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2019年2月14日木曜日

2018年映画極私的もろもろベスト

バカなことほど書いてて楽しいものさ。


いつもこのもろもろベスト記事の前書きにいろいろエクスキューズを書き込んできたけど、それすら面倒くさくなっちゃったなぁ。末期かなぁ。



2018年ベストガール

  1. ライザ&ヴァイオレット&モニカ(アナイリン・マッコード&アリーシャ・ボー&シェイラ・バンド)(68キル)
  2. アネリス(アウラ・ガリド)(コールド・スキン)
  3. 画家ルース(エレナ・レーヴェンソン)(デス・バレット)
  4. マンディ(アンドレア・ライズボロー)(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)
  5. ジェン(マチルダ・ルッツ)(REVENGE リベンジ)
  6. ドーン(アンジェリス・ウー)(マンハント)
  7. ジュスティーヌ(ギャランス・マリエ)(RAW 少女のめざめ)
  8. ゴールデン&シルバー(ミハリナ・オルシャンスカ&マルタ・マズレク)(ゆれる人魚)
  9. トラジディ・ガールズ(ブリアナ・ヒルデブランド&アレクサンドラ・シップ)(トラジディ・ガールズ)
  10. オーシャンズ8の皆様
今年は2位の半魚人と8位の人魚以外わりと普通の人間が多いなー……と思ってしまうので、いろいろ麻痺しているのかもしれない。




2018年ベストガイ

  1. ハリー・ディーン・スタントン(LUCKY ラッキー/ツイン・ピークス ザ・リターン)
  2. レッド・ミラー(ニコラス・ケイジ)(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)
  3. ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)(イコライザー2)
  4. 新耳袋Gメンの皆様(怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編)
  5. アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)
  6. ハーマン・ゴットリーブ(バーン・ゴーマン)(パシフィック・リム アップライジング)
  7. 半魚人(ダグ・ジョーンズ)(シェイプ・オブ・ウォーター)
  8. ローランド&ウォルター(イドリス・エルバ&マシュー・マコノヒー)(ダークタワー)
  9. キム・ビョンス(ソル・ギョング)(殺人者の記憶法)
  10. ドウェイン・ジョンソン(ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル/ランペイジ 巨獣大乱闘/スカイスクレイパー)
俳優としてもミュージシャンとしても最高のラストアクトを魅せてくれたハリー・ディーン・スタントンには、やはり例年スペシャルえこひいきのニコさんといえども勝てませんでした。
……と言ってるそばから映画秘宝ではニコさんがベストガイ1位だったけどな!




2018年ベストガール兼ベストガイ

  1. ジャック・ブラック(ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル)
  2. ミシェル・ロドリゲス(レディ・ガイ)
  3. ポール・ラッド(アントマン)
あのときのジャック・ブラックは、見た目いつものままなのに本当に可愛い女子高生にしか見えませんでした。
本来ならルビー・ローズもランクインさせるべきなのかもしれないけど、あの御方はもう役柄がなんであれ殿堂入りの域だし。




2018年ベストカップル

  1. ネガソニック&ユキオ(デッドプール2)
  2. マンディ&レッド(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)
  3. レイノルズ&アルマ(ファントム・スレッド)
  4. デレク・チョー&メラニー・クロス(Z Inc. ゼット・インク)
  5. ウィル&サラ・ソーヤー(スカイスクレイパー)
物理的に強いカップルが大半だけど、愛の形が強すぎるor変化球すぎる2位と3位も忘れずに!……っていうか自分がいつもベストカップルに選出する基準としては、むしろこっちのほうが多いんだよ。




2018年ベストド外道

  1. 牧師(ガイ・ピアース)(ブリムストーン)
  2. リチャード&スタン&ディミトリ(ケヴィン・ヤンセンス&ヴァンサン・コロンブ&ギョーム・ブシェド)(REVENGE リベンジ)
  3. グルナー(レイ・スティーブンソン)(コールド・スキン)
  4. 登場人物の大半(ローライフ)
  5. ジェレマイア(ライナス・ローチ)(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)
「唾を吐きかけられるのは外道、吐きかけられた唾を進んで舐めるのは訓練された外道だ!」と『SAVAGES 野蛮なやつら』以来考えてるのですが、これにバッチリ当てはまったのが2018年のガイ・ピアースでしたよ。




2018年ベスト名言

  1. 「将来について話し合おう」(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)


2018年ベスト迷言

  1. 「シャークネードと戦うときにはあれこれ考えるな。実行あるのみだ」(シャークネード ラスト・チェーンソー)
  2. 「ポンッ!!」(カメラを止めるな!)
  3. 「カンパイ(メロイックサインしながら)」(ザ・アウトロー)
  4. 「孫文パワーだ!」(怪怪怪怪物!)
  5. 「ダクトテープは何でも直せる」(スカイスクレイパー)
今年は名言が少ない……というより、あったような気もするんだけどあとでメモできるほど記憶していなかったんだよな。そんな中、デル・トロ的進路指導の恐怖が……
そして迷言は「ポンッ!!」の一人勝ちかと思ったら、やはりサメ台風はいろんな意味で強かった。



2018年ベストソング

  1. This Is Me(グレイテスト・ショーマン)
  2. Volver, Volver(LUCKY ラッキー)
  3. PBNJ(パティ・ケイク$)
  4. ダー・スメルチーーー!!(霊的ボリシェヴィキ)
  5. Burn(聖なる鹿殺し キリング・オブ・ザ・セイクリッド・ディア)
  6. I Get Overwhelmed(A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー)
  7. 末日鬧鐘(怪怪怪怪物!)
  8. Venom(ヴェノム)
  9. Bye And Bye We're Going To See The King(ザ・ヴォイド)
  10. Monster Mash(ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談)
1位、映画自体はバーナムの人生そのものを紙芝居仕立てのハッタリ劇場にしてたけど、その中心に据えられたこの歌はまぎれもない本物だったよ。





2018年ベストサントラ

  1. ボヘミアン・ラプソディ
  2. パティ・ケイク$
  3. ヘレディタリー 継承
  4. 北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ
  5. グレイテスト・ショーマン
  6. ゆれる人魚
  7. デス・バレット
  8. マンディ 地獄のロード・ウォリアー
  9. キングスマン ゴールデン・サークル
  10. デッドプール2
1位は何と言うかね、もうしょうがないよね。伝説としても極私的好みとしても。と同時に、ライバッハベスト盤みたいな4位も忘れないで欲しいけどな!




2018年ベストオープニングショット

  1. 68キル
  2. RAW 少女のめざめ
  3. デッドプール2
2位の衝撃も3位のウルヴァリンいじりも最高だけど、あの1ショットに主人公の置かれる状況をまとめた1位が最高すぎた。あのオープニングが2018年映画生活の幕開けになった自分も幸せだ。



2018年ベストドレッサー

  1. シガニー・ウィーバー(レディ・ガイ)
  2. ルビー・ローズ(ピッチ・パーフェクト ラストステージ)
  3. 第六天魔王ジョーカー(ニンジャバットマン)
  4. レッド&マンディ(マンディ 地獄のロード・ウォリアー)
  5. オーシャンズ8の皆様
シガニー・ウィーバーのスーツ&タイ姿は、ほぼ同時期公開の『キングスマン』メンバーすらひよっ子に映るレベルの強さでしたよ。あと4位の『マンディ』は映画終わると同時に44ラグランTを買ってしまったもので。



2018年ベストここはオレに任せて先に行け

  1. ファン・テスル(ユ・ヘジン)(タクシー運転手 約束は海を越えて)
  2. ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)(ジオストーム)
  3. ネブラスカ・ウィリアムズ(トレヴァンテ・ローズ)(ザ・プレデター)
  4. アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)(ボーダーライン ソルジャーズ・デイ)
  5. トシ(マシ・オカ)(MEG ザ・モンスター)
タクシーマッドマックスで、韓国曲者バイプレイヤーで、ここまでグッとくるとはなぁ。
そしてこの面子の中、2位のジェラルド・バトラーだけ「任せといても余裕で大丈夫」度合いが半端ない。



2018年映画に学ぶ間違った教訓

  1. シラットが使えれば宇宙人が攻めてきても勝てる(スカイライン 奪還)
  2. クライマックスにおけるステイサムの有言実行(MEG ザ・モンスター)
  3. 五城は合体する(ニンジャバットマン)
  4. 肋骨は1本折れてもまだ○本ある(ピーター・ラビット)
  5. ピンチのときにこそヴァンダミング開脚はできる(パディントン2)
シラットに関しては、「敵に囲まれまくっても大丈夫」(『ザ・レイド』シリーズ)と、「記憶喪失になってもシラットさえあれば大丈夫」(ヘッドショット)という教訓も得てきました。



2018年映画に学ぶ正しいけど使いどころのない教訓

  1. 坐骨神経に傷をつけてガソリン液をかけると死ぬほど痛い(デス・ウィッシュ)
  2. 頭部に確実にダメージを与えるには硬いものを口に噛ませること(レザーフェイス 悪魔のいけにえ&孤狼の血)
  3. スイカ以外を対象にスイカ割りするとヤバい(SPL 狼たちの処刑台)
  4. ダクトテープ万能説の証明(スカイスクレイパー)
  5. 腹ふり党≒夏フェス(パンク侍、斬られて候)
使いどころのない教訓は痛い話が多いな……




2018年映画夢のガジェット

  1. オルゴール指輪(デス・バレット)
  2. クリーパーさんの魔改造車(リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ ジーパーズ・クリーパーズ3)
  3. メモリ11まであるマーシャル・アンプ(スパイナル・タップ)
  4. トレホさん操縦のロボ(アイアン・スクワッド 鋼鉄戦線)
  5. ロボオ(ハード・コア)
カッテ&フォルツァーニは、『The Strange Colours Of Your Body's Tears』の「不協和音の流れる透明なガラス盤のレコード」みたいに絶妙に美しく退廃的なアイテムをよく作り出しますよね。
2位の魔改造車は対盗難・車上荒らしのセキュリティが抜群だけど、運転してる本人が引っかかるリスクもあります。





2018年映画に学ぶ「物理」学

  1. 異常気象を止める(物理)(ジオストーム)
  2. キューピッドの恋矢(物理)(マガディーラ 勇者転生)
  3. アクマカンコウサッポウ(死霊館のシスター)
ちなみに、実際の物理の勉強は、高校で常に赤点ギリギリのレベルでした。

2019年1月13日日曜日

2018年映画極私的ベスト10

2018年=スクリーンが現実を侵食する。

3DやIMAXとはまた違った意味で、スクリーンの中の世界が客席へあふれてくる作品に恵まれた1年でしたよ。もっとも、あふれてくる世界が「恐怖」っていうのが多いんだけど。


1位 霊的ボリシェヴィキ
あの『リング』でさえまだ親切だったと思える。「向こう側」と「こちら側」がブラウン管TVという敷居で区切られていて、さらに向こう側からくる何かが「貞子」という具体的な形を取っていたのだから。「向こう側」「こちら側」の境界が曖昧向こうから何がやってくるのかも曖昧というよく分からない不安感は、瞬く間に客席をも呑み込んでいったのでした。ダーー・スメルチーーーー!!


2位 恐怖の報酬 完全版(ウィリアム・フリードキン)
果たして日本初公開だからって新作扱いでいいのだろうかと迷ったが、上半期の時点で同じく日本劇場初公開の『スパイナル・タップ』をベスト10に入れていたから今更だよな……と新作ベスト扱いに。
映画が終わって退席するころには「疲れた……」の声が客席のあちこちから聞こえてきたものだが、悪路でニトログリセリンを運搬するプレッシャーを観客がスクリーン内と共有するのだから無理もない。それだけでもいっぱいいっぱいなのに、爆弾テロの生々しさ、突然の自殺、幸せじゃない結婚式など「厭」が所かまわず敷き詰められている。フリードキンの鬼スピリットを浴び続ける2時間だよ。


3位 カメラを止めるな!
数多あるポンコツゾンビ映画をキライになれない理由はこういうことかもしれない……と思わされる。当事者には災厄と混乱のオンパレードだが、その中で生まれた映画作りの理想的ともいえる姿には爽やかさと感動すら残るのである。しかしまさかここまで世界を席巻する「ポンデミック」になろうとは……。


4位 怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編
今回のミッションは本当に体力ゲージの上でもハードモードで、日ごろ運動不足マンには心底しんどい。走り屋の車がビュンビュン通る山道を歩き、岬で心霊リレートンネル1kmウォーキングガチ登山……そのストイックさが笑いと紙一重という新Gメンのスタイルが今回で確立されたように思える。
そんな中、崖下から這い上がってきた田野辺さん「ぶるんぶるん」に続く名調子を生み出した今宮さんの帰還など名シーンには事欠かないが、恐怖より缶チューハイを優先し霊安室で爆睡した西村監督がやはりMVP。


5位 ブリグズビー・ベア
『カメラを止めるな!』とは違った形の映画作りの理想形であり、『ヘイトフル・エイト』とは異なる魅せ方のフィクションの力を信じたくなる作品。何より作品づくりの楽しさの一番純粋なところを抽出しているから幸せだ。たとえ歪んだ形で作られた映画であっても、それが心に響き血肉に染み込んでいる人間のことまでも否定することはできない。そしてマーク・ハミルの貢献を称える映画


6位 ヘレディタリー 継承
完璧にして甘美な地獄。今までこうだと思っていた家族の姿や自分の世界にヒビが入っていく様子や、最悪な出来事が降りかかる瞬間は、考えうる限り一番厭な形で描かれる。着地点は実はさほど目新しいものではないのだけれど、そこまでに積み重ねた「厭」の勝利です。あと、崩壊していくトニ・コレットや、そこに佇むだけで不思議な空気を醸し出すミリー・シャピロなど、顔の力の勝利でもある。


7位 RAW 少女のめざめ
人肉食という異様で病んだ形で描かれてはいるが、実は真髄はピュアで普遍的な思春期もの。また、カニバリズムを介して姉妹愛や性愛が結びつく様子が、「愛する人に生きたまま食べられることは究極の愛の形態」というマンソン師匠の言葉を体現しているよう。そして、『変態村』『地獄愛』で暴投すぎる愛を受け止め続けてきたローラン・リュカが父親役であることにも大きな意味がありました。


8位 ゆれる人魚
こちらも体の変化を迎えた少女=人間になりたい人魚とした、思春期をファンタジーホラーとして描いたもの。王子ってアホな上にヒドいよな、人魚姫は優しすぎるよな、何かこう溜飲を下げる道が欲しいよな……と思った大人のための『人魚姫』でもある。それらを監督自身が経験したポーランドのナイトクラブ・カルチャーやミュージカルでくるんだ不思議テイスト。


9位 スパイナル・タップ
本当は88年の映画だけど、日本初劇場公開なので新作扱いにしてしまった。その昔DVDで観たときには、日本語字幕がポンコツすぎるあまり内容が全くアタマに入ってこなかった。その悲劇を乗り越え、どっかで観た覚えありすぎるロックバンドあるあるに数年ぶりに笑うことができた! ストーンヘンジ! マーシャルアンプ! ありがとうキングレコードさん!


10位 マンディ 地獄のロード・ウォリアー
パノス・コスマトス監督のスローで「静」の狂気を放つ極彩色トリップ空間に、一人血まみれでブチ切れる「動」の狂気ニコラス・ケイジという組み合わせが何故か異様に相性良し! マンディのためのレッドの復讐譚でありつつ、監督の前作『Beyond The Black Rainbow』のぶんの復讐も成し遂げられたように思える




次点(たくさん):
『68キル』(ヤバい女とアホまたはサイコな男しか出てこないド底辺バイオレンス!)

『Z Inc. ゼット・インク』(今なら最低な上司をぶっ殺しても正当防衛! こんなウィルスなら感染したいかもしれない爽快な不謹慎!)

『ボヘミアン・ラプソディ』(フレディ・マーキュリーの "伝記" ではなく "伝説" なのです)

『殺人者の記憶法』(アルツハイマーの元殺人鬼vs現役殺人鬼! 安定の韓国特濃暴力)

『ニンジャバットマン』(無茶苦茶をやるなら徹底的にやれという見本です)

『デス・バレット』(青い海と陽光が美しいのに荒涼としている、ネオ・ジャーロとウエスタンの合体)

『怪怪怪怪物!』(監禁されるのがいたいけな少女ではなく人食いの怪物でも人間は怪物と化してしまうという、スクールカースト交えの『隣の家の少女』)

『パディントン2』(可愛いクマさんの絵本物語を難民の物語に置き換えて描くなど、誰が想像できただろうか……)

『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』(北朝鮮でライバッハという何が生まれるか分からない劇薬化学反応かと思いきや、社会主義を生き延びたライバッハの柔軟さを見せられました。あと北朝鮮の通訳さんが苦労性)

『ファミリー☆ウォーズ』(口やかましい家族至上主義を筆頭に登場人物全員クズ! クズ同士のぶつかり合いつぶし合いがアブない&痛快!)



2018年裏ベスト

1位 シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2018予告編

直接動画を貼れなかったのでリンクはこちら
千葉繁さんのハイテンションナレーションにすごく元気もらえるので、ヒューマントラスト渋谷のロビーで流れてたらメンタル充電のために観にいったぐらい。




2018年リバイバル映画ベスト10


1位 エルム街の悪夢(in TOHOシネマズ六本木ヒルズ/東京国際映画祭オールナイト 金曜洋画劇場)
2位 ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(in 立川シネマシティ)
3位 爆裂都市 BURST CITY(in Zepp Divercity&キネカ大森)
4位 ロボコップ(in TOHOシネマズ六本木ヒルズ/東京国際映画祭オールナイト 金曜洋画劇場)
5位 ブルース・ブラザーズ2000(in 立川シネマシティ)
6位 リターン・オブ・ザ・キラートマト(in シネマカリテ/カリコレ2018)
7位 バタリアン(in 国立映画アーカイブ/現代アメリカ映画選集)
8位 ラスト・アクション・ヒーロー(in 新文芸座)
9位 キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわたⅢ(in 国立映画アーカイブ/現代アメリカ映画選集)
10位 ミッドナイトクロス(in シネマート新宿/のむコレ)

私、その昔『エルム街の悪夢』を劇場で観賞するを見たことがあるのですが、そこで上映されてた素材はなぜかあちこちカットされまくっていて、フレディの見せ場まで減っているという最悪なシロモノでした。今回はまぎれもない現実に、完全な状態&オールナイトの一番眠くなるはずの時間帯という完璧なシチュエーションでホンモノを観る事ができて、まさに夢のような体験ですよ。


2018年未公開映画ベスト5
1位 ミッドナイト・スペシャル
2位 マザー!
3位 ヒットマンズ・ボディガード
4位 軽い男じゃないのよ
5位 XX

もしかすると一昨年配信の作品も含まれているかもしれませんが。『ミッドナイト・スペシャル』は『テイク・シェルター』と二本立てで上映してもいいんじゃないかと思うよ。



2018年ドラマベスト3
1位 ツイン・ピークス ザ・リターン
2位 ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス
3位 マインドハンター
4位 ストレンジャー・シングス
5位 SICK NOTE

せっかく加入しているし(値上げもしたし)Netflix料金をムダにしたくないので色々観るようにしました。と言いつつ1位は(今のところ)配信でないドラマなんだけど……コレはもう仕方ないよ! リンチが本気出したんだもの!!

2018年6月15日金曜日

2017年映画極私的もろもろベスト

題して「バカなほうのベスト」。

……2017年が終わってから半年経過しちゃってまで書くような記事なのかって?
もちろん書くまでの記事なんかじゃないさ!!! 超本人が言うのも難だけどな!!

参考記事:
2013年極私的映画もろもろベスト
2014年極私的映画もろもろベスト
2015年極私的映画もろもろベスト
2016年極私的映画もろもろベスト


2017年映画ベストガール


  1. ルビー・ローズ(トリプルX:再起動/ジョン・ウィック チャプター2)
  2. シウハーちゃん(リン・ミンチェン)(霊幻道士 こちらキョンシー退治局)
  3. ジェーン・ドウ(オルウェン・ケリー)(ジェーン・ドウの解剖)
  4. ラヴ(シルヴィア・フークス)(ブレードランナー2049)
  5. アマネット王女(ソフィア・ブテラ)(ザ・マミー 呪われた砂漠の王女)
  6. ロレーン(シャーリーズ・セロン)(アトミック・ブロンド)
  7. ワンダーウーマン(ガル・ガドット)(ワンダーウーマン/ジャスティス・リーグ)
  8. サーちゃん(Unda Kunteera Yhordchanng)(ドラゴン×マッハ!)
  9. ミシェル(イザベル・ユペール)(ELLE)
  10. コリーンズ(リリー・ローズ・デップ&ハーレイ・クイン・スミス)(コンビニ・ウォーズ バイトJK vs ミニナチ軍団)

どうしてもこのところベストガールの1位は「ガール」を超越した存在になるな。いやそれより問題は2位と3位が(厳密には5位も)実質死体ってとこか。でもシウハーちゃんは付きまとわれたいキョンシー第1位じゃないかと思うの。



2017年映画ベストガイ


  1. ゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)(オレの獲物はビンラディン)
  2. サラザール船長(ハビエル・バルデム)(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)
  3. 大家さん(ネヴィル・アーカムボールト)(アブノーマル・ウォッチャー)
  4. ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)(IT イット/”それ”が見えたら、終わり。)
  5. 獄長(マックス・チャン)(ドラゴン×マッハ!)
  6. 新耳袋Gメンの皆さん(怪談新耳袋Gメン復活編)
  7. ホアキン(レオナルド・スバラーリャ)(エンド・オブ・トンネル)
  8. ジミー(シャールト・コプリー)(ハードコア)
  9. デヴィッド/ウォルター(マイケル・ファスベンダー)(エイリアン コヴェナント)
  10. デヴィッド・プラウズ(I AM YOUR FATHER)

何だかんだで今年はベストガールもベストガイも10人ずつになってしまった豊作の年(?)。濃い奴ほど上位に行きやすい本ベストだが、今年しつこく言っているように2位のハビエル・バルデムは「バルデムさん史上No.1の美人」だから上位なんだよ本気だよ。



2017年映画ベストカップル


  1. グロリア&ミシェル(地獄愛)
  2. スッキ&秀子(お嬢さん)
  3. エンツォ&アレッシア(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)
  4. ロレーン&デルフィーヌ(アトミック・ブロンド)
  5. ダイアナ&スティーブ・トレバー(ワンダーウーマン)
  6. イップ・マン&チュン・ウィンシン(イップ・マン 継承)
  7. ゲイリー・フォークナー&マーシ・ミッチェル(オレの獲物はビンラディン)
  8. サンファ&ソンギョン(新 感染 ファイナル・エクスプレス)
  9. K&ジョイ(ブレードランナー2049)
  10. バットマン&ジョーカー(レゴバットマン ザ・ムービー)
10位はカップルに入れていいものか考えものだったけど、今回はジョーカーの「めんどくさい彼女」度が上がっていたのでランクインを決めてしまったよ。



2017年映画ベストド外道

  1. ヨンソク常務(キム・ユンソク)(新 感染 ファイナル・エクスプレス)
  2. パク・ソンベ市長(ファン・ジョンミン)(アシュラ)
  3. 首塚サトシ(毎熊克哉)(全員死刑)
  4. チョウ・シウロン(ルイス・クー)(コール・オブ・ヒーローズ)
  5. ジンガロ(ルカ・マリネッリ)(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)
  6. 登場人物の8割(我は神なり)
  7. ヘスンの父親(リュ・スンリョン)(ソウル・ステーション パンデミック)
  8. マッド・ドッグ(ウィレム・デフォー)(ドッグ・イート・ドッグ)
  9. 神藤一郎(大森南朋)(ビジランテ)
  10. ホン・マンコン(ルイス・クー)(ドラゴン×マッハ!)
4位と10位でタイプの異なる外道を演じたルイス・クー、1位/6位/7位の外道を生み出したヨン・サンホ監督と、香港&韓国がランキングを制する中、年末に毎熊克哉さんと大森南朋さんが日本代表ド外道として滑り込んできてくれました。ありがとうございます。


2017年映画ベスト名言

  1. 「NASAでは小便の色は皆同じだ」(ドリーム)
  2. 「お前ら全員クソだ!!! ……と言っています」(トンネル 闇に鎖された男)
  3. 「グー、チョキ、パーよりグレネードランチャーだぜ」(トリプルX:再起動)
  4. 「それでも負けることはできる。何度も何度も何度も……永遠に負け続けてやる」(ドクター・ストレンジ)
  5. 「神は自分に似せて人を作ったと言うが、本当は逆だ。君たちが私を作った。だから困っている」(オレの獲物はビンラディン)
  6. 「確かにお前の最大の敵はオレじゃない。お前自身だ」(レゴバットマン ザ・ムービー)
  7. 「死んだらそれで終わりだ。死後の世界なんて信じない。また一からやり直すなんて嫌だ」(DARK STAR H.R.ギーガーの世界)
  8. 「物語は野生動物だ」(怪物はささやく)
  9. 「オカマって?」「ゲイの人々を傷つける言葉だ」(ムーンライト)
  10. 「孫悟空、どこへ行くの?」「妖怪退治だ」(コール・オブ・ヒーローズ)
今書き起こして気づいたが……上位3位が「小便」と「クソ」と「グレネードランチャー」という偏差値の低さ……いや1位はめちゃくちゃ偏差値と人間力の高いことを一番下品に言いまわしてるだけなんだけど。


2017年映画迷言ベスト

  1. 「ナマステ!!!!(ブチギレて電話を切りながら)」(コンビニ・ウォーズ)
  2. 「ココナツ!!(特訓したパンチを思い出させながら)」(キックボクサー リジェネレーション)
  3. 「お前ウィキペディアか!?」(スキップ・トレース)
1位と2位は注釈がないと何でオモシロいのか分からないもんなぁ。


2017年映画ベストサントラ

  1. アトミック・ブロンド
  2. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
  3. ネオン・デーモン
2017年のサントラを制したのはタイラー・ベイツと言っても過言ではない(注:この場に限る)。でも『アトミック・ブロンド』を1位に押し上げた決定打は、マリリン・マンソンの "Stigmata" (ミニストリー)カバーなのだよ……!!


2017年映画ベストソング

  1. Open Up Your Heart(ジェーン・ドウの解剖)
  2. Satan, Your Kingdom Must Come Down(アシュラ)
  3. Sois Prudent(地獄愛)
  4. 移民の歌(マイティ・ソー バトルロイヤル)
  5. Rolling In The Deep(スキップ・トレース)
  6. Brighton Rock(ベイビー・ドライバー)
  7. Jeeg Robot, L'Uomo D'Acciaio(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)
  8. Reggie Rap(ファンタズムⅤ ザ・ファイナル)
  9. Speakerbox(ワイルド・スピード アイスブレイク)
  10. カナダ国歌(by コリーンズ)(コンビニ・ウォーズ)
なぜかサントラトータルよりも1つの曲がツボなケースが多かった2017年だった。


2017年映画ベストめし

  1. 葬式ケータリングのユッケジャン(アシュラ)
  2. キューバ風アレンジプレート(ムーンライト)
  3. 黄色カップのヨーグルト(皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ)
  4. ローラの手作りカップケーキ(パターソン)
  5. (お嬢さん)
  6. ロブスター(レゴバットマン ザ・ムービー)
  7. 牛の横隔膜(犯人は生首に訊け)
  8. 牛肉麺(コール・オブ・ヒーローズ)
  9. 紅茶とイチゴジャムトースト(ダンケルク)
  10. コグマン流スシ(トランスフォーマー 最後の騎士王)
1位のユッケジャンは市長が来る予定はないが作ってしまったぐらい。ちなみに10位の「スシ」はどう見てもカルパッチョだったけど、映画全体に比べたら些細な綻びにすぎない。


2017年映画ワーストめし

  1. ローラのオリジナル創作パイ(パターソン)
ベスト入りのカップケーキを作ったローラだが、ワーストめしをも制している。いくら愛するパターソンの好物を入れたパイでも、芽キャベツは加熱しすぎたらヘドロになっちまうわ。
生地の中でチェダーチーズと混ざってヘドロパイになっちまうわ。
自家栽培生バジルをトッピングしてもヘドロのフォローはできねぇわ。
そりゃ一口ごとに水で流し込まねば食えねぇわ。
そんなわけで、芽キャベツは1分ぐらい茹でたあとベーコンと一緒に軽く炒めて塩コショウするぐらいがベターだと思うよ。


2017年映画ベストここはオレに任せて先に行け

  1. アレス(ルビー・ローズ)(ジョン・ウィック チャプター2)
  2. サンファ(マ・ドンソク)(新 感染 ファイナル・エクスプレス)
  3. ドク(ケヴィン・スペイシー)(ベイビー・ドライバー)
このあとまもなく、ケヴィン・スペイシーは「ここはオレに任せて云々」などと言ってる場合じゃなくなってしまうのでありました……(哀)


2017年映画に学ぶ間違った教訓

  1. 魚雷が氷上を滑ってきたら手で押し返せ(ワイルド・スピード アイスブレイク)
  2. サバイバル生活に必要なのはダニエル・ラドクリフの死体(スイス・アーミー・マン)
  3. 追い詰められたらコップを噛み砕け(アシュラ)
  4. ラスト5分ですべてを丸く収める方法がある(カンフー・ヨガ)
  5. ソシオパスの気がある強い執事は「ヤバいニンジャ執事」と形容する(トランスフォーマー 最後の騎士王)
  6. ヌンチャクはドラムスティック(グレートウォール)
  7. 鶏モモ肉の骨も殺傷兵器(コール・オブ・ヒーローズ)
  8. ヨガのポーズで戦える(コンビニ・ウォーズ)
  9. 気まずいときの飯はとりあえずフォンデュ(まともな男)
  10. 一度死ぬとスキルアップできます(フラットライナーズ)
そもそも『ワイスピ8』を観なければと思ったのは、滑ってきた魚雷を「オレに任せろ!!」と押し返すドウェイン・ジョンソンを予告編で見てから。「んなバカな」「ロック様ならさもありなん」のバランスが絶妙すぎるんだもんよ。


2017年映画に学ぶ正しい教訓

  1. アメリカ国防の中枢はドニー・イェンなら潰せる(トリプルX:再起動)
……いや、割と正しいと思ってますが何か?


2017年映画に学ぶ役に立つけど使いどころのない教訓

  1. 宇宙探索するなら滑り止めの効いた靴を履け&ノーヘル厳禁(エイリアン コヴェナント)
  2. カーペットを素足でスリスリすると気持ちいい(ドッグ・イート・ドッグ)
  3. 鈍器と鋭利なものはとにかく使え(アトミック・ブロンド)
これ以来、雨の日などに濡れたフロアでツルっと足が滑ると「ヤベェ、これがコヴェナント号だったら死んでるヤツだ……」と注意するようになりました。


2017年映画に学ぶやってみたいけどやっちゃいけないし第一出来ない技

  1. 通路と座席を使ってゾンビに飛び蹴り(新 感染 ファイナル・エクスプレス)
  2. 立ち塞がる相手を片腕片脚でシメながら上司をお迎えに上がる(コール・オブ・ヒーローズ)
  3. 両膝からバスに乗る(ドラゴン×マッハ!)
  4. 膝スライディング忠誠(バーフバリ 伝説誕生)
  5. 体重をかけて敵の骨を折る(おじいちゃんはデブゴン)
やってみたいけどやっちゃいけないことはすべてツインさん(配給会社)に学びました。


2017年映画グッドデザイン賞

  1. サイレント・メアリー号とクルーの皆様(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)
  2. ネオモーフ(エイリアン コヴェナント)
  3. カルヴィン君(ライフ)
ネオモーフ型の涼感抱き枕の商品化は今でも待ってます。カルヴィン君風イカ刺し定食商品化も待ってます。


2017年映画夢のガジェット

  1. サイレント・メアリー号(パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊)
  2. メニー君(スイス・アーミー・マン)
  3. 首刈り馬車/改め牛車(バーフバリ 伝説誕生/バーフバリ 王の凱旋)
前方皆殺しバラーラデーヴァ戦車も、漂流ゼロ円生活に欠かせない万能死体もロマン(仮)がある。
けど、船本体がサメっぽく大口を開くだけじゃなく、熱感知魚雷とほぼ同じように扱えるゾンビザメを内臓しているという点で、Z級サメ映画スピリットに触れたもん勝ちなんだ……!!!

2018年1月3日水曜日

2017年映画極私的ベスト10

2017年=墨・韓・伊・白の伏兵にぶっ飛ばされる。

ランキングの現状におそらく作った本人が一番びっくりしてますよ。
「今年もマーベルは豊作だしなーーしかも前作が面白かった『GotG』の続編と一番お気に入りシリーズの『マイティ・ソー』3作目来るしなーー怪獣映画に振り切った『キングコング』も来るしなーーー何より去年から楽しみにしてた『釜山行き』が来るじゃないか!! うーーんどれがベストに来るかなーーーー」ってわくわくしていたのにいざ年末きたら結果コレですよ。
いや、そりゃ確かに去年だって未体験ゾーンからLet Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)がランクインしましたよ。
それにしたって……ここまで来るとはなーー……。

参照記事一覧
2012年極私的ベスト
2013年極私的ベスト
2014年極私的ベスト
2015年極私的ベスト
2016年極私的ベスト

1位 ダークレイン

ポスタービジュアルが詐欺! 惹句が詐欺! 「ラスト○○分の衝撃」もたぶん詐欺! しかしダマされた結果超幸せな気分に! 
この映画のせいで私は2017年隙あらば『ダークレイン』勧めるマンに変貌してしまった。勧めた相手がコレを好きになるか嫌いになるかは全く分からないが、「はあぁ!!??」と言いたくなるであろうことは確実! 何なら観た人のポカン顔で白飯が食えるかもしれない! 
前作『パラドクス』然り、イサーク・エスバン監督は良くも悪くも「とにかくコレがオレの世界なの! オレのルールで行くの!!」のゴリ押し型なのだが、やはり色々映画観ていると、こういう監督の存在が案外ありがたかったりするんだよなぁ。


2位 新感染 ファイナル・エクスプレス

韓国のゾンビってやっぱりしつこいんだろうなぁ、しぶといんだろうなぁ、やっつけるほうも牛骨とまではいかなくても鈍器使うんだろうなぁ……と、ずっと楽しみにしていた列車ゾンビパンデミック。結果、ゾンビ映画としてはもとより、人間関係の描き方、イライラ、愛情、爽快感、感動、すべてが基準値軽々オーバーの濃厚&超高密度ドラマだった。ただでさえ高い好感度をさらにガン上げた漢気のマ・ドンソクはもとより、徹底した憎まれ役をやり遂げたキム・ウィソンにも拍手ですよ。


3位 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

スーパーパワーを手に入れたらまずATM強盗してヨーグルトとAV買いまくるヒーローvsユーチューバーになりたいヴィランという極狭町内バトル。「これを観ているお前だって、ヒーロー願望があろうとパワーがあろうとこんなもんだぞ」と痛いところを指摘されているようでもあるし、ヒーローではなくヴィランのほうが音楽大好き歌うの大好きという点が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と対になっていて、よりヒーローもののダークホース色が強まっている。


4位 地獄愛

2017年極私的No.1ラブストーリー。ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督のラブストーリーは『変態村』や短編『ワンダフル・ラブ』からブレることなく、どう見ても病んでいる世界の芯にこの上なくピュアな愛が見えてくる。解体する死体を前にしてグロリアが歌い上げるラブソング "Sois Prudent" には、今年のどのミュージカルよりも感動してしまいましたとも。


5位 レゴバットマン ザ・ムービー

イロモノのフリして「バットマンとはどういう奴なのか」の核心を突いてきた、これまたヒーロー映画のダークホース。TV時代から新作映画からあらゆるバットマンを踏まえ、さらにバットマンもヴィランも大好きなファンにとってこの上なくハッピーな結末を用意してくれた。もうバットマンもジョーカーもこのままみんな幸せになってしまえ!!


6位 IT イット/“それ”が見えたら、終わり

主人公たちの子供時代(回想)と大人時代(現在)が交錯する原作を、バッサリ子供時代(前編)と大人時代(後編)に分ける大胆な決定。おかげで暗黒の『グーニーズ』とでもいうべき子供たちの冒険譚にして、ファンタジックな怪物と怪物のように恐ろしい現実を乗り越えていく成長譚となった。そのぶん後編への期待値(と不安値)もガン上がりしたがそれでも楽しみだ! そして頑張れペニーワイズ=ビル・スカルスガルド! ニューラインシネマから出てきた以上、君も立派なフレディ・クルーガーの後輩だ!! 君の強みは動き方や顔の歪み方に滲み出る「厭さ」だ!!


7位 ブレードランナー2049

かつて『ブレードランナー』が提示した「レプリカントと人間にどれほどの違いがあるというのか」という問いに対し、「両者の間に大差はない。それどころか、明確な実体を持たずスイッチひとつで消えてしまうようなAIですら、限りなく人間になり得るのだ」と30年越しの回答を出した続編。「スケールの壮大な“ピノキオ”」と言ってしまえばそれまでだが、ブルーフェアリーのいないピノキオが人間になる道を選んでいく過程はあまりにも切ない。
しかし、「夢のあるディストピア」として描かれていた2019年の世界、30年経っていっそう夢がなくなっていたのはちと残酷だし、しかも現実味があるってね……。


8位 アシュラ

韓流特濃バイオレンスの1つの高み……というより、暴力とゲスのインフレが過ぎて終いには清々しい気分になってくる。主要人物が「全員悪人」ならぬ「全員外道」(しかも全員タイプの異なる外道)なのだが、中でもその頂点に君臨するスーパーサイコパス市長パク・ソンベの存在感たるや。ノーパンで一人立食パーティーを敢行する姿は今年のファン・ジョンミンの極私的ベストアクトです。『哭声 コクソン』のズンドコ祈祷師も信用していいのかよくないのか分からなくて良かったけど。


9位 DARK STAR H.R.ギーガーの世界

木々を鬱蒼と茂らせ、おぞましくも艶かしいアートワークに囲まれて暮らすギーガー。しかし彼はその中で家族やマネージャーたちと和やかな時間を過ごし、愛猫ムギに翻弄され、庭で自作の幽霊列車に乗ってご満悦。現パートナーはもちろんのこと、元パートナーたちも別れたあともアシスタントとして共に働いている。セルティック・フロスト/トリプティコンのトム・G・ウォリアーも秘書としてギーガー宅で働いていたこと(しかも自転車通勤していること)、ギーガーに対する恩義と尊敬の念の強さも本作で初めて知った。
ギーガーとは「黒い星」でありつつ、感受性豊かで穏やかな「太陽」だったのかもしれない。


10位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

無名のヒーローチームにしろトロマ出身の監督にしろ’60~’70年代選曲なサントラにしろ「まさかコイツが……?」な大活躍を見せてくれた前作。たった1作で映画も音楽ももはや安定の域に達してしまうのだから分からないもんである。
それでも、鮮やかさと毒々しさは紙一重なエゴの惑星や、電流攻撃くらって骨格が透けて見えるなんてベタなマンガ表現を全力でやってしまうところにトロマ魂を感じるよ。
一番ツボだったのは、ソヴリン=自称高貴な人々が、傍から見てどれほど滑稽なもんかという見せ方にモンティ・パイソン魂を感じたこと。

次点(と言いつつ大量):

『ゲット・アウト』(そういう形の「差別」と「侵害」もあるのか……)
『キングコング 髑髏島の巨神』(レジェンダリー怪獣まつり!)
『お嬢さん』(これも変態の皮を被った素晴らしいラブストーリー)
『ネオン・デーモン』(ハリウッド・ナイトメア的『不思議の国のアリス』)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(神話の世界を80年代エレクトロでぶち壊す英断)
『エイリアン コヴェナント』(聖書やシェリーを引用した深遠な世界の表層でドジっ子クルーの血みどろドタバタ劇場! そしてファスベンダー祭り!)
『ディストピア パンドラの少女』(今年最も美しいゾンビ映画)
『怪談新耳袋Gメン 復活編』(ブリーフマンとスーパーXの不在に懸念はあったが、それを覆いつくさんばかりの佐藤周監督の気合&ふんどし修験者と化した西村喜廣の存在感)
『哭声 コクソン』(恐怖の國村準)

あとこちらも。

2017年リバイバル映画ベスト10

1位 イン・ザ・スープ(in 早稲田松竹)
2位 戦争のはらわた(in シネマカリテ)
3位 ロスト・ハイウェイ(in 角川シネマ新宿/デヴィッド・リンチの映画)
4位 サニー 永遠の仲間たち(in キネカ大森/さよならCJEJ)
5位 バウンド(in シネマート新宿)
6位 マルホランド・ドライブ(in 角川シネマ新宿/デヴィッド・リンチの映画)
7位 スモーク(in 恵比寿ガーデンシネマ&早稲田松竹)
8位 乱(in 恵比寿ガーデンシネマ)
9位 マングラー(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)
10位 ベテラン(in キネカ大森/さよならCJEJ)

2017年未公開映画ベスト10

(レンタル・配信期間の都合上昨年の作品が混ざっています)
1位 デスレース2050
2位 ザ・ベビーシッター
3位 ホテル・インフェルノ2 カテドラル・オブ・ペイン
4位 グッド・ネイバー
5位 KIANU キアヌ
6位 ソムニア 悪夢の少年
7位 Let Me Make You A Martyr
8位 テイキング・オブ・デボラ・ローガン
9位 ヘイヴンハースト
10位 デスノート(Netflix版)

昨年の反省を踏まえて今年はもっと未公開作を追うようにしよう(そしてNetflixの月額をムダにしないようにしよう)と努力……してはみたものの、振り返ればアレやコレの取りこぼしが多々あり。追いつけないよNetflixさん。ましてやドラマはもう追尾不能だよ! 唯一追えてるの『ゴッサム』だけだよ!

2017年1月10日火曜日

2016年映画極私的もろもろベスト

ベストから漏れたなら、こっちで拾っちゃえばいいじゃない。

メインのベスト10作るよりこっちのほうが楽しくなってきたら、ちょっとは危機感持つことを検討してみようかと思いますよ。

参考記事:
2013年極私的映画もろもろベスト
2014年極私的映画もろもろベスト
2015年極私的映画もろもろベスト


2016年映画ベストガール

  1. ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)(スーサイド・スクワッド)
  2. 鋸村ギーコ(内田理央)(血まみれスケバンチェーンソー)
  3. ワンダーウーマン(ガル・ガドット)(バットマンvsスーパーマン)
  4. 貞子&伽椰子(七海エリー&遠藤留奈)(貞子vs伽椰子)
  5. ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)(デッドプール)

なぜかまとめてみると、洋画はアメコミ映画、邦画はホラー&スプラッターという結果に。好みの傾向である「強くて毒気のある女性」を突き詰めるとアメコミヒーロー/ヴィランになるのは分かるが、日本だとオバケに行き着くのか……2位のギーコちゃんは違うけど、チェーンソー装備&下駄履き&ふんどし着用で、最大の武器は人望の厚さというハイスペックスケバンなので。ちなみに1位のハーレイちゃん、この路線でいくなら、ジョーカーとはチャッキー&ティファニー(チャイルド・プレイ)のような殺人バカップル街道を歩んでほしいです。



2016年映画ベストガイ

  1. 伝説の戦士(ローレンス・マコアレ)(ザ・ラスト・ウォーリアー)
  2. アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)(ボーダーライン)
  3. ケヴィン・ベーコン(コップ・カー)
  4. マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)(エンド・オブ・キングダム)
  5. ビーバップ&ロックステディ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ&スティーヴン・ファレリー)(ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影)

ベストガイ選出傾向=アクの強さで考えていたら、伝説の戦士ことローレンスさんの顔面力という殿堂入りクラスのビジュアルに出会ってしまった2016年。3位のケヴィン・ベーコンは、もう作品内でのキャラクターがどうこうというより「ベーコン力(りょく)」押しだったので本人名で。あと、アクの強さも突き詰めると、イノシシとサイの改造人間(超ポジティブ)に行き着くのな。

未体験ゾーンのページにも貼りましたが、
ここで改めてローレンスさんの顔面力↓を再確認しましょう。



2016年映画ベストバディ

  1. チアルート&ベイズ(ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー)
  2. ビーバップ&ロックステディ(ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影)
  3. マイク・バニング&ベンジャミン・アッシャー(エンド・オブ・キングダム)
こんな相棒同士になれたらいいなぁ……と思っても、1位と3位は両者または一方の殺傷スペックが高すぎるので、偏差値低いモン同士「うぇーーい」ってやってられる2位ならまだ望みが……と思ったけど、アイツらでさえ実は戦車運転できるし、その前に改造人間だし。



2016年映画ベストソング

  1. EVIL IDOL SONG(EVIL IDOL SONG)
  2. 呪いのシャ・ナ・ナ・ナ(貞子vs伽椰子)
  3. I Can't Help Falling In Love With You(死霊館 エンフィールド事件)
  4. デッドプール・ラップ(デッドプール)
  5. SOS(クリント・マンセル編曲版)(ハイ・ライズ)

上位3位をホラーが占めることになったけど、1位&2位は高揚感、3位はしみじみ感の曲。不気味なのはむしろABBAの曲を静かにアレンジした5位。4位はまぁ……「セクシーマザーファッカー♪」なので。



2016年映画ベストサントラ

  1. スーサイド・スクワッド
  2. イット・フォローズ
  3. ヘイトフル・エイト
  4. デッドプール
  5. オデッセイ

正直1位の映画本編での曲の使い方はそんなにベストではないんだけど、なぜか図ったように自分の好きな曲ばかりがぶっこまれているというひいき目で。2
位と3位はオリジナルスコア(3位は一部既成曲)だが、ほぼ既成曲の4位と5位については、そんなに好きな音楽でもないワム! やディスコミュージックが作中で最高の使われ方をしていた点で評価高。ただ、それでも単体でワム! や「ホット・スタッフ」を聴くのはちとキツいのだけど。


2016年ベスト(ワースト)イヤミス映画

  1. 無垢の祈り
  2. グッドナイト・マミー
  3. ザ・ギフト
  4. ヒメアノ~ル
  5. ドント・ブリーズ

メインのベストに入れるのが難しかった『無垢の祈り』、どうにか1位に入れる枠がないものかと考えてみた結果。「イヤミス」といいつつ「これは果たしてミステリなのか」という疑問は残るけど……。



2016年映画ベスト名言

  1. 「人々は私のせいにしたがるが、私はただの目撃者だ。私が見たものには天使も涙する。私を否定してもいいが、君の目に宿る炎は私だ。君にこの地上の腐った、邪悪な魂をすべて与えよう。君は復讐し、私は彼らの魂を燃やす。正直に言えば、君なしでは凍えそうだ」Let Us Prey)
  2. 「まるで映画だ。オレたちは偶然の主人公。監督はデヴィッド。天国から演出中だ」(バンド・コールド・デス)
  3. 「オレたちは必要ないってさ。あの子は世間をケツの穴まで知ってる。たぶんお前より大人だよ」(無垢の祈り)
  4. 「ママもへやにさよならして」(ルーム)
  5. 「侵略しに行かなくても、落とし物保管所に行けばよかったんだ」(マイケル・ムーアの世界侵略のススメ)

次点は、最後の最後に岡田くんと観客の心をグッサリ刺していく「お母さーーん、麦茶2つ持ってきてーー!」(ヒメアノ~ル)です。



2016年映画ベスト迷言

  1. 「メタルをくらえ‼︎ (ケツにチェーンソーをぶっこみながら)」(デビルズ・メタル)
  2. オザキ8(X-ミッション)
  3. 「俺は超合神だ‼︎」(キング・オブ・エジプト)
  4. 「くそ、あいつは死なないのか⁉︎」(エンド・オブ・キングダム)
  5. 「オレはヤクザだぁぁぁぁ‼︎」(テラフォーマーズ)


3位と4位にランクインしたということで、2016年総合迷言賞はジェラルド・バトラーです。
2位だけはセリフじゃないんだけど、「オザキ8」という造語それ自体のパワーがあったので。



2016年ワースト映画危険めし

  1. ヘドロ的な何か(エヴォリューション)
  2. ボブが淹れたコーヒー(ヘイトフル・エイト)
  3. 男子が作ったカレー(ドロメ)
  4. ヴィジョンが作ったパプリカーシュ(シビル・ウォー キャプテン・アメリカ)
  5. レモンにタバスコ(ダーティー・コップス)

今年は食欲をそそられる飯より、ヤバいだろとしか思えない飯のほうが印象に残った。
1位、あれは本当に人間の食べるモノではない。
2位のコーヒー、どんな淹れ方をすれば靴下でも入れたような味になるのか!? 
3位、どんな作り方をすれば水っぽいおでんのようなカレーができるのか!? 
4位はそもそも人造人間の味覚が謎だから、どの程度ヒドいかも謎だが……。
5位、なぜそれをやろうと思ったんだニコラス・ケイジ!? そしてなぜイライジャ・ウッドに食わせた!? 

ちなみに、ベストめしはミニーが作ったシチューと、同じくミニーの服飾店で売ってたミント(ヘイトフル・エイト)。あと竹内結子が作ってたご飯(クリーピー 偽りの隣人)も全部美味しそう。
ただ、『ハンニバル』シーズン2があったぶん、飯のグレードはドラマのほうが比重高かったかな……もちろん肉の調達元は考えない方向性で。



2016年映画夢のガジェット

  1. 無人在来線爆弾(シン・ゴジラ)
  2. ターンテーブル(ノック・ノック)
  3. コップ・カー(コップ・カー)
  4. 改造チェーンソー(血まみれスケバンチェーンソー)
  5. 対ゴースト兵器の数々(ゴーストバスターズ)

「無人在来線爆弾」って、言葉の響きが既に勝ちだよね! 2位と3位は現実味あるけど、ターンテーブルなんてスペース、予算、使いこなす技術において夢のまた夢。まして警察車両なんぞ、フランスのおまわりさんがタクシー感覚で乗せてくれたとき(実話)以来乗ってないよ。



2016年映画に学ぶ間違った教訓

  1. 必要なくても殺せ(エンド・オブ・キングダム)
  2. バケモンにはバケモンをぶつけんだよ(貞子vs伽椰子)
  3. 太陽は燃えるジェフリー・ラッシュのパワーで地球の上を動いている(キング・オブ・エジプト)
  4. 靴磨き機の使い方(Let Us Prey)
  5. 事故に見せかけて殺せ=事故っぽかったら別に目立っててもOK(メカニック:ワールドミッション)

何というか、だいぶバイオレントなことばかり学んできた年でした。



2016年映画に学ぶ正しい教訓


  1. 悲惨なときこそユーモアの力が問われる(オデッセイ/デッドプール)
  2. まずは君が落ち着け(シン・ゴジラ)
  3. 水没したスマホはお米に入れておくと復活するかもしれない(ノック・ノック)

毎年毎年ヘンな教訓しか学んでないので、たまにはちゃんとした教訓も……と思ったけど、1位以外はそんなにイイ話またはまっとうな情報でもなかったよ。



2016年映画言ってみたいけど一生言えないセリフ

  1. (「幸運を」と言われて)「必要ない。お前がいる」(ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー)
  2. 「数えきれないほど人を殺してきたオレだ。君1人くらい守れる」(メカニック:ワールドミッション)
  3. 「地獄でもポップコーンは大人気だぜ」(31)


その代わりといってはなんですが、今年一番実生活で使ったセリフは「え? 蒲田に?」(シン・ゴジラ)でした。話の文脈上、特に蒲田が関係なくても言ってました。

2017年1月8日日曜日

2016年映画極私的ベスト10

2016年=まだまだこの国はやれる、そう感じるよ。

今年は映画ファンにとって邦画の当たり年だったなぁと思って。ベスト10内にも4作入ったし。
……まぁ、それだけの良作が生まれるために、それなりの事故映画も生まれているんだけどな。何せワーストランキング作ってみたら1位と2位が邦画だったからな……!

参照記事一覧
2012年極私的ベスト
2013年極私的ベスト
2014年極私的ベスト
2015年極私的ベスト

1位 ヘイトフル・エイト

『デス・プルーフ』までの映画オタクと足フェチ期、歴史上で虐げられてきた人々の代理復讐を遂げた『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』ときて、「アメリカはこのままでいいのか? 憎しみを乗り越える希望があってもいいんじゃないのか?」と新たな道を示し始めたタラ。50を過ぎてから大人になったものだなぁ。そんな今年に、白人警官による安易な黒人射殺事件およびその報復事件が相次いだことは実に哀しい。この世界のどこかに、「リンカーンの手紙」は存在しないものか。

2位 イット・フォローズ

「それ」はどこまでもついてくる……けど、与えられるのは死の恐怖だけではない。まさか、ホラー映画におけるセックスと死の因果応報が、青春物語であり、ここまで壮大な人間愛の物語に押し広げられるとはなぁ……。

3位 シン・ゴジラ

正直、去年ギャレス・エドワーズの『GODZILLA』が公開され、「怪獣王ゴジラのプロレス興行」を呼び起こしてくれていた中、そのわずか翌年の日本のゴジラ復活は負ける確率の高い壮大な後出しジャンケンだった。しかしその分、ギャレス版ゴジラでは描ききれていなかった「災害としてのゴジラ」像があり、しかも3.11を想起させる描き方。何より、ギャレス版で強いて言うなら納得がいかなかった「核の扱い」にどう向き合ったのか。バジェットや技術に勝るハリウッドに、拙さがありつつも日本なりの回答を打ち出せたことが一番嬉しい収穫だった。

4位 Let Us Prey(デス・ノート/デッド・ノート)

『DEATH NOTE Light Up The New World』と同じ年に公開されてしまったことは、本当に不運でしかなかった。ときにデスノートのパチモン扱いされ、あまつさえマイナーだからといってC級映画と言われてしまうなど……。この際言うけどな、デスノート本家よりこっちのほうが小粒でもパワフルでゴアゴアでカッコよかったぞ! 死神は出てこなくても、死神よりもクールな「ある男」がいたぞ!

5位 EVIL IDOL SONG

『へんげ』に続き、小粒ながらもクライマックスはカタルシスに満ちている大畑作品。「いっそみんな死ねばいいのに」という万人が思うであろう呪詛と、「どうせ死ぬなら最高の曲を聴きながら死にたい」という音楽好きにとってある種の夢を具現化してくれました。

6位 この世界の片隅に

今であれ戦時中であれ、世界は日々の生活の積み重ねでできている。ご飯の材料が足りなければ今手に入るもので補い、寝てる場合じゃないときにも眠くなり、楽しいことを見つけようと思えば見つけられる。それができる人は、一見フワフワしているように思えて、実はとても芯が通った生き方のできる人だ。だが、そんな人ですら、積み重ねてきた世界が物理的または精神的に崩れていくときにはあまりにも無力である。それでも世界は続くということは、残酷でもあり、希望でもあるのかもしれない。

7位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

ざっくり言ってしまえばスターウォーズサーガは、強いフォースの使い手にして「選ばれし者」たるスカイウォーカー一家を中心としている。そこへいくと、本作で活躍する人々は何の特殊能力も持たず(ドニーさんは存在するだけで強いけど)、中でも中心人物たちは反乱軍側に属しつつその中でも異分子であり、もっとも選ばれない者たちである。そんな人々が希望をつなげるためだけに死力を尽くす姿は、時に英雄譚よりも心動かされるものがある。

8位 ノック・ノック

浮気に関するニュースにコメンテーターがああだこうだ言ってるのを見かけると、「うん、とりあえずみんな『ノック・ノック』観ようか」と言いたくなった。パートナーもいないし浮気とか関係ないし家に人をあげることもないし……と安全圏にいるつもりの人も、「人生はいとも簡単にぶっ壊れる。しかもぶっ壊すのは他人とは限らないかもしれない」という危機感ぐらいは持ってみてほしい。そして最後の小さじ1杯ほどの悪意に笑おう。

9位 セトウツミ

「ほとんど2人が喋ってるだけの映画をスクリーンで観る意味はあるのか」と基本劇場主義の映画ファンですら思うようだが、個人的にはスクリーンで観る価値大いにありの作品である。理由その1は、同じ日に観たあるワースト入り映画が、演者の笑いセンスに頼ったTVバラエティの域を出なかったのを見ていたこと。理由その2は、いわゆる劇的かつ爽やかさと甘酸っぱさに満ちた青春像とは無縁だった多くの人間から見た、「高校時代にドラマなどない」「短くてくだらない、良いひとときの積み重ねでできていた」という普遍性がスクリーンから広がっていったことだ。それに、菅田将暉と池松壮亮の頭脳戦だったら、デスノートよりこっちのほうがアタマいいぞ。

10位 デビルズ・メタル

そりゃね、音楽と青春の映画として優れているのは『シング・ストリート』ですよ。ジョン・カーニーがとてもピュアに音楽の力を信じていることも伝わってきましたよ。でもね、鬱屈を創造性に結びつけるの下手クソで、自分で撒いちゃった種を自分で回収するのにいっぱいいっぱいで、それがまぁとにかく見苦しくてみっともない(しかも血みどろ)という本作のほうが、私にとっての音楽と青春のリアリティなのですよ。


次点としては、『帰ってきたヒトラー』『貞子vs伽椰子』『クリーピー 偽りの隣人』『ヒメアノ~ル』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』『ドント・ブリーズ』『手紙は覚えている』『残穢 -住んではいけない部屋-』『ズートピア』『死霊館 エンフィールド事件』等々。あと、ランク付けするのは難しいけど今年の忘れられない映画として、特別枠に『無垢の祈り』も挙げておきたい。

そしてもうひとつのランキングが……

2016年リバイバル映画ベスト10


1位 黒い十人の女(in 角川シネマ新宿/西端100年記念映画祭 市川崑 光と影の仕草)
2位 七人の侍(in 楽天地シネマ錦糸町/午前十時の映画祭)
3位 不思議惑星キン・ザ・ザ(in キネカ大森)
4位 丑三つの村(in シネマヴェーラ渋谷/映画作家・田中登)
5位 犬神家の一族(in 角川シネマ新宿/西端100年記念映画祭 市川崑 光と影の仕草)
6位 2000人の狂人(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)
7位 カリガリ博士(in シネマート新宿/活弁シネマート)
8位 獄門島(in 神保町シアター/本格推理作家の世界)
9位 哀しき獣(in シネマート新宿)
10位 ヘル・レイザー(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)


今年の反省としては、未公開作品に触れる機会がガン下がりしていて、去年のようなランキングが作れなかったことか。それだけレンタル店に行く頻度が減ってしまったということかな、配信に頼ってるということかな……とも思ったのだが、Netflixですらそこまで観てなかったという事実が。劇場中心生活は当面続きそうではあるけど、せっかく毎月1000円近く払ってるんだから、もっと活用せねばなぁ。

2015年12月31日木曜日

2015年映画極私的ベスト10

2015年=マッド。

……まぁ、ランキングの1位を観れば分かる通りそういうことですよ。マッドな映画が上位って意味にもしたいんだけどね。
今年もまた1位は早々に決まり、2位以下をマーベル映画やスパイ映画やスターウォーズが席巻するかなと思ったら……下半期になってミニシアター系ホラーが大健闘してくるという不測の事態となりました。

ちなみに参考にならない参考までに。
2014年の極私的ベストはこちら
2013年の極私的ベストはこちら
2012年の極私的ベストはこちら


1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード

数年の1度のとんでもない映画に出会ってしまった。カーチェイスとアクションと爆発のシンプルな話にいくつもの物語を織り交ぜ、昔からスタンスがブレないどころかパワーアップしている。恐るべし、ジョージ・ミラー。V8! V8! (2015年映画ファン流行語大賞)


2位 グリーン・インフェルノ

奇しくも公開直前に起きた「食人族BD発売中止未遂事件」のイライラを軽減してくれる喰いっぷり(喰われっぷり)。SJW(ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー)がなんだ! 意識の高さがなんだ! 不謹慎万歳! 食人族万歳!! イーライ、続編作るんだったら楽しみにしてるよ!


3位 ムカデ人間3

あからさまに笑いを取りに行ってるところは賛否が割れそうだが(自分が見た限りでは否が多かった気がする)、ディーター&ローレンスが可愛いので私はOK。500人ムカデ人間という、ムカデ史上最高の出オチすらOK。最後、アメリカ(と世界)の不条理の縮図が見えた瞬間には感動すら覚えてしまったよ。ムカデ万歳!!


4位 セッション

今までもっとも恐ろしい「キャラバン」は、狂気と狂気の衝突で生まれた奇跡。最後、一瞬の静寂のときに、客席中から息をのむ音が聞こえてきて、ああこの瞬間にこの場にいて良かったと思えた。


5位 毛皮のヴィーナス

終演後、身体本体は一応普通に立ち上がって歩いて帰ってましたが、メンタルは腰が砕けてガクガクになりながら歩いている心地でした。無知かと思えば知性を溢れさせ、相手を称賛したかと思えば貶め、振り子のように両極端を渡り歩く女性がここまで魅力的で、ここまで恐ろしいとは。


6位 ババドック 暗闇の魔物

特筆すべきはババドックがどのように母子を追い詰め、どのような結末を迎えるか。恐ろしくリアルであり、これでしか決着のつけようがないように/進歩のしようがないように思えてくる。


7位 キングスマン

今007にできないことは我々がやる! とばかりに、オモチャのようなガジェットや設定を武器に暴れまわる紳士たち。不謹慎と悪趣味をポップできれいに包む、マシュー・ヴォーンの笑いのセンスも最高に活きている。その真骨頂が「威風堂々」ですよ。


8位 ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション

4作目で確率した「超人スパイイーサン・ハント率いるIMF精鋭のチームワーク」設定で引き続き走り出すシリーズ最新作。今回のトム・クルーズスタント劇場は「飛行機にしがみついて離陸」だったので、そのうち宇宙に行くんじゃないかと思う。今回の悪役で初めてショーン・ハリスを認識できたのも収穫。
それからおめでとうサイモン・ペッグ。君は「スーパースパイチームに引き抜かれたオタクの星」から「髭の生えたロイス・レイン」に昇格した。


9位 ナイトクローラー

すべては「イイ仕事」をして、それに見合った対価をもらいたいがため。身の丈にあった野望のために、良心や倫理観をいとも簡単に切り捨てていくジェイク・ギレンホールの不気味なこと、そのくせ面白くてしかたないこと。


10位 プリデスティネーション

原作小説のタイトルになっている「輪廻の蛇」が完成したラストシーンに鳥肌。多少結果が読めても、そこにつなげていく演出が見事。ストーリーを実質2人でまわしたイーサン・ホーク&サラ・スヌークに乾杯。



次点に『群盗』『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!』シリーズ、『ジュラシック・ワールド』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』などがきます。マーベル映画だって相変わらずの高品質なんだけど、今年は事前期待値を大いにフライングしてくる映画たちが多くって。
あと、「未体験ゾーンの映画たち」から、ホラー・シネマ・パラダイスは掘り出し物枠としてオススメしたい。

あとは、新作劇場公開作ベスト以外で……


2015年リバイバル映画ベスト10


1位 悪魔のいけにえ(in 渋谷HUMAXシネマ&新文芸坐)
2位 マッドマックス2(in ワーナーブラザーズ試写室)
3位 ヘルレイザー(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)
4位 ヘルレイザー3(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)
5位 トゥルー・ロマンス(in シネマート新宿)
6位 スペースバンパイア(in シネマート新宿/メナハム・ゴーラン映画祭)
7位 フィッツカラルド(in アップリンク/ヘルツォーク傑作選2015)
8位 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(in シネマカリテ/カリコレ2015)
9位 ダイナマイトどんどん(in 新文芸坐/菅原文太追悼特集)
10位 アギーレ/神の怒り(in アップリンク/ヘルツォーク傑作選2015)



2015年未公開映画ベスト5


1位 ファイナル・ガールズ 戦慄のシナリオ
2位 シャークネード エクストリーム・ミッション
3位 Infidus(BAD MAX 怒りのリベンジ・ロード)
4位 地下に潜む怪人
5位 シャークネード カテゴリー2


2位と5位に言いたい。「いや、さすがアサイラム最高傑作だなぁ!!!!」



なお、今年はイベント上映が豊富でもありましたね。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の池袋絶叫上映大森V8上映、『キングスマン』のレディース&ジェントルメン上映など、叫んでよしクラッカー鳴らしてよしの賑やかな映画館で、『ロッキー・ホラー・ショー』ファンとして嬉しい限りの年でした。

5月のハリコンでランス・ヘンリクセンに、6月のマッドマックス・コンベンションでウェズ&ジョニー・ザ・ボーイにサインと写真をもらったのも嬉しい思い出だなぁ。

2015年映画極私的もろもろベスト

映画を観よう。ズレた目線ででも。


……こういうことやってると、ベストから漏れた映画でもその面白さを紹介するポイントが見えてきた……ような気がしたり、イマイチかもしれない映画も楽しくなってきたりするからやめられなくなりました。

ちなみに、2014年の極私的もろもろベストはこちら

2013年のはこちらです。


2015年映画ベストガール

  1. フュリオサ(シャーリーズ・セロン)マッドマックス 怒りのデス・ロード
  2. アビー・ラッセル(パス・デ・ラ・ウェルタ)マッド・ナース
  3. ワンダ(エマニュエル・セニエ)毛皮のヴィーナス
  4. イルサ(レベッカ・ファーガソン)(ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション)
  5. アップル(ロランス・ルブーフ)(ターボキッド)
  6. エヴァ・ロード(エヴァ・グリーン)(シン・シティ 復讐の女神)
  7. ガゼル(ソフィア・ブテラ)キングスマン
  8. ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)(コードネームU.N.C.L.E.)
  9. ヨーランディ(ヨーランディ)(チャッピー)
  10. サラ・スヌーク(プリデスティネーション/ジェサベル)
今年は好みにハマった女性キャラが多かったので、つい10位まで伸ばしてしまった。フュリオサも「ガール」に入れつつ、実はメイ・デイやマザー・ロシアと同じく性別超越型。どうでもいいけど「煩わされたい度No.1」は5位のアップルちゃん。一人だけ役名でなく俳優名の10位サラ・スヌークは、絶叫ヒロインよし男装よしで、今年のジャンル映画の華でした。



2015年映画ベストガイ

  1. イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)マッドマックス 怒りのデス・ロード
  2. 工藤仁(大迫茂生)(戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01&02)
  3. ニンジャ(ニンジャ)(チャッピー)
  4. ビル・ボス(ディーター・ラーザー)ムカデ人間3
  5. クリストフ・ヴァルツ(ビッグ・アイズ/ゼロの未来/007 スペクター)



何で主役のマックスじゃないのかといえば、ジョー様はロックスターだから。で、ロックスターに続くのが、バチアタリ暴力ディレクターに、最高の人工知能を持つロボットにド底辺の教育を叩き込むギャングに、お笑い暴走特急所長(でも可愛い)……そんな中、詐欺師に数学者に犯罪組織のボスと、今年3回も輝いていたクリストフ・ヴァルツが俳優名でランクイン。


2015年映画ベストフレンド

  1. スティーブ(ジェームズ・コーデン)(はじまりのうた) 
  2. スチュー(スチュアート・ラザフォード)(シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア) 
  3. ファット・エイミー(レベル・ウィルソン)(ピッチ・パーフェクト1&2) 
観ていて「いいなぁこんな親友!」と思った方々。というかもう役柄を通り越して役者さんが大好きになる。ジェームズ・コーデンはそのまま人のいいキャラで『レイト×2ショー』が楽しみになっちゃったし、レベル・ウィルソンはアドリブ多くて楽しそうだし。それにしても、映画の感想をツイートしてたら、スチュアート・ラザフォードご本人に「いいね!」してもらえたのには驚いたなぁ。

なお、ドラマ部門からは『デアデビル』のフォギーを推します。あんなに良い親友がいることもマットの強みですよ。



2015年映画ベストソング

  1. Wonderwall(Mommy) 
  2. 威風堂々キングスマン) 
  3. O Mio Babbino Caro(エレファント・ソング) 
  4. ゾンビーバーの歌(ゾンビーバー) 
  5. 血まみれブラッディマンデー(インド・オブ・ザ・デッド) 


自分が好きな曲が映画の最高の瞬間で使われるって本当に幸せ。「威風堂々」は好きな曲ってわけではないけど、アレはまず間違いなく最高の瞬間。"O Mio Babbino Caro" はああいう意味の曲だって初めて知ったし、映画とのシンクロも素晴らしい。
その上位3枠とは違う意味で素晴らしかったのが、シナトラ風の曲でただ本編のダイジェストを歌うだけのゾンビーバーと、「きっと、うまくいかねぇぇぇぇ!!」の雄叫びで劇場を「???」状態にした日本オリジナル曲ですよ。





2015年映画ベストサントラ

  1. マッドマックス 怒りのデス・ロード 
  2. キングスマン 
  3. はじまりのうた 
  4. ピッチ・パーフェクト 
  5. セッション 

今年は『ラン・オールナイト』といいJUNKIE XLが良い仕事をした年。ちなみに次点で、イランロック/ポップが世界観といい形でとけこんでいた『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』が。






2015年映画ベスト名言

  1. 「私はカトリックの売春男で、中絶医のユダヤ系黒人と婚外セックスを楽しんでいます。ヘイルサタン、ごきげんよう」キングスマン) 
  2. 「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい」(イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密) 
  3. 「英語で最も危険な言葉はこの2語だ。"Good Job"」(セッション) 
  4. 「おい、コックリ、出てきやがれ!!」(戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖爆誕! コックリさん) 
  5. 「恐怖が懐かしい」(ドローン・オブ・ウォー) 

今年の1位は断トツで、保守派プロテスタント大激怒の要素を全部乗せしたこの一言。他の順位の言葉が深い意味を持つ中、4位だけただの暴言ですが、コックリさんに敬称をつけずしかも呼び出し方がヤクザという点が斬新だったもので……。






2015年映画ベスト迷言

  1. 「他に病気の家族は? ローンは? 金銭問題は?」(ジュピター) 
  2. 「グローバル化だ」(インド・オブ・ザ・デッド) 
  3. 「オキシジェン・デストロイヤー発射!」(メガ・シャークvsグレート・タイタン) 
  4. 「ココハ、秋葉原デスカ? ココハ、秋葉原デス…クワァァァァァァッ!!!!」(極道大戦争) 
  5. 「ニューヨーカーの誇りを見せてやれ!」(シャークネード カテゴリー2) 

地球人よ、これが宇宙の会話だ(1位)。
ちなみに、3位は日本のアニメと特撮大好きな脚本家(兼役者)さんによる「日本人なら分かってくれる!」と思って入れた渾身のギャグであると、本人のTwitterで明らかになりました。




2015年映画ベストごはん

  1. グリーン・インフェルノ) 
  2. (進撃の巨人 前篇) 
  3. ジャージャー麺(その怪物) 

1位は焼肉やローストビーフ、2位は鶏手羽感覚。3位はただでさえ麺類好きなのに、空腹状態で1人前の食事を2人でがっつくというシチュエーションがなおさら食欲を刺激する。食ってる場所が便所だけど。






2015年映画夢のガジェットベスト

  1. 出てくる車全部マッドマックス 怒りのデス・ロード) 
  2. 秘密道具全部キングスマン) 
  3. BB-8(スター・ウォーズ フォースの覚醒) 
  4. キツネの尻尾(戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖爆誕! コックリさん) 
  5. ホバーシューズ(ジュピター) 

「全部」とざっくり表記が目立つ今年。「ライトセーバー」ってのも考えたけど、それはもう2015年に限らずスター・ウォーズ観始めたころからの憧れなので……。






2015年映画に学ぶ間違った教訓ベスト

  1. グローバル化するとゾンビハザードが起きる(インド・オブ・ザ・デッド) 
  2. クレジットカードを使え(物理的に)(ワイルドカード) 
  3. 一家に一人ポール・ベタニー(チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密/アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン) 
  4. スペースシャトルに乗るのは自転車に乗るようなもの(シャークネード3) 
  5. コックリさんに金属バットで応戦しても多少は効く(戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖爆誕! コックリさん) 

一番実践してみたいのは2番目ですが、ギャングのとこに殴り込みに行く予定はなし。





2015年映画ベスト宣伝さん

  1. インド・オブ・ザ・デッド 
  2. ゾンビーバー 
  3. グリーン・インフェルノ 

「ポスターが本国版に比べてダサい」「キャッチコピーがサムい」「宣伝イベントに芸人を呼ぶな」等メジャー映画の宣伝が悪戦苦闘してる中、今年はミニシアター系が大変頑張りを見せた。
映画配給未経験の会社ながら、個性的なツイートや映画館との連携により、この手の映画にしてはロングラン上映にこぎつけた1位
武蔵野館の上映最終日に配給さん自らやってきて前口上を担当した2位
食人族メイク&ヤリ持って都内イベント会場をうろうろしまくった3位。
大手配給にお見せしたいですよ。

2014年12月31日水曜日

2014年映画極私的ベスト10

2014年=ダメな奴らが世界を救ったり救わなかったり。


今年はベスト1だけあっさり決まり、2位以下を決めるのに苦労したところ。ギリギリまで『ベイマックス』や『バッド・マイロ!』と楽しみにしていた作品が公開されたからなぁ。結局ベスト10からは漏れさせてしまったのだけれども。


1位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ヒーローでもない犯罪者のうえ、コミック界での知名度も低く、監督もまさかのトロマ出身という、マーベル史上最もどう転ぶか分からない一本。それなのに海外映画サイトから好評価。こうして上がっていった期待値ハードルを軽々飛び越える快作。そしてサントラ!! 
「宇宙よ、これがヒーローか」なんて言うな。宇宙よ、これこそヒーローだ!!!



2位 ワールズ・エンド

宇宙人の侵略や世界の危機を前にビール飲みます。という笑いだけにとどまらず、思いのほかダメ人間のシビアな現実を突きつけてくる。
「バカをやるのは人間の基本的権利だ!!」「(オレには)それ以外何もない!!」など、それ自分の言いたいことですと割り込みたい名言あり。



3位 ゴーン・ガール

妻の失踪と第一容疑者に浮上する夫というサスペンスも早々に、「異常? いいえ、普遍的なのです」という戦慄の着地点へ。



4位 ポール・ヴァーホーヴェン トリック

変態監督が描くヤな奴だらけのホームコメディは、ドロドロするはずの人間関係がサラリと流され、痛快な結末を迎える。



5位 ニンフォマニアックVol.1&2

ラース・フォン・トリアー流ラブコメ(と解釈)。全てをいい意味で台無しにするオチに「オレの映画がそんなに後味いいと思ったかバーカバーカ」とでもいうような底意地の悪さがうかがえる。
でもここまできてやらかさないはずがないよね! それでこそトリアーだよね!



6位 ホドロフスキーのDUNE

制作できなかった映画のドキュメンタリーというより、ホドロフスキーの未完のクエストの物語
その物語は、『DUNE』で宇宙船のデザインをしていたクリス・フォスが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の宇宙船デザインを手掛けていたと知ったとき、いっそう熱さを増した。



7位 GODZILLA

怪獣王、復活! しかも人間なぞ端にも棒にもかけぬ神として! ギャレス・エドワーズ監督ありがとうと思う反面、この復活劇を日本ができなかった残念さも。




8位 キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー

現在のアメリカが最も描きにくいヒーローを普遍的な正義の味方として描いた前作をさらに発展させ、かつての親友との戦い、新しい相棒との軽妙なやり取り、ポリティカル・サスペンスを交えた重厚な娯楽大作に。今年のマーベルはスゴい。



9位 ザ・レイド GOKUDO

もちろんベースボールバットマンやハンマーガールやキラーマスターの残虐アクションが存分に観られるディレクターズカット版で。三部作になる予定ってことは、日本の極道組の活躍は次回にってことだろうか。イコ・ウワイスは主役だから当然続投として、ヤヤン・ルヒアンはマッドドッグ、プラコソに続いて三部作にそれぞれ別人として皆勤賞で出てくれないかな。


10位 X-MEN フューチャー&パスト

「スーパーマンやりたいから帰るね!」というファイナル・デシジョンにより現場をとっ散らかしたまま抜けていったブライアン・シンガーが、11年越しの壮大な後始末を見事に成し遂げた。「シンガー監督で大丈夫か?」とか思っててすみませんでした。



「犯罪者が世界を救う」「酔っ払いが世界じゃなくて自分を救う」「スゴい夫婦が世界に通じる」ベスト3。
以下、ヤな奴、色情狂、怪獣、マフィア&ヤクザと齢を重ねるごとにランキングの中身が大人げなくなっていくなぁ。
次点は『プリズナーズ』『300 帝国の進撃』『ヘラクレス』『ベイマックス』『オンリー・ゴッド』(以下キリなし)。

ちなみに新作ベスト以外のランキングではこんなところも……。



2014年リバイバル映画ベスト10


1位 デス・プルーフ(in 新橋文化劇場)
2位 ブルース・ブラザーズ(in 吉祥寺バウスシアター/爆音映画祭)
3位 ファントム・オブ・パラダイス(in 吉祥寺バウスシアター/爆音映画祭)
4位 タクシードライバー(in 新橋文化劇場)
5位 へんげ(in キネカ大森/ホラー秘宝まつり)
6位 マトリックス(in 新宿ミラノ座/新宿ミラノ座より愛をこめて ~LAST SHOW~)
7位 ゾンビ ダリオ・アルジェント監修版(in 新橋文化劇場)
8位 ゴジラ(1954年版)(in TOHOシネマズ シャンテ)
9位 男たちの挽歌(in 新宿ミラノ座/新宿ミラノ座より愛をこめて ~LAST SHOW~)
10位 2GUNS(in 新橋文化劇場)



2014年未公開映画ベスト5

1位 Dead Snow 2 : Red vs.Dead
2位 The Devil's Carnival
3位 The Strange Colour Of Your Body's Tears
4位 Pain & Gain(ペイン&ゲイン 史上最悪の一攫千金)
5位 Hotel Inferno(ヒットマン:ザ・バトルフィールド)


新橋文化劇場、吉祥寺バウスシアターと、リバイバル上映や変わった上映企画をやってくれる劇場が次々閉館してしまったのが残念な年でもあった。新宿ミラノ座も閉館してしまったし。それにまさか『ペイン&ゲイン』までDVDスルーになってしまうとはなぁ。
No More閉館。No More未公開。

2014年映画極私的もろもろベスト

映画にはそんな観方もある。たぶん


昨年実施分をご一読いただければわかると思うが、これは若干ズレた目線のベスト映画選出である。しかし、昨年の「ベスト空回り」「ベスト声に出して読みたい映画タイトル」みたいに、一際ヘンなものが出来なかったなぁという反省もある……しなくてもいい反省かもしれないが。




2014年映画ベストガール

  1. アルテミシア(エヴァ・グリーン)(300 帝国の進撃)
  2. マザー・ロシア(オルガ・カーカリナ)(キック・アス ジャスティス・フォーエバー)
  3. ハンマーガール(ジュリー・エステル)(ザ・レイド GOKUDO)
  4. ゾーイ(アマンダ・エイドリアン)(サベージ・キラー)
  5. エイミー(ロザムンド・パイク)(ゴーン・ガール)

極私的ボンドガールベストのときと同様、華だけじゃなくて毒気のある人、つまり強くて怖い人が好きなのが自分の傾向。ただ「強くて怖い」って括りだとエイミーは上4名とはちょっと別格。ゾーイちゃんは確かに強くて怖いけど、このメンバーの中では一番善良。
しかし、2位のマザー・ロシアは『007/美しき獲物たち』のグレース・ジョーンズ同様「ガール」という概念を超えた魅力がありますね。





2014年映画ベストガイ

  1. チャン(ヴィタヤ・パンスリンガム)(オンリー・ゴッド)
  2. プラコソ(ヤヤン・ルヒアン)(ザ・レイド GOKUDO)
  3. デ・サンティ兄弟(ネクロストーム)
  4. ゴジラGODZILLA
  5. 渡辺謙(GODZILLA/トランスフォーマー ロストエイジ)
一方ベストガイは、フィジカルな強さよりもアクの強さで、両方兼ね備えていれば尚良し……つまりベストガールの「華プラス毒気なら尚良し」と同じようなものか。
というわけで上位2位をアジアの最強おじさんたちが占め、イタリアで人体破壊工場を経営するボンクラ兄弟、ハリウッドから甦った怪獣王、そして今年のジャンル映画の顔日本代表が追随。






2014年映画ベストカップル

  1. ソフィー&レジ(モーガン・ブラザーズ)
  2. エイミー&ニック(ゴーン・ガール)
  3. ベル&野獣(美女と野獣)
1位のカップルは最後の「逆さまの恋」が謎のハートウォーミングな後味を残しました。逆さまつながりでいうと、個人的にはサム・ライミ版『スパイダーマン』のスパイダーマン&MJを超えました。当てにはしないでください。





2014年映画ベスト名言


  1. 「バカをやるのは人間の基本的権利だ!!」(ワールズ・エンド)
  2. 「男の子は男の子だな」(大脱出)
  3. 「天気予報しか見てねぇよ」(エクスペンダブルズ3)
  4. 「We call him …… ゴジラ!」(GODZILLA)
  5. 「アイアムグルート」
次点「オレとお前のダンスバトルだ」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

実生活でも言えるものなら言ってみたい上2位に、大作映画のキメ台詞となった下2位(ダンスバトルはスーパーヴィランを前にした何とも素晴らしいとっさの行動でした)。
3位は、この一言がドルフ・ラングレンの偏差値バカを集約していたので。





2014年映画ベスト迷言

  1. 「ヨーデレイヒー♪」&「畜生! なんて太ももだ!」(アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー)
  2. 「道路にサメがあふれてるのよ!」(シャークネード)
  3. 「ネイバーフッド」(沈黙の処刑軍団)
1位はいずれもトリート・ウィリアムズなので、今年の総合迷言賞はこのお方です。さすが『ザ・グリード』で名言「お次は何だ?」を生み出した人。
2位は最高にバカげた状況を最高に深刻に伝えた一言。
3位はヴィング・レイムス率いるギャングが使っていた絶妙にカッコ悪い符丁。





2014年映画ベストソング

  1. Money Chant(ウルフ・オブ・ウォールストリート)
  2. Fuhre Mich(ニンフォマニアックVol. 1)
  3. Caged (サベージ・キラー)
  4. Batman Song(LEGO(R)ムービー)
  5. Let It Go(アナと雪の女王)
一般的なちゃんとした音楽を差し置いて、マコノヒーの「ん~んっ♪(ドンドン)ん~んっ♪(ドンドン)」が最強だったという大番狂わせ。
2位は私がラムシュタイン好きだからという上げ底もある。今年は『ポール・ヴァーホーヴェン トリック』といい、ヨーロッパ代表変態監督がラムシュタインを使ってくれたから嬉しいものだ。
あと、5位はあくまで原語版で。吹替じゃ意味合いが微妙に違うから。






2014年ベストサントラ

  1. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  2. ワールズ・エンド
  3. GODZILLA
  4. ゴーン・ガール
  5. ザ・レイド GOKUDO
オリジナルスコアの良さよりも、既出曲の使い方の面白さで評価してしまうのが私の傾向。そんな中、4位と5位にじわじわ浸透するトレント・レズナーの影響力……。





2014年映画ベストファイト

  1. ザ・レイド GOKUDO
  2. キック・アス ジャスティス・フォーエバー(マザー・ロシア)
  3. ワールズ・エンド(ニック・フロスト)
  4. マチェーテ・キルズ(マルコ・サロール)
  5. キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
  6. アダム・チャップリン
  7. サベージ・キラー(アマンダ・エイドリアン)
シラット最強。でもマザー・ロシアの警官10人殺しも最強。







2014年映画ベスト食欲増進飯/飲み物

  1. 白ワイン(ポール・ヴァーホーヴェン トリック)
  2. おこわ(キョンシー)
  3. インドネシアの刑務所飯(ザ・レイド GOKUDO)

1位のおかげで今年は白ワインを大量消費しました。
刑務所の飯というとだいたいマズそうなんだけど、3位のは粗末なトレイに乗ってるわりには何か美味そうに見えた。特にあのラマが手で食ってた揚げ物っぽいものが気になる。

逆に、2014年映画ワースト食欲減退飯第1位は、問答無用でプロテインバー(スノーピアサー)。観終わったあと羊羹食べたくなくなるぐらい。






2014年映画夢のガジェット

  1. 初代ソニーウォークマン(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)
  2. タイタス(イントゥ・ザ・ストーム)
  3. サマンサ(her/世界でひとつの彼女)

初代ウォークマンは実在するから手に入れられなくはないんだろうけど、e-Bayでもバカ高かったので「夢」なのかなぁ。
ちなみに、男性の声のOSならマイケル・アイアンサイドがいいなぁと思ったのだが、そうなると「このメールを削除するか5秒以内に決断しろ!」「所定時間内に目的地に着きたければ走れ!」という具合に片時も安らげない気がする。その場合タイトルは『him/世界でひとつの鬼軍曹』で。



2014年映画ある意味衝撃のエンディング

  1. Gメンのテーマで横並び歩き(西遊記 はじまりのはじまり)
  2. 全員集合ほのぼの(仮)エンド(スガラムルディの魔女)
  3. 切ない別れ(サベージ・キラー)
ごく一般的な意味での「衝撃の結末」は入れてあげません。






2014年映画励みになるベスト

  1. 心が折れそうなスタローンを励ます松岡シュワ造(大脱出)
  2. 冒険に踏み出すには空想の力も必要なのだ (LIFE!)
  3. そこまでやるか中国広告タイアップ(トランスフォーマー ロストエイジ) 
3位だけは「あーそれやっちゃっていいんだー」という別次元の励みです。



2014年それだったら死んでもいいなと思っちゃったベスト

  1. アルテミシア様の首ハネ(300 帝国の進撃)
  2. マザー・ロシアの投げ技(キック・アス ジャスティス・フォーエバー)
  3. ゴジラ襲来(GODZILLA)
……映画が勘違いさせてくれる瞬間って素敵ですね(言い訳)。

2013年12月31日火曜日

2013年映画極私的ベスト10

2013年=イイやつには「悪」がつく年。

いかんせん今年は新作だけでも80本近く劇場観賞したので、ベスト10本に絞るのに苦心。それ以上に、絞り込んだあとの順位のつけ方でも苦心。2012年ベストでも、順位のつけ方に困ってましたが。
で、その結果、新作ベストにもリバイバルベストにも、タイトルに「悪」がつく作品がやたらランクインすることに……。ちなみに、ベストには入れられなかったけど、『悪いやつら』も実に素晴らしいほど特濃暴力&ゲスだらけ韓流映画です。


1位 パシフィック・リム

そりゃ劇場に20回観に行っちゃうほど(うち2回は爆音/絶叫上映)ドハマりした映画だけど、これが1位でいいものなのか……と結構迷ってました。
しかし、2012年には「月面ナチスが来たぜうぉぉぉぉぉ!!!」な『アイアン・スカイ』がボンクラパワーで1位になったので、「KAIJUと巨大ロボが戦うぜうぉぉぉぉ!!!」な本作が1位でもいいか、ということで決定。




2位 悪の法則

コーマック・マッカーシーの描く世界はいつでも誰にでも容赦ない。それでも惹きつけられずにはいられない。
彼女とフェラーリとの「婦人科的すぎてセクシーじゃない」セックスシーンにビビりつつ、彼女から離れられないバルデムさんみたいなもんですか?



3位 マニアック

劇場公開時の残酷シーンにボカシ問題という課題はあったものの、思わず泣けてくるほど切ないラストという、この手の映画には意外な展開が大いにプラス。



4位 キャビン

ホラー映画愛してます! ホラー映画のお約束愛してます! だからホラー映画のアレとかコレがアベンジャーズ・アッセンブル! 最凶無敵のその先へ!! ……というラブレター。


5位 アイアン・フィスト

信念を貫くことの大切さを教えてくれる映画。「カンフーが好きだ!! ヒップホップが好きだ!! 『北斗の拳』が好きだ!! だから全部オレの映画デビュー作にぶち込むのが筋ってもんじゃあぁぁぁ!!!!」っていう。



6位 地獄でなぜ悪い

映画撮ったことはないけど、映画大好きな人間としては、映画1本にここまで命をかける意気込みが欲しいなぁって思ってしまいますよ。



7位 凶悪

山田孝之のみならず観客まで魅了するピエール瀧&リリー・フランキーが凶悪。正義を追及しているはずがどんどん業が深くなっていく山田孝之の顔が凶悪。思いがけなく池脇千鶴が凶悪。これを観ているお前は凶悪じゃないといえるのか? と尋ねてくるこの映画が凶悪。



8位 フィルス

『ビトレイヤー』では膝の古傷に溜まった膿を出し続ける日々、『トランス』では実は性癖がアレな男だったジェームズ・マカヴォイの2013年ヨゴレ集大成



9位 イノセント・ガーデン

「足首から先がエロい」というタランティーノ的感性を理解できる作品。
もとい、細やかな音や色彩や仕草から、美しさと危うさとエロティシズムがにじみ出る作品。



10位 飛びだす 悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲

あの伝説の作品が3Dで甦る! 己のルーツをたどり、失われた家族の絆を取り戻す、2013年一番の感動巨編――!! ……何か間違ってますか?

次点には『ジャンゴ 繋がれざる者』『塀の中のジュリアス・シーザー』『ラストスタンド』『悪いやつら』『コズモポリス』など……と、鑑賞映画が多いと次点もたくさんつけたくなってしまい、もうベスト30ぐらいまでおよんでしまいそうな。
そこは自重しましたが、自重しきれなかったリバイバル映画ベストだけは挙げさせてください。



2013年極私的ベストリバイバル映画


1位 悪魔のいけにえ2(in 吉祥寺バウスシアター/爆音映画祭)
2位 グラインドハウスU.S.A.版(in 新橋文化劇場)
3位 悪魔の毒々モンスター(in 新宿武蔵野館)
4位 ロックンロール・ハイスクール(in オーディトリウム渋谷/コーマン・スクール)
5位 スキャナーズ(in 新宿武蔵野館/デヴィッド・クローネンバーグ/受胎)
6位 カリフォルニア・ドールズ(in オーディトリウム渋谷)
7位 プッシャー トリロジー(in オーディトリウム渋谷)
8位 キャリー(1976年版)(in 新橋文化劇場)
9位 ダークナイト(IMAX版)(in ユナイテッド・シネマとしまえん)
10位 怪物の花嫁(in 新橋文化劇場)

劇場名もプラスしたのは、リバイバル作を観る劇場も大切な場合があるから。例えば、2位の『グランドハウス』や10位『怪物の花嫁』なんか、キレイなシネコンより、高架下の電車ガタゴト音&ワンカップ酒とオニギリの臭い漂う名画坐で観るほうが雰囲気を味わえるってもんです。



2013年は、極私的「いつか本物を近くで見てみたいよ」(ニュート談)が叶った年でもありました。

5月には、ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.2で、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーことロバート・イングランドにご対面。近くで見るどころか、サイン&ツーショット写真獲得。欲をいえば、ハリコンNo.3で処刑人兄弟も近くで見たかったなぁ。

7月には、爆音映画祭の『悪魔のいけにえ2』リバイバルで、『飛びだす 悪魔のいけにえ』PRのためチェーンソーをぶん回しにきたレザーフェイス君に遭遇。こちらも近くで見るのみならず、どさくさに紛れてツーショット写真を撮ってもらうに至った。

そして9月以降はイェーガーとKAIJU!! といっても、DC&ワーナーフェスには行けなかったので、ないふへっど君と記念撮影はしていない。リバイバル上映のたびに前方列で『パシフィック・リム』を観賞し続けたってだけなのだが、一応「本物を近くで見た」体験にカウントしておきたいところ。一度は最前列で観賞したわけだし。
あのときばかりは一部始終を最前列で観たいジグソウ(『ソウ』シリーズ)の気持ちが分かったよ。

2013年映画極私的もろもろベスト

どうでもいいと思うか、ニヤリとするか、それが問題だ。

「映画にまつわる雑惑」ラベルでは、かなり変な視点から映画を楽しんでいたりもすることだし、こんな見方/楽しみ方もありますよという参考までに。参考にならない確率のほうが高そうだが。

2013年ベストオープニング


  1. パシフィック・リム
  2. マニアック
  3. 2GUNS

イェーガーを起動しKAIJUと戦い陸地に辿りつくまで、標的のあとをつけて殺人に至るまでと一連のキモを描いて心を掴んだ1位と2位。3位は主人公コンビのキャラを説明する軽妙なやりとりがツボだった。



2013年ベストタイトルバック


  1. アイアン・フィスト
  2. 飛びだす 悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲
  3. ジャンゴ 繋がれざる者

2位は、伝説の1作目の名場面を3Dで観られたという上げ底があるので、だいぶズルいですが。



2013年ベスト映画音楽


  1. パシフィック・リム
  2. ロード・オブ・セイラム
  3. フィルス
  4. オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
  5. コズモポリス
  6. 地獄でなぜ悪い
  7. マンボーグ

ラミン・ジャヴァディとクリント・マンセルは信用できる音楽担当。昔のゲーム音楽みたいなチープさが良かったので、急遽『マンボーグ』も入れました。『地獄でなぜ悪い』は、ほとんど「全力歯ぎしりレッツゴー♪」効力。
 
 


2013年映画ベスト名言


  1. 「世界は滅亡しようとしている。どこで死にたい? ここか、イェーガーの中か!?」(パシフィック・リム)
  2. 「婦人科的すぎてセクシーじゃない」悪の法則
  3. 「オレはお前に救ってほしかったのに」(コズモポリス)
  4. 「オレに助言する資格はない。だが、お前が間違ったときには、反面教師にしろ」(フィルス)
  5. 「芸術を知ってから、この監獄は牢獄になった」(塀の中のジュリアス・シーザー)
  6. 「逃げたら殺す。完成しなかったら殺す。上手く出来なきゃお前を殺す」(地獄でなぜ悪い)
  7. 「あっ、コレ先生関係なかったわ(笑)」(凶悪)



2013年映画ベスト迷言


  1. 「Welcome to hell ...」(G.I.ジョー バック2リベンジ)
  2. 「天皇陛下! It's standing!!」ABC・オブ・デス『Zetsumetsu』)
  3. 「2000万やるからあっち向いてろ!」(ラストスタンド)
  4. 「あんたを好きになりかけてたのに!」(REDリターンズ)

というわけで、2013年総合映画迷言賞はイ・ビョンホンです。



2013年声に出して読みたい映画タイトル


  1. チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリューセット
  2. 飛びだす 悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲
  3. バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所
  4. オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

3位のタイトルはちゃんと間違えずに言えた試しがありません。




2013年ベストホラーヒロイン


  1. ヘザー(アレクサンドラ・ダダリオ)(飛びだす 悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲)
  2. エリン(シャーリー・ビンソン)(サプライズ)
  3. キャリー・ホワイト(クロエ・グレース・モレッツ)(キャリー)

度胸とスキルのみならず、芸術センスもまさにソーヤー一家の血筋なヘザーちゃん。サバイバーキャンプパワーで驚異の状況適応力と判断力を身に着けたエリンちゃん。血まみれや超能力を差し置いて、女優パワーが突き抜けたキャリーちゃん……いやむしろクロエちゃん。




2013年ベストゲス野郎


  1. ラド(ベニチオ・デル・トロ)(野蛮なやつら SAVAGES)
  2. ブルース・ロバートソン(ジェームズ・マカヴォイ)(フィルス)
  3. チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)(悪いやつら)

真のゲスたる者、仁義など捨てるべし。真のゲスたる者、器を小さく持つべし。真のゲスたる者、みみっちくあれ。真のゲスたる者、唾か小便を引っかけられる経験はすべし。




2013年映画ベスト空回り君


  1. キッド・ブルー(LOOPER)
  2. ストームシャドー(G.I.ジョー バック2リベンジ)
  3. コルテス(ラストスタンド)

目標間近でシュワのバックドロップに沈められたコルテスも、いつもの癖で脱いじゃったばかりに火傷→せっかくの空中戦シーンで袋詰め空輸に終わったストームシャドーも、たいへんよく空回りました。
しかし、やること為すことすべてがキレイに裏目に出てしまうキッド・ブルー君こそ、2013年に、ひいては映画史上に君臨する空回り王といえましょう。なんかもう他人とは思えないし。



2013年映画に学ぶ間違った教訓


  1. 宇宙に行くならジョージ・クルーニー必携(ゼロ・グラビティ)
  2. メモリーはラッセル・クロウで残せ(マン・オブ・スティール)
  3. 殺人鬼対策はサバイバーキャンプで学べ(サプライズ)



2013年ベスト夢のガジェット


  1. イェーガー(パシフィック・リム)
  2. ゼン・イーのXブレード(アイアン・フィスト)
  3. ファイアフライのホタル爆弾&バイク爆弾(G.I.ジョー バック2リベンジ)


技術者の皆様、どうかこれらのガジェットを実用化してください。破壊と血しぶき以外の使い道が分かりませんが。あ、でもKAIJUが襲来してきたらイェーガーの出番ですよ。

2012年12月30日日曜日

2012年映画極私的ベスト10

2012年=アメコミからトムトム年。

せっかく今年は去年より遥か多い30本近くの劇場公開作(リバイバル含む)を観に行ってるので、思い切ってマイベストを作ってみようかと。というか、単にやたらベスト10とかベスト5を作ってしまうロブ・ゴードン(『ハイ・フィデリティ』)気質がどうしても拭えなかったってだけの話なのですが……。


1位 アイアン・スカイ

「ナチスが月から攻めてきた!」のアイディア一本勝負感、ファンからのカンパで作られたというエピソード、出てきた瞬間特に意味なくガッツポーズしたくなる鋼鉄の要塞と、ボンクラ万歳スピリット集大成。そのくせスコアはライバッハという貴重で豪勢な仕様。



2位 アベンジャーズ

娯楽大作とオタクスピリットとキャラクター立たせの奇跡的融合。脚本作『キャビン・イン・ザ・ウッズ』といい、ジョス・ウェドンは今トップクラスに信頼できる監督


3位 最強のふたり

大枠は王道人間ドラマなのだが、中身はちょいちょい絶妙にヒネってあるので、お涙頂戴嫌いに親切設計。ひねくれ者同士だからこそ成り立つブラックユーモアの応酬も軽妙。



4位 悪の教典

今までで一番伊藤英明が魅力的に見えた一本。クラス皆殺しシーンでは、散弾銃で死ぬ恐怖と痛々しさと同時に妙なカタルシスさえ湧いてしまう。脇を固める教師陣のヤな奴ぶりや、劇中歌「Die Moritat」「マック・ザ・ナイフ」の使い方も素敵。


 

5位 桐島、部活やめるってよ

高校時代、校内ヒエラルキーの上位にいた人にも下位にいた人にも、それぞれの痛さを呼び起こしてくれる。そして、「ゾンビは愛、ゾンビは友情、ゾンビはリアリティ」の表明。「ロメロくらい観ろよ!!」は今年一番の名言。



6位 007 スカイフォール

ダニエル・ボンド史上最高の主題歌と最高の悪役と最高のボンドガール。最後の項目には多数異論があるとは思いますが、私にとってはこの方が暫定ベスト。思わぬ原点回帰のその後が気になる。



7位 アタック・ザ・ブロック

エイリアン襲来を88分で、しかも団地の範囲内であんなにも魅力的&盛りだくさんに描けるとは。ユーモアで押し切るかと思いきや、意外と死人が出るシビアさもいい意味で期待を裏切った。


8位 エクスペンダブルズ2

正しい筋肉ゴリ押し漢祭り。俳優陣の代表作ネタを盛り込む思い切りの良さが好感持てる。そしてチャック・ノリスがあらゆる意味で最強



9位 ロボット

心を持ったロボットの悲恋物語が、歌と踊りと超絶増殖&合体技でこんなにもスゴいことになる。あまりの出来事に、うっかり笑うのを忘れて感動してしまったよ。



10位 ダークナイト・ライジング

「もうちょっとエピソードのまとめようが……」「ベインはあれでいいのか?(これについてはいいと思うんですが)」などツッコミの余地はあるものの、ハードルがガンガン上がっていった3部作の着地点を見事にキメたことを思うと、ああだこうだ言うのも野暮な気も。



次点はベルフラワー『ぱいかじ南海作戦』で。今回は順位の差が本当に微妙なところなので、ギリギリまで何度も修正することに。
なお、『キャビン・イン・ザ・ウッズ』は今年観賞したのですが、日本公開は来年ということで、来年のランキング(あればの話ですが)に反映させます。今からすでに2013年映画ベスト10暫定1位です。



また、極私的2012年の顔は、『アベンジャーズ』のロキことトム・ヒドルストンと、『ダークナイト・ライジング』のベインことトム・ハーディでした。奇しくも2人ともアメコミ映画でブレイクしたトムさん。
トムヒはインタビューでにじみ出る育ちの良さとユーモアとモノマネ上手、トムハは『ロックンローラ』のハンサム・ボブと同一人物とは思えない化けっぷりと目だけの感情表現でファンを増やしたようで。
これは過去作(トムヒの『ミッドナイト・イン・パリ』、トムハの『ブロンソン』)も観たくなるし、次回作(『Thor 2 : The Dark World』と『マッドマックス フューリーロード』)も楽しみってもので。

ちなみに、『ロック・オブ・エイジズ』のトム・クルーズは今年のトムに換算しませんよ。あの人はほぼ毎年のように「どうも、スターです!!」ってスマイルで登場してくれるから。