なぜ破壊する? そこに人体があるから!!
アダム・チャップリン('13)
監督:エマニュエル・デ・サンティ出演:エマニュエル・デ・サンティ、ヴァレリア・サンニノ
テーター・シティ 爆・殺・都・市('13)
監督:ジュリオ・デ・サンティ
出演:モニカ・ムニョス、リカルド・ヴァレンティーニ
Q:あなたがこの映画を通して、もっとも伝えたかったことは何ですか?
エマニュエル「ケンシロウになりたい!!!」
ジュリオ「人体破壊最高!!!」
エマニュエル「あーずるい、オレも人体破壊最高!!!」
ジュリオ「グチャドロも最高!!!」
このインタビューは200%架空ですが、
アダム・チャップリン
悪魔と契約し最強の肉体と殺人拳を手に入れた男、アダム・
……そんなストーリーはあって無いようなもので。
会話シーンはダラダラしているし、 警官が下水路を進むシーンなど不要に長いところも多い。アダム追跡のためにデニーに強制的に雇われた通り魔マイクなんか 、中ボス的立ち位置かと思いきや、活躍もなく退場させられていた。
だが!! そんなダラダラモヤモヤはアダムが血の海で流してしまえばいい!……という雄叫びはさすがにないものの、
しかもこの北斗神拳(仮)、デニー一味ら敵に対してのみならず、
まぁ、
『北斗の拳』や日本の格闘ゲームを愛するあまり、
つまり、
テーター・シティ 爆・殺・都・市
テーター・シティは異常な都市だ。
しかし、電波が効かないどころか、叫び声で
……そんなストーリーはあって無いようなもので。
ときどき挟まれるオーソリティーのプロパガンダや人肉バーガーCMが話の流れを妨げている感も……と敢えての苦言を呈そうとしたら、そもそも「話の流れ」ってものが大してなかった。ジード・システムもバイカーズも、例の独自開発の合成血糊をふんだんに使って人体破壊ショーをやりたいがため に考えた設定だな、とツッコまずにはいられない。実際、 血がブシャブシャだの頭がボカーーンだのサービス過剰なまでのバ イオレンスシーンがこまめに入った状態で突っ走る話なので、ダレた気はしない。
山が多すぎて、クライマックスまでのカタルシスに欠けるのが難点だが。
ときどき挟まれるオーソリティーのプロパガンダや人肉バーガーCMが話の流れを妨げている感も……と敢えての苦言を呈そうとしたら、そもそも「話の流れ」ってものが大してなかった。ジード・システムもバイカーズも、例の独自開発の合成血糊をふんだんに使って人体破壊ショーをやりたいがため
山が多すぎて、クライマックスまでのカタルシスに欠けるのが難点だが。
ミュータント殺人鬼のトレバー役は、エマニュエルの弟にして本作監督のジュリオ・デ・ サンティ。正直、一応のヒロインであるバイカーズのレイザーは巨乳要員がメインのお仕事だし、他のバイカーズはほとんど顔を出さないので、見せ場の多くを持って行ってるのはこのトレバー君である。
自身のお顔をフォトショップ( エンドクレジットに名前出てたからたぶんそうなのかと……) 加工して不気味なギョロ目になっているジュリオだが、素はエマニュエル兄貴に劣らぬイケメン。ちなみに『アダム・チャップリン』にも出演していて、兄貴にボコられて悲惨なことになってました。個人的には、似ていると思ったので「荒川良々系イケメン」としてプッシュしてるのですが……どうでしょうか?
そして、エンドクレジットのスペシャルサンクスに連なる、北野武、三池崇史、ジョン・カーペンター、ポール・ヴァーホーヴェン、そして「すべてのカプコンゲームスタッフ」の名前。こいつを見ちゃうと、なんだかんだでまた勝手な友だち意識が湧き上がってしまいますよ。
この2作を輩出している制作会社がネクロストーム。デ・サンティ兄弟の弟ジュリオ君が社長を務めている。
昔のVHS映画風の悪趣味・低俗・チープ愛に溢れたスプラッターがウリで、このあとも『ホテル・インフェルノ』、PCゲーム『デス・カーゴ』を発表。アニメーション『アリスのネクロランド』もリリースを控えているし、『アダム・チャップリン2』『テーター・シティ2』の制作も予定されている。
作品としては苦言を呈したいところもたくさんあるが、バイオレンスのやんちゃ度合とインスピレーション元への誠意を見れば、キライになれるわけがない(個人差あり)。
執拗に移されるグチャドロな死体すら、「一生けんめい作ったんだよ! 見て見て!」という小学生の図工メンタリティに溢れているようで、微笑ましさすら感じる(もっと個人差あり)。
ダメ出しすることもあるけれど、私はネクロストームが大好きです。これからも頑張れ、デ・サンティ兄弟!!!
自身のお顔をフォトショップ(
そして、エンドクレジットのスペシャルサンクスに連なる、北野武、三池崇史、ジョン・カーペンター、ポール・ヴァーホーヴェン、そして「すべてのカプコンゲームスタッフ」の名前。こいつを見ちゃうと、なんだかんだでまた勝手な友だち意識が湧き上がってしまいますよ。
この2作を輩出している制作会社がネクロストーム。デ・サンティ兄弟の弟ジュリオ君が社長を務めている。
昔のVHS映画風の悪趣味・低俗・チープ愛に溢れたスプラッターがウリで、このあとも『ホテル・インフェルノ』、PCゲーム『デス・カーゴ』を発表。アニメーション『アリスのネクロランド』もリリースを控えているし、『アダム・チャップリン2』『テーター・シティ2』の制作も予定されている。
作品としては苦言を呈したいところもたくさんあるが、バイオレンスのやんちゃ度合とインスピレーション元への誠意を見れば、キライになれるわけがない(個人差あり)。
執拗に移されるグチャドロな死体すら、「一生けんめい作ったんだよ! 見て見て!」という小学生の図工メンタリティに溢れているようで、微笑ましさすら感じる(もっと個人差あり)。
ダメ出しすることもあるけれど、私はネクロストームが大好きです。これからも頑張れ、デ・サンティ兄弟!!!
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