアイツは、笑っちゃいかんのだけど笑える一歩手前なのよ……。


9位 (r)adius ラディウス

半径15m以内に入った生命体が皆死んでしまう男と、男の15m以内に入っても死なないし彼と一緒にいる限り死の影響が他に及ばない女。何故こうなったのか知りたくとも、2人とも自分が何者なのかさえ覚えていない! もちろんこの状況には理由があるのだが、重要なのは「何故こうなった?」ではなく「2人は何者で、一体何をしていたのか?」……という不思議なSF。最後の彼の決断は、ちょっと『トータル・リコール』っぽくも感じる。


10位 ザ・ボルト

謎の地下金庫を巡って銀行強盗立て篭もりスリラー……と思いきや。こういう裏切りは大歓迎です。でも考えてみればこの銀行、強盗にとっては災厄を招くし、そこで働いてる人も件の地下に行かなければセーフだし、ある意味万全のセキュリティを誇ると言っていいのでは?
ちなみに、『エイリアン コヴェナント』での扱いがアレだったジェームズ・フランコの巻き返し映画でもあります。




未体験ゾーンの映画たち2018極私的裏ベスト(ワーストに非ず)


1位 ゾンビ・レックス ~殺人ゾンビ恐竜 誕生~

私事ですが、以前「ゾンビ化した恐竜の映画ってないのかね?」という与太話をしてたことがあります。それがホントに存在していたからビックリです。
しかし恐竜がそんなにゾンビゾンビしてねぇ! というか、さぞかしCG丸出しなのだろうと思っていたら、たまーーに着ぐるみやパペットになっている! ゾンビレックスに追われる軍人&学生チームは素人目にも分かるほど素人演技! そして黒幕はぬるま湯で薄めに薄めたイモータン・ジョー風マッド・サイエンティスト!
いや、想像以上にグラインドハウスでした。


2位 アイアン・スクワッド/鋼鉄戦線

こちらもまた想像以上にガチなグラインドハウス映画。クオリティはいろいろアレだけど、フアレスの麻薬王たるトレホさんがロボットに乗って「フアレスもメキシコもオレが制覇したるわ!!」と(自分ちの敷地内で)大暴れしてくれるから憎めない。最後までテンション高く付き合ってくださってありがとうございます、親爺さん。


3位 ダブル/フェイス

「ニコラス・ケイジ、二人の女の罠に嵌る」との惹句だったが、本当は「ニコラス・ケイジ、ほぼほぼ蚊帳の外」。だいたいジーナ・ガーション(『フェイス/オフ』以来のニコさんとのカップル設定)が1人で頑張ってます。
しかし、メンタルに問題ありとはいえ、犯人の動機となる「あんなことするの良い母親じゃない!」の発想力は、全世界の働くお母さんを敵に回すと思うよ。



未体験ゾーンの映画たち2018極私的ベストガイ

1位 ライザ&ヴァイオレット&モニカ(68キル)
2位 トラジディ・ガールズ(トラジディ・ガールズ)
3位 頬に傷のあるバーン・ゴーマン(ウォーキング・ウィズ・エネミー)
4位 デレク・チョー&メラニー・クロス(Z Inc.)
5位 トレホさん(アイアン・スクワッド 鋼鉄戦線)
6位 スリップノットの皆さん(アンデッド刑事 野獣捜査線)
7位 呪術師のおっさん(ドント・イット)
8位 ジョン・バーンサル(スウィート・ヘル)
9位 マ・ドンソクさん(アンダードッグ 二人の男)
10位 ジェームズ・フランコ(ザ・ボルト)


なお、今年の未体験ゾーンにはゆるキャラが誕生してました。
MTV的なMTKパーカを着ているのがミチルダちゃん
縫い目があるのがミタイケンシュタインだそうです。
果たして彼女らは来年も存在しているのか(失礼)……

未体験ゾーンの映画たち2017

「未体験」の概念はそれだけじゃないぞ。

未体験ゾーンの映画たち2017
2017.01.04.~2017.04.01. ヒューマントラストシネマ渋谷

まさか1年越しで投稿することになろうとはなー……自分がサボっただけのこととはいえ。



「もしも来年以降、配給会社さんが思い切ってファンタジー/ファミリー作品を送り込んだとしたら、未体験ゾーンの客層にも変化があるのだろうか? うーん、どう転ぶか分からないけど、そんな試みがあったらまた面白いだろうなぁ。」
……なんて2015年の未体験ゾーン記事で書いていたら、まさかの試みがやってきてたのですよ!!



未体験ゾーンの映画たち2017極私的ベスト10



1位 ダークレイン

正直に言って詐欺案件だ! ポスタービジュアルが詐欺ってのはよくあることだが、惹句も詐欺だし「ラスト何分の衝撃」ってのも詐欺! だがこんなに引っかかって嬉しい詐欺はなかなかないぞ!!
いや、さすが去年の未体験ゾーンの『パラドクス』の監督作。ウィルス感染でもなくゾンビ化でもなく○○○○○と化していく恐怖って……というか恐怖のはずなんだけどコレは笑うわ。ぶっちゃけ劇場で笑い起きたし。世にも奇妙な物語というか、未体験ゾーン改めトワイライトゾーンな映画でした。


2位 グースバンプス モンスターと秘密の書

逃げ出したモンスターを捕まえるというネタが『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』と被ってしまったのがイタいが、主人公サイドが魔法使いでも何でもないし特技もない、むしろダメ人間寄りなのがイイ。
何より本作に愛しさを覚えるのは、モンスターがもとはといえばボンクラの恨み言であり、その恨み言に対するしっぺ返しが脱走騒動であり、恨み言ばかりで引きこもっている場合じゃないぞ! という発破でもある点だ。


3位 チアーズ!

今回の「まさか」がコレ。「ソフトスルー予定だった映画を劇場で観られるチャンス」ではなく、「いつも未体験ゾーンに来ている君たちが未体験であろう映画のリバイバル」という新しい試み。旧作上映といえば2015年の『ネクロマンティック』もあるけど、そういう激ヤバカルト作なら知ってる/興味ある/観たことある人多そうだし。
チアリーダーといえば、未体験ゾーン常連的には「ホラー映画じゃ早めに死ぬヤな女筆頭」だが、ホントにマジメにチアリーディングをやっている女子たちは高い身体能力でもって怪我と隣り合わせで真摯に向き合っているし、ライバルチーム同士認め合っているのだ。ましてやそこに前向きさや明るさを備えていたら最強だ。うーーむちょっと心臓が痛くもなってくるが、我々とは(おそらく)最も程遠い青春観をぐっと引き寄せて見せてくれた『アントマン』のペイトン・リード監督、ありがとう


4位 エンド・オブ・トンネル

「もしも『暗くなるまで待って』のヘップバーンが座頭市だったら」が『ドント・ブリーズ』なら、「もしも『裏窓』のジェームズ・スチュアートがジョニー・ノックスヴィルだったら」ぐらいの無茶と冒険をやってくれるのが本作。というか主人公のホアキンさん
「立てば腕力(脚は不自由だから)、座ればエンジニア、喋る姿はクリストフ・ヴァルツ」な活躍は、少々話の先が読めても応援したくなってしまうし、計画に破綻が生じた際のどエラい辻褄あわせすら痛快ですよ。


5位 フリークス・シティ

この映画が作られたの2015年!? とびっくりするぐらい、2016年11月~2017年2月現在のアメリカの状況、ひいては世界の状況にぴったりな作品。いや、むしろここで描かれているような状況は前々から存在していて、ここ3ヶ月で急速に浮き彫りになったのかも。でもそれにしたって、アイツにキャラクターがそっくりなアイツがいるってのが恐ろしいわ。
ヴァンパイアと人間とゾンビのカースト社会というバカ映画の皮を被っているけど、世界中に見てほしい映画だよ。複線回収だって「えっ、それ複線だったの!? そんでわざわざ今回収すんの!? バカなの!? 天才なの!?」ってぐらい痛快だよ。


6位 FOUND.ファウンド

兄弟の奇妙な絆がかつてないほど残虐なスラッシャーホラーを生んだ。ラストカットの絶望感からは立ち直れない人も出たほど。
しかし何が一番キツいって、クローゼットに生首を隠し持つお兄ちゃんが、部屋に『ニンジャリアン』や『吐きだめの悪魔』やアイアン・メイデンやヴェノムのポスター貼ってて、『ヘル・レイザー』のビデオ持ってて……つまり、本作のようなスラッシャーホラーを好んでみる客層のメンタリティと地続きなこと。
「ホラー好きは猟奇犯罪を誘発する」は短絡的な発想だ。だが、もし一人のホラー好きが人種差別思想に影響を受けていたら? 理解ある友として誰かを溺愛していたら? 誰が/どのように/何がきっかけで怪物になるのかは不明瞭だ。それも余計に後味を悪くしている。


7位 真夜中のパリでヒャッハー!

昨年公開の『世界の果てまでヒャッハー!』の前日譚……というか本当はこっちが先に作られたファウンド・フッテージ・バカ
パリの一区画とブラジルリゾート地という舞台規模の差こそあれど、主人公フランクがあの規格外バカすぎる友達2人と一緒にいる限り十分にドタバタ下ネタコメディ達成。周囲への破壊行為と迷惑行為を省みず、このまま舞台を変えつつヒャッハーシリーズを続けていただきたい。
なお、極私的ベストネタは、リアルマリオカートをやりたいがためだけに張られた伏線です。


8位 GAME WARRIORS エバーモアの戦い

LARP、TRPG好きのみならず、メタル愛好家にも嬉しい映画。あとピーター・ディンクレイジの兄貴ファンにも嬉しい。
「いつまでも中世ファンタジーだのゲームだのに逃げてんじゃない! 大人になれ! 本気で戦え!」と言ってくるのかと思いきや、最終的にはそれでもオレはボンクラで頑張る! ボンクラパワーで戦う! ボンクラパワー最強!! ……という夢溢れる着地点でしたよ。


9位 ホーンテッド・サイト

事故物件の中から事故部屋をもぎとっては繋げもぎとっては繋げ、究極のハイパーお化け屋敷作るぜヒャッハーー!! なノリのつもりで観たら、思いのほかマジメな作りだった。肝心のお化けがモヤって出現してるだけなのはちと地味に映るが、屋敷に囚われている限りひたすら同じ悲劇の瞬間を繰り返さなければならないというのは物悲しいし、その場にいたら気がおかしくなりそう。(ほら、特にアメリカンお化けって、殴ったり突き飛ばしたりするバイオレント物理攻撃型多いじゃないですか)
ちなみに、主演のジェシカ・ロウンズはここでも可愛いけど、同じバウズマン監督作で残念ながら日本未公開&国内盤ソフト未発売の『The Devil's Carnival』のほうがもっと可愛いと思うんですよ……!


10位 PET 檻の中の乙女

一緒に食事やお喋りをするごく普通のお付き合いに憧れる内気な男が、誘拐・監禁という普通じゃない方法で女と距離を縮めたがる……という筋書きは『コレクター』を彷彿させるが、その上誰も彼もが普通じゃなかったら? 
さらに「自分のすべてを与えるのが愛」「愛とは犠牲」といった陳腐なはずの言葉が極限状況で突き詰められた結果、物語は恋愛版『マーターズ』と化す……! 
はい、この映画を引き合いに出すからにはそれなりに激痛な描写も多く、本編開始直前までガサガサガヤガヤしていた後方の大学生ぐらいの青年たちが、次第に「ひー……」と悲鳴を漏らすようになりました。



ついでに。

2017年未体験ゾーンの映画たち裏ベスト(ワーストに非ず)


1位 シーボーグ


凶悪な半機械エイリアン・シーボーグ(あまり動かない。あるいは動けない)が地球に飛来! 彼女に機械化された人間(鉄板をちょっとくっつけました)が人々を襲う! その前に立ち塞がったのは、カンフーができる(どう観てもプロレスっぽいけど)というガチムチ系女子高生たちだった……
驚くべきことに、2017年1月27という日に『ドクター・ストレンジ』でも『マグニフィセント・セブン』でもなく、色々とアレなコレを観てしまったことを、思ったほど後悔していません。


2位 PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星


『猿の惑星』と『ウォーターワールド』と幾多のZ級サメ映画を足しっぱなしにして、格安居酒屋のサワーと同じくらい薄めに薄めたこの映画を楽しめる人が未体験ゾーンには多い。それが証拠に、作品掲示板に貼り出されたお客さんの感想は「安定のアサイラム」「いつものアサイラム」「安心のアサイラムクオリティ」で埋まっていた……


3位 キックボクサー リジェネレーション


ヴァン・ダムさんが乗った自転車なら必死のランニングで追いかけられるかもしれないし、ヴァン・ダムさんがドカンと座り込んだ台車なら引っ張れるかもしれない! ような気がする。気がするだけ。でもヴァン・ダムさんにおどけてお見送りはされたい。
しかし何に一番驚いたかって、エンドクレジットで流れたあのダンスだよ。オリジナルの『キックボクサー』でヴァン・ダムさんがやったケツアピールダンスと、それを完コピした本作の弟子(アラン・ムウシー)のダンスが一緒に映されるんだよ。
そして今年の未体験ゾーン最大の迷言「ココナツ!」

なお次点は、人間狩りと感染症と物体Xと悪魔崇拝もろもろを盛れるだけ盛って、具体的な材料・調味料を明らかにしないまま「まぁ食え!」と豪快にお盆にのせてきたようなチリ産映画『ダウンヘル』です。


未体験ゾーンの映画たち2017ベストガイ


1位 大家さん(アブノーマル・ウォッチャー)
2位 ホアキンさん(エンド・オブ・トンネル)
3位 ダグレイ・スコット(ゾンビ・サファリパーク)
4位 デヴィッド・プラウズ(I AM YOUR FATHER アイ・アム・ユア・ファーザー)
5位 R.L.スタイン(ジャック・ブラック)(グースバンプス モンスターと秘密の書)
6位 デロリアンでタイムマシンを作った夫婦(バック・イン・タイム)
7位 ヴァン・ダムさん(キックボクサー リジェネレーション)
8位 ピーター・ディンクレイジ兄貴(GAME WARRIORS エバーモアの戦い)
9位 プール更衣室で豪快なステイサムジャンプをキメた女の子の幽霊(屍憶 SHIOKU)
10位 ジェベダイア・クローンさん(ホーンテッド・サイト)

役名と役者名が混在しております。


最後に自慢させてください。
未体験ゾーンに通いつめて4年目、ようやく達成しちまいました。
観賞30本で海外版チラシ30枚。