2011年9月11日日曜日

空飛ぶモンティ・パイソン 第1シリーズ第2話

はじめに、いちいちフルネームで書くのがまどろっこしいので、以降テリー・ジョーンズの表記をテリーJ、テリー・ギリアムの表記をテリーGとします。




木登り羊のハロルド
パイソンズ界では、「群れで行動し、牧羊犬や羊飼いの命令に忠実」という羊の習性すらネタになるらしい。

羊型コンコルド
コンコルドの説明をするフランス人も、ベレー帽&口髭&横縞シャツという偏見のカタマリで構成されている。おそらく、パイソンズがもっともネタにすることが多い外国人は、フランス人とドイツ人だろう。
ちなみに、胡散臭いフランス人キャラが上手いのは、テリーJとマイケルのオックスフォード組。

お尻が3つに割れた男
……という名目でテレビに出ているのに、尻をカメラに映されるのを嫌がる男というナンセンス。

ネズミ虐待オルガン
動物保護精神溢れるイギリスではバッシングもののネタ。案の定、途中で「止めろ!!」とオルガン奏者が撤収されるというオチが。
ちなみに、テリーGの監督作『バロン』には、奴隷虐待オルガンが登場する。

結婚カウンセラー
ここに登場する、マジメで気弱で「バカ」のつくお人よしキャラは、「ザ・いい人」マイケルの得意分野。
キャラクターの名前はアーサー・ピューティー。第2シリーズの「バカ歩き省」にも、マイケル演じるピューティーという男が登場するので、同一人物かもしれない。
その妻を演じたキャロル・クリーヴランドは、パイソンズ全員お気に入りのコメディエンヌ。パイソンズ・ライヴに同行することも多く、「第7のパイソン」とも呼ばれるように。

おてんばヴィクトリア女王
保守的時代の象徴たるヴィクトリア女王は、その後も何度となくパイソンズのネタにされる。
パイソンズで最初に女王を演じたのは、一番おっさん顔のテリーJだった……。

親子間階級闘争
労働者階級訛りでラフな格好の父親(グレアム)と、中産階級訛りでスーツを着こなす息子(エリック)。ブルーカラーの親父とホワイトカラーの息子の対立かと思いきや、会話の内容を聞いてみると実は……。
もう1つの見どころは、父と子の間で喧嘩を止めようとするテリーJママ。

討論番組「エピローグ」
「神は存在するか」というテーマを、聖職者と無神論者の教授が討論……しない。
マトモに話し合わない知識人というこのスケッチは、後にパイソンズ映画『ライフ・オブ・ブライアン』を巡る討論番組で図らずも現実になってしまった。彼らの映画に反対する「良識派」の人々は、パイソンズがキリストをバカにしていると決めつけてものを言っていた。

ネズミ問題
好奇心からネズミコスチュームやチーズ漁りに手を染め、気がつくとネズミ・パーティーに顔を出すようになり、今でもネズミになってみたいという欲求がふと蘇ります。
ドラッグ問題のニュース・ドキュメンタリーを、「ネズミ」に置き換えるとこうなる?

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